永田諒一 『宗教改革の真実』 講談社 2004

渡邊義弘@全国市長会に合わせて開催された外務省レセプションの常滑市ブースをお手伝いして来ました。
(『中日新聞』朝刊・第15面 「常滑焼 世界にアピール 外相レセプションに市が『盤裁』と招き猫」)

さて、永田諒一 『宗教改革の真実』 講談社 2004。

16世紀から17世紀にヨーロッパを席巻した宗教改革は、中世から近代への社会構造の転換でもあった。
転換期に生きた一般市民の生活に社会史からアプローチしようとする一冊。

読んでみると、信仰上の理念の対立から、現実的な共存を模索していった当時の人々の悪戦苦闘ぶりが伝わってきて興味深い。

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2013 6/14
宗教、社会史
まろまろヒット率3

新潮社出版企画部 『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』 新潮社 2007

渡邊義弘@常滑では朝会に続いて昼会、夜会も開催されつつあります。

さて、新潮社出版企画部 『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』 新潮社 2007。

文庫本全43巻(単行本全15巻)の『ローマ人の物語』シリーズのビジュアル総集編。
旅行記のような写真も多いけれど、巻末にある「なぜ、ローマ人は”寛容”だったのか・・・」と題する著者へのインタビューに興味を持った。
古代ローマを特徴付ける寛容(Clementia)について・・

・私がいつも、ローマ人が他の民族よりも優れていた点としてあげるのは、「自分たちの持っているものを徹底的に活用する能力」です。

・「現実主義」というのは、現実と折り合って適度に行くというんではなくて、むしろ現実と闘うことなんですよ。
 (現実主義を突き詰めていくと寛容にぶち当たる)

・・・と、インタビューの中で寛容と現実主義との関係を語っているところは印象に残った。
現実主義と寛容との関係は、自分自身も考えることがあり、参考にしたい。
(まろまろコラム『寛容のメモリ~決別のmemoryと和解の目盛~』)

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2013 6/13
歴史、政治
まろまろヒット率3

追記:全巻へのリンク(☆は特に印象深い巻)・・・

『ローマ人の物語1,2 ローマは一日にして成らず』 ☆

『ローマ人の物語3,4,5 ハンニバル戦記』 ☆

『ローマ人の物語6,7 勝者の混迷』

『ローマ人の物語8,9,10 ユリウス・カエサル~ルビコン以前~』 ☆

『ローマ人の物語11,12,13 ユリウス・カエサル~ルビコン以後~』 ☆

『ローマ人の物語14,15,16 パクス・ロマーナ』 ☆

『ローマ人の物語17,18,19,20 悪名高き皇帝たち』 ☆

『ローマ人の物語21,22,23 危機と克服』

『ローマ人の物語24,25,26 賢帝の世紀』

『ローマ人の物語27,28 すべての道はローマに通ず』

『ローマ人の物語29,30,31 終わりの始まり』

『ローマ人の物語32,33,34 迷走する帝国』

『ローマ人の物語35,36,37 最後の努力』

『ローマ人の物語38,39,40 キリストの勝利』

『ローマ人の物語41,42,43 ローマ世界の終焉』

『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』

星野有香 『ソーシャルメディアを仕事に活かす本 ーフェイスブック、ツイッターをもっと使いこなす85のノウハウー』 実務教育出版 2012

渡邊義弘@今週木曜日は第2回とこなめ焼協同組合ソーシャルメディア講座です。

さて、星野有香 『ソーシャルメディアを仕事に活かす本 ーフェイスブック、ツイッターをもっと使いこなす85のノウハウー』 実務教育出版 2012。

もっと使いこなすノウハウ・・・という副題だけど、有益なものはほとんど得られなかった。
(経験知と形式知の両方が貧弱)

ただ、そんな中でも・・・

○「中の人」が見えない公式アカウント=「一生懸命に個性を隠し、公式発表など無難で慎重な情報発信を繰り返す」アカウントは、「ソーシャルメディアを活用しているとはいえない」

・・・と断言しているのは、最近強く感じていたことだったので心に残った。

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2013 6/11
情報・メディア、ソーシャルメディア
まろまろヒット率1

前田めぐる 『ソーシャルメディアで伝わる文章術』 秀和システム 2013

渡邊義弘@読書日記のHP・blog関連カテゴリをSNSも追加してソーシャルメディア・カテゴリに変更しました。

さて、前田めぐる 『ソーシャルメディアで伝わる文章術』 秀和システム 2013。

コピーライターとして活躍する著者による、ソーシャルメディアでの文章作成のコツをまとめた一冊。
読んでみると、より良い書き方について使用前/使用後に分けて具体的に示しているので、総じてイメージしやすい内容になっている。
中でも・・・

○「上手い文章」より「親しまれる文章」
1:発信する本人が楽しんで書くこと
2:読む人に伝わるように書くこと

○「共感できるかどうか」が価値を決める
→体験を具体的に伝えることで、相手にイメージしてもらいやすくなる
→イメージを共有すると、共感を得られやすくなる

○それが二次情報であっても、そこに入出力が加わり、思考軸が交われば、価値に変わる

・・・などは、これまで自分が感じていたことを上手に言語化しているので有益だった。
自分の発信を振り返る上でも参考になる文章指南書。

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2013 6/9
情報・メディア、ソーシャルメディア、作文指南
まろまろヒット率3

ノブ横地 『ソーシャルメディアの流儀』 ブランポート出版局 2013

渡邊義弘@常滑市講師派遣制度を通じて、とこなめ焼協同組合ソーシャルメディア講座の講師も担当させていただいています。
(2013年5月10日 『中日新聞』朝刊・第17面 「常滑焼の良さ ネットでPR 協同組合有志”フェイスブック”講座 販売落ち込む中 発信方法を議論」)

さて、ノブ横地 『ソーシャルメディアの流儀』 ブランポート出版局 2013。

ソーシャルメディアを利活用した事例の紹介と、共通する考え方を解説する一冊。
首都圏では無く、地方の事例を取り扱っているのが特徴だけど、一つ一つの紹介が薄いので、
「結局どんなメリットがあったのか」が具体的な成果が分かりにくい。
また、共通する考え方についても、著者の抽象的なスローガンに近いものが多く、総じて具体性に欠けていた。

ただ、そんな中でも、ソーシャルメディアの・・・

発信源は個人+他人に情報発信させるメディア
<はじめに>

・・・ということを強調して・・・

共感しあえる仲間をつくって、ソーシャルメディアの情報発信を継続できる状態をつくる
<共感してもらうしくみは他人の投稿をシェアやリツイートする>

あなた自身が自分のことを情報発信するよりも、ユーザーが情報発信したくなるネタをユーザーに提供することを優先すべき
<ユーザーが求めているのは情報発信のネタ>

・・・ということの大切さを述べているのは納得できた。

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2013 6/8
情報・メディア、ソーシャルメディア
まろまろヒット率2

斉藤徹 『ソーシャルメディア・ダイナミクス ~事例と現場の声からひもとく、成功企業のソーシャルメディア戦略~』 毎日コミュニケーションズ 2011

渡邊義弘@石垣島で開催されたソーシャルメディアに関する国際ワークショップとシンポジウムにパネリスト出席しました。

さて、斉藤徹 『ソーシャルメディア・ダイナミクス ~事例と現場の声からひもとく、成功企業のソーシャルメディア戦略~』 毎日コミュニケーションズ 2011。

ソーシャルメディアを利活用した企業の成功例と今後の戦略をまとめた一冊。
企業の成功例については掘り下げが浅く、フィクションのストーリーを作るなど、総じて内容の薄さを感じた。

そんな中でも、ブロガーとしても知られる広告プランナーのさとなお(佐藤尚之)が対談の中で、
「ソーシャルメディアでは共感を紡ぐことが重要」という視点を持って・・・

「こんな化粧品が出ました」ってTwitterで書いても、これは単なる情報だから、この情報洪水時代、誰も相手にしない。
でも「これ使ったら50のおっさんなのにお肌つるつる」と言ったら、「おー、面白い」ってみんなの共感が集まってくる。
そこがソーシャルメディアにおけるクリエイティヴのポイント

・・・と述べているところは印象に残った。
共感を得るためには、自分自身の人格と体験を明らかにして発信することが必要だと思っていただけに、”共感”が持てた

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2013 6/6
情報・メディア、HP・blog・SNS関連、ソーシャルメディア
まろまろヒット率2

梅田望夫 『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』 筑摩書房 2006

渡邊@常滑でも朝会を開いています(ごはん日記)。

さて、『ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる』梅田望夫著(筑摩書房)2006。

インターネット、チープ革命、オープンソースの三つの潮流から、ウェブ(Web)の進化と、その影響を解説する一冊。
2000年代半ばに”Web 2.0″という言葉を日本で広めた本でもある。

初版が7年前なので事例は古くなっていることや、Googleを持ち上げ過ぎているところ、
「自分はエスタブリッシュメント(社会的地位のある者)だけど捨てちゃうよ」というやや嫌味なところを差し引いても、
2000年から始まったウェブの進化についてある程度まとまった解説がなされている。

特に印象に残ったのは、インターネットの普及によって誰もがプロの一歩手前までは行けるが、
そこから先に抜け出すには別の要素が必要となるという点を将棋士の羽生善治が指摘した・・・

☆インターネットは学習の高速道路と大渋滞をもたらした
<第6章 ウェブ進化は世代交代によって>

・・・という表現だ。
誰もがすぐに一定のところまではたどり着くけれど、そこから先に行く=プロとして生計を立てる、には、
大きな競争と壁があるということを端的に表現していて、心に残った。

以下は、そのチェックした箇所・・・

○インターネットの真の意味=不特定多数無限大の人々とのつながりを持つためのコストがほぼゼロになった
<序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる>

○「力の芽」が「持てるもの」によって忌避される類のものである一方、「持たざるもの」にとってはものスゴイ武器であるときにその「力の芽」は着実に育つ
<第1章 「革命」であることの真の意味>

☆Web 2.0 =ネット上の不特定多数の人々(や企業)を、受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービスの開発姿勢
<第3章 ロングテールとWeb 2.0>

○ロングテールの本質=参加自由のオープンさと自然淘汰の仕組みをロングテール部分に組み込むと、未知の可能性が大きく顕在化し、しかもそこが成長していくこと
<第3章 ロングテールとWeb 2.0>

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2013 5/22
情報・メディア、HP・blog・SNS関連
まろまろヒット率3

松村太郎・徳本昌大 『図解 ソーシャルメディア早わかり』 中経出版 2011

渡邊@今週末に石垣市で開催されるソーシャルメディアに関する国際ワークショップとシンポジウムにパネリスト出席することになりました。

さて、『図解 ソーシャルメディア早わかり』松村太郎・徳本昌大著(中経出版)2011。

Facebookやtwitterなどのソーシャルメディアの特徴と現状を図解する解説書。
初版は2年前なのでアメリカと日本の現状についてはやや古くなっているけれど、ソーシャルメディアの特徴の解説は今でも分かりやすい。
特に、ソーシャルメディアの特徴を・・・

☆マスメディア(新聞など)や個人メディア(ブログなど)と、ソーシャルメディア(Facebookなど)の違い
=情報の流れが誰とつながっているかに大きく左右される
→閉鎖性と拡散性を併せ持っているのが特徴
<第1章 ソーシャルメディアとは何なのか?>

・・・として、人と人の関係が情報流通に大きく関わっていることを指摘している点に注目した。
また、アメリカや日本の企業の事例を紹介しながら・・・

○ソーシャルメディア利活用で重要なのは、長期的な関係づくりを見守ろうとする会社の理解
<第4章 日本企業のソーシャルメディア活用はどうなっているのか?>

・・・とまとめているのは、僕自身も行政の情報政策を担当するだけでなく、各種団体への講師派遣(とこなめ焼協同組合「ソーシャルメディア講座」など)の中で感じていたことなので、とても共感できた。

以下は、その他にチェックした箇所(一部要約含む)・・・

○Sympathize(共感)→Identify(確認)→Participate(参加)→Share&Spread(共有・拡散する)=SHIPS
<第2章 ソーシャルメディアは何を変えたのか?>

○ソーシャルメディアは人脈を維持する負担が格段に軽減
<第2章 ソーシャルメディアは何を変えたのか?>

○「つながり」を支えているのは、情報の共有・共感
<第2章 ソーシャルメディアは何を変えたのか?>

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2013 5/21
情報・メディア、ソーシャルメディア
まろまろヒット率3

渡辺和子 『置かれた場所で咲きなさい』 幻冬舎 2012

今月から東京大学大学院情報学環特任研究員と常滑市情報政策担当員に就任した渡邊義弘です。

さて、『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子著(幻冬舎)2012。

キリスト教の修道者と教育者である著者が、これまでの経験を基に書き綴ったエッセイ。
八重山の島々めぐりをしていた去年の夏に、記録的な二つの台風に見舞われ、さらに一度通過した台風が戻ってくるという珍しい気象現象(FUJIWARA EFFECT)で石垣島での滞在を余儀なくされたことがあった。
その時に何気なく知っていたこの本のタイトルを思い起こしてい以来、気になっていた一冊。

読んでみると、何と言ってもタイトルにもなっている「置かれた場所で咲きなさい」(“Bloom where God has planted you”)について述べているところが印象に残った。
たとえば・・・
「咲くということは、仕方がないと諦めるのではなく、笑顔で生き、周囲の人々も幸せにすること」
「他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない(略)そこで環境の主人となり自分の花を咲かせよう」
「境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる」
・・・などは、大阪で生まれ育ち、京都と東京の学校に通い、松阪で働き、今回常滑に来た今の自分の感性と共鳴するものがあった。

また、この他にも・・・
「いい出会いをするためには、自分が苦労をして出会いを育てなければならない」
「今日より若い日くなる日はないから、毎日を”私の一番若い日”として輝いて生きる」
「信頼は98%。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておく」
・・・なども印象深い。

自分も置かれた場所で咲くことができる人でありたい。

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2013 4/24
エッセイ
まろまろヒット率3

田畑暁生 『情報社会論の展開』 北樹出版 2004

渡邊義弘@まろまろ記をスマートフォン表示対応しました☆

さて、『情報社会論の展開』田畑暁生著(北樹出版)2004。

「情報社会」という概念がどのように論じられてきたか、その歴史的展開を
内容は・・・
第1章:欧米の情報社会論
第2章:日本の情報社会論
第3章:情報社会論と現代社会論
第4章:情報の反意語とは何か?
・・・の4章構成になっていて、まず欧米と日本の情報社会論の展開を概観(1章、2章)した後に、
似たような言説で論じられることの多い情報社会論と現代社会論を比較(3章)、
さらに反語を考察することから情報概念に立体的に迫ろうとしている(4章)。

情報社会論は、思い込みや誇張が目立つものも多いことについて・・・

○情報社会論を鵜呑みにするのでなく、その論理を常に再確認し、それが前提している様々なイデオロギーも含めて、批判的に検討すること(略)
たとえ多くの瑕疵や思い込み、誇張があるとしても、情報社会論は無視するにはもったいない「思考の材料」
<第2章 日本の情報社会論>

・・・と、一定の価値を置いている姿勢に興味を持った。
また、4章で迫った情報概念の多様性については・・・

○情報化、情報社会、情報時代などを素材にして対話や議論をする場合に、情報という言葉の多様性のために、
話が平行線をたどったり、不毛な対立が起きたりする例が少なくない
<第4章 情報の反意語は何か?>

・・・という著者の体験は、僕自身も情報政策に携わる中で強く感じるところだったので共感できた。
多様な情報社会論、情報概念を考える上で整理の助けになる一冊。

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2013 1/20
情報社会論
まろまろヒット率3