ネガポ辞典制作委員会 『ネガポ辞典―ネガティブな言葉をポジティブに変換』 主婦の友社 2012

渡邊義弘@Instagramではstoriesをよく使っています。

さて、ネガポ辞典制作委員会 『ネガポ辞典―ネガティブな言葉をポジティブに変換』 主婦の友社 2012。

ネガティヴ(negative)な言葉を、ポジティヴ(positive)な言葉に変換する辞書。
一番面白かったのは、

○キモい→1:存在感がある、2:個性がある、3:ミステリアス
例文:キモッ!→存在感がありすぎて目が離せないんだけど、どうしよう

○空気が読めない→1:まわりに流されない、2:自分の意見を主張できる、3:よどんだ空気を壊してくれることがある、4:愛嬌がある

、の二つ。
また、

○自分に甘い→1:自分にやさしくできる、2:楽天的、3:己の限界を把握している

○神経質→1:細部にまで目が行き届く、2:仕事が丁寧、3:想像力が豊か

○言い訳をする→1:頭の回転が速い、状況判断が早い、3:探偵になる素質がある

○上から目線→1:自信がある、2:指導が得意

○子どもっぽい→1:愛嬌がある、2:考え方が固定観念に縛られていない、3:童心を忘れていない

、などは、そういう人に対しても優しい視点で見られるようになる表現としてメモした。

この本をamazonで見ちゃう

2018 4/13
辞典、辞書、ポジティヴ、言語、表現
まろまろヒット率3

イカロス・ムック 『世界の機内食』 イカロス出版 2017

渡邊義弘@石垣島に来てから飛行機に乗る機会が増えました。

さて、イカロス・ムック 『世界の機内食』 イカロス出版 2017。

日本に就航している主要な世界の航空会社の機内食を紹介する一冊。
内容は、ファースト(第1章)、ビジネス(第2章)、エコノミー(第3章)、LCC(第4章)、国内線(第6章)と各クラスごとの機内食を網羅的に紹介しているのが特徴的。
また、ドリンク(第5章)や機内食を考えるシェフのインタビュー、機内食工場、機内食用語解説など、機内食の周辺も範囲にして取り上げている。

中でも、エコノミーとLCCの機内食は、限られた条件の中で各社の工夫が読み取れて興味深かった。

この本をamazonで見ちゃう

2018 3/23
機内食、航空機
まろまろヒット率3

宮本常一 『忘れられた日本人』 岩波書店 1984

渡邊義弘@ワークショップを応用してクジャクの羽根を使った台湾の花蓮地震への復興支援募金活動に協力しました。
(2018年2月25日 『八重山毎日新聞』・第4面 「地震被災の台湾花蓮市を八商工生徒 義援金や横断幕で支援」)

さて、宮本常一 『忘れられた日本人』 岩波書店 1984。

明治10年代~昭和20年代にかけて全国をまわり、文字化されていない集落(無字社会)とそこに暮す人々の生活史の聞き取りをおこなった民俗学者による記録。
特徴的なのは、聞き取りをおこなった人々が、男女関係について、赤裸々に、華やかに語っているところだ。
中でも、高知県の橋の下で暮す老人から聞き取りをした「土佐源氏」などは、男女の営みが鮮やかに語られていて、物語としても面白かった。
(「土佐源氏」は聞き取りの前に物語があったという説もある)

また、集落(無字社会)での問題解決について・・・

○他人の非をあばくことは容易だが、あばいた後、村の中の人間関係は非を持つ人が悔悟するだけでは解決しきれない問題が含まれている
→何も彼も知りぬいていて何も知らぬ顔をしていることが、村の中にあるもろもろのひずみをため直すのに重要な意味を持っていた
<村の寄りあい>

○貧乏人同士がいがみあうて見ても金持ちにはなりませんで
→それよりはみな工夫がだいじであります
<名倉談義>

・・・という風に、日本的な曖昧さが重要視されていたことが伺える点は興味深かった。
そして・・・

○文字に縁のうすい人たちは、(略)共通して時間の概念に乏しかった
<文字をもつ伝承者 (1) >

・・・というのは、僕自身も様々な地域での聞き取りで感じたことなのでうなずいてしまった。

この本をamazonで見ちゃう

2018 3/22
民俗学、歴史、生活史、風土史、フィールドワーク
まろまろヒット率3

エラ・フランシス・サンダース、前田まゆみ訳 『翻訳できない世界のことば』 創元社  2016

渡邊義弘@『図書館雑誌』 Vol.111, No.9 に「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」が掲載されました。

さて、エラ・フランシス・サンダース、前田まゆみ訳 『翻訳できない世界のことば』 創元社  2016。

102個の翻訳できない=正確には英語では直訳できない言葉を紹介している。
原題は、“LOST IN TRANSLATION” (2014)

特に印象に残ったのは、ウルドゥー語の名詞・・・

“NAZ” = 誰かに無条件に愛されることによって生まれてくる、自信と心の安定

・・・という言葉だ。
とても素敵で重みのあるものだと思った。

ちなみに、日本語からは以下の4つが掲載されている・・・

“KOMOREBI” (木漏れ日)

“BOKKETTO” (ぼけっと)

“WABI-SABI” (侘び寂び)

“TSUNDOKU” (積ん読)

この本をamazonで見ちゃう

2018 3/12
言語、異文化理解、絵本
まろまろヒット率4

ユン・チアン、J・ハリデイ、土屋京子訳 『マオ―誰も知らなかった毛沢東』 講談社 上下巻 2005

渡邊義弘@コーディネーターとして「平成29年は肉の年・インスタ映えコンテスト」授賞式を開催しました。
(2018年1月30日 『八重山毎日新聞』・第8面 「コンテスト 宮城さんの訴求力の写真 “インスタ映え”投稿選出 石垣牛に豪快にかぶりつく」)

さて、ユン・チアン、J・ハリデイ、土屋京子訳 『マオ―誰も知らなかった毛沢東』 講談社 上下巻 2005。

中華人民共和国の初代国家主席である毛沢東(Mao Zedong=マオ・ツォートン)の伝記。
480人以上におよぶ関係者からのインタビューと、最新の資料から新しい毛沢東像を浮かび上がらせようとしている。

特に、毛沢東は中国統一までは素晴らしい指導者だったが、中国統一後は大躍進政策や文化大革命などの失策と権力闘争で大きな禍根を残したとする通説に対して、
毛沢東の性格と手法は最初から変わっておらず、終始一貫して自己保身と権力闘争の連続であったことを明らかにしようとしている。

内容面では、まだ議論のある事実関係があることや、資料の読み方に恣意性があるとの課題も指摘されている本ではあるけれど、毛沢東と中国現代史の生々しさが嫌というほど伝わってくる一冊。

ちなみに、著者の本は、高校生の時に『ワイルド・スワン』を読んで以来、26年ぶりとなる。

この本をamazonで見ちゃう

2018 3/11
毛沢東、歴史、伝記、中国史
まろまろヒット率3

白洲正子 『西行』 新潮社 1996

渡邊義弘@クジャク羽根の活用を目指す芸学連携ワークショップのコーディネーターをしました。

さて、白洲正子 『西行』 新潮社 1996。

歌人・西行について評論と紀行文。
読んでみて印象深かったのは・・・

○西行は伝説の多い人物で、虚実の間をすりぬけて行くところに彼の魅力がある
<空になる心>

○中途半端な生きかたのままで、大きく豊かに成長をとげて行ったところに、西行の真価は見出される
<嵯峨のあたり>

○目的を持たぬことこそ隠者の精神
→ふらふらしながら、柳の枝が風になびくように、心は好く沿いも動じてはいない
<花の寺>

○総じて辻褄が合うような人間はろくなものではなく、まとまりのつかぬところに西行の真価がある
<後記>

・・・という風に、西行のことをまとまりがなく中途半端な人物であり、それこそが魅力であるとしているところだ。
僕はこの西行と著者の夫である白洲次郎の両方に昔から共感を覚えていた。
両方に惹かれる理由は長年よく分からなかったけれど、白洲次郎のパートナーであり、西行を評した著者の文章からヒントを得た気持ちになった。

また・・・

○花を見ても、月を見ても、自分の生きかたと密接に結びつけていることで、花鳥風月を詠むことは、彼にとっては必ずしもたのしいものではなかった
<空になる心>

・・・と評しているところにも強く共感した。

この本をamazonで見ちゃう

2018 2/24
歴史、歌人、西行、文化
まろまろヒット率4

名越護 『自由人 西行』 南方新社 2014

渡邊義弘@Instagramを公開し、ごはん日記の役割を移行しつつあります。

さて、名越護 『自由人 西行』 南方新社 2014。

歌人、西行の生涯と伝説についてまとめた一冊。

読んでみると、出版されている本やブログなどの二次資料を根拠としているものが多く、実施調査が少ない。
また、タイトルにある「自由人」としての西行の側面もあまり感じられなかった。

この本をamazonで見ちゃう

2017 12/10
歴史、歌人、西行、文化
まろまろヒット率1

高橋英夫 『西行』 岩波書店  1993

渡邊義弘@波照間島にある民宿、「たましろ」に泊まり、宿泊すること自体が冒険という体験をしました。

さて、高橋英夫 『西行』 岩波書店  1993。

平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した歌人、西行についての評伝。

読んでみると、やはり自分は西行に惹かれていることをあらためて確認した。
振り返ってみると、この本は『西行花伝』に続いて12年ぶりに読んだ西行関連の本になる。
その理由はどこにあるかは、やはり判然としなかったけれど、西行伝説についての章で・・・

やわらかさも固さも、情感も面魂も、どちらも西行の特質である。
ただ、その両面をいかに関係づけて了解できるかに、西行理解のむずかしさがある
<第四章 西行伝説>

・・・と、著者が評している箇所は印象に残った。
最後に、西行の歌の中で一番有名なものを・・・

願はくは 花のしたにて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ

この本をamazonで見ちゃう

2017 10/1
歴史、文化
まろまろヒット率4

インフォビジュアル研究所 『図解でわかる ホモ・サピエンスの秘密』 太田出版 2017

渡邊義弘@石垣島に来て一番美味しかったのは何かと聞かれたら「ぜんざい」と答えます。
(小豆ではなく金時豆、氷がかかっている)

さて、インフォビジュアル研究所 『図解でわかる ホモ・サピエンスの秘密』 太田出版 2017。

様々な研究成果から明らかになった人類=ホモ・サピエンス(Homo sapiens)の特徴を図解で解説する一冊。

内容は、「・・・のようだ」と比喩を使うことができ、相互に関連ずける入れ子構造の思考をすることができる「認知革命」が人類の最大の岐路だったと主張している。
あとがきにあるように、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』の要約という面が強い本。

この本をamazonで見ちゃう

2017 8/9
人類学、歴史
まろまろヒット率3

大城敦・豊川明佳 『沖縄の業界地図』 沖縄大学 2017

渡邊義弘@石垣島生活10ヶ月目です。

さて、大城敦・豊川明佳 『沖縄の業界地図』 沖縄大学 2017。

沖縄県の産業別に企業の資本・人的関係を図解する一冊。

文章面では句読点、内容面では売上高・営業利益・経常利益が統一されていないなど、読みにくさはあるものの、本州とは違った産業の状況を視覚化しようとしている。
中でも興味を持ったのは…

ラジオ聴取習慣率=沖縄11.0%、岩手9.4%、鹿児島9.0%で全国1位
(ビデオリサーチ 「J-RADIO 全国ローカルラジオ聴取状況レポート」 2016)

…という点だ。
これについては、「車社会に加えてラジオが流れる小規模店舗で働く人が多いからではないか」、「昼間の聴取率が高いことは沖縄の独自性」としているのは注目した。

この本をamazonで見ちゃう

2017 7/28
沖縄経済
まろまろヒット率3