「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」を寄稿

「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」が、畜産技術協会発行の「畜産技術」763号に掲載される。

これは、コーディネーターを担ったクジャクの羽根アクセサリー作りワークショップをまとめ、それが鳥獣外対策につながる可能性と地域おこしの視点での意義づけをおこなったもの。
鳥獣肉(ジビエ)の利用を発展させるかたちで、食肉に向かない鳥獣でも地域資源と価値転換できる可能性を提示した。
また今回は、初めてと鳴芸能・学校・地域の芸学域3者連携による取り組みともなった。
執筆者としても地域課題に対して、新しい角度で光を当てながら解決の方法論を産みだしていく重要性と、それを担う必要性をあらためて感じることになった論文発表。

抜き刷りはここから確認可能。

2018 12/1
出来事メモ、研究、ま論

『月刊やいま』296号「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」特集のコーディネーターをつとめる

沖縄県立八重山商工高等学校(八商工)商業科観光コースと南山舎が連携した『月刊やいま』296号「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」特集のコーディネーターをつとめる。

沖縄にはマグロなどの魚の切り身と沖縄風の天ぷらを販売する「さしみ屋」(刺身屋)と呼ばれる鮮魚店の形態がある。
石垣島には、この「さしみ屋」が多く、その多くは個人店として営業している。
その石垣島の「さしみ屋」のリストをまとめ、マップを作成して一覧化したのが、今回の特集。
確認できる上では、石垣島の「さしみ屋」を網羅的にリスト化、マップ化したものは初めての刊行物となる。

特徴的なのは、この「さしみ屋」マップの作成を、石垣島の地元の高校である八商工の生徒が課題研究の授業として取り組んだことだ。
「課題研究」の授業を受ける15名がチームとなり、インタビュー班、リスト班、マップ班、SNS班の各班が中心となって作成したものを、
『月刊やいま』の発行元である南山舎が最終的に特集としてレイアウトの調整と発行をおこなった。

この若者が中心となって水産物のPRをするというのは、提唱した「石垣島モデル」※1、2の発展であり、
地域にある高校と出版社とが地域資源を軸に連携をした地域型産学連携の成果物でもある。

また、個人的にもそのコーディネートを担ったことは、石垣市地域おこし協力隊としての貢献であり、
同時に研究課題である「情報のかけ橋」の実践となった。

八商工の生徒のがんばりと協力していただいた関係者の方々の感謝の意味を込めて、石垣島での貢献を続けたい。

2018 12/1
出来事メモ

※1:渡邊義弘 「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」 全国漁業協同組合連合会(JF) 『漁協(くみあい)』 163号 pp.22-25 2017

※2:農林水産省 『平成30年版 水産白書』 「一人当たりの魚介類の消費量が日本一少ない沖縄県の生徒たちが取り組む魚食普及活動『石垣島モデル』」 p.132 2018

ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳 『巨人たちの星』 東京創元社 1983

渡邊義弘@現時点で今まで読んだSF小説の中で一番印象深いのは『星を継ぐもの』です。

さて、ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳 『巨人たちの星』 東京創元社 1983。

巨人の星からの通信により、地球ははるか以前から何者かに監視されていた可能性が生まれた。
外交交渉と科学的推論から人類はその謎に迫ろうとする・・・

『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』に続く第3弾。
読んでみると、『星を継ぐもの』を読んだ時の迫力はまったく消えてしまっていて、荒唐無稽さばかり目立った一冊。

この本をamazonで見ちゃう

2018 8/1
SF小説
まろまろヒット率2

まろまろ記17周年

2001年7月19日から始まったこのまろまろ記(旧まろまろ読書日記)が17周年を迎える。

2017年7月19日の16周年から17周年までのこの1年を振り返ってみれば、石垣島で暮しながら、

渡邊義弘 「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」 日本図書館協会 『図書館雑誌』 Vol.111 No.9 pp622-624 2017
(査読あり)

渡邊義弘 「八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市連携による”ジビエ調理開発ワークショップ”の報告~産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦~」 畜産技術協会 『畜産技術』 749号 pp40-45 2017

、などの論文を発表していったことが特徴として挙げられる。
また、前年に発表した論文で提唱した「石垣島モデル」が『平成30年版 水産白書』に掲載されたことも大きな出来事だった。
論文にまとめることが、情報のかけ橋」として様々なつながりを産み出している。

こうした動きに連動して、ごはん日記Instagramに移行。
外部メディアの活用を通して、より記述に力点を置く方法に進めた。

どこにいても、どんなことをしていても、書くこととまとめることが自分の真骨頂であるという思いを強めた17周年。

2017 7/19
出来事メモ、サイト運営

ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳 『ガニメデの優しい巨人』 東京創元社 1981

渡邊義弘@「存在がSFっぽい」と言われることがあります。

さて、ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳 『ガニメデの優しい巨人』 東京創元社 1981。

近未来の世界。ガニメデの探査基地近くで、正体不明の宇宙船が出現した。
乗船した巨人(ガニメアン)は人類が初めて体面する地球外生命であった。
しかも彼らは2500万年前からやって来たという・・・

『星を継ぐもの』以来、13年ぶりに読んだ続編。
前作と同じく科学的推論が柱となっていて、議論を通して物語が進んでいく。
ただ、前作を読んだ時に感じたような、「ハッ」とする驚きは無く、淡々とした読後感の一冊。

この本をamazonで見ちゃう

2018 6/1
SF小説
まろまろヒット率3

「石垣島モデル」が『平成30年版 水産白書』に掲載される

提唱した「石垣島モデル」が『平成30年版 水産白書』p.132に掲載される。

石垣島での取り組みをまめて「石垣島モデル」を提唱した論文※1の引用と共に、石垣市立伊原間中学校でのワークショップ沖縄県立八重山商工高等学校での講義の二つが先進事例として取り上げられた。
これは大きな政策的課題を視野に入れながら地域の課題に向き合い、その成果を他の取り組みの参考にできるようにまとめ、それが国の政策を動かしたことになる。

また、この掲載に合せて、石垣市立伊原間中学校では全校集会として報告会を合せた講義を実施し、再び地域に還元する機会を設けた※2。

地域と国=部分と全体との有機的な連携、つまりかけ橋作りは、僕のテーマでもある。
「石垣島モデル」は同時に、僕のかけ橋作りの方法の一つのモデルでもある。

2018 6/1
出来事メモ、ま論

※1:渡邊義弘 「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」 全国漁業協同組合連合会(JF) 『漁協(くみあい)』 163号 pp.22-25 2017

※2:2018年7月3日 『八重山毎日新聞』・第9面 「伊原間中 17年度 『水産白書』に掲載 地元水産物のPR先進事例 POP広告作り」

ネガポ辞典制作委員会 『ネガポ辞典―ネガティブな言葉をポジティブに変換』 主婦の友社 2012

渡邊義弘@Instagramではstoriesをよく使っています。

さて、ネガポ辞典制作委員会 『ネガポ辞典―ネガティブな言葉をポジティブに変換』 主婦の友社 2012。

ネガティヴ(negative)な言葉を、ポジティヴ(positive)な言葉に変換する辞書。
一番面白かったのは、

○キモい→1:存在感がある、2:個性がある、3:ミステリアス
例文:キモッ!→存在感がありすぎて目が離せないんだけど、どうしよう

○空気が読めない→1:まわりに流されない、2:自分の意見を主張できる、3:よどんだ空気を壊してくれることがある、4:愛嬌がある

、の二つ。
また、

○自分に甘い→1:自分にやさしくできる、2:楽天的、3:己の限界を把握している

○神経質→1:細部にまで目が行き届く、2:仕事が丁寧、3:想像力が豊か

○言い訳をする→1:頭の回転が速い、状況判断が早い、3:探偵になる素質がある

○上から目線→1:自信がある、2:指導が得意

○子どもっぽい→1:愛嬌がある、2:考え方が固定観念に縛られていない、3:童心を忘れていない

、などは、そういう人に対しても優しい視点で見られるようになる表現としてメモした。

この本をamazonで見ちゃう

2018 4/13
辞典、辞書、ポジティヴ、言語、表現
まろまろヒット率3

イカロス・ムック 『世界の機内食』 イカロス出版 2017

渡邊義弘@石垣島に来てから飛行機に乗る機会が増えました。

さて、イカロス・ムック 『世界の機内食』 イカロス出版 2017。

日本に就航している主要な世界の航空会社の機内食を紹介する一冊。
内容は、ファースト(第1章)、ビジネス(第2章)、エコノミー(第3章)、LCC(第4章)、国内線(第6章)と各クラスごとの機内食を網羅的に紹介しているのが特徴的。
また、ドリンク(第5章)や機内食を考えるシェフのインタビュー、機内食工場、機内食用語解説など、機内食の周辺も範囲にして取り上げている。

中でも、エコノミーとLCCの機内食は、限られた条件の中で各社の工夫が読み取れて興味深かった。

この本をamazonで見ちゃう

2018 3/23
機内食、航空機
まろまろヒット率3

宮本常一 『忘れられた日本人』 岩波書店 1984

渡邊義弘@ワークショップを応用してクジャクの羽根を使った台湾の花蓮地震への復興支援募金活動に協力しました。
(2018年2月25日 『八重山毎日新聞』・第4面 「地震被災の台湾花蓮市を八商工生徒 義援金や横断幕で支援」)

さて、宮本常一 『忘れられた日本人』 岩波書店 1984。

明治10年代~昭和20年代にかけて全国をまわり、文字化されていない集落(無字社会)とそこに暮す人々の生活史の聞き取りをおこなった民俗学者による記録。
特徴的なのは、聞き取りをおこなった人々が、男女関係について、赤裸々に、華やかに語っているところだ。
中でも、高知県の橋の下で暮す老人から聞き取りをした「土佐源氏」などは、男女の営みが鮮やかに語られていて、物語としても面白かった。
(「土佐源氏」は聞き取りの前に物語があったという説もある)

また、集落(無字社会)での問題解決について・・・

○他人の非をあばくことは容易だが、あばいた後、村の中の人間関係は非を持つ人が悔悟するだけでは解決しきれない問題が含まれている
→何も彼も知りぬいていて何も知らぬ顔をしていることが、村の中にあるもろもろのひずみをため直すのに重要な意味を持っていた
<村の寄りあい>

○貧乏人同士がいがみあうて見ても金持ちにはなりませんで
→それよりはみな工夫がだいじであります
<名倉談義>

・・・という風に、日本的な曖昧さが重要視されていたことが伺える点は興味深かった。
そして・・・

○文字に縁のうすい人たちは、(略)共通して時間の概念に乏しかった
<文字をもつ伝承者 (1) >

・・・というのは、僕自身も様々な地域での聞き取りで感じたことなのでうなずいてしまった。

この本をamazonで見ちゃう

2018 3/22
民俗学、歴史、生活史、風土史、フィールドワーク
まろまろヒット率3

エラ・フランシス・サンダース、前田まゆみ訳 『翻訳できない世界のことば』 創元社  2016

渡邊義弘@『図書館雑誌』 Vol.111, No.9 に「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」が掲載されました。

さて、エラ・フランシス・サンダース、前田まゆみ訳 『翻訳できない世界のことば』 創元社  2016。

102個の翻訳できない=正確には英語では直訳できない言葉を紹介している。
原題は、“LOST IN TRANSLATION” (2014)

特に印象に残ったのは、ウルドゥー語の名詞・・・

“NAZ” = 誰かに無条件に愛されることによって生まれてくる、自信と心の安定

・・・という言葉だ。
とても素敵で重みのあるものだと思った。

ちなみに、日本語からは以下の4つが掲載されている・・・

“KOMOREBI” (木漏れ日)

“BOKKETTO” (ぼけっと)

“WABI-SABI” (侘び寂び)

“TSUNDOKU” (積ん読)

この本をamazonで見ちゃう

2018 3/12
言語、異文化理解、絵本
まろまろヒット率4