まろまろ記18周年

2001年7月19日から始まったこのまろまろ記(旧まろまろ読書日記)が18周年を迎える。

2018年7月19日の17周年から18周年までのこの1年を振り返ってみれば、

論文として、

渡邊義弘 「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」 畜産技術協会 『畜産技術』 763号 pp. 43-48 2018

監修として、

渡邊義弘(監修) 「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」 南山舎 『月刊やいま』 296号 pp. 14-27 2018

、を発表したことが特徴として挙げられる。

また、石垣島から名古屋へと引越をしたことで、大きな環境の変化もあった。

読書日記については、時間はかかっても価値のある読書をすることをより重視するようになった。
環境の変化と共に、質への注力を強めた18周年。

2019 7/19
出来事メモ、サイト運営

アンソニー・ギデンズ、松尾精文ほか訳 『社会学 第5版』 而立書房 2009

渡邊義弘@石垣島から名古屋に引越しました。

さて、アンソニー・ギデンズ、松尾精文ほか訳 『社会学 第5版』 而立書房 2009。

社会学が扱う下記の22のテーマについて解説している。

第1章 社会学とは何か?
第2章 グローバル化と、変動する世界
第3章 社会学の問いを発し、その問いに答える
第4章 社会学における理論的思考
第5章 社会的相互行為と日常生活
第6章 社会化、ライフコース、加齢
第7章 家族と親密な関係性
第8章 健康、病気、障害
第9章 社会成層と階級
第10章 貧困、社会的排除、福祉
第11章 グローバルな不平等
第12章 セクシュアリティとジェンダー
第13章 人種、エスニシティ、移民
第14章 現代社会における宗教
第15章 メディア
第16章 組織とネットワーク
第17章 教育
第18章 労働と経済生活
第19章 犯罪と逸脱
第20章 政治、統治、テロリズム
第21章 都市と都市的空間
第22章 環境とリスク

これらの章の本文だけで、1ページ上下2段構成で935ページ。
このページ数の本文に加えて、用語解説も39ページになる大著。

分量は多いけれど、各章の最初にはそのテーマを象徴するエピソードが掲載されているので読みやすい。
また、各章の最後には、「まとめ」、「考察を深めるための問い」、「読書案内」の項目が設けられているので、理解しやすい工夫がされている。

社会学の決定版なことはもちろん、人文社会科学全般、社会・世の中の課題を考える上では必須的な一冊と言っても良いくらいの網羅的かつ体系的な本。
分厚いので辞書的に使うこともできるけど、ぜひ一度は通読したい一冊。

かくいう自分も、この本は石垣島にいる時に石垣市立図書館でリクエストして図書館間相互貸借として読みはじめ、
その後は新規購入による所蔵資料にしていただいて読み続け、名古屋に引越をしてからは大学付属図書館で借り、
じっくりと読み進め、通読することが知的基礎体力となることが実感できた。
迷わずお薦めできる名著。

以下は、チェックした箇所(一部要約含む)…

○社会学の理論的多様性=人間の行動は、複雑かつ多面的であるため、人間の行動のすべての側面に単一の理論的視座を適用できることなどおそくらできない
<1 社会学とは何か?>

○社会学の意味=社会学は、自己啓発をもたらし、集団や個人がみずからの生活の諸条件を改善する機会を増大させる
<1 社会学とは何か?>

○ハンフリーズがおこなったように、一般に社会学研究の任務は、日常生活に関する表面的な理解を超えていくことにある
→私たちが自分たちの社会生活を新たなかたちで理解する手助けになる
<3 社会学の問いを八市、その問いに答える>

☆宗教=神聖で、あらゆるものを含む、超自然的な現実という観念を形成することによって究極の意味や目的の意識を与える、そうした共有された信念や儀礼の文化体系であると
→最も重要な特徴は、目的感覚=生きることには究極の目的があるという感覚、を与える
<14 現代社会における宗教>

○権力における「欲望の操作」=こちら側が思う通りの欲望を誰かに抱かせること
=その人の思考や欲望の制御を通して服従させること
→これこそが究極の権力行使 (Lukes,1974)
<20 政治、統治、テロリズム>

○理論(theory)=規則的に観察できる事象を説明するために、その事象の一般的特性を同定しようとする試み
<用語解説>

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2019 7/1
社会学、人文社会科学
まろまろヒット率5

名古屋大学URAに任用される

名古屋大学のURA (University Research Administrator、リサーチ・アドミニストレーター) に任用される。

産学官連携は現代の「三方良し」(売り手良し・買い手良し・世間良し)だと考えている。
その産学官連携の分野に、これまでテーマとする「情報のかけ橋」の知見・手法を発揮できる職務だと考えての選択となった。
(様々な可能性と複数の採用をいただく中での選択となった)

今後は、大学に軸足を置きながら産学官連携の取り組みを進めていく。
しっかり生きるということは、進化への恐怖を乗り越えていくことだと感じる新しい一歩。

2019 4/1
出来事メモ、進路関係

石垣市地域おこし協力隊を退任する

平成28年9月から任用された石垣市地域おこし協力隊を任期満了(2年7ヶ月)で退任する。

テーマとする「情報のかけ橋」を地域おこし(地方創生、地域活性化)の分野で発揮しようと取り組んだ。
結果として、

・単著論文:4 (うち査読1)

・雑誌監修:2

・白書掲載:1

・新聞報道:43

・授業、研修、ワークショップ:11 (累計受講者:243名)

、という実績となった。

特に、単著論文、

渡邊義弘 「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」 全国漁業協同組合連合会(JF) 『漁協(くみあい)』 163号 pp. 22-25 2017

渡邊義弘 「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」 日本図書館協会 『図書館雑誌』 Vol.111 No.9 pp. 622-624 2017 (査読)

渡邊義弘 「八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市連携による”ジビエ調理開発ワークショップ”の報告~産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦~」 畜産技術協会 『畜産技術』 749号 pp. 40-45 2017

渡邊義弘 「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」 畜産技術協会 『畜産技術』 763号 pp. 43-48 2018

また、雑誌監修、

渡邊義弘 「石垣市 平成29年は肉の年宣言!」 南山舎 『月刊やいま』 281号 pp. 10-19 2017

渡邊義弘 「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」 南山舎 『月刊やいま』 296号 pp. 14-27 2018

さらに、白書掲載、

「一人当たりの魚介類の消費量が日本一少ない沖縄県の生徒たちが取り組む魚食普及活動『石垣島モデル』」 『平成30年度 水産白書』 (農林水産省) p. 132 2018

、は特に今回の石垣島での取り組みの特徴である産学官連携、若者の感性を発揮していくしかけ作りとして意義があるものと考えている。

石垣島の小中校生、みなさんに、みーふぁいゆー(八重山方言でありがとう)。

2019 3/31
出来事メモ、進路関係

まろまろアワード2018

読書アワード:『西行』 (白洲正子)
→西行への愛情がありながらも辛辣な解釈が、まるで自分のことを言われているように身につまされた一冊。

出来事アワード:『月刊やいま』296号「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」特集のコーディネーターをつとめる
→提案した「石垣島モデル」を自ら展開するやりがいを感じた出来事。

2018 12/31
まろまろアワード

「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」を寄稿

「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」が、畜産技術協会発行の「畜産技術」763号に掲載される。

これは、コーディネーターを担ったクジャクの羽根アクセサリー作りワークショップをまとめ、それが鳥獣外対策につながる可能性と地域おこしの視点での意義づけをおこなったもの。
鳥獣肉(ジビエ)の利用を発展させるかたちで、食肉に向かない鳥獣でも地域資源と価値転換できる可能性を提示した。
また今回は、初めてと鳴芸能・学校・地域の芸学域3者連携による取り組みともなった。
執筆者としても地域課題に対して、新しい角度で光を当てながら解決の方法論を産みだしていく重要性と、それを担う必要性をあらためて感じることになった論文発表。

抜き刷りはここから確認可能。

2018 12/1
出来事メモ、研究、ま論

『月刊やいま』296号「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」特集のコーディネーターをつとめる

沖縄県立八重山商工高等学校(八商工)商業科観光コースと南山舎が連携した『月刊やいま』296号「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」特集のコーディネーターをつとめる。

沖縄にはマグロなどの魚の切り身と沖縄風の天ぷらを販売する「さしみ屋」(刺身屋)と呼ばれる鮮魚店の形態がある。
石垣島には、この「さしみ屋」が多く、その多くは個人店として営業している。
その石垣島の「さしみ屋」のリストをまとめ、マップを作成して一覧化したのが、今回の特集。
確認できる上では、石垣島の「さしみ屋」を網羅的にリスト化、マップ化したものは初めての刊行物となる。

特徴的なのは、この「さしみ屋」マップの作成を、石垣島の地元の高校である八商工の生徒が課題研究の授業として取り組んだことだ。
「課題研究」の授業を受ける15名がチームとなり、インタビュー班、リスト班、マップ班、SNS班の各班が中心となって作成したものを、
『月刊やいま』の発行元である南山舎が最終的に特集としてレイアウトの調整と発行をおこなった。

この若者が中心となって水産物のPRをするというのは、提唱した「石垣島モデル」※1、2の発展であり、
地域にある高校と出版社とが地域資源を軸に連携をした地域型産学連携の成果物でもある。

また、個人的にもそのコーディネートを担ったことは、石垣市地域おこし協力隊としての貢献であり、
同時に研究課題である「情報のかけ橋」の実践となった。

八商工の生徒のがんばりと協力していただいた関係者の方々の感謝の意味を込めて、石垣島での貢献を続けたい。

2018 12/1
出来事メモ

※1:渡邊義弘 「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」 全国漁業協同組合連合会(JF) 『漁協(くみあい)』 163号 pp. 22-25 2017

※2:農林水産省 『平成30年版 水産白書』 「一人当たりの魚介類の消費量が日本一少ない沖縄県の生徒たちが取り組む魚食普及活動『石垣島モデル』」 p. 132 2018

ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳 『巨人たちの星』 東京創元社 1983

渡邊義弘@現時点で今まで読んだSF小説の中で一番印象深いのは『星を継ぐもの』です。

さて、ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳 『巨人たちの星』 東京創元社 1983。

巨人の星からの通信により、地球ははるか以前から何者かに監視されていた可能性が生まれた。
外交交渉と科学的推論から人類はその謎に迫ろうとする・・・

『星を継ぐもの』『ガニメデの優しい巨人』に続く第3弾。
読んでみると、『星を継ぐもの』を読んだ時の迫力はまったく消えてしまっていて、荒唐無稽さばかり目立った一冊。

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2018 8/1
SF小説
まろまろヒット率2

まろまろ記17周年

2001年7月19日から始まったこのまろまろ記(旧まろまろ読書日記)が17周年を迎える。

2017年7月19日の16周年から17周年までのこの1年を振り返ってみれば、石垣島で暮しながら、

渡邊義弘 「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」 日本図書館協会 『図書館雑誌』 Vol.111 No.9 pp622-624 2017
(査読あり)

渡邊義弘 「八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市連携による”ジビエ調理開発ワークショップ”の報告~産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦~」 畜産技術協会 『畜産技術』 749号 pp40-45 2017

、などの論文を発表していったことが特徴として挙げられる。
また、前年に発表した論文で提唱した「石垣島モデル」が『平成30年版 水産白書』に掲載されたことも大きな出来事だった。
論文にまとめることが、情報のかけ橋」として様々なつながりを産み出している。

こうした動きに連動して、ごはん日記Instagramに移行。
外部メディアの活用を通して、より記述に力点を置く方法に進めた。

どこにいても、どんなことをしていても、書くこととまとめることが自分の真骨頂であるという思いを強めた17周年。

2018 7/19
出来事メモ、サイト運営

ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳 『ガニメデの優しい巨人』 東京創元社 1981

渡邊義弘@「存在がSFっぽい」と言われることがあります。

さて、ジェイムズ・P・ホーガン、池央耿訳 『ガニメデの優しい巨人』 東京創元社 1981。

近未来の世界。ガニメデの探査基地近くで、正体不明の宇宙船が出現した。
乗船した巨人(ガニメアン)は人類が初めて体面する地球外生命であった。
しかも彼らは2500万年前からやって来たという・・・

『星を継ぐもの』以来、13年ぶりに読んだ続編。
前作と同じく科学的推論が柱となっていて、議論を通して物語が進んでいく。
ただ、前作を読んだ時に感じたような、「ハッ」とする驚きは無く、淡々とした読後感の一冊。

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2018 6/1
SF小説
まろまろヒット率3