パセリくらいの存在感

  存在感の小ささを表わす言葉。

  もともとは妹の結婚式にて、思い出映像集の中での兄の扱いが飼っていた猫以下だったことから、「男兄弟なんて付け合わせのパセリくらいの存在感・・・」とつぶいやいたことから来ている。

  あるにはあるが、あえて言及されるほどでは無い程度のことを表現する。

  応用例:さらなる格下げとして「バランくらいの存在感」もある

  ※:バラン=お弁当に入っている笹切りを模したプラスチック製の仕切りのこと。

「セロリとバジルの翡翠色パスタ」

1:斜め切りしたセロリをオリーブオイルで炒める

2:そこにパスタ(できれば全粒粉)とバジルソース(市販で可)を入れて和える

3:お皿に盛ってから、パセリをかける

ポイント:

文字通り翡翠色(feicui`s color)になるパスタ。
セロリとバジルの風味が調和して、見た目と同じく爽やかな味わいです。
健康のことを考えて今回は全粒粉パスタを使いましたが、カッペリーニなどの細い製粉パスタを使ってもより翡翠色が際立ちます。
お試しあれ☆
まろまろと今日ももぐもぐ。

常滑のまろまろハウスにて。

佐藤賢一 『フランス革命の肖像』 集英社 2010

渡邊義弘@ごはん日記の中にフランス料理カテゴリを設けています。

さて、佐藤賢一 『フランス革命の肖像』 集英社 2010。

『小説フランス革命』の著者が、フランス革命期に活躍した80人の肖像を取り上げて評論する一冊。
印象的だったのは、フランス革命の時系列に沿ってそれぞれの時期に活躍した人々の肖像を・・・

虚構→異端→逡巡→失墜→楽観→本音→悲観→狼狽

・・・とまとめ、それがフランス革命の推移そのものだと指摘しているところだ。
胸が痛くなることが多いフランス革命について端的に表現しているものとして印象に残った。

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2014 1/26
歴史、フランス革命、人物伝
まろまろヒット率3

レイ・オルデンバーグ、忠平美幸訳 『サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』 みすず書房 2013

渡邊義弘@文京区(2006年~)で始めた朝会は、松阪市(2012年~)、常滑市(2013年~)と拡がっています。

さて、レイ・オルデンバーグ、忠平美幸訳 『サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』 みすず書房 2013。

自宅(first place)と職場(second place)だけでなく、集いと憩いの場(third place)の重要性に光を当てる一冊。
スターバックスの理念や、まちづくり活動の根拠として引用されることが多いことでも知られている。
原題は“The Great Good Place: Cafes, Coffee Shops, Bookstores, Bars, Hair Salons, and Other Hangouts at the Heart of a Community” (1989)。

内容は、現代のアメリカ社会で無くなりつつあるサードプレイスの重要性を述べながら、戦前のアメリカ、オーストリア、フランスなどの比較を通してその特徴を解説している。
ただ、都市計画への批判が中心で、なぜサードプレイスに人々が集わなくなったのかについての言及が少なく、踏み込みの甘さを感じた。
そのような点は気になるけれど、カフェやバー、コーヒーハウスなどの集いと憩いの場の重要性を整理したという点では歴史的な意義がある本ではある。

以下は、チェックした箇所(一部要約含む)・・・

☆人がサードプレイスに何度でも戻って来たくなる基本的な動機は楽しさ
→そこにいる人々自身が娯楽の提供者
<第二版へのはしがき>

☆サードプレイス(第三の場所)の定義=インフォーマルな公共生活の中核的環境
→家庭と仕事の領域を超えた個々人の、定期的で自発的でインフォーマルな、
お楽しみの集いのための場を提供する、さまざまな公共の場所の総称
<第1章 アメリカにおける場所の問題>

☆サードプレイスは中立の領域に存在し、訪れる客たちの差別をなくして社会的平等の状態にする役割を果たす
→こうした場所の中では、会話が主な活動であると共に、人柄や個性を披露し理解するための重要な手段となる
<第2章 サードプレイスの特徴>

○現代社会がサードプレイスを増やし損ねたせいで失いつつあるものは、形式ばらない気軽な帰属によって生じるお手軽版の友情や意気投合
→肩の凝る友達付き合いを補完するものとして、他の友好関係には不可欠な出費や義務を免れ、人々がただ楽しむために集う場を設けるべき
<第3章 個人が受ける恩恵>

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2014 1/24
社会学、サードプレイス、コミュニティ論、まちづくり、都市計画、空間論
まろまろヒット率3

常滑市民病院「今日から使える情報活用術」の講師をつとめる

常滑市民病院の情報研修会「今日から使える情報活用術」の講師をつとめる。

これは以前、講師をつとめた常滑市民病院「ソーシャルメディア講座」の評判を耳にした
他の医療従事者のみなさんから、「自分たちも受けたい」との要望を受けて開催された院内研修会。

今回はより多数の参加、さらに一口に医療従事者と言っても様々なポジションとセクションがあるために、
ソーシャルメディアに限定せずに、情報を活用するということはどのようなことか、その特性を具体的な事例を通して解説した。
具体的には知多市・常滑市合同新規採用職員後期研修「自治体職員のための情報活用術」をベースにしながら、
医療従事者のみなさんが馴染みがある事例にして修正、情報を活用することの枠組みと方法論を提供した。

当日は65名の医療従事者のみなさんが熱心に受講していただき、常滑市民病院で働くみなさんの情報活用に対する関心度の高さが感じられた。
また、アンケート集計を読むと、それぞれの取り組みの中でさっそく実施したものもあったのことだった。
公共分野での情報通信技術(ICT)利活用の目的は、市民協働、魅力発信、安全安心の三つが大きな柱となり、医療はこのうちの安全安心の中心を担う存在。
そうした情報政策の観点からも「コミュニケーション日本一」を目指してリニューアルをする常滑市民病院には、これからも貢献していきたい。

2014 1/23
出来事メモ、研修

インドネシア探訪記~ボロブドゥール初日の出、バリ島&ジャワ島の世界遺産めぐりとテーマ振り返りの旅~

2014年の初日の出と初詣をボロブドゥール(ジャワ島)にお参りするため、生まれて初めてインドネシア共和国に訪れる。
去年のカンボジア道中に続いて、人生2度目の海外での年越と1人旅となり、今回は現地で知人と合流しなかった点でもより徹底した1人旅となった。

行程では初日の出&初詣のボロブドゥールに加えて、元旦にはもう一つの世界遺産であるプランバナンも訪問。
去年と同じく元旦に2つの世界遺産を巡り、祈りを捧げながらパワースポットの力をいただいた。
また、ジャワ島への道中に立ち寄った経由地のバリ島では世界遺産のジャティルイのライステラスを訪問。
さらに、バリ・ヒンドゥーの聖地、ティルタウンプル寺院で沐浴させていただいたことは大きな経験となった

バリ島とジャワ島でそれぞれ料理教室に参加して現地の料理を学んだことや、バリ島の民宿のご家族との交流、
ジャワ島では事前にやりとしていた旅行会社の社長さんが自ら案内していただいたことなど、
地元の方々との交流させていただく機会に恵まれたことも印象深い。

実は今回経由地となったバリ島には、あまり良い印象は無かった。
(直前までジャワ島への経由地はシンガポールが最有力候補)
ちょうど僕が中学生から大学生くらいにかけて(1990年代)、関西でもバリ風のカフェや雑貨屋、ホテルなどが多くあり、
頑張ってリゾート感を醸し出すところが痛々しく感じられることが多くて嫌煙していた。
ただ、僕が17年半前に初めて海外渡航することとなったマレーシア・プロジェクトの指導教員であるモンテ・カセム教授が・・・
「昔のバリ島ではプライベートとビジネスの区分けがなかった。
午前中は自分が生きるための時間、午後は自分を高めるための時間、夜はみんなの時間。だからバリ島の舞踊は夜が多い」
・・・と言っていたことを覚えていたことや、2012年にバリ島独自の水利システムと思想が世界遺産に登録されたことをきかっけに、経由地としてバリ島を選択した。
確かにリゾート・エリアでは事前の印象を確認することもあったが、主な滞在先の内陸(ウブド)では様々な体験と交流を通して、
バリ島の文化の深みに触れさせていただく機会をいただいた。

また、今回の旅の大きな収穫の1つは、内輪受け・内弁慶が通じない環境に飛び込んだことだ。
「ああ自分は今海外に1人でいる」と実感するのは、無意識のうちに母国語とは違う言葉で話をしている自分に気づく時だ。
同じ言葉、同じ文脈、同じ雰囲気、いわゆる同調性の高い場にいれば誤解も齟齬も少なく、あらためて整理する必要も無いので気楽ではある。
日本はこの同調圧力が強く、空気を読むこと、浮かないようにすることを重視する文化的特徴を持つ。
『空気の研究』『菊と刀』など)
こうした文化的特徴は様々な利点がある一方で、内輪受け、内弁慶、イジメ、シガラミなどの負の側面もあり、
中でも内輪受け・内弁慶的気質は僕のテーマである「情報のかけ橋」が取り組むべき課題の一つになることがある。
特に去年4月から常滑市情報政策担当員に就任して愛知県に引越をしてからは、この課題をさらに意識する機会が増えた多くなった。

今回の旅は人生2度目の海外1人旅、初めての国なので、内輪受け・内弁慶が通じず、まったく慣れない環境なので、
寝室に大量の羽虫が襲来して来たり、宿にヤマビルが這いずり回っていたり、クレジットカードを失いかけたり、
英語も通じない場合には絵を描いてコミュニケーションしたり・・・慌てたり、ドギマギすることも多かった。
ただ、戸惑いと不安の分だけ、出会いと気づきが多い旅となった。
出会いと気づきは完全な安定と安心からは得られないからだ。
かけ橋(bridging)・6次の隔たりと結束(bondhing)・クラスターのバランスについて、身を以て体験し、考えるきっかけとなったことは大きな経験となった。
(『ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ』『私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する』など)
このインドネシア探訪での経験を、これから自分のテーマである「情報のかけ橋」への取り組みとして活かしていきたい。

詳細な写真集はFacebookの「インドネシア探訪記」で公開。

以下は主な行程とまろまろ記コンテンツのまとめ・・・

○12月26日:関空→デンパサール空港→Iiga Warungでナシゴレンとスペアリブ、スーパーで買い出し、ジンバランのDREAM@JIMBARAMに宿泊

○12月27日:ヌサドゥアのBabi Guling Rahayuでバビ・グルン(豚の丸焼き)→Bulgari Hotelでアフタヌーンティ→ウルワツ寺院でケチャダンス鑑賞→Mie 88でミー→ウブドのCitrus Tree Villas – Mai Maluに宿泊→夜中に大量の羽虫(Dedalu=ドゥダル)が襲来
 ・Bulgari Hotels & Resorts Baliの「アフタヌーンティ」

○12月28日:タマン・アユン寺院→ジャティルウィのライステラス→Billy’s Terrace Cafeでビュッフェ→ウルン・ダヌ・ブラタン寺院→ブドゥグル市場→Bali Agro Productでコピ・ルアク→一時帰宅した宿で室内にヤマビルを発見・駆除→世界遺産ツアーで同行した方々とCafe Wayanでベベ・ブンギル(アヒルの丸焼き)、ナシチャンプル、バリカレーなど→Citrus Tree Villas – Mai Maluに宿泊
 ・『ジャティルウィのライステラス』(名所旧跡)
 ・バリ島コーヒー園の「コピ・ルアク」

○12月29日:ティルタ・ウンプル寺院で沐浴→キンタマーニ高原の Grand Puncak Sari Restaurant Kintamaniでビュッフェ→タナロット寺院で夕日→ウブドに戻ってWarung biah-biahでナシチャンプル→Citrus Tree Villas – Mai Maluに宿泊
 ・『ティルタ・ウンプル寺院』(名所旧跡)
 ・『タナロット寺院』(名所旧跡)

○12月30日:Wapa Di Umaの料理教室でウブド市場で買物→ホテルで朝食→伝統バリ料理を学んで食べる→クレジットカードを失いかけるが親切な欧米系の方が追いかけて来て渡してくれる→スパ→ウブド宮殿でバロンダンス鑑賞もスコールで途中中止→Citrus Tree Villas – Mai Maluに宿泊
 ・Wapa Di Umaの「ナシゴレン」
 ・Wapa Di UmaのBaliness Cooking Classで手作りした「バリ伝統料理」

○12月31日:デンパサール空港のラウンジでビュッフェ→ジョグジャカルタ空港→予約していたホテルの送迎が来ておらず電話すると忘れたとのこと、タクシーをつかまえてお金はホテルが払うと言われたが、一人目のタクシーは値段交渉で決裂、二人目も事情を理解してもらうのに時間がかかりすったもんだの末にBalai Melayu Museum Hotelに宿泊

○1月1日:朝3時半にホテル出発でボロブドゥール初日の出&初詣→Amanjiwoでナシゴレンとホテルの庭で採れたマンゴージュース→プランバナン訪問で東ジャワのJKと知り合う→マッサージ→Bu Tjitroでグドゥッ&1日同行してくれた旅行会社の社長と交流→Balai Melayu Museum Hotelに宿泊
 ・『ボロブドゥール』(名所旧跡)
 ・Amanjiwoの「ナシゴレン」
 ・『プランバナン』(名所旧跡)
 ・Bu Tjitroの「グドゥッ」

○1月2日:ホテルのまかない飯としてのナシゴレンとミーゴレンを学ぶ→ボロブドゥールに再訪、レリーフを詳しく観る→Amanjiwoでガドガドサラダとイカンリカリカ(魚のフライ)→ジョグジャカルタ市内でお土産購入→ジョグジャカルタ空港→ジャカルタ空港
 ・Balai Melayu Museum Hotelのまかない料理として手作りした「ナシゴレン」と「ミーゴレン」

(○1月3日:ジャカルタ空港で1時間以上待たされて→関空)

2013 12/26~2014 1/2
出来事メモ、海外体験記

Balai Melayu Museum Hotelのまかない料理として手作りした「ナシゴレン」と「ミーゴレン」


ジャワ島のジョグジャカルタにあるホテル、Balai Melayu Museum Hotelでまかない料理としてのナシゴレンとミーゴレンを学ぶ。

今回の旅(インドネシア探訪記)では、バリ島でWapa Di Umaの料理教室に参加してバリ伝統料理を学んだ。
伝統的な料理だけでなく、インドネシアに暮らす方々の普段の料理を学びたいと模索したところ、ジャワ島で宿泊しているBalai Melayu Museum Hotelでのまかない料理を体験させていただくことになった。

厨房の中に入れていただき、ホテルの方と一緒にまかない料理を作ってみると実に大らか。
「これが味の秘訣!」と味の素を大量にかけたり、ミーゴレンの麺はインスタント麺だったり、具材の入れ方も豪快。
まさに日常としての料理を体験させていただく。

味の方も庶民的で、特にナシゴレンは、Wapa Di UmeAmanjiwoなどのリゾートホテルでいただいた観光客向けのものとは違って香辛料と油がより力強くなっている。

ちなみに、このナシゴレンとミーゴレンがインドネシアを発つ最終日の朝食でもある。
「その場にいかないとできなこと」、「その場だからこそ価値があること」を体験させていただいたまかない料理。
まろまろと今日ももぐもぐ。

インドネシア共和国、ジャワ島・ジョグジャカルタの「Balai Melayu Museum Hotel(バライ・メラユ・ミュージアム・ホテル)」にて。

Bu Tjitroの「グドゥッ」


ジャワ島のジョグジャカルタにあるBu Tjitroで、2014年最初の夕食としてグドゥッをいただく。

グドゥッ(Gudeg)とは、ジャックフルーツと鶏肉、牛皮(sambal goreng krecek)をココナッツミルクやパームシュガーで煮込んだジョグジャカルタを中心にしたジャワ島中部の伝統料理のこと。
こちらのお店は、1925年の創業以来、レシピを守り続けるグドゥッの老舗として知られている。

食べてみると、想像した通り、かなり甘い。
甘いものをご飯と一緒に食べるというのも、日本ではなかなか無いことなので新鮮な味わいだった。
ちなみに、同行していただいたインドネシアの方(スラウェシ島出身)は苦手とのこと(w
異国情緒を味わえた2014年最初の夕食。
まろまろと今日ももぐもぐ。

インドネシア共和国、ジャワ島・ジョグジャカルタの「Bu Tjitro(ブ・チトロ)」にて。

『プランバナン』(名所旧跡)

ジャワ島(インドネシア共和国)にあるヒンドゥー教寺院の世界遺産。

『ボロブドゥール』での初日の出&初詣の後に訪れると、尖圭の建築様式が際立った印象を得る。
インドネシア共和国は世界最大のイスラム教徒の国だけど、地元の方々も多く訪れていて、宗教的寛容さの象徴的な存在。
地元のJKと知り合って一緒に巡ったのも良い思い出。

2014 1/1
もろもろ鑑賞、名所旧跡
まろまろヒット率4

Amanjiwoの「ナシゴレン」


ジャワ島にあるAmanjiwoで、2014年元旦の朝食としてナシゴレンをいただく。

このAmanjiwoは、Aman Resortsが展開するリゾート・ホテルの一つ。
遠く『ボロブドゥール』を眺められるレストランでナシゴレン(Nasi Goreng)をいただくと、これが美味しい。
味付けが絶妙で、これまで食べたことのあるナシゴレンの中でも有数の美味しさ。
(もともと僕は高校生の時からナシゴレン好き)
また、オススメを受けて合わせて注文したマンゴージュース(右奥)も美味しいと感じていたら、Amanjiwoの庭で採れたマンゴーを使っているとのこと。

ちなみに、こちらには『ボロブドゥール』での初日の出&初詣の後に訪問。
美味しさと共に噂通りのホスピタリティで幸先の良さを感じた朝食でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

インドネシア共和国、ジャワ島の「Amanjiwo(アマンジオ)」にて。

追記:翌日(1月2日)に再訪したランチは、朝食ほどの良さは感じられなかった。