谷岡一郎 『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』 文藝春秋 2000

渡邊義弘@藤沢の凍結した歩道橋で足を挫いてしまい、2箇所の剥離骨折を被ってこまっちんぐです。

さて、谷岡一郎 『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』 文藝春秋 2000。

社会調査の多くはゴミであり、なぜゴミなのか、ゴミを見破るにはどうすれば良いのかについて社会調査の基礎から解説する一冊。
以前読んだ『データはウソをつく―科学的な社会調査の方法』よりも前に刊行された本ということもあって、「突っ込み」がより具体的になっている。

中でも・・・

☆社会調査方法論=いかにすればバイアス(bias=偏向)のズレを最小にできるかを追求するための方法論
→完璧な調査などありえないという視点からスタートする
<第4章 さまざまな「バイアス(偏向)」>

☆ゴミをすぐに捨てることができる人は、そうでない人より、かなり有利なポジションを占める
→この能力がリサーチ・リテラシー
→今後は情報を得る能力よりも捨てる能力の方が、はるかに重要な要素となってくる
<第5章 リサーチ・リテラシーのすすめ>

・・・などは、著者の一番主張したいところだと読み取った。
特に「捨てることができるのがリテラシー」というのは強く共感した。

以下は、チェックした箇所(一部要約含む)・・・

○客観的=その定義に従って計算すれば、誰がやっても同じ結果になること
<序章 豊かさの指標はなぜ失敗したか>

○妥当性=その指標 or 指数は計りたいことを計れているか
<序章 豊かさの指標はなぜ失敗したか>

○調査論の世界では、数よりも有効回答率を重視
<第1章 「社会調査」はゴミがいっぱい>

○サイレントマジョリティ(silent majority:あえて意見を表明しない多数派)の意見が無視されるサンプリングは、まず基本的にゴミ
<第4章 さまざまな「バイアス(偏向)」>

☆検証に耐えうるサンプリングの4条件:
1:十分な数がある
2:母集団が(一般的に)定義されている
3:回収率が高い→60%以下になるとかなりのバイアスが存在する
4:確率標本=(a)初期条件において、母集団のどの一人も同じ確率で選ばれる抽出方法 or
 (b)初期条件において、母集団のどの一人も最終結果に対し同じ影響を与えることが担保されている抽出方法
<第4章 さまざまな「バイアス(偏向)」>

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2014 2/26
社会調査法、統計的社会調査、リサーチ・リテラシー
まろまろヒット率3

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