レイ・オルデンバーグ、忠平美幸訳 『サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』 みすず書房 2013

渡邊義弘@文京区(2006年~)で始めた朝会は、松阪市(2012年~)、常滑市(2013年~)と拡がっています。

さて、レイ・オルデンバーグ、忠平美幸訳 『サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」』 みすず書房 2013。

自宅(first place)と職場(second place)だけでなく、集いと憩いの場(third place)の重要性に光を当てる一冊。
スターバックスの理念や、まちづくり活動の根拠として引用されることが多いことでも知られている。
原題は“The Great Good Place: Cafes, Coffee Shops, Bookstores, Bars, Hair Salons, and Other Hangouts at the Heart of a Community” (1989)。

内容は、現代のアメリカ社会で無くなりつつあるサードプレイスの重要性を述べながら、戦前のアメリカ、オーストリア、フランスなどの比較を通してその特徴を解説している。
ただ、都市計画への批判が中心で、なぜサードプレイスに人々が集わなくなったのかについての言及が少なく、踏み込みの甘さを感じた。
そのような点は気になるけれど、カフェやバー、コーヒーハウスなどの集いと憩いの場の重要性を整理したという点では歴史的な意義がある本ではある。

以下は、チェックした箇所(一部要約含む)・・・

☆人がサードプレイスに何度でも戻って来たくなる基本的な動機は楽しさ
→そこにいる人々自身が娯楽の提供者
<第二版へのはしがき>

☆サードプレイス(第三の場所)の定義=インフォーマルな公共生活の中核的環境
→家庭と仕事の領域を超えた個々人の、定期的で自発的でインフォーマルな、
お楽しみの集いのための場を提供する、さまざまな公共の場所の総称
<第1章 アメリカにおける場所の問題>

☆サードプレイスは中立の領域に存在し、訪れる客たちの差別をなくして社会的平等の状態にする役割を果たす
→こうした場所の中では、会話が主な活動であると共に、人柄や個性を披露し理解するための重要な手段となる
<第2章 サードプレイスの特徴>

○現代社会がサードプレイスを増やし損ねたせいで失いつつあるものは、形式ばらない気軽な帰属によって生じるお手軽版の友情や意気投合
→肩の凝る友達付き合いを補完するものとして、他の友好関係には不可欠な出費や義務を免れ、人々がただ楽しむために集う場を設けるべき
<第3章 個人が受ける恩恵>

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2014 1/24
社会学、サードプレイス、コミュニティ論、まちづくり、都市計画、空間論
まろまろヒット率3

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