塩野七生 『ローマ人の物語35,36,37 最後の努力』 新潮社 上中下巻 2009

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さて、『ローマ人の物語35,36,37 最後の努力』塩野七生著(新潮社)上中下巻2009。

前作の『ローマ人の物語32,33,34 迷走する帝国』から続いた「三世紀の危機」を終わらせたディオクレティアヌスと、
その後の内戦を勝ち抜いたコンスタンティヌスを中心に、ローマ帝国後期の混乱と再構築をえがくシリーズ第13段。

内容は「コンスタンティヌスによってローマは終わった」とする歴史学者がいるほどローマ世界が大きく変化した、
元首政(Principatus)から専制君主制(Dominatus)への移行と、キリスト教公認の過程を丁寧に追っている。

読んでいて、ニケーアの公会議でアタナシウス派の三位一体説を採用したことについて、
同じく思想家であり刑死したソクラテスとイエスを対比させているところに特に興味を持った。
「ソクラテスの考えを伝えるプラトンの『対話篇』も新約聖書もベストセラーであることでは同じだが、
この二千年の間に売れた部数ならば比較にならないであろう。
その差が、真実への道を説く考えと、救済への希望を与える考えの、一般の善男善女にとっての需要度の差を示しているのである。
それゆえに、アリウスの説よりも「三位一体」説のほうを選択した四世紀当時のキリスト教会の判断は、
事実か事実でないかよりも信じるか信じないかに基盤を置く宗教組織としては、まことに適切であったと考えるしかない」(下巻)。
・・・と述べているところは、思想と宗教との違い、科学と信仰との違いを表現した文章として印象深かった。

その三位一体説を採用したアタナシウス派を、リーダーは人では無く神が決めるという
支配の道具(Instrumentum Regni)として保護したコンスタンティヌスを「最初の中世人」とする著者の考え方も興味深かった。

ローマ世界を守るために、ローマらしさをなくしていくディオクレティアヌスに対して、
「大変ですね、あなたの立場も、などと独り言をつぶやきながら」書いたという著者の心情が伝わる一冊。

この本をamazonで見ちゃう

2009 10/22
歴史、政治
まろまろヒット率3

追記:全巻へのリンク(☆は特に印象深い巻)・・・

『ローマ人の物語1,2 ローマは一日にして成らず』

『ローマ人の物語3,4,5 ハンニバル戦記』

『ローマ人の物語6,7 勝者の混迷』

『ローマ人の物語8,9,10 ユリウス・カエサル~ルビコン以前~』

『ローマ人の物語11,12,13 ユリウス・カエサル~ルビコン以後~』

『ローマ人の物語14,15,16 パクス・ロマーナ』

『ローマ人の物語17,18,19,20 悪名高き皇帝たち』

『ローマ人の物語21,22,23 危機と克服』

『ローマ人の物語24,25,26 賢帝の世紀』

『ローマ人の物語27,28 すべての道はローマに通ず』

『ローマ人の物語29,30,31 終わりの始まり』

『ローマ人の物語32,33,34 迷走する帝国』

『ローマ人の物語35,36,37 最後の努力』

『ローマ人の物語38,39,40 キリストの勝利』

『ローマ人の物語41,42,43 ローマ世界の終焉』

『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』

ホテルAU松阪の「朝食」


ホテルAU松阪で、朝食をいただく。

こちらのホテルAU松阪は、最近主流となりつつある朝食が標準で付いたビジネスホテル。
見晴らしのいい上階ラウンジでいただいた朝食は、にサラダ、サラスパ、パンが盛られたワンプレート。
フレッシュなサラダがあるのは、やっぱり良いでものですな。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「ホテルAU 松阪」にて。

宮本屋の「松阪牛のカルビ」


三重県の松阪市にある、焼肉の宮本で松阪牛のカルビをいただく。

味噌ダレをかけているところが東海地方らしいところで、食べてみるとしっかりと刺しの入った松阪牛のコクと味噌味が絡まって実に濃い味。

ちなみにこちらのお店はホルモンでも有名だけど、松阪のホルモン焼肉では近くにある横綱の方が個人的には好み。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「宮本屋(みやもとや)」にて。

クラスノの「こんにゃくの田楽」


大阪の大正にある老舗の居酒屋、クラスノをおとずれる。

居酒屋らしくないクラスノという店名は、こちらの大将が旧ソ連時代にシベリア抑留の一環でクラスノヤルスク(Красноярск)に抑留されていたことから付けられている。
当時の苦労を思い起こして生きていることの感謝を忘れないように、お店の名前にしているとのこと。
まさにリアル『不毛地帯』

写真は、くわ焼きを名物にしているこちらのお店の開店当時から変わらない定番という、こんにゃくの田楽。
本来は淡白なコンニャクも、鉄板でくわ焼きにして、さらに田楽味噌で味付けしているのでしっかりとした味わいになっている。

素朴な具材のしっかりとした味つけ、そして90歳を越えてなお現役でお店に立つ大将が生きる現代史とも言えるお店。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・大正の「クラスノ」にて。

男はつらいの「泉州の水なす」


居酒屋の男はつらいで、泉州なすをいただく。

泉州水なすとは、生で食べることができる泉州茄子のこと。
その名の通り、大阪南部の泉州地方の特産物。
食べてみると、フルーツのような水分と茄子特有の風味が感じられた。
水茄子という愛称も理解できる一品。

ちなみに、こちらのお店は大阪の特産物を積極的にメニューに取りこんでいる。
店構えは普通の居酒屋だけど、地産池消の流れを感じるお店としてちょっと好感が持てた。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・梅田(キタ)の「大阪料理とお酒 酒蔵 男はつらい」阪急東通り店にて、

GIRAFFE(ジラフ)の「アンデスポテトフライ」


京橋にあるバー、GIRAFFEでアンデスポテトフライをいただく。

食べてみると、可愛い見た目に加えて、普通のジャガイモには無い柔らかさがアンデス産らしいところ。
このGIRAFFEがカフェバーのようなお店ということはあっても、バーでアンデスポテトのフライをいただけるのは嬉しいですな。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・京橋の「GIRAFFE(ジラフ)」にて。

まっちゃんの「毛ガニ」


京橋にある、まっちゃんをおとずれる。

こちらのお店はおつまみが美味しいと評判をよく耳にしていたお店。
看板には「立呑み」と書かれてあるけれど、ちゃんと椅子がある。
不思議に思って大将に聞いてみると、最初は立ち飲み店にしようとしたものの方針を転向したとのこと。
確かに立ち飲みというよりも、小料理屋さんのように素材と調理にこだわったおつまみが充実したお店になっている。

写真は、季節の毛ガニ。
お酢でいただいてみると、蟹特有の臭みがない上に身が柔らかい。
仕入れにこだわっているのがよく分かるこの一匹が、この日は750円。

味と値段、大将の雰囲気を含めて、京橋で1、2を争うお気に入りのお店。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・京橋の「まっちゃん」にて。

鯛屋旅館の「朝食」


江戸時代(文化年間)から続く伊勢街道の旅籠、松阪の鯛屋旅館をおとずれる。

この日の朝食は、秋刀魚の干物を中心にして、小鉢や生卵、ご飯とお味噌汁が並んだ御膳。
食べてみると、やはり主役の干物が美味しい。
女将さんによると、季節によって種類は違うものの、朝食では必ず干物を出しているとのこと。
かつて松阪が宿場町だった頃から続く旅籠らしい一膳。

ちなみにこの鯛屋旅館は風情のある旅籠だけど、チェックインは0時まで大丈夫な上に、お風呂は24時間入ることができる。
さらに無線LANも完備されているので、ビジネス利用にも対応している。
今回、出張利用した僕も、趣のある雰囲気だけで無く、機能面でも十分に満足できた。

かつてお伊勢参りの人たちが利用した旅籠という伝統を守りながらも、時代に対応していく女将さんのポリシーが伝わる、一押しのお宿。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「鯛屋旅館」にて。

追記:2年2カ月後に鴨鍋をいただく。

一樹の「鳥の網焼き」


松阪にある焼鳥と鶏料理のお店、一樹で鳥の網焼きをいただく。

鶏肉の網焼き、と言っても、こちらの網焼きはお客さんが自分で焼く焼肉スタイル。
同じく松阪にある前島食堂に似ていると思っていたら、東海地方での焼鳥はこうした焼肉スタイルのものも多いとのこと。

食べてみると、味噌ダレでは無く、醤油ダレなので前島食堂とはまた違った味わい。
鶏肉の美味しさを楽しく感じられる一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「焼鳥・鳥料理 一樹(かずき)」にて。

RIVER-SIDE TERRACE(リバーサイドテラス)の「コーヒーゼリー」


中之島の西側は京阪中之島線が開通したこともあって、再開発が進んでいるエリア。
大阪の中でも町並みの変化が大きい場所に当たる。

今回はそんな西中之島にある、RIVER-SIDE TERRACEをおとずれる。
このRIVER-SIDE TERRACEは、その名の通り、堂島川の川沿いにあるカフェ。

お店の一押しというコーヒーゼリーを注文すると、実にオシャレな盛り合わせで出てきた。
いただいてみると、コーヒーゼリーは優しい苦みで添えられたアイスクリームとの相性も良い。
変わりゆく川辺の風景に溶け込める一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・西中之島(福島、ほたるまち)の「ロイヤルホテル カフェ&バー RIVER-SIDE TERRACE(リバーサイド・テラス)」にて。