はま鮨の「海老のにぎり寿司」


松阪にあるはま鮨で、海老のにぎり寿司をいただく。

写真から分かるように、こちらの海老はサイズが大きい。
食べてみると厚みのある海老の身がプリプリとして美味しい。
同じく松阪にある赤玉寿司で修行をされたとのことだけど、この大きな海老はこちらのお店の独自ルートで仕入れているとのこと。
大将のこだわりが感じられる一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「はま鮨」にて。

ゆがふの「ソーキそば」


松阪にある沖縄料理と沖縄そばのお店、ゆがふでソーキそばをいただく。

ナンコツまで食べられる迫力満点のソーキ(スペアリブ)はもちろん、何と言ってもお出汁に美味しさを感じた。
お話によると、こちらのお出汁は沸騰させないように注意しながら5~6時間かけて豚骨を煮だしたものを基本にして、注文を受けてからカツオ節で仕上げるという手間暇をかけたもの。
これは沖縄本島出身の女将さんが小さい頃に、親戚が営む沖縄そば店でお手伝いしていた時から変わらない調理方法とのこと。
松阪に移り住んだ今も昔ながらの作り方を守り続けている。

ちなみに、このゆがふのご夫妻とは8月6日に開催された「七夕まつり・鈴の音市」の石垣島ブースをお手伝いした時に、ブースがお隣同士だったことでお知り合いになった。
(石ラーなどを販売)
今回は、石垣島ブースを主催した石垣市交流職員の西銘基恭さんと一緒に初訪問。
お店は沖縄出身者の集うコミュニティの場ともなっているとのこと。
遠く離れた地域同士のご縁も感じた一杯でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「沖縄そば処 ゆがふ」にて。

荻上チキ・飯田泰之・鈴木謙介 『ダメ情報の見分けかた―メディアと幸福につきあうために』 日本放送出版協会 2010

東北行脚から帰って来た、渡邊義弘です。

さて、『ダメ情報の見分けかた―メディアと幸福につきあうために』荻上チキ・飯田泰之・鈴木謙介著(日本放送出版協会)2010。

三人の論者によるメディア・リテラシー本。
第1章はメディア論者によるメディア・リテラシーの概要、
第2章は経済学者による関わる必要のない無意味な情報を見分ける方法、
第3章は社会学者によるメディア・リテラシーの政治的・思想的な背景、
・・・という三つの視点から構成される。
三つの視点を取り入れているだけあって、具体例と一般化のバランスが良くて読みやすい内容になっている。

また、メディア・リテラシーは一般的に「自分だけは騙されない」という
自衛的、受信的な意味で使われることが多いけれど、
この本では発信の重要性(=是正へのコミットメント)を強調して、
メディア・リテラシーの積極面に注目した内容になっているのは、
タイトルの軽さに反した深みがある。

以下は、チェックした個所(一部要約含む)・・・

○メディアで得られるあらゆる情報は、すべて誰かによって「作られたもの」です。
常に第三者の手で編集・加工され、言語化・文脈付け・意味付けされたものであって、
真実そのものではありません。
<第1章 「騙されないぞ」から「騙させないぞ」へ>

☆(流言やデモを)チェックする際に注意しなくてはならないのは、私たちがしばしば、
「有名人が言っているかどうか(有名性)」、
「親密な人が言っているかどうか(親密性)」、
「多数の人が言っているかどうか(複数性)」、
「権威あるメディアが言っているかどうか(権威性)」、
に頼ってしまうことです。
流言をチェックするのに必要なのは、客観的な確からしさ、情報の根拠付けであって、
「他人の主観」がいくら集まっても意味がありません。
むしろ、有名性や親密性を頼りにして、検証を行わないことが、
流言やデマを鵜呑みにしてしまう土壌にさえなってしまいます。
<第1章 「騙されないぞ」から「騙させないぞ」へ>

☆メディア・リテラシーの各段階・・・
・取得←外在的チェック
・判断←内在的チェック
・発信←是正へのコミット
・・・中では、流言を是正する情報発信能力が重要性
<第1章 「騙されないぞ」から「騙させないぞ」へ>

○(情報リテラシーが騙されなさ、無傷さを競い合うレースのようになることに対して)
もしその人が本当に「情報強者」であるなら、ただ傍観しながら「弱者」を笑い飛ばすのではなく、
弱者に寛容な環境を作るという「持つ者の責務」を果たしていくほうが有意義でしょう。
<第1章 「騙されないぞ」から「騙させないぞ」へ>

○受動態表現は、えてして、能動態に変換したときの主語を明確にしないための方便として用いられます。
<第2章 情報を捨てる技術>

☆情報をスクリーニングするために三つの言説を避ける
・無内容な話を見抜く
 →いつでも、どこでも、何にでも当てはめることが出来る話には意味が無い
・定義が明確でない話を見抜く
 →定義が不明確な用語から出発した議論は容易に検証不可能な命題になる
・データで簡単に否定される話を捨てる
 →単純なデータ観察で否定出来るならばダメだと切り捨てることができる
<第2章 情報を捨てる技術>

☆「情報を見分けるスキルを持った自分だけは騙されないぞ」という態度ではなく、
様々に偏った情報の中から、自分の立場や見方を定め、発信していく力というものが、
現代におけるメディア・リテラシーの定義ということになるでしょう。
<第3章 メディア・リテラシーの政治的意味>

この本をamazonで見ちゃう

2011 11/29
情報・メディア、情報リテラシー
まろまろヒット率4

松阪牛まつり;学んで食べる特産松阪牛の「松阪牛と輸入牛の食べ比べ」


松阪牛まつり・第62回松阪肉牛共進会で開催された、学んで食べる特産松阪牛に参加する。

この学んで食べる特産松阪牛は、その名の通り、特産松阪牛について学び、実際に食べ比べをするという松阪牛まつり恒例のレクチャー。
講義を聴いた後に、特産松阪牛と輸入牛との食べ比べをしたものが写真。
特産松阪牛も輸入牛も同じサーロインの部位とのことだけど、見た目の段階でもまったく違うことが分かる。
(霜降りの多いのが特産松阪牛)

食べてみると、味の違いは見た目以上にハッキリしていて、同じ部位とは思えないほど。
実際に食べ比べをするというのは挑戦的なレクチャーだけど、それだけに特産松阪牛の美味しさと関係者の自信が伝わってくる企画。
(特産松阪牛の定義→「特産松阪牛とは」)
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の松阪農業公園ベルファームで開催された「松阪牛まつり・第62回松阪肉牛共進会」にて。

東北行脚記~人生初のみちのく旅~

11月10日から14日までの4泊5日間、東北地方を行脚する。

振り返れば、19歳の時に大阪で阪神大震災を経験したことが、文京区友の会などの地域コミュニティ作りや、
てくてく活動のような地域資料作りに関わるきっかけとなっている。
また、松阪市ホームページ検討委員会委員長や松阪市情報政策担当官として公的な役割を果たすことになったのも、
阪神大震災の経験が原体験として残っていることが大きな要因となっている。

そして、今年発生した東日本大震災は、東京滞在中に経験することなった。
震災発生直後、まだ混乱する東京に友人たちを残して自分だけ移動することには大きな葛藤があったものの、
自分にもできることの中にある自分にしかできないことを考えて、松阪に来ることを決断した。
(「東日本大震災のお悔やみと近況報告」)

自分にもできることの中にある自分にしかできないことの一つが、
被災地から遠く離れた場所にいるからこそできる情報発信だ。
特に防災意識向上や風評被害対策には、情報発信が貢献できる分野なので、
これまでも防災オフ会復興支援オフ会などを開催してきた。

今回の東日本大震災でも、情報発信分野での貢献をしたいと思っていた。
ただ、具体的に自分に何ができるのか、何をどう取り上げればいいのか、
暗中模索する日々が続いていた。
そんな折に、芹澤高斉・三重中京大学准教授が東北地方に視察に行くとお聞きして、
完全ボランティアで同行させていただくこととなった。

人生で初めて訪れた東北は、まだ復旧作業が続いている中だけれど、復興に向けた足音が聞こえるものだった。
石巻市雄勝町で再開されたホタテ貝の養殖をお手伝いさせていただいたことや、
陸前高田市で一本松の保全活動をされている方のお話をお聞きしたこと、
石巻市で松阪市の知人から依頼された消息確認を古い知人と一緒におこなったこと(※1、※2)などを通じて、
様々な立場の現地の方々と実際にお話しさせていただいたことは、自分にとって大きな経験となった。

現地で異句同音に耳にしたのは「どんな動機でもいいから実際に来てほしい」、「忘れないでほしい」という言葉だった。
これは情報発信分野で貢献したいと思う自分にとっては勇気づけられるものだったし、
被災地から遠く離れた場所から来た自分の気まずさを救ってくれた。
その一方で、言葉にできない経験や気持ちを抱えている方々とお話ししながら、
自分がどう接していいのか、どう関わっていけばいいのか、分からなくなることもあった。

自分に何ができるのか。
その応えは今でも暗中模索の状態にある。
でも、今回東北行脚の中で出会ったみなさん、再会したみなさんが、光を灯してくれた。
少しずつこの灯をつなげていきたい。

以下、東北行脚の主な行程とまろまろ記コンテンツのまとめ。

○11月10日:中部国際空港→仙台空港→仙台市のゲストハウス梅鉢に宿泊

 ・北辰鮨 仙台駅3階店の「どんこの肝のせにぎり寿司」

○11月11日:仙台市→石巻市雄勝町でのホタテの養殖お手伝い・大須中学校訪問・雄勝硯の高橋さんと再会→一関市の東横インに宿泊

 ・雄勝湾の「ホタテ貝」

 ・海音の「お刺身の盛り合わせ」

○11月12日:一関市→陸前高田市での一本松保全活動ヒアリング・松阪市からのボランティアと合流→平泉町の志羅山 旅館に宿泊

 ・復興レストラン;マイウスの「醤油ラーメン」

○11月13日:平泉町→仙台市で単独行動開始・蒸留所見学→東松島市で箕輪さんと合流し消息確認開始→石巻市で消息確認→仙台市のドーミーンに宿泊

 ・志羅山 旅館の「朝食」

 ・ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所の「シングルカスク宮城峡25年」

 ・かき松島こうは 松島海岸駅前店の「松島バーガー」

 ・路地とうやの「仙台牛のあぶり寿司」

○11月14日:仙台市のせんだいメディアテークへのヒアリング・国分町でのヒアリング→東京都

 ・ブラザー軒の「あんかけ炒飯」

 ・東北新幹線の「炭火焼風牛タン弁当 塩釜藻塩付」

(当日の動向はFacebookのアルバム「東北行脚」にもまとめている)

2011 11/10~14
出来事メモ

※1:2012年1月12日 『夕刊三重』・第1面「40年ぶり文通相手と”再会” 浅沼さん(観光協会職員)、被災の高橋さん(石巻市)と 視察の渡邊さん(市情報政策担当官)捜し当てる」

※2:2012年2月16日 『中日新聞』夕刊・第10面「届いた手紙 被災の文通相手から にじむ苦労に涙 松阪の男性 40年ぶり”再会”」

追記:2012年4月20日から23日まで東北行脚、再びで再訪。

石巻市雄勝町でのホタテ貝の養殖再開陸前高田市の一本松

東北新幹線の「炭火焼風牛タン弁当 塩釜藻塩付」


東北新幹線の車内販売で、炭火焼風牛タン弁当・塩釜藻塩付を購入する。

仙台名物の牛タンに加えて、加熱機能付容器と麦飯、そして名前にもなっている塩釜市の特産物である塩竈の藻塩を使っているのが特徴になっている。
普段は駅弁を購入することはほとんどないけれど、東北新幹線には人生で初の乗車ということで記念にいただいてみる。
食べてみると、想像していたよりも美味しい。
特に塩竈の藻塩はかすかに甘味も感じらて、牛タンとの相性の良さが感じられた。

ちなみに、この炭火焼風牛タン弁当・塩釜藻塩付は、東日本大震災の後に既存の牛タン弁当を改良したものとのこと。
JR東日本の駅弁を担当するNRE(日本レストランエンタプライズ)の復興への意気込みが感じられる一品でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

東北新幹線Max車内販売にて購入。

ブラザー軒の「あんかけ炒飯」


仙台にあるブラザー軒で、あんかけ炒飯をいただく。

このブラザー軒は、前日に消息確認に協力していただいた箕輪さんから、あんかけ炒飯が美味しいとお聞きしておとずれたお店。
期待して食べてみると、確かに美味しい。
あんかけの具として入っている海鮮がプリプリっとした食感で、丁寧に作っているのが伝わってくる。

ちなみに、こちらのお店は明治35年(1902年)創業の老舗とのこと。
今回の東日本大震災で被災されたものの、現在は奥の宴会場で営業を再開されている。
老舗の火を灯し続ける姿勢に感銘を受けたお店でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

宮城県仙台市、一番町の「ブラザー軒」にて。

路地とうやの「仙台牛のあぶり寿司」


仙台にある路地とうやで、仙台牛のあぶり寿司をいただく。

軽く炙られた仙台牛は口溶けとコクが両立されている。
秘伝と言う特製のタレも美味しさを引き立てていて、お店の自慢メニューというのも納得の一品。

ちなみに、こちらのお店は宮城県出身の箕輪さんに連れて来ていただいたお店でもある。
箕輪さんは僕が会長をつとめる文京区友の会朝オフ会に参加していただいたことがきかっけに知り合った。
東京で知り合った方だけど、宮城県にあるご実家が東日本大震災で被災を受けたこともあって、僕がおこなった石巻市での消息確認に協力していただいた。
(松阪市在住の知人が40年以上前に文通していたという石巻市在住の方の消息確認)

協力していただいたおかげで、紆余曲折を経たものの、制限時間ギリギリでご無事が確認できた。
そのお礼も込めて祝杯をあげたのがこちらのお店。
40年以上前にあった松阪市と石巻市との間のご縁、またその消息確認で文京区でのご縁が交差したことに、胸にこみ上げるものがあったひと時でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

宮城県仙台市、国分町の「路地とうや」にて。

かき松島こうは 松島海岸駅前店の「松島バーガー」


かき松島こうはの松島海岸駅前店で、松島バーガーをいただく。

松島バーガーとは、カキフライに黒酢のジュレ、自家製ピクルスを加えたオリジナル・バーガーのこと。
食べてみると、軽く焼き目をつけたバンズとカキフライとの相性が良くて美味しい。

ちなみに、この松島バーガーの誕生は今回の東日本大震災が大きく関わっているとのこと。
こちらのお店は3月の東日本大震災で大きな被害を受け、9月に同じ場所でカフェ風ににリニューアル・オープンすることになった。
その際に、復興の願いを込めて松島海岸駅前店の限定メニューとして誕生したのが、この松島バーガーとのこと。
復興への願いが伝わる一品でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

宮城県松島町の「かき松島こうは」松島海岸駅前店にて。

ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所の「シングルカスク宮城峡25年」


仙台市の作並にあるニッカウヰスキー宮城峡蒸留所で、シングルカスク宮城峡25年をいただく。

このシングルカスク宮城峡25年は、宮城峡蒸留所で製造され、25年間熟成されたウイスキー樽から取り出したシングルカスク。
シングルカスク(single cask)という名前の通り、一つの樽だけから取り出し、ブレンドも加水もしていないので、ラベルには樽番号も印字されている。
(今回いただいたのは70758番)

通常は宮城峡蒸留所が製造するシングルモルトウイスキー「宮城峡」の原酒となるものなので、一般には流通せず、この宮城峡蒸留所限定で飲むことができる。
25年熟成させた樽から取り出した貴重な原酒を飲んでみると、普通のウイスキーとはまったく違う豊かな香りがする。
60度以上の強いアルコール度数なのに、まろやかな口当たりなのも熟成しているからとのこと。
時間をかけることの価値を感じられる一杯。

ちなみに、不器用な自分の生き方と重ね合わせて親近感を覚えるので、僕は「時間をかけてつくる」ものが好きだ。
お酒だとウイスキーがこの好みに合うので、これまでにも、サントリー山崎蒸留所サントリー白州蒸留所キリン富士御殿場蒸留所などの蒸留所を訪問してきた。

今回訪れたニッカウヰスキー宮城峡蒸留所は、今年の東日本大震災で被災を受けたものの、現在は製造と見学を再開されている。
自分の好みに加えて、東日本大震災を乗り越えたウイスキーをいただいたという点でも感慨深かった一杯。
まろまろと今日ももぐもぐ。

宮城県仙台市、作並の「ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所」にて。