田尻祐一郎 『江戸の思想史―人物・方法・連環』 中央公論新社 2011

渡邊義弘@英語で常滑の魅力を発信するFacebookページ、“Like TOKONAME”がボランティアのみなさんによって立ち上がりました☆

さて、田尻祐一郎 『江戸の思想史―人物・方法・連環』 中央公論新社 2011。

江戸時代に活躍した思想家の思想を、その時代背景と共に解説する一冊。

明治維新以前の思想は馴染みが薄いものもあるけれど、この本では江戸時代の思想家たちが取り組んだテーマは、
「人と人との繋がり」という現代にも通じるテーマだと強調している。

その上で・・・

近世社会の幕開けとともに登場した社会の性格が、劇的なまでに変わろうとしているのが今日であると私には思われる
→名前の付けられないような関係性が積極的な意味をもつようになっている
<おわりに>

・・・という結んでいるのは印象的。
読んでみると、それぞれの思想家と現代の課題との関連についてはもう少し踏み込んでもらっても良かったとは思ったけれど、
思想家たちの取り組みを愛情を持って解説している姿勢が伝わってくる思想史書。

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2013 6/17
思想史
まろまろヒット率3

グラティネの「カツレツピカタナポリタン」


常滑にあるグラティネのカツレツピカタナポリタンをいただく。

こちらのお店は、名古屋観光ホテルのシェフだったマスターが30年以上腕を振るう常滑の老舗洋食店。
現在はテイクアウト専門店として営業されているのを、今回は常滑昼会の一環としていただく。

食べてみると、濃厚なトマトソースとカツレツピカタ、そして通常のお店の大盛りよりも多いという量のスパゲッティが三つ巴にかみ合って美味しい。
これまで食べたことのあるスパゲッティ(パスタ)の中でも、指折りのボリュームと濃厚さ。
「ほとんどの常滑市民が一度は食べたことのある」と言われるほど地域に根ざしているのもよく分かる名店の味わい。
まろまろと今日ももぐもぐ。

愛知県常滑市の「グラティネ」にてテイクアウト。

永田諒一 『宗教改革の真実』 講談社 2004

渡邊義弘@全国市長会に合わせて開催された外務省レセプションの常滑市ブースをお手伝いして来ました。
(『中日新聞』朝刊・第15面 「常滑焼 世界にアピール 外相レセプションに市が『盤裁』と招き猫」)

さて、永田諒一 『宗教改革の真実』 講談社 2004。

16世紀から17世紀にヨーロッパを席巻した宗教改革は、中世から近代への社会構造の転換でもあった。
転換期に生きた一般市民の生活に社会史からアプローチしようとする一冊。

読んでみると、信仰上の理念の対立から、現実的な共存を模索していった当時の人々の悪戦苦闘ぶりが伝わってきて興味深い。

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2013 6/14
宗教、社会史
まろまろヒット率3

新潮社出版企画部 『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』 新潮社 2007

渡邊義弘@常滑では朝会に続いて昼会夜会も開催されつつあります。

さて、新潮社出版企画部 『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』 新潮社 2007。

文庫本全43巻(単行本全15巻)の『ローマ人の物語』シリーズのビジュアル総集編。
旅行記のような写真も多いけれど、巻末にある「なぜ、ローマ人は”寛容”だったのか・・・」と題する著者へのインタビューに興味を持った。
古代ローマを特徴付ける寛容(Clementia)について・・

・私がいつも、ローマ人が他の民族よりも優れていた点としてあげるのは、「自分たちの持っているものを徹底的に活用する能力」です。

・「現実主義」というのは、現実と折り合って適度に行くというんではなくて、むしろ現実と闘うことなんですよ。
 (現実主義を突き詰めていくと寛容にぶち当たる)

・・・と、インタビューの中で寛容と現実主義との関係を語っているところは印象に残った。
現実主義と寛容との関係は、自分自身も考えることがあり、参考にしたい。
(まろまろコラム『寛容のメモリ~決別のmemoryと和解の目盛~』)

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2013 6/13
歴史、政治
まろまろヒット率3

追記:全巻へのリンク(☆は特に印象深い巻)・・・

『ローマ人の物語1,2 ローマは一日にして成らず』

『ローマ人の物語3,4,5 ハンニバル戦記』

『ローマ人の物語6,7 勝者の混迷』

『ローマ人の物語8,9,10 ユリウス・カエサル~ルビコン以前~』

『ローマ人の物語11,12,13 ユリウス・カエサル~ルビコン以後~』

『ローマ人の物語14,15,16 パクス・ロマーナ』

『ローマ人の物語17,18,19,20 悪名高き皇帝たち』

『ローマ人の物語21,22,23 危機と克服』

『ローマ人の物語24,25,26 賢帝の世紀』

『ローマ人の物語27,28 すべての道はローマに通ず』

『ローマ人の物語29,30,31 終わりの始まり』

『ローマ人の物語32,33,34 迷走する帝国』

『ローマ人の物語35,36,37 最後の努力』

『ローマ人の物語38,39,40 キリストの勝利』

『ローマ人の物語41,42,43 ローマ世界の終焉』

『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』

山内農場の「農家のおまかせ野菜盛り」


常滑にある山内農場で、農家のおまかせ野菜盛りをいただく。

こちらは、白木屋魚民月の宴などを展開するモンテローザ・グループのお店。
素材へのこだわわりを演出した店構えとメニュー構成が特徴で、この農家のおまかせ野菜盛りもネーミングがそれっぽい雰囲気を出している。
付け合わせの味噌ダレが野菜によく合う一盛り。
まろまろと今日ももぐもぐ。

愛知県常滑市の「山内農場」常滑店にて。

川平観光農園の「畑人の宝石」


石垣島にある川平観光農園の畑人(ハルサー)の宝石をいただく。

畑人の宝石とは、石垣島産の紅芋を使った生スイートポテトのこと。
焼かずに蒸しているので滑らかな食べ応えがあり、角切りの紫芋も入っていて食感も工夫されている。
紫芋の濃厚さをまるごと感じられるのが特徴で、そのままでも、ヨーグルトやアイスクリームに加えても美味しい。

ちなみに、この畑人の宝石は石垣島で開催されたソーシャルメディアに関する国際ワークショップとシンポジウムにパネリスト出席したお礼として、主催の石垣市からいただいたもの。
石垣市が取り組むFacebookを利活用した通販、「FB良品 石垣島」でNo.1人気商品とのこと。
もともとは、余剰生産の活用を目指して商品開発したとのことだけど、結果的には通常のパティスリーでは不可能なくらい贅沢に紫芋を使ったスイーツが作れるのは生産農家ならでは。
第六次産業の可能性を感じさせる一品でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

沖縄県石垣市の「川平観光農園」または、「FB良品 石垣島」にて購入可能。

星野有香 『ソーシャルメディアを仕事に活かす本 ーフェイスブック、ツイッターをもっと使いこなす85のノウハウー』 実務教育出版 2012

渡邊義弘@今週木曜日は第2回とこなめ焼協同組合ソーシャルメディア講座です。

さて、星野有香 『ソーシャルメディアを仕事に活かす本 ーフェイスブック、ツイッターをもっと使いこなす85のノウハウー』 実務教育出版 2012。

もっと使いこなすノウハウ・・・という副題だけど、有益なものはほとんど得られなかった。
(経験知と形式知の両方が貧弱)

ただ、そんな中でも・・・

○「中の人」が見えない公式アカウント=「一生懸命に個性を隠し、公式発表など無難で慎重な情報発信を繰り返す」アカウントは、「ソーシャルメディアを活用しているとはいえない」

・・・と断言しているのは、最近強く感じていたことだったので心に残った。

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2013 6/11
情報・メディア、ソーシャルメディア
まろまろヒット率1

Pizzeria Azzurriの「マルゲリータ・ドゥオーロ」


神戸にあるPizzeria Azzurriで、マルゲリータ・ドゥオーロをいただく。

マルゲリータ・ドゥオーロ(Margherita d`oro)とは、黄色いトマトを使ったピッツァ・マルゲリータのこと。
食べてみると、赤くないけれどしっかりとトマトソースの味がするのが特徴で、チーズとのバランスも良い。
真のナポリピッツァ協会(Associazione Pizzaiuoli Napoletani)認定の本物のナポリピッツァがいただけるお店。
まろまろと今日ももぐもぐ。

兵庫県神戸市の「Pizzeria Azzurri(ピッツァリア・アズーリ)」にて。

前田めぐる 『ソーシャルメディアで伝わる文章術』 秀和システム 2013

渡邊義弘@読書日記のHP・blog関連カテゴリをSNSも追加してソーシャルメディア・カテゴリに変更しました。

さて、前田めぐる 『ソーシャルメディアで伝わる文章術』 秀和システム 2013。

コピーライターとして活躍する著者による、ソーシャルメディアでの文章作成のコツをまとめた一冊。
読んでみると、より良い書き方について使用前/使用後に分けて具体的に示しているので、総じてイメージしやすい内容になっている。
中でも・・・

○「上手い文章」より「親しまれる文章」
1:発信する本人が楽しんで書くこと
2:読む人に伝わるように書くこと

○「共感できるかどうか」が価値を決める
→体験を具体的に伝えることで、相手にイメージしてもらいやすくなる
→イメージを共有すると、共感を得られやすくなる

○それが二次情報であっても、そこに入出力が加わり、思考軸が交われば、価値に変わる

・・・などは、これまで自分が感じていたことを上手に言語化しているので有益だった。
自分の発信を振り返る上でも参考になる文章指南書。

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2013 6/9
情報・メディア、ソーシャルメディア、作文指南
まろまろヒット率3

ノブ横地 『ソーシャルメディアの流儀』 ブランポート出版局 2013

渡邊義弘@常滑市講師派遣制度を通じて、とこなめ焼協同組合ソーシャルメディア講座の講師も担当させていただいています。
(2013年5月10日 『中日新聞』朝刊・第17面 「常滑焼の良さ ネットでPR 協同組合有志”フェイスブック”講座 販売落ち込む中 発信方法を議論」)

さて、ノブ横地 『ソーシャルメディアの流儀』 ブランポート出版局 2013。

ソーシャルメディアを利活用した事例の紹介と、共通する考え方を解説する一冊。
首都圏では無く、地方の事例を取り扱っているのが特徴だけど、一つ一つの紹介が薄いので、
「結局どんなメリットがあったのか」が具体的な成果が分かりにくい。
また、共通する考え方についても、著者の抽象的なスローガンに近いものが多く、総じて具体性に欠けていた。

ただ、そんな中でも、ソーシャルメディアの・・・

発信源は個人+他人に情報発信させるメディア
<はじめに>

・・・ということを強調して・・・

共感しあえる仲間をつくって、ソーシャルメディアの情報発信を継続できる状態をつくる
<共感してもらうしくみは他人の投稿をシェアやリツイートする>

あなた自身が自分のことを情報発信するよりも、ユーザーが情報発信したくなるネタをユーザーに提供することを優先すべき
<ユーザーが求めているのは情報発信のネタ>

・・・ということの大切さを述べているのは納得できた。

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2013 6/8
情報・メディア、ソーシャルメディア
まろまろヒット率2