松阪市情報政策担当官として推進した松阪市ホームページがリニューアルされる(※1、※2、※3)。
今回のリニューアルでは「情報のかけ橋」をコンセプトにした松阪市ホームページ検討委員会の答申を具現化し、
どのような立場の方も情報にアクセスできる「アクセシビリティ」と、使いやすさを追求した「ユーザビリティ」の概念を初めて導入。
目の不自由な方や外国人の方に配慮し、市民目線でのジャンル構成の徹底や、検索機能を充実。
よくある質問やカレンダー機能など、縦割ではなく松阪市全体としての情報の再構築をおこなった。
また、各ページに評価機能とソーシャルメディア・ボタンを設け、フィードバックを向上させた。
そして、松阪らしさの発信を松阪市民の方に担っていただけるよう、「市民枠」も設けた。
主な改善点→松阪市ホームページがリニューアルしました!
個人的なことを振り返れば、今回のプロジェクトが人生で初めて主体的に関わった公共事業となる。
松阪市ホームページ検討委員会委員長に就任、答申、松阪市情報政策担当官に就任、
情報のかけ橋委員会立ち上げ、ソーシャルメディア利活用宣言とガイドライン策定、
情報管理担当者制度の立ち上げと研修会(第1回と第4回は講師も担当)
・・・と、基本理念の確立(答申)から、具現化への橋渡し(仕様書作成、審査方法の設定、遂行体制の確立)、
今回の実現(リニューアル)まで、1年半にわたって一通りのサイクルに関わらせていただいた。
この間に、4時間におよんだ検討会や2時間半におよんだ契約審査会、
3回にわたる議会答弁など、人生で初めての経験もさせていただいた。
実現にいたる経緯には、形式知だけでなく、このまろまろ記を10年以上続けていること、
文京区友の会やてくてく友の会などの「情報のかけ橋」の構築にたずさわって来た経験知が活きた。
そして、実現にいたったのは、様々な立場の方のご理解とご協力があったからこそ。
「情報のかけ橋」を構築するプロジェクトに関わりながら、
自分自身のこれまでのかけ橋となるご縁の大切さを感じさせられた。
今回のリニューアルによって、「情報のかけ橋」としての松阪市ホームページは、
「どう架けるか?」から「どう活用するか?」の段階に入った。
市民と行政との信頼関係を構築するため、これからも「情報のかけ橋」を構築していきたい。
2012 2/20
出来事メモ
※1:2012年2月10日 『中日新聞』朝刊・第18面「松阪市HPを一新 発信情報を整理 障害者らに配慮 20日から閲覧可能に」
※2:2012年2月22日 『伊勢新聞』朝刊・第9面「松阪市HPリニューアル 音声案内も導入」
※3:2012年2月28日 『松阪 地域みっちゃく生活情報誌 ふぁみんぐ』3月号・p34「松阪市ホームページを一新! ~”市民と行政を繋ぐ情報のかけ橋”をコンセプトに~」