つきよみ食堂の「手打ち伊勢うどん」


伊勢にあるつきよみ食堂で、手打ち伊勢うどんをいただく。

こちらは今ではもう数少なくなったという、手打ちで伊勢うどんを作るお店。
小麦粉は三重県産のあやひかりを使い、手打ちの中に三回寝かせる工程を入れ、茹で時間も一時間以上確保するなどのこだわりがある。
食べてみると、ふわふわでもふもふな食感と濃いたまり醤油の味が伊勢うどんらしいところ。
三重県内のご当地グルメの中では好き嫌いが分かれることで知られている伊勢うどんだけど、その奥深さが伝わってくる一杯。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県伊勢市、月読宮近くの「つきよみ食堂」にて。

卵卵ふゎぁ~むの「シュークリーム」


紀伊長島にある卵卵ふゎぁ~むで、シュークリームをいただく。

この卵卵ふぇぁ~むは、紀伊長島で鶏卵業を営む垣善フレッグ直営の卵専門スイーツ店。
シュークリームは注文を受けてからクッキー生地のシューにカスタードクリームを入れるので、買った直後は本当にサクサク。
テイクアウトもできるけれど、ぜひお店で食べたい一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県紀北町、紀伊長島の「卵卵ふゎぁ~む」にて。

まるますの「紀伊長島産天然ぶり丼」


紀伊長島にある海鮮食堂のまるよしで、紀伊長島産天然ぶり丼をいただく。

ぶり(鰤、学名:”Seriola quinqueradiata”)は、この時期のものが一番脂が乗っているとお聞きして注文したものだけど、食べてみると確かに脂の乗りが見事。
ただ、脂は乗っていても魚臭さやクドさは一切ないところに鮮度の良さが伝わる。

また、こちらのお店はもともと漁師さんが始めたということもあり、天然ものの魚しか扱わないとのこと。
熊野灘に面した紀伊長島の豊かさが感じられる一杯。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県紀北町、紀伊長島の「まるます」にて。

sanpoの「松阪肉そば」


松阪にある蕎麦屋さん、sanpoで松阪肉そばをいただく。

松阪肉はさっと湯通ししてから入れているので脂の浮きは控えめだけど、お汁に肉の味が染み出ている。
うどん文化の松阪にあって数すくない蕎麦専門店。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「手打そば sanpo(サンポ、散歩)」にて。

焼肉 なりちゃんの「白肝」


明和町にある焼肉 なりちゃんで、白肝をいただく。

白肝とは、グレンス、シビレとも呼ばれる牛のすい臓のこと。
軽く焼いて食べてみると、ツルッ&トロっとした食感とあん肝に例えられる濃厚さが合わさってこれが美味しい。
希少部位の白肝が手に入るのは、こちらのお店が独自ルートを持っているからとのこと。
お店の仕入れの良さを感じられる一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県明和町の「焼肉 なりちゃん」にて。

伊賀屋の「さわ餅」


松阪にある伊賀屋で、さわ餅をいただく。

さわ餅とは、のし餅にあんこを挟んで折りたたんだ三重県のご当地餅。
この伊賀屋はそのさわ餅の専門店で、文政二年(1819年)創業の老舗。

食べてみると、食べみるともちもちの柔かいお餅とつぶあんとの一体感がある味わい。
この伊賀屋のさわ餅は、1日でかたくなってしまうのでその日のうちに食べないといけないとのこと。
日持ちがしないので県外にはあまり知られていないけれど、三重県では人気のお餅というのもいなずける一品。

ちなみに、松阪は人口17万の街だけど、市内にはこの伊賀屋も含めて、柳屋奉善(天正3年創業)や福徳餅(天保元年創業)と、江戸時代から続く和菓子屋さんが三軒も残っている。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「伊賀屋餅店」にて。

水月堂の「ほや酔明」


東北行脚の時に同行させていただいた方から、石巻のお土産として水月堂のほや酔明をいただく。

ほや(海鞘)は、脊索動物門尾索動物亜門ホヤ綱に属する脊索動物。
中でもマボヤ科のマボヤ(学名:”Halocynthia roretzi”)は、石巻を中心にした三陸海岸の名産として知られている。
そのマボヤを燻製にしたものが、このほや酔明。

食べてみると、磯の風味が口の中に広がり、苦さと、しょっぱさ、そして甘味が感じられて複雑な味わい。
この複雑な味わいがほやの特徴で、お酒のおつまみとして愛されているのもうなずける味。

ちなみに、このほや酔明は東北行脚した時に石巻市在住の方の消息確認をお手伝いした(※1、※2)依頼主の松阪市在住の方と一緒にいただいた。
3月11日の東日本大震災では、ほや酔明の工場も全壊し、生産中止になっていたが、この12月に復活したとのこと。
東北の復興を祈りながら、松阪と石巻との間にあるご縁を感じた一品でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

宮城県石巻市の「水月堂」にて購入とのこと。

※1:2012年1月12日 『夕刊三重』・第1面「40年ぶり文通相手と”再会” 浅沼さん(観光協会職員)、被災の高橋さん(石巻市)と 視察の渡邊さん(市情報政策担当官)捜し当てる」

※2:2012年2月16日 『中日新聞』夕刊・第10面「届いた手紙 被災の文通相手から にじむ苦労に涙 松阪の男性 40年ぶり”再会”」

ポップコーンの「ジントニック」


松阪にあるBarのポップコーンで、ジントニックをいただく。

飲んでみると、これが美味しい。
すっきりしたノド越しの中にしっかりとライムの風味が感じられて、これまで飲んだことのあるジントニックの中でも一番美味しく感じられた。
マスターによると、こちらのジントニックはライムを徹底して厳選しているとのこと。
若過ぎず、熟れ過ぎないライムを選ぶとのことだけど、確かに調和された味わいで、ジントニックの名店と呼ばれるのも理解できる一杯。
まろまろと今日ももぐもぐ。

三重県松阪市の「ポップコーン」にて。

かみやーき小の「八重山かまぼこ」


かみやーき小の八重山かまぼこをいただく。

八重山かまぼこは、グルクンやブダイなどの八重山諸島近海の魚を使ったかまぼこのことで、石垣島の特産品の一つ。
昭和9年(1934年)創業のかみやーき小は、その八重山かまぼこの老舗として知られている。
今回は、マグウヮーと呼ばれる棒型かまぼこを食べてみると、しっかりとした弾力があり、本州のかまぼことは違った力強い味わいが感じられた。
沖縄そばの具としてもよく使われているというのも理解できる食べ応え。

ちなみに、このかみやーき小の八重山かまぼこは、石垣市交流職員の西銘基恭さんが主催する「石垣島八重山かまぼこ大会」をお手伝いした時にいただいたもの。
(2012年1月27日~29日まで松阪まちなかプラザにて開催)
松阪と石垣島との間のかけ橋を感じる一品でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

沖縄県石垣島の「かみやーき小」かまぼこ本店(リンク先は楽天市場)にて購入可能。

塩野七生 『ローマ人の物語41,42,43 ローマ世界の終焉』 新潮社 上中下巻 2011

渡邊義弘@去年11月の東北行脚でお手伝いした消息確認が新聞記事に取り上げられました。
(『夕刊三重』 2012年1月12日付 第1面)

さて、『ローマ人の物語41,42,43 ローマ世界の終焉』塩野七生著(新潮社)上中下巻2011。

テオドシウス帝の死後、東西二つに分かれてゆくローマ帝国と諸民族の躍進、
西ローマ帝国の滅亡とその後のローマ世界の終焉までをえがく、
『ローマ人の物語38,39,40 キリストの勝利』に続くシリーズ第15段。
そして、この第15段が『ローマ人の物語』の完結編に当たる。

内容は、滅亡に向かうローマ帝国の顛末が詳細にえがかれていて、読んでいて辛くなる時もあった。
著者自身も・・・
「歴史には、進化する時代があれば退歩する時代もある。
そのすべてに交き合う覚悟がなければ、歴史を味わうことにはならいのではないか。
そして、「味わう」ことなしに、ほんとうの意味での「教訓を得る」こともできない」
(下巻 カバーの金貨について)
・・・と述べているように、なぜ滅んだか?ではなく、
どのように滅んだか?に重点が置かれてえがかれている。

中でも上巻の多くを占める西ローマ帝国の将軍、スティリコの姿が印象に残った。
ヴァンダル族の父を持ちながら「最後のローマ人」と呼ばれたスティリコの苦闘と、
その死によってタガが外れた西ゴート族によるローマ劫掠の様子は、衰亡の象徴のように思えた。

前巻の『ローマ人の物語38,39,40 キリストの勝利』では・・・
「ローマ帝国の滅亡とか、ローマ帝国の崩壊とかは、適切な表現ではないかと思い始めている。
(中略)ローマ帝国は溶解していった」
・・・と指摘されたローマ帝国の末路は、ローマらしさが失われ、消えてゆく過程でもある。
そんな中で、最後までローマ人として生きたスティリコの姿は強く印象に残った。

また、この『ローマ人の物語』文庫版は全43巻の表紙すべてに、その時代のローマのコインが掲載されている。
最終巻の43巻では、「コインで見るローマ帝国の変遷」として、それらを集めたカラーページが付けられている。
あらためて一覧化して見てみると、通貨の質の良し悪しはその国の状態を表す、ということがはっきりと分かるもので、
そのローマの興亡の過程が視覚的に追いかけることができるようになっている。

読書日記を振り返れば、『ローマ人の物語1,2 ローマは一日にして成らず』を読み終えた2002年10月2日から、
今回、この『ローマ人の物語41,42,43 ローマ世界の終焉』を読み終える2012年1月22日まで、
僕もこの『ローマ人の物語』には約9年のお付き合いをしたことになる。
一つの文明の誕生から死までお付き合いしたことは、感無量な気持ちになった読書でもあった。

以下は、全巻へのリンク(☆は特に印象深い巻)・・・

『ローマ人の物語1,2 ローマは一日にして成らず』

『ローマ人の物語3,4,5 ハンニバル戦記』

『ローマ人の物語6,7 勝者の混迷』

『ローマ人の物語8,9,10 ユリウス・カエサル~ルビコン以前~』

『ローマ人の物語11,12,13 ユリウス・カエサル~ルビコン以後~』

『ローマ人の物語14,15,16 パクス・ロマーナ』

『ローマ人の物語17,18,19,20 悪名高き皇帝たち』

『ローマ人の物語21,22,23 危機と克服』

『ローマ人の物語24,25,26 賢帝の世紀』

『ローマ人の物語27,28 すべての道はローマに通ず』

『ローマ人の物語29,30,31 終わりの始まり』

『ローマ人の物語32,33,34 迷走する帝国』

『ローマ人の物語35,36,37 最後の努力』

『ローマ人の物語38,39,40 キリストの勝利』

『ローマ人の物語41,42,43 ローマ世界の終焉』

『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』

この本をamazonで見ちゃう

2012 1/22
歴史、政治
まろまろヒット率3