平成25年度 常滑市広報広聴委員会「 ソーシャルメディア利活用講座」の講師をつとめる

平成25年度の常滑市広報広聴委員を対象にした「ソーシャルメディア利活用講座」の講師をつとめる。

これは、今年度のソーシャルメディア利活用宣言とガイドライン策定によって、常滑市の業務の中にソーシャルメディアの利活用を位置づけたこと。
また、公式Facebookページ「ええね!常滑市」に各部局から投稿をいただいていることから、
各課1名ずつ任命されている広報広聴委員にソーシャルメディアに対する共通認識・理解の土台を構築するために実施したもの。

このような目的のために、講座は1回につき4名までの少人数開催にして、1日2回の4日間、合計8回実施した。
内容も実際に行政がソーシャルメディアを利活用した事例を通じてその特徴と意義を解説し、すぐに業務に応用できるものにした。
また、毎回、開始前に受講者一人一人からどんなことが知りたいのか、不安なことは何かをお聞きして、それに合わせて解説の重点も変化させた。

こうした対話型の講座の中で、批判を受けることへの恐怖から情報発信・流通には心理的抵抗感を持つ広報広聴委員も見受けられた。
これまでの情報政策の取り組みの中で、この心理的抵抗感(萎縮)が行政におけるICT(情報通信技術)の利活用において最大の壁となることは理解している。
そして、この壁は一つ一つの事例を積み上げて、当事者の方に実感を持っていただくことが1番の近道だと認識を持っているため、
今回の講座でも時間をかけてそれぞれの抱える恐怖と不安に向き合うことを意識した。

結果的に単なる知識を詰め込む研修ではなく、各課が抱えている課題も明らかになり、情報発信・流通の分野から助言やヒントを持ち帰っていただく研修となった。
(事前ヒアリングと事後アンケートの比較より)
市民と行政との信頼関係に貢献する「情報のかけ橋」の構築は、それぞれの担当課での取り組みが重要となる。
そのために、これからも対話型の研修は続けて行きたい。

2013 12/17~20
出来事メモ、研修

追記:平成26年度 常滑市広報広聴委員会「 ソーシャルメディア利活用講座」も実施

常滑市消防本部「ソーシャルメディア研修」の講師をつとめる

常滑市消防本部「ソーシャルメディア研修」の講師をつとめる※。

これは常滑市消防本部が取り組まれている防災意識の向上、消防活動への理解、消防団への加入促進などの活動に対して、
これからソーシャルメディアを利活用していくために、職員全員の共通認識の土台作りとして依頼されたもの。
職員全員受講を希望されたので、3交代制の勤務形態に合わせて11月19日、21日、29日の3回に渡っての開催となり、
受講者も現場の消防士に加えて、後方勤務の職員、責任者の署長も加わっての文字通り全員研修となった。
(消防長も常滑市幹部会での研修にて事前受講済み)
情報発信と情報流通は誰か一人に押しつけても続かないということを、これまで情報政策に携わってきた経験から確信として持っていたので、
現場の方も内勤の方も責任者も全員で共通理解・共通認識に取り組む常滑市消防本部の姿勢には感銘を受けた。

研修では、公共分野、特に自治体でのソーシャルメディアの利活用の目的は、市民協働、魅力発信、安全安心の三つの大きな柱があることを確認。
(「常滑市ソーシャルメディア・ガイドライン」より)
防災分野でのソーシャルメディアとICT(情報通信技術)を利活用した事例を通じて、そのメリットとデメリットを整理。
そして平時の防災意識向上、災害時の流言・デマ防止に情報発信と情報流通が重要になることを解説させていただいた。

振り返ってみれば、自分自身も大阪にいた時に阪神大震災を体験したことが、公共分野に関わるきっかけの一つとなっている。
また、自治体の情報政策に本格的に取り組むようになったのも、その直前に東日本大震災を東京で体験したことが決定打となった。
そうした経緯があるだけに、今回、防災に貢献できる機会をいただいたことは、個人的にも意義を感じるものだった。
これからも市民の安全安心に直結する防災に貢献していきたい。

2013 11/19、21、29
出来事メモ、研修

※:2013年11月22日 『中日新聞』朝刊・第18面 「ネット活用の情報発信学ぶ 常滑で消防士ら」

フランス・ドゥ ヴァール、西田利貞訳 『チンパンジーの政治学―猿の権力と性』 産経新聞出版 2006

渡邊義弘@知多市・常滑市合同新規採用職員後期研修「自治体職員のための情報活用術」の講師をつとめました。

さて、フランス・ドゥ ヴァール、西田利貞訳 『チンパンジーの政治学―猿の権力と性』 産経新聞出版 2006。

チンパンジー集団の観察を通して権力構造と競争を明らかにし、「政治の起源は人間性の起源よりも古い」という仮説を打ち立てる一冊。
共感(empathy)が人類の本能として備わっていることを唱える著者(『共感の時代へ―動物行動学が教えてくれること』)の原点として位置づけられている。
原題は“Chimpanzee Politics: Power and Sex Among Apes, Revised Edition” (1982)。

○人間をチンパンジーに当てはめた訳では無く、チンパンジーを観察して人間を振り返った
<第6章 政治の起源>

・・・と述べているように、あくまでもチンパンジーの観察を主軸にしながら・・・

○オスたちは、威嚇されたものは誰にでも、保護をあたえ、その見返りとして尊敬と支持を得る
→人間の場合でも、物質的な気前のよさと社会的な寛大さは、ほとんど区別できない
<第5章 社会の機構>

☆チンバンジーの集団生活は、権力・性・愛情・支持・不寛容といったものの市場のようなもの
→二つの基本的なルールは「恩に報いるに恩をもってする」と「目には目を、歯には歯を」
<第5章 社会の機構>

○マキャベリが競争や衝突を否定的要素としてでなく、建設的要素として提示したように、
チンパンジーの間でも、権力政治は集団生活に、その論理的な一貫性と民主的な構造をさえ与えた
<第6章 政治の起源>

○階層序列は、競争と衝突を制限する、一つの<凝集的な>要素
→子供の世話、遊び、性、そして協力といったことは、この結果である安定性の上になりたっているが、水面下ではいつも状況は流動的
<第6章 政治の起源>

・・・と、解説している。
思弁的になりがちな政治への生物学的手法からのアプローチとしても興味深い一冊。

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2013 11/26
生物学、政治学
まろまろヒット率3

西口大輔 『本当においしく作れるイタリアン』 世界文化社 2012

渡邊義弘@もこみちほどではないけれど、僕もオリーブオイルは多用しています。
(まろまろレシピ)

さて、西口大輔 『本当においしく作れるイタリアン』 世界文化社 2012。

僕が一番美味しいイタリア料理店だと思っている、Volo Cosiの西口シェフによる料理本。
(ごはん日記にも折々で登場:ランチ・コースディナー・コースディナー・コース白アスパラガスのサフラン・ソース)

内容は、それぞれの料理について「Chef`s Voice」として美味しく作るコツが明確にされているので分りやすい。
ペペロンチーノにはイタリアン・パセリを後がけせずにオリーブオイルに入れて香りを移す、粉チーズをパスタとソースのつなぎにするなど、すぐに実践できるものも多くて便利。
また、「教えて西口シェフ!」という特集では食材の解説などの解説があるので、イタリア料理の全体像を把握できるようになっている。

これまで読んだことのある料理本・レシピ集の中では一番解説が丁寧で、西口シェフの人柄が伝わってくる一冊。

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2013 11/25
料理本
まろまろヒット率4

「鶏肉のホワイトソース・パスタ」

1:鶏もも肉をソテーして塩で味付けする

2:そこにパスタ(できれば全粒粉)とホワイトソース(市販で可)を入れて和える

3:お皿に盛ってから、黒胡椒とパセリを大量にかける

ポイント:

ホワイトソースとパスタと和える時は手応えを感じると思いますが、とろみが付いた麺類が美味しいように、この手応えが一体感を高めてくれます。
黒胡椒とパセリは隠れた主役なので、思い切って使いましょう。
グラタンともまた違った味わいになるオススメのパスタです。
お試しあれ☆
まろまろと今日ももぐもぐ。

常滑のまろまろハウスにて。

俺のやきとり 蒲田の「蒲田の唐揚げ」


蒲田にある俺のやきとり 蒲田で、蒲田の唐揚げをいただく。

こちらは俺のフレンチや俺のイタリアンなどの「俺のシリーズ」を展開する俺の株式会社が手がける焼鳥店。
この日の限定メニュー(スペシャリテ)の蒲田の唐揚げは、ホロホロとした衣の中にはコリコリした軟骨を使った鶏団子が包まれている。
また、半分はアーモンドを衣にしているので、様々な食感の違いを感じられるよう工夫されていて美味しい。
俺のシリーズの自信が伝わってくる一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

東京都大田区、蒲田の「俺のやきとり 蒲田」にて。

Cerisierの「ステックフリット」


七里ヶ浜にあるビストロのCerisierで、ステックフリットをいただく。

ステックフリット(steak frites)は、ビストロの定番メニュー。
黒胡椒が利いたステーキにマスタードをつけて食べると、がっつりした肉の味を直接的に感じられる。
もう一方の主役のフレンチフライも、肉汁が染み出たソースに付けて食べるとこれまた力強い味わい。

ちなみに、最近、『小説フランス革命』を読み始めたので、フランスの国民食と呼ばれるステックフリットをいただくのはテンションがあがった。
まろまろと今日ももぐもぐ。

神奈川県鎌倉市、七里ヶ浜の「鎌倉フランス食堂 Cerisier(スリジエ)」にて。

仲島陽一 『共感の思想史』 創風社 2006

渡邊義弘@東北に四たび目の行脚をさせていただきました。

さて、仲島陽一 『共感の思想史』 創風社 2006。

思想史の中で共感はどのように位置づけられて来たのか、に迫ろうとする思想書。
自分のテーマである「情報のかけ橋」や、方法論としてのソーシャルメディア利活用では「共感」が重要なキーワードだと考えているため手に取った一冊。
読んでみると、著者も認めているように、もともと別の論文を合わせたもので形式が統一されておらず、内容も主観が述べられている章とそうでない章があり、まとまりが無くて読みにくい。
(せめて各章の最後にまとめが統一されていると読みやすかった)

そんな中でも・・・

☆共感=他人の感情に対して同じ感情を持つこと
<第1章 日本語における共感ー「共感」は新しい言葉>

・・・と定義しているところ。
また、共感の問題を・・・

○共感の問題性=
1:共感という現象がどのように起こるのかの解明=事実問題、心理的研究
2:共感という現象をどう評価するか=価値問題、倫理的研究
<第6章 デカルト・ホッブズ・スピノザー近世の情念と共感>

・・・と事実と価値の二つに分けているところ。
さらには感情移入については・・・

○「共感」と「感情移入」とは異なる概念
→「感情移入」=1(原義):感情を持たない対象に感情を移し入れて、これを対象のあり方として感じること、
2(一般的意味):他者に自己の感情を移し入れて、これを他者の感情として感じること、
<第14章 リップスとフロイト>

・・・と、その違いを明確にしているところ。
最後にアレント(Hannah Arendt)の思想を批判的に解読しながら・・・

○対立の克服は望ましいものと認めるとしても差違の尊重を忘れてはなるまい
→同情は大切であるが、同情が世界を救うとまでするのは、過大な、時には危うい思い込み
<第16章 アレント>

・・・と著者の主観を述べているところなどは興味を持った。

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2013 11/8
思想史
まろまろヒット率3

山源の「味噌カレー煮込みうどん」


常滑にある山源で、味噌カレー煮込みうどんをいただく。

味噌カレー煮込みうどんとは、東海地方の名物である味噌煮込みうどんとカレーうどんを合わせたもので、ありそうで無かったアイデア・メニュー。
味の方もコシのある手打ち麺が味噌とカレーの両方を受け持って、より深い味わい。
味噌煮込みうどんか?それともカレーうどんか?という悩みを解決する一杯。
まろまろと今日ももぐもぐ。

愛知県常滑市の「手打ち麺処 山源」にて。

Superioreの「クアトロ・フォルマッジョのピッツァ」


中部国際空港(セントレア)にあるSuperioreで、クワトロ・フォルマッジョのピッツァをいただく。

こちらのお店は、イタリア風カフェをチェーン展開するイタリアン・トマトが手がける本格イタリア料理店。
特にピッツァは注文を受けてから伸ばすことにこだわっていて、このクアトロ・フォルマッジョのピッツァもその場で伸ばしてから、モッツァレラ、パルメザン、ステッペン、ゴルゴンゾーラの四種類のチーズを載せて焼いている。
ハチミツをかけて食べてみると、甘さとしょっぱさが合わさった複雑な味わい。
クアトロ・フォルマッジョ(Quattro Formaggi)の名前の通りの複合的な味を感じられる一枚。
まろまろと今日ももぐもぐ。

愛知県常滑市、中部国際空港(セントレア)の「Cafe Superiore Italian Tomato(カフェ・スペリオーレ・イタリアン・トマト)」にて。