麒麟・田村裕 『ホームレス中学生』 ワニブックス 2007

気がつけばこの本で今年70冊目の読書日記になる、
まろまろ@これまでの記録は吉本興業にインターンシップに行った年の年間68冊でした。

さて、『ホームレス中学生』麒麟・田村裕著(ワニブックス)2007。

中学生のたむちんは、ある日突然、父親からの一家解散宣言を受ける。
住む家を失ったたむちんは近所の公園にある滑り台、通称”ウンコ”での生活をはじまる・・・

お笑いコンビ麒麟の田村裕によるノンフィクション。
ベストセラーは避けることが多いけれど、親が買ってきていたので思わず手に取った一冊。

読んでみると、まず野良犬や近所の子供たちの戦いの日々がおもしろい。
そしてところどころに入る母親との思い出、そして最後の母親への手紙にはほろりとさせられる。

「愚者はどんな幸せからも不幸を見出し、賢者はどんな不幸からも幸せを見出す」。
その言葉を思い出させられる本。

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2007 12/12
ノンフィクション
まろまろヒット率3

高野山お土産:みろく石本舗かさ國の「みろく石」

高野山のお土産で高野山銘菓のみろく石をいただく。つぶあんが入ったお饅頭で、高野山奥之院にある弥勒石にちなんでいる。ためしに切って断面図をみてみるとつぶあんがびっしりとつまっていた。味も期待通りの味で安心する一品。
和歌山・高野山の「みろく石本舗 かさ国」にて購入とのこと。

BaGusバーグ(バーグスバーグ)の「ハンバーグとミックスフライ弁当」


ハンバーグを中心にした洋食系のお弁当屋さんでハンバーグ&ミックスフライ弁当を購入する。家族がここのデミグラスソースを気に入っているということで、ステーキソースとデミグラスソースから選べるソースはデミグラスを選択。
食べてみるとハンバーグが口の中でほぐれるくらいの柔らかさがある。デミグラスソースとの絡まりやすいので最後まで美味しくいただける。
ちなみにミックスフライの方はビフカツ、海老フライ、クリームコロッケの三種だったけれどこれらはごく普通だった。
大阪・大国町の「洋食屋さんの手作り弁当 BaGusバーグ(バーグスバーグ)」にて購入。

PECK(ペック)のイタリア風メロンパン;「パーネ・メローネ」

1883年にミラノに創業したイタリアお総菜屋さんのPECKでパンを購入する。PECKはチーズやジャム、デリカなどが有名だけど、実はパンも製造している。
選んだのは一番人気というイタリア風メロンパンのパーネ・メローネ。見た目はパンというよりもキノコ型のカップケーキ。食べてみるとメロンパン特有の固さはあまりなく、しっとりとしたメロンパン風カップケーキというべき一品。まさにドルチェ(スイーツ)ですな。けっこう美味しい。
大阪・難波(なんば)、高島屋本店地下の「PECK(ペック)」にて購入。

日本ハムの「ソフトベーグル」

スーパーで日本ハム(ニッポンハム)のソフトベーグルが100円セールで売られていたのを発見。ちょうど日本ハムのベーグルのことを耳にしたところだったので試しにプレーンを一つ購入。
このソフト・ベーグルはすでにカットされている上に、クリームチーズがついている。自分でクリームチーズを塗って挟んでみるとまさに欧米な見た目。ただ、食感は期待したほどソフトではなかったのが少し残念・・・
大阪・難波(なんば)、元町の「マックスバリュー」にて購入。

塩野七生 『ローマ人の物語29,30,31 終わりの始まり』 新潮社 上中下巻 2007

長い名前の人と出会うたびに僕もミドルネームを持とうかと思う、まろまろです。

さて、『ローマ人の物語29,30,31 終わりの始まり』塩野七生著(新潮社)上中下巻2007。

五賢帝による最盛期が終わり、衰退の時代が始まるローマをえがいたシリーズ第11段。
シリーズ最初の『ローマ人の物語1,2 ローマは一日にして成らず』で問いかけられた、
「高度な社会制度と繁栄をもらたしたにも関わらずなぜローマは滅んだのか?」に対して、
いよいよ答えが出てくる巻に入った。

この本ではローマ衰退の開始を五賢帝最後の皇帝マルクス・アウレリウス・アントニヌスから始めている。
マルクス・アウレリウス・アントニヌスはストア派の影響を受けた哲人皇帝として『自省録』を書き残していることでも知られている。
思い返せば僕もちょうど産学協同事業の代表を務めていた時に『自省録』を読んだことがあった。
その時には矢面に立つプレッシャーと闘いながら進んでいく姿に同じリーダーとして共感を覚えた。

そんなマルクス・アウレリウス・アントニヌスについて著者は、
その高潔な人格だけでなく、リーダーとしての功績に冷静に判断を下している。
特に一番印象に残ったのが・・・
「マルクスが傾倒していた哲学は、いかに良く正しく生きるか、への問題には答えてくれるかもしれないが、
人間とは(略)下劣な動機によって行動に駆られる生き物でもあるという、人間社会の現実までは教えてくれない。
それを教えてくれるのは、歴史である」
・・・と著者が指摘している点だ。
確かに僕も今年は善意の衣をかぶった悪意と接する機会が多かった。
そうした下劣な動機からいかに行動や不行動、発想が生み出されていくのかをかいま見た年でもあった。
哲人でない人間は何かを生み出すことさえできない、でも哲人でありすぎてはいけないのだろう。
(だから功績のある純粋な哲学者は社会から距離を置いた人間ばかりだ)

その他にも、優先順位が決められない時に重要なのは「実施の速度と、実施する際に迷わないこと、の二事」と述べている点。

「十人の人間を前にして、道理を説くだけで納得にもっていくことは、むずかしいことではない。
だが、これが百人になるとむずかしくなる。千人になると不可能だ」などと述べている点も印象に残った。

また、衰退期に入りつつある時代をえがいているだけに、全体的なトーンが物悲しいものになっている。
この悲しげなトーンが今後ますます色合いを増していくのだろうかと思いながら読み終えた。

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2007 12/10
歴史、政治
まろまろヒット率3

追記:全巻へのリンク(☆は特に印象深い巻)・・・

『ローマ人の物語1,2 ローマは一日にして成らず』

『ローマ人の物語3,4,5 ハンニバル戦記』

『ローマ人の物語6,7 勝者の混迷』

『ローマ人の物語8,9,10 ユリウス・カエサル~ルビコン以前~』

『ローマ人の物語11,12,13 ユリウス・カエサル~ルビコン以後~』

『ローマ人の物語14,15,16 パクス・ロマーナ』

『ローマ人の物語17,18,19,20 悪名高き皇帝たち』

『ローマ人の物語21,22,23 危機と克服』

『ローマ人の物語24,25,26 賢帝の世紀』

『ローマ人の物語27,28 すべての道はローマに通ず』

『ローマ人の物語29,30,31 終わりの始まり』

『ローマ人の物語32,33,34 迷走する帝国』

『ローマ人の物語35,36,37 最後の努力』

『ローマ人の物語38,39,40 キリストの勝利』

『ローマ人の物語41,42,43 ローマ世界の終焉』

『塩野七生「ローマ人の物語」スペシャル・ガイドブック』

DEMEL(デメル)の「ザッハトルテ」

オーストリアのウィーンで1786年に創業したチョコレート菓子で知られるDEMELのザッハトルテをいただく。ザッハトルテ(Sachertorte)とはパティシエのフランツ・ザッハがメッテルニヒの要請で発明したチョコレートケーキ。このDEMELとザッハホテルとの間に起こった「甘い戦争」の原因になったことでも知られているお菓子。
食べてみるとパリっとしたチョコレートコーディングの中に、しっとりしたショコラケーキが入っている。チョコレートの苦味とリキュールがしっかり利いている上に杏子のジャムの酸味が加わって大人向けのケーキともいえる。
ちなみにこのDMELはハプスブルク家ご用達だったこともあって、オーストリア・ハンバリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世も大好きだったらしい。歴史に詳しい人間としては「ダメじゃーん」っと突っ込んでしまうことうけあい(w
大阪・難波(なんば)、高島屋本店地下の「KuK Hofzuckerbäcker DEMEL(デメル)」にて購入。

パンチャンの「麻婆茄子」

551の蓬莱と言えば何と言ってもお持ち帰りの豚まんが有名だけど、実はナニゲにレストランも経営している。こちらで麻婆茄子をいただく。家でマーボーナスをつくると茄子がべっちゃりしてしまうことが多いけれど、さすがお店だときれいな茄子の姿になっている。
大阪・難波(なんば)、元町の「551蓬莱 パンチャン」にて。

ジョン・エイジー、わたなべしげお訳 『フェリックス・クルーソーのふしぎなえ』 福武書店 1992

まろまろ@三重県松阪市に行く用事ができたので近鉄電車の3日間乗り放題の券(週末フリーパス)を購入、
12月22日~24日は近鉄沿線を中心に移動しているので東海の方々よろしくお願いします(^_^)v

さて、『フェリックス・クルーソーのふしぎなえ』ジョン・エイジー著、わたなべしげお訳(福武書店)1992。

パリの街にやってきた絵かきのフェリックス・クルーソーの絵は、実物と同じように動き出す。
クルーソーの不思議な絵は大人気となるが、その絵によって様々な騒動が巻き起こる・・・

原題は“Incredible Painting of Felix Clousseau” (1990)。
なぜフェリックス・クルーソーは不思議な絵を描くことができるのか。
その理由を最後の1ページで表現するラストがとても印象的な絵本。
読み終えると思わずアッとなる一冊。

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2007 12/9
絵本
まろまろヒット率3

自由軒の「名物カレー」


明治43年創業の老舗洋食屋さん自由軒で、名物カレーをいただく。名物カレーとは、カレーのルーをライスと混ぜ合わせた上に生卵をのせたもので、これにウスターソースをまわしかけていただくという独特のスタイルのカレーライス。この名物カレーライスは織田作之助の小説『夫婦善哉』にも登場するメニューで、レトロな店内と相まってミナミの名物となっている。
実際に食べてみる、普通のカレーライスとは違うのはもちろん、ドライカレーともまったく違う、あえて言えばカレーリゾットのような食感。そして見た目よりもずっとスパイシーで、しっかりとしたカレーの味がする。シャキシャキした玉ねぎがアクセントになって独特の味わいを出している一皿。
ちなみに全国展開しているせんば自由軒とは全くの別経営とのこと。
大阪・難波(なんば)、千日前の「自由軒(じゆうけん、自由権ではない)」本店にて。