織田作之助 『夫婦善哉』 講談社 1999

まろまろ@再び大阪に戻っています。

さて、『夫婦善哉』織田作之助著(講談社)1999。

貧乏な天ぷら屋の娘、蝶子は芸者になる。
美声で売れっ子になった蝶子は、妻子ある客の柳吉と恋に落ちる。
柳吉は妻も子供も捨てて蝶子と一緒になるが、新しい生活は多難の連続だった・・・

戦前の大阪を舞台にした1939年初版の織田作之助作品。
ちょうど、この題名の元になった法善寺横丁のぜんざい屋さんにいったことがあったので手に取った一冊。
(関西ごはんの記事)

読んでみると、けっこう悲惨な話なのにどこかユーモラスさが感じられる作品。
何をやっても柳吉のせいで失敗していくのに、それでも愛想をつかさない蝶子の姿が際だっている。
よくこんなダメンズ・ウォーカーとつきあうなと思うけど、それが人情ものの所以かもしれない。
近くにもある話だけに印象深かった。

大正から昭和初期にかけての大阪の人々の暮らしぶりがかいま見える一冊でもある。

この本をamazonで見ちゃう

2007 10/9
小説
まろまろヒット率3

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です