松阪市市民活動センターで開催された松阪市民講座、「地域の魅力を発見発信講座-街歩き『てくてく松阪』を通した地域資料作りのすすめ-」の講師をつとめる。
これは、文京区で実施した街歩きの記録を資料化して図書館に寄贈して閲覧可能にするプロジェクト、
「てくてく文京」の紹介と松阪への応用について解説する市民講座(※1)。
この講座は単なる「てくてく文京」の解説だけでなく、松阪への応用も目指したものなので、事前の1月8日に実験的に「プレてくてく松阪」を実施。
前日の1月18日に完成品を松阪市図書館に寄贈し、閲覧できる状態にしてから講座にのぞむこととなった。
「自分が答えになれ」といつも自分に言い聞かせているので、「てくてく松阪」がどのようなものになるのかについても、まずは自分が実施して可能性を示す必要があると感じたからだ。
「てくてく松阪」がどのようなものになるのかについては、自ら実施して可能性を示す必要があると感じたからだ。
実際に「プレてくてく松阪」をおこなう中では、地域資料の担当の司書の方がいないことや、地域マップのリストが作成されていない点など、
松阪市図書館や松阪市観光センターの現状や街の課題も明らかとなった。
ただ、問題点を明らかにするだけでなく、前者は図書館館長とお話させていただき対応をお願いする、
後者は「プレてくてく松阪」の最後のページに手に入れたマップのリストを作る、など出来る範囲での改善もおこなった。
こうした自分にできる範囲のものから取りかかる、歩ける歩幅でで進む、ということの必要性を当日の講座では強調させていただいた。
講座の後半では、「プレてくてく松阪」に参加された方からコメントをいただきながら当日の行程を振り返った。
これも、単にレクチャーするだけでなく、実際に参加された方の生の声を通して実際に自分たちの手で取り組むことの価値を伝えたかったからだ。
結果的に座談会のような雰囲気になり、参加者の方同士の交流もできたことは講師としても嬉しく思えた。
ちなみに、この市民講座は前回の「”まろまろ流” 市民による情報発信のすすめ」と同じく、
松阪市ホームページ検討委員会で知り合った委員の方からご紹介をいただいたもの。
答申に盛り込んだ「市民枠」を議論した時(第4回)では、「松阪らしさは行政や企業ではなく市民自身が決めていくもの」という主張をさせていただいた。
その流れで、市民による情報発信の事例として文京区友の会の「てくてく文京」を紹介させていただくことがあり、
今回、松阪への応用についての講座のご依頼を受けることになった。
そうした経緯から、「街の文化は市民自身が発見して、発信する」という意識を持っていただくことを講座のテーマとしてお話させていただいた。
振り返れば、今回このような機会をいただけたのも自分にできる範囲で取り組みを続けていたからこそ。
「点が繋がって、線になる」とは、スティーブ・ジョブズの有名なスピーチの中にあるセリフだけど、点を線につなげる可能性をいただいたことに感謝したい。
※1:松阪市行政情報番組アイウェーブまつさか 「てくてく松阪 受講者募集!」
2011 1/19
出来事メモ