松阪市情報政策担当官として、第1回松阪市情報管理担当者研修会「情報基礎~情報ななぜ大切なのだろう?~」の講師をつとめる(※)。
松阪市情報管理担当者は、各課から1名ずつ選出され、内部の情報流通と市民への情報発信の基点となる役職。
今後の松阪市の情報政策の中でも重要な要素として位置づけられる新設の体制なので、
立ち上げ式を兼ねた第1回研修会は山中光茂市長と小林益久副市長も出席しての開催となった。
僕が担当した第1回の内容は、情報の性質(1章)、情報化社会の現状(2章)、情報と信頼の関係性(3章)、をそれぞれ解説して、
情報がなぜ大切なのかを意識付け、情報が信頼に直結することを共通認識を持っていただくことを目的におこなった。
特に、生活に密着した行政情報は市民にとっては安全と安心の支えとなるもので、
市民と行政との信頼関係の構築には情報発信と情報流通が不可欠なことを具体的な事例を通して説明した。
これは今後の情報管理担当者研修会と各課ヒアリングでも前提となるもので、共通認識化したいと考えてのことだ。
このように意識付けと共通認識化を目的としたものなので、時間と資料もメリハリと簡潔さを意識したものにした。
(ex.この研修会と各課ヒアリングを松阪市の情報政策の中で位置付けたワークフロー図を要約レジュメの裏面に付けるなど)
また、今回の研修内容は以前おこなった市民講座の「”まろまろ流” 市民による情報発信のすすめ」や「てくてく松阪のすすめ」などと連動するものでもある。
市民からの情報発信と行政からの情報発信は、それぞれが流通し、好循環が生まれてこそ価値がある。
市民と行政のそれぞれの情報発信をコーディネートして、好循環を生み出すための仕組み作り=「情報のかけ橋」を作ることが、
進展する情報化社会の中では重要になってくるし、それが自分に与えられた役割だと考えている。
今回の研修会は行政側からの情報発信の基礎となるもので、重要な一歩だという認識のもとでおこなった。
研修会の中で「文章とはテレパシーである」というスティーヴン・キングの言葉を紹介する機会があった。
その中で「自分なりに修正すれば”情報とは誤解が多いテレパシー”」と知見を述べた。
誤解が多いテレパシーが少しでも届いていくように、これからも進んでいきたい。
2011 7/15
出来事メモ
※2011年7月16日 『中日新聞』朝刊・第20面「情報発信 信頼に不可欠 松阪市 管理担当者に研修会」
追記:2011年12月19日(午前/午後)、12月20日(午前/午後)、12月26日(午前/午後)、2012年1月12日(午前/午後)に開催した第4回松阪市情報管理担当者研修会の講師も担当。