外間守善 『沖縄の歴史と文化』 中央公論社 1986

渡邊義弘@八重山そばが好きです。

さて、外間守善 『沖縄の歴史と文化』 中央公論社 1986。

沖縄の歴史と文化を概観する一冊。

内容は、沖縄の歴史と文化を・・・

○陶芸、染織、漆芸、芸能、音楽等々、東アジア・東南アジア、そしてポリネシア系諸文化とのつながりを、
現代に確かに伝えている四百年の王朝文化を考えるためには、日本の一地方文化としてではなく、
太平洋文化圏の中で広くとらえなおすという、新たな視点が必要
<序章 太平洋文化圏の中の沖縄>

・・・として、位置づけている。
また、その特徴を・・・

○北から南から西からの伝播を示すさまざまな文化的要素を含みこんだ「複合的文化」
=一見矛盾のようにみえる個別的変差も無理なく生きてくるし、全体の見渡しが楽になってくる
<序章 太平洋文化圏の中の沖縄>

・・・としているのは、説得力があった。

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2015 3/9
歴史、文化論、沖縄、八重山
まろまろヒット率3

中田竜介 『八重山歴史読本』 南山舎 2004

渡邊義弘@八重山諸島にはご縁をいただいています。
(「八重山の島々めぐり」)

さて、中田竜介 『八重山歴史読本』 南山舎 2004。

八重山諸島の歴史を先史時代、英雄(古琉球)時代、近世、近現代、戦争、戦後に分けて、それぞれの時代区分に沿った43編の読物がまとめられた一冊。
中でも八重山諸島の苗字の特徴を解説した「八重山の苗字」(近現代)や、岡本太郎の視察の案内役になった元記者による回想、「文化の根源を追求する岡本太郎の見た八重山」(戦後)などは興味を感じた。
特に、「人頭税、人頭税と、まるでとっておきの文化財みたいにおっしゃるが、そんなのこの島の専売特許みたいにされたんじゃ、かなわない」という岡本太郎の言葉を伝えているのは、生々しくて印象深い。

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2015 2/20
歴史、沖縄、八重山
まろまろヒット率3

西原理恵子 『生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント』 文藝春秋 2012

渡邊義弘@高木ハツ江は何でもできると思っています。

さて、西西原理恵子 『生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント』 文藝春秋 2012。

読者からの人生相談に、著者の人生観を披露しながら応える一冊。
読んでみると、世間の認知度が上がり、一般化が進んだことによって、著者の特徴である毒気が少なくなっているのを感じた。
そんな中でも・・・

○娘が漫画家になりたいと言い出しました。
→才能を判断するのは親じゃなくて世間様。
<第2章【家族編】近くて遠くて好きで嫌いで>

○なかなか結婚してくれない彼を決断させるのは?
→「何とかしてオーラ」が出てる女と誰が結婚するかっての!
<第3章【男と女編】ヤリたいときがヤレるとき>

・・・というのは、著者らしい毒気を感じられて印象に残った。

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2015 1/11
人生指南
まろまろヒット率3

西原理恵子 『スナックさいばら 生きてりゃいいじゃん、笑っとけ篇』 角川書店 2014

渡邊義弘@『鳥頭紀行』は著者が夫と知り合ったジャングル編が好きでした。

さて、西原理恵子 『スナックさいばら 生きてりゃいいじゃん、笑っとけ篇』 角川書店 2014。

著者が読者の投稿に応えていく人生トーク集。
今回は「終活」や「家族の看取り」などの人生の終焉を扱ったテーマがあったためか、著者の個性である毒っ気やダークさは薄かった。

○大人になるっていうのは、つまり、目の前の自分がよく知っている世界が、この世界のすべてじゃないと知ること
<実録・悪の教典! ワタシの天敵、教えます。>

・・・という箇所は胸に響いたけれど、それ以外はシリーズの中で一番印象が薄い一冊。

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2015 1/11
人生指南
まろまろヒット率2

西原理恵子 『スナックさいばら おんなのけものみち 男とかいらなくね?篇』 角川書店 2014

渡邊義弘@かつて『鳥頭紀行』を愛読していました。

さて、西原理恵子 『スナックさいばら おんなのけものみち 男とかいらなくね?篇』 角川書店 2014。

著者が読者の投稿に応えていく人生トーク集。
今回は「男とかいらなくて?」という副題だけれど、男性限定の「男だらけの男祭り」の章もある。
中でも・・・

○責任をとりたくない人は、決まりを守るのが好き
<男だからけの男祭り、開催! 女たちにダメ出ししてください。>

・・・というところには、そんな人の顔を思い浮かべることもできて共感した。

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2014 12/8
人生指南
まろまろヒット率3

西原理恵子 『スナックさいばら おんなのけものみち ガチ激闘篇』 角川書店 2013

渡邊義弘@『できるかな』シリーズは最初の頃の勢いが好きでした。

さて、西原理恵子 『スナックさいばら おんなのけものみち ガチ激闘篇』 角川書店 2013。

著者が読者の投稿に応えていく人生トーク集。
中でも・・・

○黒い気持ちに飲み込まれないためには、まずは自分を幸せにする。これ、すっごく大事
<ああ、離婚。こうして地獄の沙汰から生還しました。>

・・・というところに共感を覚えた。
幸せを感じられない人は、他の人も幸せになってほしくないと思うからだ。
(「自分より人生楽しくなさそうな人の言うことはアテにしない」)

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2014 10/18
人生指南
まろまろヒット率3

西原理恵子 『スナックさいばら おんなのけものみち バックレ人生大炎上篇』 角川書店 2013

渡邊義弘@十代の頃は『恨ミシュラン』を読んでいました。

さて、西原理恵子 『スナックさいばら おんなのけものみち バックレ人生大炎上篇』 角川書店 2013。

著者が読者の投稿に応えていく人生トーク集。
今回は・・・

○「なんかやかんや」のひと言でくくれる強さに学べ!
<たまにはいいことあるらしい。”この仕事をやっててよかった!”と思った瞬間>

・・・この一文に尽きる。

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2014 10/4
人生指南
まろまろヒット率3

西原理恵子 『スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇』 角川書店 2013

渡邊義弘@『てくてく常滑』を常滑市立図書館に寄贈しました。

さて、西原理恵子 『スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇』 角川書店 2013。

『毎日かあさん』などで知られる著者が、読者からの投稿にスナックのママのように応えていく人生トーク集。
著者らしく生々しいものが多いけれど、男からの投稿もあるので男も自然に読むことができる。
中でも・・・

○たとえ水底は濁ってても、濁りを沈殿させれば、透明感は出ます
<幸せをつかむ女はここが違う!>

○人生の受け身
<結婚ン十年、長年連れ添った旦那をひと言褒めるとしたら、どこよ?>

○人生七転び、八転びしてもメインを張れる、どうせならちくわ天のような女になりたい
<あとがき>

・・・などは心に残った。

ちなみに、著者がのり弁が大好きとのこと。
僕もお弁当の中ではのり弁が一番好きなので共感してしまった。

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2014 9/30
人生指南
まろまろヒット率4

司馬遼太郎 『街道をゆく 6 沖縄・先島への道』 朝日新聞社 2008

渡邊義弘@石垣市健康福祉センターで開催された「関心を育む情報発信講座」の講師をつとめました。

さて、司馬遼太郎 『街道をゆく 6 沖縄・先島への道』 朝日新聞社 2008。

ここ数年、沖縄の八重山諸島にご縁をいただいているので手に取った一冊。
『本郷界隈―街道をゆく37』以来、約10年ぶりに読んだ『街道をゆく』シリーズでもある。

原著は1970年代ということもあり、今となっては状況が変っているものも多いけれど、当時の沖縄と本州との間にあった距離感が伝わってくる。
また・・・

・本土語の古い発音っでは、こんにちのH音が古くはF音になり、さらに古くはP音になる。
(略)八重山諸島の言葉はP音の古発音を残す
<那覇へ>

・・・というのは、八重山諸島の方々とお話しさせていただく機会が多いので「なるほど」と実感した。

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2014 8/19
歴史、エッセイ、沖縄、八重山
まろまろヒット率3

公益財団法人日本都市センター 『シティプロモーションによる地域づくり―「共感」を都市の力に― 第14回都市政策研究交流会』 公益財団法人日本都市センター 2014

渡邊義弘@30台最後の誕生日にお祝いメッセージをいただいたまろみあんのみなさん、ありがとうございました。
今のスタンスも含めてお礼のお返事をFacebookにも投稿させていただきました☆

さて、公益財団法人日本都市センター 『シティプロモーションによる地域づくり―「共感」を都市の力に― 第14回都市政策研究交流会』 公益財団法人日本都市センター 2014。

(財)日本都市センターが主催したシティプロモーション研究会の報告書をまとめたもので、基調講演、弘前市の事例報告、東広島市の事例報告、意見交換会の4部構成となっている。
特にシティプロモーションの定義を・・・

○シティプロモーション=地域を持続的に発展させるために、その魅力を発掘し、内外に効果的に訴求し、人材、物財、資金、情報などの資源を地域内部で活用可能としていくこと
<基調講演 どうなればシティプロモーションは成功なのか~計画倒れにならない戦略づくり~>

・・・と明記しているところ。
また、東広島市の事例報告の中で・・・

○こういうことをあなたに知ってほしいという姿勢では通用しない→情報発信戦略ではなく、コミュニケーション戦略→”to 人々”型から”with 人々”型へ
<事例報告2 東広島市シティプロモーション事業の紹介>

・・・とシティプロモーションを発信ではなくコミュニケーションと位置づけているところは印象に残った。

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2014 6/9
シティプロモーション、行政学、情報メディア
まろまろヒット率3