松阪市情報政策担当官を任期満了で退任する。
市民と行政、市民と市民、地域の内と外との間に「情報のかけ橋」を構築するというテーマで取り組んできた松阪市での社会貢献に一つの区切りが付いた。
松阪市情報政策担当官としては2年、その前の松阪市ホームページ検討委員会委員長の期間も含めれば2年半におよんだ取り組みを通して、
異質な存在を否定して無理に同化させるのではなく、それぞれの間にある溝を許容した上でコミュニケーションの回路を創っていくという、
「かけ橋(bridging)」の手法が、多様な文化的背景、社会的立場の方々が参加する公共分野では重要だと確信を持つことになった。
これは「和を以て貴しとなす」、そして「和して同ぜず」という日本人が古来から持ち続けた感性が、現代の社会問題に対しても有効な手法となりうることを再発見でもある。
その「かけ橋」を架ける上で情報の果たす役割は、信頼関係構築の基礎となるものであり、当事者に気づきを与えるもの、という確信も強めることとなった。
2001年7月からこのまろまろ記を中心にWeb上での表現活動を続ける中で、情報発信=表現の持つ社会的意義について考えてきたことが、
松阪市での取り組みを通じて、傍観者を当事者に変えていく可能性が、表現の社会的意義という現時点の自分の答えも見出す機会ともなった。
このように自分自身にも気づきが得られたのは、松阪市での社会貢献を通じて、松阪市の市民のみなさん、職員のみなさんと対話を続けさせていただいたからこそだ。
担当する研修に参加していただいた延べ人数にして1千人以上になり、メディア報道も情報政策を担う業務に関するものだけで22回、東北ボランティアやてくてくなども含めると31回報道されるなど、
松阪市の多くの方々と直接コミュニケーションをさせていただき、社会的な注目度も高い役割を担わせていただいた。
松阪市情報政策担当官を退任するに当たり、松阪市の市民のみなさん、職員のみなさん、関係団体のみなさんには感謝の気持ちで溢れている。
これからは、より広い枠組みでも「情報のかけ橋」を構築することで、ご恩返しをしていきたい。
以下、松阪市情報政策担当官業務に直結した出来事メモ一覧・・・
(報道歴はメディア掲載歴へ)
報管理担当者研修会「情報基礎~情報はなぜ大切なのだろう?~」の講師をつとめる
松阪市民講座;「平成23年度 地域の魅力を発見発信講座-街歩き『てくてく松阪』を通した地域資料作りのすすめ-」の講師をつとめる
松阪市におけるソーシャルメディア利活用宣言とソーシャルメディア・ガイドライン策定
松阪市情報管理担当者研修会「インターネット・リテラシーとグループワーク」の講師をつとめる
『市民サービスの視点から見た松阪市の情報政策の現状 -情報化推進の自治体間比較による定量的評価の試み-』を発表
松阪市情報管理担当者研修会 「ソーシャルメディア基礎」の講師をつとめる
宇気郷公民館講座「ソーシャルメディアと情報発信」の講師をつとめる
グループ輝研修会「情報とソーシャルメディア」の講師をつとめる
2013 3/31
出来事メモ、進路関係