知多市・常滑市合同新規採用職員後期研修「自治体職員のための情報活用術」の講師をつとめる※。
これは平成25年度に採用された知多市・常滑市の新人職員(67名)に対する合同研修として依頼を受けたもの。
ちなみに、自分も平成25年度から常滑市情報政策担当員に就任したので、今回の新人職員さんと同じフレッシュな存在でもある。
この研修は採用から約半年を経ての後期研修であり、これまでの振り返りも含めてという担当課からのオーダーだったので・・・
第1部:”情報”の特徴を解説しながら情報活用術の”ヒント”を伝える講義(1時間)
第2部:知多市・常滑市のHPから課題をまとめて政策提言するワークショップ(1時間45分)
・・・という2部構成にしたカリキュラムを組み立てた。
第1部の講義では、”情報”の特徴を基礎的に解説しながら、今日から使える情報活用術として・・・
1:情報が伝わるためには、相手の「解釈」が必要だから「関心」を持たせる工夫が必要なこと
2:根拠として「みんな」が出てきたら、その条件と範囲を確認すること
3:情報を扱う際には、送け手良し・受け手良し・「社会」良しの「情報の三方良し」を常に意識すること
・・・という三箇条を事例と共に解説した。
また、チームごとに○×クイズを出して振り返り、考える機会を設けた。
第2部のワークショップでは知多市・常滑市のホームページについて・・・
1:課題を整理する
2:「こうすればもっと良くなる」ところを見つける
3:実現方法も含めて政策提言する
・・・というテーマで参加者に取り組んでいただいた。
このワークショップは前職の松阪市情報政策担当官の時に担当した平成24年度採用の松阪市新規採用者研修会「情報リテラシー」をベースにしながら、
今回は各グループが二つの自治体の合同であること、対象が二つの自治体のホームページであることから、より多様な視点でのワークショップとなった。
発表では、ガイドライン策定という政策面に踏み込むものや、政策評価・ポイント制を導入するという市民参画を提言したものなどもあり、
しっかりと話し合い、模索して、前向きな政策提言につなげていく過程を体験していただいたと感じた。
また、第2部の後半には常滑市長にもご参加いただき、最後に参加者を勇気付けられる講評もいただいた。
この研修をきかっけに、知多市と常滑市の新規採用職員のみなさんが、それぞれの立場で情報を活用していくヒントを得ていただければ嬉しい。
2013 9/26
出来事メモ、研修
※:2013年9月27日 『中日新聞』朝刊・第20面 「効果的な情報発信 市の新人職員学ぶ 常滑、知多」