佐々克明 『信長・秀吉・家康の戦略戦術』 産能大学出版部 2001(2版)

仲間由紀恵のお千代さん(山内一豊の妻)は反則だと思う、
らぶナベ@でも2006年大河は思わず観てしまいそう(^^;

さて、『信長・秀吉・家康の戦略戦術』佐々克明著(産能大学出版部)2001年第2版。
近頃、まろまろ関係で何かと接点の多い格闘技ジムの会長さんが貸してくれた本。
戦国時代を終わらせた三人の特徴的な戦略戦術を紹介、解説している。

初版(1981)から20年以上にわたって版を重ねて売れ続けているだけあって
この手の本の中では章立てから文体まですごく読みやすくなっている。
ただ、初版から時間が経っているので現代への適応事例が少し古いものだったり、
宗教戦争(石山本願寺)の解釈に違和感があったりはするが
「歴史を学ぶ」だけでなく「歴史から学ぶ」大切さを改めて感じれる一冊。
何かの機会に歴史から感じ取り、学べることって多いような気がする。

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2004 8/17
歴史、戦略論
まろまろヒット率3

京極夏彦 『百器徒然袋-風』 講談社 2004

CX系列ドラマ「東京湾景」で仲間由紀恵とソニンが姉妹という設定に
どうしてもリアリティを感じられない、らぶナベです。

さて、『百器徒然袋-風』京極夏彦著(講談社ノベルス)2004年初版。
前に読んだ『雨』に続く京極堂シリーズの外伝的探偵小説。
まろまろ掲示板で話題になったので今作も読んでみた。

読んでみると前作同様、重苦しい雰囲気の京極堂シリーズとは打って変わった
痛快な破壊的探偵の活躍が楽しい作品。
でも最後はちょっとセツナイ。

確かに『陰摩羅鬼の瑕』よりはこちらの方が面白いと思う。

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2004 8/3
小説
まろまろヒット率3

佐々木健一 『美学への招待』 中央公論新社 2004

まろまろマスコットキャラクターとして「まろうさ」が誕生した、
らぶナベ@まろまろWEBのそこら中に出没してますのでよろしくです(^_-)

さて、『美学への招待』佐々木健一著(中公新書)2004年初版。
美学の第一人者が書いた美学の入門書。
「誰もが経験する事実からスタートしてそこに潜む美学を指摘する」(第1章)という
スタンスで書かれているので、美学特有の取っつきにくさを感じずに読める。
社会的要求から誕生した美学の歴史的変遷について語っている点(第1章)や、
「綺麗」と違って「美しい」には「すごい」という意味があるとする点(第9章)は、
すごく分かりやすかったし納得もいくものだった。

ただ、これまでの美学の歴史や位置づけを書いた前半(特に第1章)に比べて、
後半部分になるに従ってよく分からない話が多くなっていく。
それは同時に分かりやすい芸術から分かりにくい芸術への変遷とかぶっていて興味深い。

ちなみに「近代美学が機能不全に陥っているのは、
その理論がすべての現象に当てはまるとする普遍主義的な考え方にある」
(第7章)といっている箇所には自分(まろまろ堂)との対比で面白かった。
美学のような伝統ある研究は過度の普遍主義で機能不全に陥っていると言われる、
一方で僕のやっているようなことは「事例特有で普遍性がない」と言われたりもする。
・・・隣の芝生は青いような感じがして思わず笑ってしまった。

巻末には各章ごとの参考文献だけでなく、他の入門書の解説も丁寧に紹介されているので
こういう分野にも興味がある人には一読の価値がある一冊。

以下、チェックした箇所・・・

○創造性は何で測られるか→注目されたのが感性(ペトラルカ、パスカルなど)
<第1章 美学とは何だったのか>

☆A.G.バウムガルテンが”Aestherica”(感性学=美学)を著して美学を哲学的学科として創造
→「芸術」&「美」&「感性」の同心円的構造を打ち立てる
<第1章 美学とは何だったのか>

○美的体験と美的範疇が19世紀的美学の主要構成要素
<第1章 美学とは何だったのか>

☆芸術の本質は美の表現→美は体験を通して現実化
→美学はまずその体験と相関的な美の特質の解明に努める(美学の核心)
+美的範疇で多様性の解明
<第1章 美学とは何だったのか>

○現代の美学に標準的な目次はない
→美と芸術と感性について哲学的な考察ということで十分
→どのような側面に注目するかが重要
<第1章 美学とは何だったのか>

○センスはもともと肉体的な能力としての感覚だが、そのメタファー的な使用の次元が問題
<第2章 センスの話>

☆感性のモデルとなっている感覚の働き方の三つの特徴
=1:直感性、2:反応もしくは判断が即刻、3:即刻の判断の示す総合性
<第2章 センスの話>

○美学を云々する場面での傾向=
感性への集中→感覚的に捉えられた刺激が人格の内奥へと反響していく
<第2章 センスの話>

○仏語でデザイン(design)は”dessin”(デッサン)、”dessein”(意図)に分けられる
→デザインにはデッサンが基礎になり意図という意味を持っていることは重要
<第3章 カタカナのなかの美学>

○カタカナ語特有の曖昧さは異分野をクロスオーヴァーさせる力がある
<第3章 カタカナのなかの美学>

☆「artとは何か?」ではなく「いつartか?」(ネルソン・グッドマン)
<第3章 カタカナのなかの美学>

○かつて芸術は公共性を形成する役割があったが
複製の体験は個人化し、体験の様式は自閉的になる
<第4章 コピーの芸術>

☆リズムとは身体の呼吸のようなもの(略)
遠近法に代表される近代の美術が身体感覚を知らず、
近代の美学がリズムの真実を捉えられなかったのは、
身体を単なる物体と見るような哲学と相関している
<第6章 全身を耳にする>

○近代美学が機能不全に陥っているところがあるとすれば、
最大の問題は(略)その理論がすべての現象にあてはまるとする考え方にある
<第7章 しなやかな応答>

○きわものとは、既に起こった大事件を参照することによって、
人々のその事件への関心を刺激して、自らのために利用しようとする作品
<第8章 お好きなのはモーツァルトですか?>

○ダントーのテーゼ「何が芸術であるかはアートワールドが決める」
<第8章 お好きなのはモーツァルトですか?>

○古典的な芸術の定義=「自然模倣」
=背後に精神的な次元を隠し持ち、それを開示することを真の目的とする活動
→主役が作品から作者へと移る

<第8章 お好きなのはモーツァルトですか?>

○「綺麗」と違って「美しい」には「すごい」という意味合いがある
<第9章 近未来の美学>

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2004 6/28
美学、哲学
まろまろヒット率3

シャーロット・F・ジョーンズ&ジョン・オブライエン、左京久代訳 『間違いを活かす発想法』 晶文社 1997

噂に聞く聖路加国際病院に行ってきた、らぶナベ@やっぱり臨床って大切ですね。

さて、『間違いを活かす発想法』シャーロット・F・ジョーンズ著、
ジョン・オブライエン絵、左京久代訳(晶文社)1997年初版。

研究室にあったのを見つけて借り出した絵本(なぜか絵本が多い研究室)。
間違いや失敗から偶然に生まれたものや発明を紹介している。
たとえばガラス、ペーパータオルなどの日用品、
アイスクリームのコーン、ドーナツの穴、ポテトチップスなどの食べ物から、
さらにはアスピリンや盲導犬などの医療関係に至るまで、
どれも失敗から生まれたんだというエピソードが載っている。
冒頭に書かれてある「知性とは、間違いをおかさないことではない。
どうしたらその間違いをよいものにするか、そくざに判断することである」
(ベルトルト・ブトレヒト)ということの大切さを感じれる一冊・・・

のはずだけど、絵本なのに肝心の絵が内容とあまり関係ないものだったり、
事例も適当でないものがあったりしたのがかなり残念だった。
ちなみに原題は”Mistakes That Worked”。
こちらの方がこの本の性格を現しているので直訳で良かったような気がする。

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2004 6/4
絵本、問題対処
まろまろヒット率2

マイケル・ポランニー、高橋勇夫訳 『暗黙知の次元』 筑摩書房 2003(原著1966)

実はハンガリーってすごいんじゃないかと思いはじめてる、らぶナベ@天才多い?

さて、『暗黙知の次元』マイケル・ポランニー著、高橋勇夫訳
(ちくま学芸文庫)2003年初版(原著1966年初版)。
「言葉にできない知がある」として暗黙知を打ち出した本として有名な一冊。

もともと言葉にできないものを言葉にしようとしているので
やっぱり読みずらいところや突っ込みどころはかなりあるけれど、
よくある言いっぱなしじゃなく、神秘主義に走っているわけでもなくて読み応えがある。
おかげでそれまでは「そんなこと言っても始まらない」と言われていた、
コツやカンなどを議論の場で話せるようになった功績は大きいとされている。
(僕が関心を持っているいまの”雰囲気”もそう?)

また、なぜか読みづらい本にありがちな嫌な感じは別にしなかった。
たぶん訳者も書いているように、初版当時隆盛だった共産主義でも実存主義でもなく、
(人間に対して悲観的ではなく)その隠れた可能性を信じる彼の姿が垣間見れるからだろう。

実はこの本は今年からできた佐倉研究室指定必読書の僕の担当文献。
リストアップ案(まろまろ原案)を出した人間として、
リストの中で一番読みにくい&一番発表しにくいものを選ぶべきだろうと読んでみた。
暗黙知という言葉やこの本については経営学や組織論を学んだ時に
よく出てきたのでペラ読みはしたことはあったけど、
まさかこんな機会に通読するとは思わなかった。
人生って不思議ですな。

ちなみに著者は邦訳だとマイケル・ポラニーとも書かれることがあるけど、
ハンガリー発音だとポラーニ・ミハーイというらしい(Michael Polanyi)。
お兄さんは経済人類学者のカール・ポランニー(『大転換』、『経済の文明史』)。
こんなすごい親や叔父がいると子供はプレッシャーかかるだろうって思ってたら
著者の子供、ジョン・ポランニーは1986年にノーベル化学賞受賞、冗談みたいな一家だ。
おそるべしマジャール!&同じアジア系としてちょっと親近感(^^)

以下はチェックした箇所・・・

○暗黙知の構造によれば、すべての思考には、その思考の焦点たる対象の中に
私がちが従属的に感知する、諸要素が含まれている
→しかも、すべからく思考は、あたかもそれらが自分の体の一部ででもあるかのように、
 その従属的諸要素の中に内在化(dwell in)していくものなのだ
<序文>

○私たちのメッセージは、言葉で伝えることのできないものを、あとに残す
それがきちんと伝わるかどうかは、受け手が、
言葉として伝え得なかった内容を発見できるかどうかにかかっている
<第1章 暗黙知>

☆第一条件について知っているとは、ただ第二条件に注意を払った結果として、
第一条件について感知した内容を信じているのにすぎない
<第1章 暗黙知>

☆暗黙地の特徴・・・
・機能的構造(functional structure)
=暗黙知が機能しているとき、私たちは何か別のもの「に向かって」注意を払うために、
 あるもの「から注意を向ける」(attend from)

・現象的構造(phenominal structure)
=A(近位項)からB(遠位項)に「向かって」注意を移し、Bの様相の中にAを感知する

・意味論的側面(semantic aspect)
=すべからく意味とは「私たち自身から遠ざかって」いく傾向がある
(道具を使用して得られた出来栄えを介して、道具の感触が意味するものに注意を傾ける)

・存在論的側面(ontological aspect)
=暗黙的認識とは、二つの条件の間に意味深長な関係を樹立するものであり、
 したがってそうした二つの条件が相俟って構成する
 包括的存在(comprehensive entity)を理解すること
<第1章 暗黙知>

○ある人の精神はその活動を追体験することによってのみ理解されうる(ディルタイ)
<第1章 暗黙知>

○審美的鑑賞とは芸術作品の中に参入し、さらに創作者の精神に内在すること(リップス)
<第1章 暗黙知>

☆理論の内面化・・・
私たちは理論から、その理論の観点で見られた事物へと、注意を移動させ、
さらに、そうした具合に理論を活用しながら、
理論が説明しようと努めている事物の姿を介して、理論を感知している
→数学理論が自らを実際に応用することでしか修得されえないのはこのため
<第1章 暗黙知>

☆問題を考察するとは(略)まだ包括されていない
個々の諸要素に一貫性が存在することを、暗に認識すること
→独創性とは期待している包括の可能性を他の誰も見いだすことができないときのこと
<第1章 暗黙知>

☆包括的存在の安定性に機能する暗黙知・・・
1:包括的存在を制御する諸原理は、具体的な諸要素を
 それ自体として統治している諸規則に依拠して機能する
2:同時に諸要素をそれ自体として統治している諸規則は、諸要素が構成する、
 より高次の存在の組織原理の何たるかを明らかにするものではない
<第2章 創発>

○境界制御の原理(the principle of marginal control)
=上位レベルの組織原理によって下位レベルの諸要素に及ぼされるコントロール
<第2章 創発>

☆創発の過程
=より高位のレベルは下位のレベルでは明示されない過程を通してのみ出現できること
<第2章 創発>

☆ある論文の科学的価値=厳密性、体系的重要性、内在的興趣
<第3章 探求者たちの社会>

☆理論の不意の確証(surprising confirmations)
→発見は現行の知識が示唆する探求可能性によってもたらされる
<第3章 探求者たちの社会>

○可能性を論じる主張は確実性を論ずる主張と同様に個人的な判断を含んでいる
→結論とはそれに到達する人間の掛かり合い(commitment)を表現するもの
<第3章 探求者たちの社会>

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2004 5/23
暗黙知、哲学、組織論、認知科学、情報・メディア、心理学、学問一般
まろまろヒット率4

桂英史 『人間交際術―コミュニティ・デザインのための情報学入門』 平凡社 2001

白石美帆の女子大生役はギリギリ感がありすぎると思う、
らぶナベ@「オレンジデイズ」(北川脚本)見てます(^^;

さて、『人間交際術―コミュニティ・デザインのための情報学入門』
桂英史著(平凡社新書)2001年初版。
コミュニティ・デザイン関係の本を探していたら見つけた一冊。
タイトルの「人間交際」って何かと思えば、”society”の福沢諭吉訳だとか。
この本の中では著者なりに”information”を「知ることと伝えること」と訳したりしている。

内容はネット上のコミュニティから著者が専門とする図書館の再生までを扱っている。
特に「今あるネット論は高見から見下ろすようなものが多い」(1章)と批判して、
ハーバーマス(ハバーマス?”Jurgen Habermas”)の公共圏についても
「知識人が陥りやすい傲慢さ」だとして
「(近代の)公共性は雲をつかむような空間の問題ではなく
私生活の資本化を背景とした人間交際のかたち」としている(2章)のは面白い。

また、コミュニティ特有の自律性については人々の好奇心や向上心、功名心がもたらす
「ばらつき」や「かたより」があるという点に注目して、
(妥当か否かは別にして)いわゆるネティズンがネットに対して楽観的なのは
彼らがばらつきやかたよりを否定する自由や民主主義を
どこかインチキだと感じているからだ(1章)としているのには説得力があった。

ちなみに、たまたまこの本を読み始めた日に、著者と一緒に
「せんだいメディアテーク」設立に関わった氏原くん(水越研)から
著者の講義があるということを聞いたので顔を出してみた。
本の内容と外見が見事にユニゾンしていたということもあって、
そのまま教育学研究科特別講義「コミュニティ・デザイン論」を受講することに。

人間交際の面白さはこういう予測不可能な広がりですな(^^)

以下はチェックした箇所(一部要約)・・・・

☆コミュニティの本来の特徴は、何かを共有することで生まれる結びつき
→共通の属性をもつだけでは、母集団はコミュニティとは言えない
<第1章 情報はコミュニティのリソース(資源)である>

○コミュニティサイトが突出してユニークである点=
知ることと伝えることのルールが自律的にできあがることを想定している点
<第1章 情報はコミュニティのリソース(資源)である>

○ネット上のコミュニティは自分たちが決めたルールに従っているうちに、
いつの間にかはっきりとした意見や意志を表明している場合がある
→このような自律性はこれまでのコミュニティ&政治参加とは異なる
<第1章 情報はコミュニティのリソース(資源)である>

○コミュニティサイトではメンバー間で知ることと伝えることを
集合財として共有→その集合財を前提に活動するので帰属意識が自然に出る
<第1章 情報はコミュニティのリソース(資源)である>

☆コミュニティがもっている自律性は人々の好奇心や向上心、功名心がもたらす
「ばらつき」や「かたより」を背景にしている
→(妥当か否かは別にして)ネティズンがコミュニティサイトに楽観的な希望を託すのは
彼らが(ばらつきやかたよりを否定する)自由や民主主義をどこかインチキだと感じているから
<第1章 情報はコミュニティのリソース(資源)である>

○知識=行動や知覚あるいは思考の習慣
<第2章 ネットワーキングという人間交際術>

○ネットの本質はユーザ間でのリソースシェアリング
→ネットを新しい情報サービスと考えると本質を見誤る
<第2章 ネットワーキングという人間交際術>

○贈与の文化では(略)安定した関係をほとんど無意味なゲームにする
→安定した関係を無意味にすればするほどコミュニティは豊かになる
<第4章 コミュニティ・デザインのための人間交際術>

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2004 4/22
コミュニティ・デザイン、図書館情報学、情報・メディア
まろまろヒット率3

『コミュニケーション学―その展望と視点』 末田清子・福田浩子著 松柏社 2003

弊社建物に新しい顔が増えてどぎまぎしている、らぶナベ@実は人見知り系です(^^;

さて、『コミュニケーション学-その展望と視点-』
末田清子・福田浩子著(松柏社)2003年初版。

評判が良かったので読んでみたコミュニケーション学関連領域の概要書。
コミュニケーションをめぐる用語の定義や研究の背景を丁寧に紹介してくれている。

コミュニケーションに対する各分野からの主要なアプローチを
「機械論的視点」、「心理学的視点」、「相互作用論的視点」、
「システム論的視点」に分類して紹介したり(3、4章)、
言語学からのアプローチや(5、6、7章)、
コンテクスト研究(9章)に対するフォローもされている。
定義・引用・索引が充実しているので辞書としても使えるし、
コミュニケーション学関係の概要書では決定版的ではないだろうか?

以下はチェックした箇所(一部要約含む)・・・

☆コミュニケーションの定義=
・ラテン語の共通項(communicare)が語源→当事者が共通項をつくりあげるプロセス
・”Culture is communication and communication is cultre”(E.T.Hall)
・本書の定義=シンボルを創造し、そのシンボルを介して意味を共有するプロセス
<第1章 コミュニケーションとは何か>

☆コミュニケーションの特徴=
シンボルを介して行われる、言葉や行為そのものに意味はなく人が意味づけする、
意識無意識を問わず人はコミュニケーションを行う、
あるコミュニケーション場面を同じように再現はできない、
コミュニケーションとはプロセス、コミュニケーションの問題は単純化できない
<第1章 コミュニケーションとは何か>

☆コミュニケーション論をめぐる主要な4つの視点・・・

☆「機械論的視点」(The mechanistic perspective)
・命題:「どのチャンネルが一番大きい量のシグナルを送れるか、
     どれくらいノイズが生じるか」の問いに答えるために構築
・特徴:全体は部分の総体に等しいとういう立場
・研究:チャンネルの違いによるコミュニケーション効果など
・コミュニケーション能力:いかにノイズを減らし効率を高めるか
・文化の扱い:文化は要素として組み込まない
→古いモデルでシンプルなので広く使用されている

☆「心理学的視点」(The psychological perspective)
・命題:「刺激をどのように選択し、どのように反応しているか」
・特徴:メッセージの意味はコミュニケーションを行う人が与えるものであるという立場
・研究:概念フィルターを持った個人など
・コミュニケーション能力:いかに当事者相互のフィルターを近似させられるか
・文化の扱い:人が様々な刺激を選別して取り入れる際のフィルターを形作るもの
→メッセージの送り手よりも受け手側に焦点を当てているので応用範囲が広い
  (特に異文化間コミュニケーションではよく使用される)

☆「(シンボリック)相互作用論的視点」(The interactionist perspective)
・命題:「(言葉や行為などの)シンボルがいかに創造され、共有されるか」
・特徴:コミュニケーションは役割取得・遂行によって成立するという立場
・研究:シンボルがある文化でどのように創られるか、変るかなど
・コミュニケーション能力:当事者がどの程度意味を共有しているか
・文化の扱い:コミュニケーションの当事者が共有するシンボル
→文化や副文化の創造、言語発達、認知的プロセスなどに応用可能

☆「システム論的視点」(The perspective of general systems theory)
・命題:「いかにコミュニケーション・パターンを探求するか」
・特徴:全体は部分の総体よりも大きいという立場
・研究:小集団や家族内コミュニケーション・パターンの探求など
・コミュニケーション能力:いかにルールに従ってコミュニケーションできるか
・文化の扱い:習得されたある解釈のシステム(知識体系)であり受け継がれるもの
→まだ新しい理論
<第3章 コミュニケーションの4つの視点>
<第4章 文化に対する視点の多様化>

☆四つの視点の分類・・・

「機械論的視点」&「心理学的視点」
・法則によってコミュニケーションは司られる
・因果関係の探求
・仮説検証型の量的研究(quantitative research)

「シンボリック相互作用論的視点」&「システム論的視点」
・調整可能なルールがコミュニケーションにはある
・現象の探求
・仮説構築型の質的研究(qualitative research)
<第3章 コミュニケーションの4つの視点>

☆言語の定義=
・「言語は思考を形成していく器官である」(Humboldt)
・”a set(finite or infinite) of sentences, each finite
in length and constructed out of a finite set of elements”(Chomsky)
<第5章 言語コミュニケーション(1)>

☆言語の特性=
1:超越性(displacement)、2:恣意性(arbitrariness)、3:生産性(productivity)
4:文化的伝承(cultural transmission)、5:非連続性(discreteness)、6:二重性(duality)
<第5章 言語コミュニケーション(1)>

○普遍文法(Universal Grammar)=
人間の言語の能力を言語能力(competence)と言語運用(performance)に分けて、
前者の言語獲得装置(Language Acquisition Device)が
人類には生まれながらに備わっているとすること(Chomsky)
<第6章 言語コミュニケーション(2)>

○言語学のコミュニケーション能力(communicative competence)=
文法能力(grammatical competence)、社会言語能力(sociplinguistic competence)
談話能力(discourse competence)、方略能力(strategic competence)
(Canale&Swain)
<第6章 言語コミュニケーション(2)>

○協調の原則(cooperative principle)=
会話のやり取りはある程度までは協調的作業であること(H.P.Grice)
<第6章 言語コミュニケーション(2)>

○会話の格率(Maxims of conversation)=
量の格率(Maxims of quantity)、質の格率(Maxims of quality)、
関連性の格率(Maxim of relation)、様態の格率(Maxims of manner)
<第6章 言語コミュニケーション(2)>

☆言語コミュニケーションの特徴=
デジタルである、新しい社会現実を創ることが可能、
抽象思考で重要になる、内省的である(Trenholm&Jensen)
<第7章 言語コミュニケーション(3)>

○言語コミュニケーションの意味の3レベル
・意味論レベル=外延的(denotative)意味+内包的(connotative)意味
・統語論レベル=語彙が文法的に正しい順序に並べる必要性
・語用論レベル=CMM(Coordinated Management of Meaning)
<第7章 言語コミュニケーション(3)>

☆コミュニケーション能力研究の歴史的な2つの潮流
・レトリック研究(humanistic rhetorical study)
 →構想(invention)、配置(disposition)、修辞(style)、
  記憶(memory)、所作(delivery)から構成
・社会科学的研究(social-scientific communication theory)
<第7章 言語コミュニケーション(3)>

○翻訳・通訳の等価性=
語彙の等価性、慣用表現の等価性、文法的等価性、経験・文化的等価性、概念の等価性
<第8章 言語と文化の相互作用>

○イーミックとエティック
・イーミック(emic)=ある特定の文化の枠組みに依存して事象をみる
・エティック(etic)=ある特定の文化の枠組みに依存しないで事象をみる(Pike)
<第8章 言語と文化の相互作用>

☆コンテクストをとらえす尺度は主に2つ・・・
・静的か、動的か(コミュニケーションを規定するのか、お互いに変化していくものか)
・コミュニケーションが起こっている場のことか、その場を取り囲む背景か
<第9章 コミュニケーションの場と背景>

☆コンテクストの種類(Malinowski)=
・状況のコンテクスト(context of situation)
 →活動領域(field)、役割関係(tenor)、伝達様式(mode)が構成要素
・文化のコンテクスト(context of culture)
<第9章 コミュニケーションの場と背景>

☆コンテクスト化(contextualization)=
言語及び非言語を使ってある時ある場所で言った言葉と過去の知識を結びつけ、
会話を保持していくプロセス(Gumperz)
→コンテクスト情報をもとにある会話表現を選ぶこと(Maynard)=
 自己コンテクスト化(self-contextualization)
<第9章 コミュニケーションの場と背景>

☆Hallのコンテクスト定義=
「できごとを取り巻く情報であり、そのできごとの意味と密接に結びついているもの」
→共有している情報量が多ければハイ・コンテクスト文化、
 共有している情報量が少なければロー・コンテクスト文化
<第9章 コミュニケーションの場と背景>

○言語コード=制限(restricted)コード+複雑(elaborated)コード(Bernstein)
<第9章 コミュニケーションの場と背景>

○音調学(Vocalics)=韻律素性(prosodic features)+周辺言語(paralanguage)
<第11章 非言語コミュニケーション(2)>

☆ジェスチャーの機能=
1:表象記号(Emblems)、例示子(Illustrators)、感情表示(Affect displays)、
発話調整子(Regulators)、適応子(Adaptors)
<第11章 非言語コミュニケーション(3)>

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2004 4/15
コミュニケーション学、言語学、社会心理学、心理学、教育学
まろまろヒット率4

ヴィレム・フルッサー、村上淳一訳 『サブジェクトからプロジェクトへ』 東京大学出版会 1996

『ケロロ軍曹』に心をつかまれた、らぶナベであります。

さて、『サブジェクトからプロジェクトへ』ヴィレム・フルッサー著、村上淳一訳
(東京大学出版会)1996年初版。

副指導の武邑光裕助教授が「ちょっと感動的だよ」と言って貸してくれた一冊。
原題は“Vom Subjekt zum Projekt. Menschwerdung.”。
従属者(SUBJEKT)から投企者(PROJEKT)への転換をメインテーマにして、
抗いがたい価値や理論、運命に従属するのではなく、
投企(デザインとも訳されている)してゆく可能性を模索している思考書。

読んでみると、ところどころ突っ込みどころはあるけれど、
とりまく状況に対して悲観的であっても決して絶望せずに、
「デザインすることは変えるのではなく、意味を付けること」としている姿には
確かに共感できるし、いろんな分野に影響を与えたのもうなずける。

ちなみに前に読んだ同じ著者の『テクノコードの誕生』と同じく、
カテゴライズに頭を悩ませる本でもある。
でも、この本の面白さはこういうところにあるんだろう。
カテゴリに従属する(SUBJEKT)のではなく投企(PROJEKT)を模索する本だから(^^)

以下はチェックした箇所(一部要約含む)・・・

☆「自我」とは、情報が流れ込み、処理され、一時的に貯えられ、
さらにほかに伝達されるための貯水池にすぎない
→「自我」とは「無意識の」集合的心理のネットワークの上にある
 間主観的なネットワークの、絶えず移動する結び目でしかない
<序 投企について>

○「文化」と「文明」の概念を定式化すれば(略)間主観的な場の二つの回路形式
→人間相互の関係のファイバーを通じて、情報を生み出し、
 記憶し、伝達するための、二つの戦略のこと
<2 都市をデザインする>

○理論とは、人間相互の関係の情報を生み出す回路
→人間相互のネットワークが一般的な分散傾向に逆らって
 情報を生み出す傾向をもつとすれば、すべてが理論空間の守備範囲
<1 都市をデザインする>

○オルガスムは自己を(略)人間相互の銘記へと高める方法
<6 性をデザインする>

○技術とは(略)価値を客体化し客体を価値化することによって、
主体と客体の分離を克服し、実存を服属から解放しようとする試み
<8 技術をデザインする>

☆表現の意図は、世界を変えること、人間を変えることではなく、
意味を付与することにある
<8 技術をデザインする>

○運命の投企こそが、自由に他ならない
<9 労働をデザインする>

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2004 4/8
思想、デザイン論、越境系
まろまろヒット率3

PAOLA TRIMARCO "GUCCI-Business in Fashion-" Penguin Readers 2001

LOVENABE@boring virus mails.

“GUCCI-Business in Fashion-” written by PAOLA TRIMARCO Penguin Readers 2001.
This book is a story of “GUCCI”, one of the most famous brand companies.

Although I have never owned a GUCCI product, the cool cover design
of this book caught my eye at the book store, and I was tempted to buy it.
This (temptation to buy at first sight) is called “JAKEGAI” in Japanese :-P.

The book was about how the GUCCI brand started off, and how it is managed today.
I was especially interested in the start for the GUCCI as a bland.

GUCCI’s first store was very small and had no original logo.
It took a long while for the GUCCI GG logo from a shape of a stirrup.
I was astonished by the amount of time it takes to establish a brand.

Reading this book gave me a fresh view of my own brand “MAROMARO”.
It’s a tiny enterprise, but even GUCCI was so in the past ;-).

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2004 4/1
洋書、ブランドマネイジメント、English
まろまろヒット率3

annotation; this readingdiary was assisted by maropro.

FREDERICK FORSYTH "The Day of the Jackal" Penguin Readers 1999 (orignal first published 1971)

LOVENABE@KOISHIKAWA, Japan.

“The Day of the Jackal” written by FREDERICK FORSYTH
Penguin Readers 1999(orignal first published 1971).

This is a very famous book.
I was interested in this book even before I’ve had a fetish about
catchy book titles.
Maybe I was so since I was a high school student.

The story was about a battle between two men.
One man, whose code-name, is Jackal was to assassinate the Frecnh
president, General de Gaulle.
The other one, the detective Lebel chased Jackal.

I liked this story because I was always interested in stories of
battles between these kinds of men,
such as chasing stories of a smart spy or criminal and a smart cop.
Also, the way the author writes was very thrilling.
One of thrilling pary was…
“As the two men looked towards each other unknowing across the Seine,
the Paris church clocks sounded midnight. It was now 22nd August.”…
The Day of the Jackal captured my mind and heart while reading.

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2004 3/9
小説、洋書、English
まろまろヒット率3

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