渡邊義弘@4月11日付の『中日新聞』朝刊・第18面に発表した分析結果が取り上げられました。
(『市民サービスの視点から見た松阪市の情報政策の現状 -情報化推進の自治体間比較による定量的評価の試み-』)
さて、『アタマにくる一言へのとっさの対応術』バルバラ・ベルクハン著、瀬野文教訳(草思社)2000。
前に読んだ『グサリとくる一言をはね返す心の護身術』と同じ著者が書いたコミュニケーション技法書。
『グサリとくる一言をはね返す心の護身術』を読んだ後なので新鮮さはあまりなかったけれど、
『グサリとくる一言をはね返す心の護身術』と同じく自分の中にある繊細さを振り返る機会になった。
特にこの本で紹介されているアタマにくる一言やアタマにくる態度の事例は、
松阪市情報政策担当官に就任してから体験したこと(メモ)を思い起こして良い訓練となった。
たとえば・・・
☆なにがなんでもまとめあげようとしなこと
→どの点で一致妥協できないのか、それがわかるだけでも大きな収穫
<第12章 歯に衣着せず言い返す>
・・・という個所は、2010年8月に松阪市ホームページ検討委員会委員長に就任して以来、心に留めているものの、
理解し合いたいという思いにどうしても縛られてしまうことを自省させられた。
また、本書の最後に書かれている・・・
○いつも当意即妙に反応できるかどうかということよりも、
たとえできなくても自分自身を責めないことのほうが大切
→自分の不完全さ、あるいは不完全な自分とお友だちになることのほうがずっと重要
→そうすれば他人もまた、同じように不完全な存在なのだということがしみじみとわかってくる
<おしまいになぐさめのひとこと>
・・・という個所は、美しくないものを見る嫌悪感のあまり、
自分自身を見つめる目を曇らせてはいけないということを自戒させられた。
自省と自戒の訓練をさせられた一冊。
以下は、その他にチェックした個所(一部要約含む)・・・
○誰が森のなかで叫ぼうと、そんなことはどうでもいい
→どのようなこだまを返すかは、あなた自身がきめること
<第1章 他人の気分に左右されない自分になる!>
○たとえ相手があなたの要求に耳を傾けようとしないとしても、
あなたには自分の要求を主張する権利もあれば相手の要求を拒絶する権利もある
<第2章 どうしたら堂々と話せるか?>
○相手から攻撃を受けたのに黙っているのは、あなたが負けたということではなく、
むしろあなたが平静でいることのなによりの証拠
→誰に注意を向けるかはあなた一人が決めることですし、あなたしか決められない
<第4章 相手を空回りさせるには>
○その批判が根拠があるのかそうでないのかは、その批判を具体的に問うことによって判明する
<第8章 根拠のない批判を撃退するには>
○相手の見解や立場に理解を示しながらも、「それでも」を接続詞にして本筋を変えないことが大切
<第9章 一歩引いて相手のバランスを崩す>
○弱い管理職ほど部下を侮辱する傾向が強い
→ここでいう「弱い」というのは、人間関係を円滑にすすめるインテリジェンスに欠けるという意味
→頭の弱い管理職が、日頃からコメツキバッタやイエスマンばかりに囲まれていれば、
しまいにはなにを言ってもなにをやってもかまわないという気になる
<第11章 侮辱をやめさせるには>
○コミュニケーションにおける腹黒い権謀術数は、それが明るみに引き出され、
はっきりと名指しされたとたん、しゃぼん玉のように消えてしまうもの
<第12章 歯に衣着せず言い返す>
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2012 4/15
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