
スーパーホテルCity大阪天然温泉の朝食バイキングをいただく。こちらの朝食ビュッフェは和食中心。とろろがあるのが特徴的で、とろろご飯にして食べることができる(写真右)。朝食でとろろ飯を食べられるのは精が付きそうな気がして気に入った。
ちなみにこのスーパーホテルCity大阪天然温泉はその名前の通り、「花乃井温泉」という温泉に入ることができる。大阪市内にある温泉付きのビジネスホテルは、他にも御堂筋ホテル、ドーミーイン梅田東、アパヴィラホテル淀屋橋などがあるけれど、泉質とアメニティの点でやはりこのスーパーホテルが一番だと思う。
大阪・阿波座(江戸堀)の「スーパーホテルCity大阪天然温泉」内レストラン陽菜にて。
司馬遼太郎 『豊臣家の人々』 中央公論新社 1993(改版)
日本歴史占いでは豊臣秀吉だった、まろまろです。
さて、『豊臣家の人々』司馬遼太郎著(中央公論新社)1993(改版)。
豊臣秀吉の家族、縁者たちをそれぞれ一話ずつ取り上げた連作歴史小説。
確かに一代で水呑み百姓から天下人に登りつめた豊臣秀吉の変化はすさまじいもので、
その周辺の人は「このにわかな境遇の変化のなかで、愚鈍な者は愚鈍なりに利口な者は利口なりに安息がなく、
平静ではいられず、炙られる者のようにつねに狂躁し、ときには圧しつぶされた」(第八話 八条宮)。
そんな激変の中に生きた豊臣家の人々をえがいている。
読んでみるとこの本の表本というべき『新史太閤記』と比べるとぐっとトーンが落とされたものになっていて、
大躍進に精神的にも能力的にもついていけなかった人々のもの悲しさのようなものを感じた。
縁者の中で数少ない出来人、弟の秀長でさえも、その最後に、
「あの日、兄者は(略)縄・・・縄のあぶみで、参られましたな」と、
故郷中村で兄と会った日のことを述懐するシーンにはホロリとさせられた。
(第五話 大和大納言)
2007 11/1
歴史小説
まろまろヒット率3
4th street bagel(フォースストリートベーグル)の「チョコチップ・ベーグル」

関西のカフェなどにベーグルを卸している4th street bagelが本店でも小売りしていると聞いて自転車でおとずれる。基本はおろしと通販のお店なので本店と言っても工場そのものという感じ。
肝心のベーグルはお店の人に聞いたら「チョコチップベーグルが名物なんですよ」とのことで一ついただく。外見は違いがなかったので家でカットしてみると確かに中にはチョコチップが入っていた。できたてで暖かさがまだ残るベーグルには、ほどよくチョコレートが溶け込んでいてスイーツな味わいだった。しっかりとした弾力ともっちり感が共存したベーグル。
大阪・大正の「ベーグル専門店 4th street bagel(フォース・ストリート・ベーグル)」にて購入。
レオ・レオニ、谷川俊太郎訳 『スイミー ―ちいさなかしこいさかなのはなし』 好学社 1969
まろまろ@実は海洋ものが好きだったりします。
さて、『スイミー ―ちいさなかしこいさかなのはなし』レオ・レオニ著、谷川俊太郎訳(好学社)1969。
小魚の群れの中に、一匹だけ黒い小魚のスイミーがいた。
ある日、スイミー以外の小魚は大きな魚に食べられてしまう。
逃げ出したスイミーは海の中で様々な生き物たちに出会いながら、別の小魚の群れを発見する。
小魚たちは大きな魚を恐れて岩陰から出ようとしないのだが・・・
レオ・レオニの名作として知られる絵本。
原著は“Swimmy” (1964)。
読んでみると「そうきたか」と思わず納得する結末。
違いがあるからこそ役割分担ができるということが表現されている。
水墨画のような絵も見事な一冊。
2007 10/29
絵本
まろまろヒット率3
ふじもとベーグルの「黒ゴマのベーグル」

ベーグルの名店で知られる「The Bagels ふじもと」(藤本、fujimoto)のベーグルがDELIで売っていると聞いておとずれる。いろいろな種類がある中でひときわ異彩を放つ黒ごまベーグルをいただく。黒色に光る見た目からして迫力があるベーグルだけど、食べてみるとすごい黒ゴマの風味!ベーグルの食感と黒胡麻の味わいがマッチしていて満足できる一品。
ちなみにこのふじもとベーグルはアレルギー体質の人に対するケアもしているとのこと。
大阪・難波、なんばCityの「DELI cafe(デリ・カフェ)」にて購入。
松村劭 『ゲリラの戦争学』 文藝春秋 2002
まろまろ@旧まろまろ記時代の「はじめに」、「どんな人?」などを「まろまろ記について」に統合しました。
さて、『ゲリラの戦争学』松村劭著(文藝春秋)2002。
これまで『遊撃戦論』(毛沢東)や『ゲリラ戦争』(チェ・ゲバラ)、『人民の戦争・人民の軍隊』(グエン・ザップ)などの
ゲリラ戦の指導者たちの本を読んできたので、ここで少し体系的な本を読んでみようかと手に取った一冊。
読んでみると、何よりもまず物足りなさを感じた。
個々の事例は単に流れを追うだけな上に、瀬戸際戦略やアメリカ同時多発テロのように
そもそもゲリラ戦に加えていいのかどうか分からないものも入っていて散漫な印象を覚えた。
著者はもともと自衛隊で正規軍の戦いを学んだ点や、ゲリラ戦は資料が残りにくいというのはあるけれど、
それだけにゲリラ戦の全体を通した共通点や特徴などの体系的なものを読みたかっただけに残念。
ただ、そんな中でも・・・
対ゲリラ戦の成功事例の多くは索敵撃滅より誘致撃破
<第10章 インドシナ三十年戦争>
ファビアン戦略の極意は主導権を渡さないことと、最終決戦陣地を持つこと
<第4章 ナポレオンのスペイン戦役>
古代ローマのスッラがおこなったゲリラの機動力を奪った事例(ヌミディアの駱駝を狙う)の紹介
<第2章 ゲリラ戦の原型>
・・・などには興味を感じた。
2007 10/28
戦略論
まろまろヒット率2
河合隼雄 『コンプレックス』 岩波書店 1971
「おしりかじり虫」は虫じゃなくて妖精だと知った、まろまろ@思わず口ずさんでしまいますな(^_^)v
さて、『コンプレックス』河合隼雄著(岩波書店)1971。
心理学者の河合隼雄によるコンプレックス本。
そもそも「コンプレックス」という言葉はよく耳にするけれど、いったい何なのかがいまいちよく分からない。
たとえば、僕は中学の時に”complex”を「こだわり」と訳して笑われたこともある(w
コンプレックスという言葉は、もともと「主体性をおびやかすもの」として、
ユングが「感情によって色づけされた複合体(gefuhlsbetonter komplex)」と定義づけた心理学用語。
この本ではそんなユング心理学を基本にして、コンプレックスという心理現象を解説している。
読んでいて興味を持ったのはコンプレックスは感情によって色取られるものなので「劣等感とコンプレックスとは違う」という点だ。
単なる劣等感ではないのでコンプレックスの強い人は「他人を救いたがる傾向が強い」というのには納得。
<第2章 もう一人の私>
また、「精神分析の生半通は、ものごとの価値を引き下げたつもりになって喜ぶだけ」と語っている点にも興味を感じた。
ダ・ヴィンチの絵画(モナリザ)にエイディプス・コンプレックスを読みとることと、その芸術的価値とは関係がない。
それと同じようにその行為がコンプレックスによるものかどうかは、行為自体の善悪とは関係ないとしている。
<第3章 コンプレックスの現象>
また、「コンプレックスで結ばれた集団は連帯感が強い」ことについて語っている点も注目した。
連帯感の強さはメンバーの個性を殺すものとして作用するので、
メンバーがコンプレックスを統合した時にその集団から出なくてはいけないことに言及して、
「自己実現の道は孤独な道」としているのには考えさせられた。
<第3章 コンプレックスの現象>
そうしたコンプレックスについての豊富な事例を紹介しながら、
コンプレックスの解消は「感情の嵐」であり「何らかの意味で死の体験を伴う」ことを強調して、
「爆発に近い危険な過程」であると述べているのにも興味を持った。
<第4章 コンプレックスの解消>
そして最も印象に残ったのはコンプレックスの解消(自我の統一)で重要な役割を果たすことが多い、
トリックスターについて語っているところだ。
危険に満ちたコンプレックス解消の過程でトリックスター的な役割を担う存在に対して、
「挫折したトリックスター程みじめなものはない。
そこには破壊と悲惨のみが残り、怒りと嘲笑を一身に受けねばならない」と述べている箇所は、
選挙の後で体感したことをまさに言い表しているものとして印象深かった。
そして「トリックスターはしばしば世界の創世神話に登場する」ものとして、
「一人の人間を変えるというのは初めて世界をつくる程難しいこと」と指摘しているのも心に残った。
<第4章 コンプレックスの解消>
この本ではトリックスターのようにコンプレックスと神話・昔話との共通点を指摘する箇所が多くて、
「神話は事物を説明するのではなく、事物を基礎づけるためにある」(ケレニー)と述べている。
特に「事物の説明は科学で、心の中に納得のいく答を得るためには神話が必要」という部分は、
最近そういう議論(非科学的なものを求める心)をよく耳にするので印象に残った。
<第6章 コンプレックスと元型>
以下はその他でチェックした箇所(一部要約含む)・・・
○意識=自己の経験の特殊性を生きながら、この経験を自己の知識の普遍性に移すこと
→意識内容の統合の中心=自我
→意識することはそ経験を自ら語ること(アンリー・エー)
<第1章 コンプレックスとは何か>
○コンプレックスが自我に与える影響
1:抑圧、2:投影、3:反動形成、4:代償、5:同一化
<第3章 コンプレックスの現象>
○コンプレックスが問題になる時に内的な原因か外的な原因かの探求は意味が無く、
人間の内界のコンプレックスと外界の事象との間に布置が形成されていることが重要
<第3章 コンプレックスの現象>
○コンプレックスを人格化することによって、対話の相手とすることができる
<第5章 夢とコンプレックス>
○我々が誰かに対して虫が好かないとか毛嫌いするなどの場合、
我々はその人が自分のコンプレックスを人格化したものではないかと考えている
<第5章 夢とコンプレックス>
○無意識的結合を土台としての口論は、破壊も建設ももたらすことなく同じことを永久にくり返しているにすぎない
→それは真の対決ではない
<第5章 夢とコンプレックス>
2007 10/26
心理学
まろまろヒット率4
イオン・トップバリュの「なめらかバニラプリン」

数年前から実家の食料品仕入れ先になっているイオンのマックスバリューにお買い物のおつきあい。せっかくなのでイオンのオリジナルブランド:トップバリュ(TOPVALU)の「なめらかバニラプリン」を試しに買ってみる。
食べてみると、名前の通りなめらかで、甘みの強いオーソドックスなプリンの味がした。ただ、これくらいバニラの風味を効かせるなら、どちらかというとなめらかよりプルプル感がある方がおいしいだろうとも感じる。
大阪・なんばの「MaxValue(マックスバリュ)」難波湊町店 にて購入。
河合隼雄・吉本ばなな 『なるほどの対話』 新潮社 2005
まろまろ@ついにこの「まろまろ記」が携帯電話に完全対応しました(^_^)v
さて、『なるほどの対話』河合隼雄・吉本ばなな著(新潮社)2005。
心理学者の河合隼雄と、小説家の吉本ばななによる対談本。
読んでみると、小説でも治療でも”偶然”が大切だということを話し合っていて、
河合が自分の職業を「偶然屋さん」と語っていたのが印象的だった。
「うまいこといったやつは、わけわからんのや。失敗したのは、全部わけがわかる」(河合)というのは、
一つ間違うと単なる傲慢だったり安っぽい開き直りになるけれど、河合隼雄が言うと妙に納得。
また、二人ともヒーリングや癒しという言葉に対してネガティヴにとらえていて、
「いま世間で言われていることはヒーリングではなくリラクゼーション」と話している点も印象に残った。
対談に加えてこの本には二人のQ&A往復書簡が載せられているのだけど、
「蝶と蛾はどちらが好き?」という河合の質問に、吉本が「圧倒的に蛾が好き」と応えているのには思わず笑ってしまった。
そして、河合が好きな言葉として「ふたつよいこと、さてないものよ」を紹介していたのも印象深い。
この言葉は『こころの処方箋』を読んだときにも紹介されていた言葉だったけれど、
かつて『こころの処方箋』を読んだ時と自分の置かれている状況が違うだけに心に響くものがあった。
他にも・・・
「ずっと目が覚めている人で掴める人は少ない→寝ている人は勘が冴えてくる」(河合)
「いまの現代人は”社会”病にかかっている→ただ外に出て働いているだけなのに社会に貢献していると思っている人がいる」(河合)
「とにかく日本には、おせっかいが多い→それは想像する作業にとってものすごくマイナス」(河合)
・・・などの発言に興味を持った。
こうして見ると河合発言が多い(^^;
(吉本ばななは対談が苦手とのこと)
2007 10/24
対談本
まろまろヒット率3
hillsパン工場(ヒルズパン工場)の「きなこ餅パン」

南堀江にあるパン屋さんhillsパン工場で名物のきなこもちパンをいただく。まわりにきな粉がまぶされた揚げパンの中にはもっちりした餅が入っているという珍しいパン。食べてみると独特の食感。きな粉の風味を感じながら最後までおいしく食べられる一品。
大阪・南堀江の「hills パン工場(ヒルズパン工場)」にて購入。