白川静 『孔子伝』 中央公論新社 2003

まろまろ@今月は東京にいます(^_-)

さてさて、『孔子伝』白川静著(中央公論新社)2003。

儒教の開祖、孔子(孔丘、Confucius)について定評のある伝記。
中心におくにせよ、否定するにせよ、東アジアの社会と文化にとっては儒教は無視できない思想。
しかし、その思想の始祖である孔子は、ソクラテスと同じように実際には何も書き残していない。
この本は「哲人の事業が、ひとえにその人の言行によってのみ示されるとすれば、伝記こそ、その思想でなければならない」として、
後世の美化や粉飾を差し引いて(『論語』もかなり怪しい部分が多い)孔子の人生に迫ろうとする一冊。

読んでみると、孔子は巫女の非嫡出子であり、シャーマン的な側面の強い人物であったという仮説を打ち立てている。
また、孔子とその弟子たちも後世の美化された思想集団ではなく、反体制的な生々しいカルト教団だった可能性を示唆している。

特に興味を持ったのが、『論語』と『聖書』との共通点を指摘している部分だ。
ナザレのイエス(イエス・キリスト)も孔子も、聖人として美化されやすいけれど、実際はかなり人間くさかった可能性が高い。
そんな彼らの思想を受け継いだ『論語』も『聖書』も「敗北者のための思想」としているのは印象深い。

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2008 1/11
歴史、思想、宗教
まろまろヒット率3

坂出・山下うどん店の「小玉うどん・かき揚げトッピング」

ほったて小屋と看板娘のおばあちゃんが有名な坂出の山下うどんをおとずれる。セルフ方式なので、冷やしたうどん玉に温かい出汁をかけた、いわゆる冷や熱つで小玉うどんをいただく。また、かき揚げが名物と聞いたので、トレイからかき揚げを取ってのせてみる。完成品が写真。

肝心のうどんの方は、つるつるしたのどごしがいい。ほどよいコシとのどごしで、最後まで美味しくいただける。そしてかき揚げもまた特徴的。根野菜を中心にかき揚げたものだけど、大きさだけでなく分厚さもあるボリューム満点。セルフのお店なのに揚げ物も充実している満足でいるお店。
まろまろと今日ももぐもぐ。

香川県坂出市(鴨川駅と讃岐府中駅の間)の「坂出山下うどん店(やましたうどん)」にて。

日の出製麺所の「小玉うどん・ぬるいの」

数ある讃岐うどんの製麺所の中でも屈指の製麺所として知られている日の出製麺所をおとずれる。こちらはあくまでも製麺所なので、どんなに人気があっても昼の1時間しか営業していないという実に硬派なお店。

店内ではうどんを冷たい・暖かい・ぬるいの三つから選択することができる。今回は一番オススメというぬるいうどんを注文。卓上のぶっかけ出汁をかけて食べてみると、もちもち感がすごい。つるつるでもっちりした麺は、引き上げてみるとしなやかなに伸びる。同じ坂出市内にある製麺所の彦江製麺所とは対局にある食感。讃岐うどんのもちもち感を感じられる一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

香川県坂出市の「日の出製麺所(ひのでせいめんじょ)」にて。

彦江製麺所の「小玉うどん・かけ冷」


大晦日にもらった青春18切符の期限が迫ってきたので、日帰り讃岐うどんツアー。中讃の中心都市・坂出にある彦江製麺所をおとずれる。
こちらはセルフうどんの名店として知られている製麺所。住宅地の真ん中にある立地条件や朝8時40分~14時(もしくは玉切れまで)という営業時間が店舗ではなく製麺所らしい。事前調査をちゃんとしていないと絶対に迷う。

おとずれたのは寒い日だったけれど、うどんの良さを感じるのは冷やしがいいということで冷や玉に冷や出汁をかけていただく。食べてみると、今まで食べた讃岐うどんの中でもかなりのコシの強さ。この強い噛み応えは、同じ坂出にある製麺所の日の出製麺所と対局にある味わい。弾力のある麺はかみしめるたびに小麦の風味も感じられて、讃岐うどんのコシの良さを感じられる一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

香川県坂出市の「彦江製麺所(ひこえせいめんじょ、彦根製麺所ではない)」にて。

追記:残念ながら閉店されたとのこと。

かに道楽の「カニクリームコロッケ」と「かにすき」


「かにクリームコロッケ」:さくっとした衣の中にはトロトロしたカニのクリームがつまっている。さすが蟹専門店だけあって、普通のカニクリームコロッケにはないカニの風味がしっかりと感じられるクリームコロッケ。
ナニゲにかに道楽の中で一番好きなメニューだったりする。


「かにすき」:かに道楽の看板メニュー。少し濃いめの出汁に野菜と蟹身を入れていただく冬の名物。実はこのかに鍋自体よりも、その後の雑炊の方が好きだったりする。

「とーれとーれぴーちぴーち、カニ料理~♪」のCMソング(by キダ・タロー作曲)や、道頓堀にある巨大なカニの看板が大阪名物となっているカニ専門店・かに道楽をおとずれる。茹で、焼き、炒めなど、さまざまなカニのメニューがある中で、個人的にはカニクリームコロッケとかにすきの後の雑炊などのサイドメニューがお気に入り。
ちなみにキダ・タローの頭(ヘアースタイル)については決して触れてはいけないのが関西の粋として知られている(w
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・難波(なんば)、道頓堀の「かに道楽」本店にて。

空の「うちわ」


焼肉のメッカ・大阪の鶴橋でも1,2を争う人気店「空」をおとずれる。入った瞬間から人気店の理由がよくわかる。1階はカウンターのみというお店の雰囲気、めずらしいホルモンの数々(ちゃんと説明も書かれてある)、通常よりも少なめの分量でたくさんの味をためせるなど、実に心憎いお店。

写真はうちわ。うちわ(団扇、ウチワ)とは牛ののどぼとけの部分で、一頭で約20g程度しか取れないという貴重な部位。コリコリした触感とプニュっとした触感の両方を含んだホルモン。
ホルモンが中心だけど、赤身のお肉もキムチもとても美味しい。観光地化してしまった場所は質が下がることが多いらしいけど、こちらはまったくそんなことはない。味、雰囲気、値段ともに大満足のお店。

ちなみに東京から来た同行者は前日にお好み焼きのオモニを訪れていたこともあって、「鶴橋はポイント高い」と感心していた(^_-)
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・鶴橋の「焼肉 ホルモン 空(そら)」にて。

デカパフェ;KANARIYA(カナリヤ)の「ストロベリー・パフェ」

鶴橋にあるビッグパフェの喫茶店、KANARIYAに入る。こちらは通常のパフェもメガサイズとして知られている。ストロベリー・パフェを注文すると、出てきたパフェは実にボリューミーな見た目。容器の外に苺ソースがたれているのも巨大パフェぶりを表現している。
食べてみると真っ当なパフェの味がした。下に入っているフレークの量が多いような気もするけれど、正統派なパフェの味。
鶴橋は焼肉のメッカだけどこういうお店もあったりする。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・鶴橋の「KANARIYA(カナリヤ、カナリア)」にて。

やまちゃんの「たこ焼き」

大阪でも1、2を争うたこ焼きの名店として知られている天王寺のやまちゃんでたこ焼きをいただく。こちらのたこ焼きは会津屋と同じように醤油味がついているので何もつけないのがスタンダード。
(お願いすればソースとマヨネーズもかけてくれる)

食べてみると見た目通り表面はパリっとしている。でも、中身は今まで食べたたこ焼きの中で一番のクリーミーさ!口の中でとろけてゆく。表面サクサクで中身はトロトロ。
まさに日本でも屈指のタコ焼きと言える一品。
(やまちゃんと言っても世界の山ちゃんとは何の関係も無いらしい(w)

ちなみにこの後、二日前におとずれた大阪ディープエリアに心が鷲掴みになった友人を連れて、再び新興開発住宅地とディープエリアとの壁一枚へだてた場所に行く。確かに“8mile”以上の近さですな。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・天王寺(あべの橋)の「あべの たこやき やまちゃん」にて購入。

いづもやの「まむし」(うな丼)


関西風の鰻屋として知られる千日前いづもやをおとずれる。名物のまむし(うな丼・うな重)を注文すると、出てきたのが写真の丼。
あれれ?鰻がのっていないよ??
・・・っとお約束のコメントを書いてみるけど(wこれが正統派のまむし。
このまむしは、まずご飯の上にウナギの蒲焼きをのせて、その上から再びご飯をのせ、最後に上からタレをかける。ちょうどウナギをごはんでサンドイッチしたもの。
食べてみるとご飯の中で蒸されていることもあってうなぎがとてもふっくらとしている。鰻の味も上下のご飯に染み込んでいるので上も下もおいしくいただける合理的な一品。

ちなみに鰻は関東(江戸文化)の背開きと、関西(上方文化)の腹開きという風に東西でさばき方が違う。
武士が多い江戸では腹開きは切腹を連想して縁起が悪いけれど、商人が多い大坂では腹を割って話すことを連想して縁起が良いということから来ている。
こちらは関西のお店なので当然腹開き。かつての東西文化の違いを感じられるお店でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・難波(なんば)、千日前の「千日前 いづもや」にて。

ps『美味しんぼ』第77巻でも取り上げられているとのこと。

追記:残念ながら閉店されたとのこと。

黒門市場名物;日進堂の「紅しょうがの天ぷら」

大阪ミナミの台所・黒門市場にあるお持ち帰り天ぷらの日進堂を訪れる。こちらの天ぷらは松竹新喜劇(上方喜劇)の名役者・藤山寛美が愛し、舞台上で食べたことでも知られている黒門名物。
この日は東京に住む友人とおとずれたので紅ショウガの天ぷらをいただく。千切りではなく、平たくスライスした紅しょうが(ガリ)の天ぷらはナニゲに他の地域にはない大阪名物。食べてみると衣もさくさく感とコクが紅生姜と相まって美味しい。おつまみとしてもうどんやそばのトッピングとしてもオススメな一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。

大阪・日本橋、黒門市場内の「日進堂(にっしんどう)」にて。