エヴァ関連の本や「~の謎」本は大抵いい加減な作りで買うのを控えていたが、
この本はとても完成度が高く、また神学、哲学、 心理学などの正確な知識を説明していくれている。
また、作品に対しての独自の解釈やGAINAXの戦略など興味深いものが多数。
広い分野を網羅した用語集(そもそもこの作品の関連分野は広いが)もエヴァに限らず活用できそうだ。
1997 2/14
ムック本
まろまろヒット率3
since July 19th, 2001
エヴァ関連の本や「~の謎」本は大抵いい加減な作りで買うのを控えていたが、
この本はとても完成度が高く、また神学、哲学、 心理学などの正確な知識を説明していくれている。
また、作品に対しての独自の解釈やGAINAXの戦略など興味深いものが多数。
広い分野を網羅した用語集(そもそもこの作品の関連分野は広いが)もエヴァに限らず活用できそうだ。
1997 2/14
ムック本
まろまろヒット率3
言わずと知れた政策学の数少ない古典。
名著中の名著として有名で一回生の時から一度は読んでみたいと
切に思っていた一冊。
キューバ危機における決定の本質を第一モデル(合理的行為者)、
第二モデル(組織過程)、第三モデル(政府内政治)の三つの視点から
アプローチしている。
まず各モデル理論を先に述べた後で、その理論にもとづいて
キューバ危機の決定を追っていってくれているので、読んでいて退屈しない。
第七章「結論」では、三つのモデルを比較検討していてわかりやすい。
その第七章によると「第一モデルはより広い脈絡、
より大きな国家的パターン、そして共有のイメージに焦点を当てる」、
「第二モデルは、情報や選択肢や行為を生み出す組織的ルーティンを
明らかにする」、「第三モデルは、政府の個々の指導者と、
主要な政府の選択を決定する指導者間の政治のより細かい分析に焦点を
当てる」と、それぞれのモデルでもその視点や結論はかなり違い、
お互いに相互補完(ををを!「補完」(^^))的であるとしている。
また、「これから発展しようとする科学には一般理論を要求する傾向が
みられる。この要求を満たすために、理解を犠牲にした一般化を無理に行う
傾向が強い。即席に一般化するよりも、部分的パラダイムを精密化し、
関連する行為の種類を明確化することの方が、限定的な理論や命題を
発展せしめるみのり多い道であろう」とアリソンが
あとがきで書いていることは、とても印象深い。
政策系学部や新しい学問領域を学ぶ人間に対する彼なりの示唆が
ここにはるように思う。
ちなみに注釈の多さは今まで読んだ本の中で間違いなくトップだ(笑)
1997 2/13
意思決定論、政治学、歴史
まろまろヒット率5
関学KSCの服部から借りた本。いかにもうさんくさいタイトルで服部が好きそうな自分を追い込む系だった。
短い睡眠で成功をおさめた人々の記述が紹介されている。
結局は睡眠というものに対しても必ず積極的な意識を持つことが重要ということが言いたいようだ。僕には絶対無理だけど。
ちなみに朝起きるときや気合いを入れたいときは、肛門を絞めると良いらしい。
手の小指と足の親指に力を入れるのは合気道と同じだ。
1997 2/11
健康
まろまろヒット率1
突発的に読みたくなって一日で読み上げた
小牧・長久手の戦いをクライマックスにした徳川家康の本。
彼の成功にあやかろうとして読んだが、
その真骨頂である関ヶ原前後のことははぶかれていたのは残念。
この本では家康とは独創性も英雄性も無かったが、
その模倣と対人関係への細心の注意によって栄達したことになっている。
1997 2/7
小説、歴史
まろまろヒット率3
前々から関学KSCの服部から強く奨められていた一冊。
ようやく紀ノ国屋で見つけたので読んでみた。文字のポイントが
小さいのに550ページ以上もあったために読破するのに
だいぶ時間を取られたが、服部の異常なモティヴェーションの高さの秘訣を
盗んでやろうと思って読んだのでなかなか楽しかった。
欧米では昔から有名な作品らしく、関連書も多いようだ。
19世紀に書かれたものなので、中には心情的にも理性的にも
受け入れがたい話もあったが、示唆に富んだ本であることは確か。
特に第四章「時間について」での、「成功のこつは、
もっともシンプルな曲を選び、情感の表現に、
本当に必要ではない難しいテクニックはすべて避けることだ。」という言葉。
第十章「知性の衛生学」でのゴールトンが旅について語った
エピソードを元にした「仕事の道程を楽しむべきであって、
仕事が終わることばかり心待ちにすべきではない」と忘れやすい教訓を
語るところは印象に残った。特にこの第十章は再読の価値あり。
1997 2/6
エッセイ、哲学
まろまろヒット率4
このシリーズはいつもは飛ばし読み、乱読するのが普通だが、
今回のは前から興味があった文禄・慶長の役のものだったので、
テスト前から少しづつ読んでいくといつのまにか全部読み終わっていた一冊。
もう少し戦術、戦略面を強調して記載してくれれば良かったのにと思う。
1997 2/5
歴史
まろまろヒット率3
「マネイジメント論」テキスト。同じミネルヴァ書房から出版
されている同じような題名の本(『現代の企業経営』)と間違えた本。
第一編:企業経営の仕組みを知る
第二編:企業経営の現状を探る
第三編:経営学の流れを追う・・・から成っている。
第一、二編は面白くなかったが、第三編はとても面白かった!
テイラーの科学的管理法やファヨールの管理学説から始まり、
そこに人間関係論の側面を加えたメイヨー、レスリスバーガーの
公・非組織論。これらを総合的に統合したバーナードの組織論、
この論では「有効性」と「能率」のバランスによって組織の存続条件が
成り立っているとする。また、いままでの「上位権限説」を
「権限受容説」へと転換したのが彼の功績。
そして人の心にある「無関心圏」にも注目したのも有名。
このバーナードの組織論にのっとった管理学にモティヴェーションの概念を
入れたのが、マズロー(「自己実現人モデル」)、
アルダーファー(「ERG理論」)、ハーズバーグ(「衛生要因」と
「動機づけ要因」からモティベーションは成り立つ)、
ブルーム(「期待理論」)などが、行動科学を管理学に組み入れた。
人間を静的にとらえる行動科学を発展させて人間を動的にとらえる
人的資源管理論がアージリス(「内部適応」と「外部順応」)と
マグレガー(「X理論、Y理論」)によって確立された流れが
とても面白かった。
組織を構成する人間を「経済人」から「前期社会人(人間関係論)」から
「後期社会人(自己実現論)」、そして「多面的人間」へと、
研究が進むたびに人間の見方が複雑かつ深くなっていくのが、
一種皮肉でもある。
1997 1/26
経営学、組織論
まろまろヒット率3
講義「環境経済システム論」テキスト。
環境問題についてのアプローチをシステム論の視点から見た一冊。
水資源利用と住宅開発でのコンフリクト・マネイジメントなどの
事例をのせている。
その中で環境問題に対してシステムズ・アナリシス的にアプローチしていく
やり方が書かれているんです(ををを!いかにも「政策科学」だ!)。
そこのところで未来に対するメンタル・モデルが紹介されていたんです。
Geradinさんという人によると、未来に対する態度(メンタル・モデル)は
だいたい4つに分類できるとのこと。
まず第一は未来は過去の際限ない繰り返しであるとする「受動的態度」、
このメンタル・モデルの原理は「反復」であるそうです。
第二は未来は動的な変化が正常であり、静的な反復は正常でないとする
「日和見的態度」、この原理は「機会」にあるそうです。
第三は未来は過去の傾向にしたあがって現在を延長したものとする
「適応的態度」、この原理は「成長」であるらしいです。
最後の第四は事実を予測することではなくて未来を創る潜在力を
さぐろうとする「創造的態度」、この原理は「可能性」であるそうです。
・・・う~ん、面白いぞ政策科学!(笑)
(この場合正確にはシステムズ・アナリシス)
しかしこの4つの態度を見てみると、僕自身は三番目の
「適応的態度」が多いように思えます。
ただ、一番「政策的」な態度とは、
もちろん最後の「創造的態度」なのでしょうが(笑)
1997 1/24
環境学、経済学
まろまろヒット率3
らぶナベ@テスト対策部隊隊員その壱です
このことをここにアップして良いものかどうか、非常に迷いましたが
1:まったく政治学と無関係ではないということ
2:テストまで、もう時間が無いこと
3:このテスト勉強で苦しんでいる人がかなりいるとのこと
以上三つ理由から、ここにアップすることに決断しました(^^)
実は某「資金調達論」のテスト対策のために
『金融入門』岩田規久男著(岩波新書)を読みました。
僕の記憶ではこの講義では講義全体を通したテキストが無かったために、
自分で適当に探して見つけた一冊です。
僕がこの本を選んだ理由は、
1:岩田規久男氏の著書であること
(この人はわかりやすい本を書いてくれるので好きです)
2:新書だからすぐ読めるだろうという安易な考え(^^;
などの理由から購入を決定、読むこととなりましたが、
意外や意外!これは非常に面白い本でした。(^^)
この本自体の構成としては
第1章:貨幣と日本の決済システム
第2章:資金の賃借と金融
第3章:金融機関と金融仲介
第4章:資金の循環と金融市場
第5章:金利と資産の価格
第6章:金融の自由化
第7章:金融と景気と物価
第8章:金融政策とマネーサプライ
・・・から構成されていますが、
金融関係でよく耳にする言葉(債券現先取引、MMFなど)の正確な意味、性質
が非常にわかりやすく、かつ詳しく説明されているので
「そ、そうだったのかぁ!」と眼から鱗が落ちるように面白かったです(^_^)
恥ずかしながら、この本で金融関係の用語を把握できるようになりました。
例えば「ユーロ市場」の意味を「ヨーロッパでする何か?」などと
今にして思えば無理のある(笑)勘違いを今までしていた(^^;
金融音痴な僕でも、何とか金融の概要が理解できたくらいですから
(え?「お前が勉強不足なだけや!」って?(^^;)
テスト勉強の勉強の参考文献になると思います。
個人的な感想としては金融市場のシステム、取引の手段などについての
記述があった第4章が一番読んでいて楽しかったですが、
テスト対策に絞るなら明らかに第2章と第3章です(^^)
この金融の基本を図解も事例も入れてくわしく説明している
この二つの章を読めば、かなり理解が深まると思います。
ただ、やはり重要性を感じたのはバブル経済の仕組みを
マネーサプライの観点から説明している第8章です。
今まで政治的な視点からでしか、バブル経済を見ていなかった僕としては
(と言っても新聞で読んだ程度知識でしかないですが)
「M2=CD」という始めてみる公式から導き出される、
マネーサプライの観点を使ったバブル経済の説明は新鮮でした(^o^)
もしこのゼミの中で新保守主義についての議論をおこなうなら
日銀政策についての記述を中心とした本を探して来て、
ある程度マクロ経済の知識を仕入れてからかかろうと思いました。
最後に・・
この本はたぶんまだ書籍部に置いていると思います。
テスト対策ということだけでなく、非常に良質の本であると思いますので
この本はお勧めです(^o^)ではでは、同志(笑)たち!
テストがんばりましょう!(^^)
・・・やっぱりこれをアップして良かったものかちょっとびくびくしてる(^^;
「テスト通りTai!」隊員(最初と名前が違ってんぞ!)その壱からでした。
補足:ちなみに「テスト通りTai!」とは、地球を侵略しにきた「らしい」
正体不明の物体と戦う高校生のクラブ活動をえがいた、
『魔法使いTai』(佐藤順一原作)という小説(アニメでも出ている)
からパクリです(^^)
1997 1/21
経済学
まろまろヒット率4
この本は「カデシュの戦い」や「城僕の戦い」など、世界史で学んだけれど
実際の戦況の推移を知らない戦いが載っていたので買った。
「巨獣(像)を利用した戦術」という章があったりして興味深かった。
誤字が多く、表記に明らかなミスも多いのであまりいい本とは言いがたいが、
「近代戦術の芽生え」の章で紹介された「レウクトラの戦い」で
エパミノンダスの斜線陣がようやく理解できた!(^^)
「実際にはそんなこと無理やろう」と思っていたが、
戦術の推移を図解して示してくれると納得、納得(^^)
それとハンニバルの戦術もカンネーとザマしか知らなかったのだが
トレビアやトラシメヌスの戦いも紹介してあったのでとても新鮮だった!
また、意外だったのはザマでハンニバルは負けはしたが
決戦兵力としての「予備兵力」という概念は、
このときのハンニバルの戦術から生まれたものだという考えが
紹介されていたことだった。
う~ん、偉大な戦術家とは聞いていましたがここまでとは!(^^)
1997 1/2
戦略論、歴史
まろまろヒット率3