講義「環境経済システム論」テキスト。
環境問題についてのアプローチをシステム論の視点から見た一冊。
水資源利用と住宅開発でのコンフリクト・マネイジメントなどの
事例をのせている。
その中で環境問題に対してシステムズ・アナリシス的にアプローチしていく
やり方が書かれているんです(ををを!いかにも「政策科学」だ!)。
そこのところで未来に対するメンタル・モデルが紹介されていたんです。
Geradinさんという人によると、未来に対する態度(メンタル・モデル)は
だいたい4つに分類できるとのこと。
まず第一は未来は過去の際限ない繰り返しであるとする「受動的態度」、
このメンタル・モデルの原理は「反復」であるそうです。
第二は未来は動的な変化が正常であり、静的な反復は正常でないとする
「日和見的態度」、この原理は「機会」にあるそうです。
第三は未来は過去の傾向にしたあがって現在を延長したものとする
「適応的態度」、この原理は「成長」であるらしいです。
最後の第四は事実を予測することではなくて未来を創る潜在力を
さぐろうとする「創造的態度」、この原理は「可能性」であるそうです。
・・・う~ん、面白いぞ政策科学!(笑)
(この場合正確にはシステムズ・アナリシス)
しかしこの4つの態度を見てみると、僕自身は三番目の
「適応的態度」が多いように思えます。
ただ、一番「政策的」な態度とは、
もちろん最後の「創造的態度」なのでしょうが(笑)
1997 1/24
環境学、経済学
まろまろヒット率3