東京での拠点確保

春から東京で住む部屋が決まった。
これまでは友人知人の家を拠点として使わせてもらっていたが(ありがたい!)、
自分自身の拠点が必要になったので物件が動き出すこの時期に探してみた。
大阪から出張ってこの20日間、最初は駅前の大きな不動産会社をまわり、
その後はレンタルサイクルで地元不動産屋さんをまわって情報を集めた。
最終的には四つの路線を使える駅から徒歩5分前後、ガス2コンロ、
洗濯機置場あり、家賃7万まで、という条件で絞って探してみた。
厳しい条件だということはわかっていたが、
無いわけではないようなのでねばり強くまわってみると
ラッキーなことにこの厳しい条件をクリアする物件が二つみつかった。
交通の要衝を押さえることを最も重要視していたけれど(歴史好きの癖?)
間どりや日当たりの点でも予想以上に好条件なものだった。

不動産物件探しをしてみて、これはまさに「心理戦」だと感じることが多かった。
あまり得意ではない心理戦で結果を出せたことは次につながるかもしれない。
また、不動産をめぐる話はまさに人生の縮図だなぁっと思うこともあり、
出会いも含めていろいろな意味で勉強させてもらったように思う。
とにもかくにも拠点確保、はじめての一人暮らし、楽しみ(^^)

2003 2/17
出来事メモ

まろまろ読書日記カウンタ10万突破

WEBサイトのアクセス数については厳密なカウント方法が
まだ確立されていないのでカウンタはあくまでも目安にしかならないが
(手元のアクセス解析では去年の間に10万HIT)
公表しているひとつの区切りなので記録する。
半端でも途中でも不恰好でも、それでも続けること、
それが結果や記録になってゆくのだろう。

2003 2/10
出来事メモ、サイト運営

"プロジェクトX"と"まろじぇくとX"が遭遇

ひょんなことから市ヶ谷でセブン-イレブン・ジャパンの創設者である
鈴木敏文・元会長(現在はイトーヨーカドー社長)と会った。
いつも観ている”プロジェクトX”の中でも彼のことが取り上げられた
「日米逆転!コンビニを作った素人たち」(第27回)は好きな回の一つなので
その当事者と会えるということはそれだけで嬉しいことだった。
このHPのことや”まろじぇくとX”の説明をしたら興味を示してくれたので
URLを書いた名刺を渡した。(後で見てくれるらしい)
彼がセブン-イレブンを立ち上げた当初は「コンビニなんて・・・」と言われ続けていたらしい。
僕も自分の行動を「HPなんて・・・」と自分から片付けないでおこうと思った。

また、朝日新聞社の荻野博司論説委員ともお話しする機会があった。
彼の書いたものは何度も読んだことがあったので読んだものの筆者と会えるのも
本好きにとってはすごいラッキーだった。
いろいろな意味で刺激的だった一日。

2003 2/4
出来事メモ

まろじぇくとX「ONとOFFをつなぐ旗」

エェーックス!

(田口トモロヲ風のナレーションで)
インターネット、それは新たなコミュニケーションメディアだった。
21世紀はじめ、オンライン上ではさまざまな話題が話され、
活気あふれるその風景は現実のコミュニティと見紛うばかりだった。

しかし、オンラインとオフラインには未だ大きな隔たりがあった。
オンラインで気軽に知り合えたとしても、
オフラインで気軽に会うということにはならなかった。
その大きな原因のひとつが「実際に会ったことがない」ということから来る、
会うまでの事前調整の煩雑さと心理的な躊躇だった。
お互いを認識できないために、オフ会を開催する際にも出欠確認を事前に取り、
待ち合わせ時刻、場所も厳密に決めておかなくてはいけなかった。
その上さらにその場で相手を探すのには時間的、心理的エネルギーが必要とされた。

そんな中、「これでは気軽に集まれない。
オンラインとオフラインはいつまでたっても交わらないじゃないか」、
そうつぶやくひとりのホームページ運営者がいた。
ホームページ開設一年にして、自身が運営するホームページを元手に
大学院に合格した男だった。
WEBサイト運営をキャリアにしたその男は、
誰よりもオフラインとオンラインとの間の距離を敏感に感じていた。
「オンラインとオフラインを無理に混合することはない。
でもオフラインとオンラインとの行き来がもっと気軽にできていいはずだ」
その声はむなしくオンラインとオフラインとの間に横たわる、
深く大きな谷に消えていくかに思えた。

そんなとき、いつも読む歴史小説を紐解いて気づいたことがった。
「かつては広い戦場でも集合しやすくするために旗印を利用していた」。
「そうだ、まろまろ旗印を作ろう!」
こうして、メンバーの事前確認もお店の事前予約も必要としない、
ただ旗印を目標に集合するという機動的オフ会運用が発案された。

これはオンラインとオフラインとの距離に挑戦した、
小さくも壮大な実験の記録である。
(西中島みふきが歌う『妄想の星』が流れる)

・・・っということでこのプロジェクトに参加しませんか?

集合日時:12月24日(あえてイヴ!)、7時半~8時までの30分間

集合場所:新宿東口アルタ前か向かいの広場
     24日間に合うように製作を依頼している、
     白地に黒文字の「まろまろ」フラッグを持っています。

持ち物:本のプレゼント交換をするので本を持ってきてください。
    本の置き場所に困っている人も多いので新品ではなく
    家にあるいらなくなった本を交換し合いましょう。
    (経済学でいう”パレート最適”プレイ)

お店をどこにするかは集まった人数とメンバーの趣味によって決めます。
(お友達を連れてきてもらってもOKです)
事前確認は要りませんがあえてイヴの日に実行するので、
仕事の関係などでこの時間に集合場所に来れないという人は、
事前に僕の方まで連絡ください。
事前に渋谷などの方が良いという人がいたら機動的に場所も変更します。
平日かつイヴということで人が思いっきり少ないかもしれないですが、
実験的要素が強いのでそのときはそのときでまろまろしましょう。

また、大阪生まれ大阪育ちネイティヴ・ナニワニアンな僕には
未だに東京の地理やお店が詳しくありませんので、
お店情報も教えいただけるとうれしいです。

エーックス!
雨は、降らなかった。
三日前の予報では降水確率60%、前日では50%だったにも関わらず、
東京に雨は降らなかった。
新宿に向かう地下鉄の構内で、車内で、すれ違う人々のすべてが、
らぶナベが掲げるまろまろフラッグに注目していた。
「商品の宣伝でもないし、サークルやクラブでもなさそう・・・」、
「名詞なのか、形容詞なのか・・・」。
ただ”まろまろ”と書かれた旗にはそう不思議に思う視線が注がれていた。
小さな子供が「まろまろー!」っと指差して声を出すこともあった。
「あえて正式名称じゃなく”まろまろ”だけでよかった」、
「宣伝効果としての面ならこの旗は成功だな」、
待ち合わせ会場への道すがら、らぶナベは自分のメディア戦略に得意気になっていた。
意気揚々と向かった新宿。
しかし、そこは薄っぺらな慢心を打ち砕く、寒く、厳しい戦場だった・・・

エーックス!
らぶナベは、一人でたたずんでいた。
新宿アルタ前、三段式ポールで2.7mに達するまろまろフラッグは
風に大きくなびきながらその威容を誇っていた。
しかし、人は、誰も来なかった。
地盤のない東京で、連休明けの平日、年末最終週の第一日、
そしてクリスマス・イヴ・・・この悪条件の中で
あえて事前確認を放棄する実験OFF会。
開催前に寄せられた参加できないことを残念がるメール、
条件の悪さを心配して止める友人たち。
そんな中で「状況が悪いほど気軽さの実験になるじゃないか」、
「どうせ実験するなら状況を作り出すことに挑戦したいし、
俺は一人でもOFF会をする」っと、意気込んで強行したOFF会。
不思議そうに目の前を通り過ぎていくカップルたちを見ながら、
後悔が頭をよぎり始めた。
宣伝になってもオンラインとオフラインとの間を取り持てなければ意味がない。
やはりオンラインとオフラインとの間の溝は深いのか、
その間に架け橋をかけるのにはもっと条件も準備も必要なのか・・・
「きっと誰も来な~い、一人きりのクリスマス・OFF♪」、
気がつけば山下達郎の『クリスマス・イヴ』の替え歌を口ずさんでいた。

そんなとき。
「ちょーカッコいいー!」、という声が耳に入った。
その方向を見ると一人の女性がこちらに歩いてきていた。
「ホントに一人でもやるんですね」、「nice!」
明るくハツラツとした雰囲気と口調に、時おり出てくる英単語の明瞭な発音。
それは彼女が海外生活が長いだろうことを、容易に想像できるものだった。
追い討ちをかけるように衝撃の一言が発せられた。
「Calforniaから来ました~」
「カリフォルニア(発音が日本語)から!?」
その女性はアメリカの大学院からまろまろ掲示板に遊びに来たことのある、
Shihoさんだった。(発言はここここなど)
たまたま数日前に帰国していて、家族でのXmasパーティを抜け出して来たという。
参加者一人だけということに申し訳なさを感じたものの、
彼女もそのつもりだと主張したので、二人だけでOFF会を開催。
(二人だけというところが実にまろまろ)
まろまろフラッグを喫茶店のテーブルにたてかけ、
本の話、英語の話、日本と米国との違いの話、
HPの見やすさについての話、さまざまな会話が繰り広げられた。

オフラインだけでは、滅多に出会えない、遠い人との出会い。
オンラインだけでは、なかなかは感じ取れない、
雰囲気からの感覚的なコミュニケーション。
それはまさにオンラインとオフラインとの有機的連動だった。
たった二人だけのOFF会、それはかけがえのない一歩になった。

帰りの電車の中で、らぶナベの手には本の交換会の時にそえられていた、
クリスマスカードとアメリカのキャンディが握られていた。

思いはとどく
たとえ海を越えてでも
(西中島みふきの曲がながれる)

・・・っというわけで今年も”まろじぇくとX”は無事終了しました。
いやー、痛いものコレクター的に一人だけのOFF会でもいいと思っていたんすけど、
参加者がいてくれて本当にうれしかった。
それも普段は絶対に知り合えないような人ですから余計でした(^o^)
ちなみに参加者からの感想はこちら

今朝になってから参加するつもりだったけど急用や
タイミング的に行けなかったという人たちからメールが寄せられました
事前確認とってないからゼロかもしれないし多数かもしれないんすよね。
でもしばらくはこのスタイルでやっていこうと思います。
オンラインでのキレと、オフラインでのコク、
この二つを機動的に行き来する実験はまだ続けます。
もし街のどこかでまろまろフラッグを持って歩いている僕を見つけたら、
気軽に声をかけてくださいな(^_^)

2002 12/24
出来事メモ、はしり書き、まろじぇくとX

エニックス&スクウェア合併発表

内定辞退したときにエニックス株を買って以来(出来事メモ1999/3/15)、
株主総会に出席したり株の本を読むきっかけにしたりといろいろ活用させてもらったが、
今回はスクウェアとの合併が発表になった。(新会社名「スクウェア・エニックス」)
スクウェア株も欲しい欲しいと思っていたので買う手間と費用がはぶけた。
思えば買った当時は店頭公開だったのが東証一部上場、
保有株も最低単位株100株から分割を続けて現在は337株になっている。
ITバブルの頃に評価額3倍近くになった時に売るという選択肢もあったが
やっぱり株は10年、20年くらいのスパンで持ち続けるものだなぁっと感銘。
ウォーレンバフェット・プレイだ(^^)
なんだかその企業と一緒に成長しているような気がする。

2002 11/26
出来事メモ

進路修正

合格通知以来この二ヶ月、数年ぶりに悩んで揺れ動いていたが、
東大大学院に進学して正式に研究活動をすることに決めた。

いろいろな視点でいろいろな要素を考えてみたけれど最後は、単純に面白いと思える方で決めた。
少し遠回りすることになっても、少し人から笑われても、少し自分でも恥ずかしくても
自分の人生を元手に、この時代を大きく使ってみたい。
ふとした問題意識を研究につなげ、このHPのような自己メディアの可能性を模索する、
ネタとしてこんなに面白いことはない。
きっとネタとしても面白い方が自分を一番活かせる方なんだろう。

夢や目標を探したり追いかけたりするんじゃない、自分が夢や目標になるんだ。
ルートを選ぶんじゃない、自分の選択がルートになるんだ。

2002 11/11
出来事メモ、進路関係

某外資系証券会社との交渉成立

数年来つきあいがったが口座閉鎖することになった外資系証券会社と
株式移管についてトラブルがあったので交渉に入る。
微妙な問題も含んでいたし向こう側の体制変更や企業体質も考えて、
交渉は長引くかなと思ったら一日で解決してしまった。
(口座維持費1年無料というおまけつき)
感情にまかせて自分が正しいと思うことを振りかざすのではなく、
できるだけ根拠を具体的に、できるだけ穏やかに主張するのが一番ということか。
(今回は法的根拠と監督官庁への持ち越しという第2ステージの明確化)
・・・とか言いながら世界一の証券会社と第3ステージくらいまで
やり合いたかったと思う自分はちょっと気持ちが高ぶっていたかもしれない。
(裏切られたとまでは思わないけど言ってることとやってることが違うとちょっとねぇ)

2002 11/5
出来事メモ

芸術系イベントにまろまろ読書日記初出展

複合芸術祭”MG-mind the gap”にまろまろHPを作品として出展。
芸術展でもWEBサイトがひとつの作品として評価されつつあるという状況と、
直前に読んだ『アメリカ海兵隊~非営利型組織の自己革新~』(野中郁次郎)で
紹介されていた海兵隊の機動力(とくにハードとソフトの機動的ドッキング)を
WEB活動でも活用できるのではと感じたこと、
そして掲示板に遊びに来てくれるMO-RinaがこのMGのスタッフをしていたという
きっかけからゲリラ的に出展することになった。

自前のThinkPad持参でサイトをオフライン使用にして展示したが、
自分のサイトは初めて見た人からはどのように見られているのか垣間見れて
かなり参考になった。(アクセス解析ではわからない点が多々)
やはり「ネットで見れるからわざわざリアルで出展しなくてもいいじゃん」
という突っ込みも自分自身でも感じなくはなかったが、
ネットでの活動だけでは限界がある対面的コミュニケーションをHPに還元することと、
ネットだけではたどり着けない人への営業という点で見るべき点があるのではないだろうか。
現実とネットの世界をつなげる活動に興味を感じた一日。
(自分自身がintermedia?)

2002 10/31
出来事メモ、サイト運営

シンポジウム「日・米・英 コミュニティビジネスの可能性」参加

東京商工会議所の安藤に誘われて「日・米・英 コミュニティビジネスの可能性」
というお題のシンポジウムに参加する。
それぞれの国で活動しているNPOの代表が各国のNPOの現状を報告して
ディスカッションするというものだった。
現状のみならず各国でのNPOの歴史もコメントされていたのでかなり勉強になった。
資料としては“The Enterprise Foundation”によるWEBサイトが
NPO関係の資料については一番充実しているようだ。

シンポジウム終了後にその場で軽い懇親会があったが、
いろいろな立場の人がいて社会活動の多様性を感じた。
まろまろHPももしかしたらNPO活動につながるかも(^^)

2002 10/25
出来事メモ

東京財団で対談

ひょんなことから東京財団の研究員の人と対談することになった。
彼はある大臣の政策秘書をつとめた経験があり、
現在は情報化社会での民主主義(e-democracy)というテーマ性を持っているらしい。
そのため情報発信者である僕のネット活動や意見に興味を示してくれていた。

確かに活版印刷技術の進展によって誰もが情報アクセス可能性が高まったから
民主主義が加速したという評価があるように、
IT技術の進展で情報発信可能性が高まれば、また民主主義が進展するという視点もあるだろう。
そういうe-democracyという議論の存在は知っていたが
実際に研究している人と話をすることはなかったのでちょっと新鮮だった。

読書日記HP運営という内向的活動が社会的広がりを持つことの可能性を感じれたような気がする。

2002 10/24
出来事メモ