とり鉄る。大阪から出てきたまろみあんが弊社に来たので、そのお友達と一緒に近くの焼き鳥屋さんに入る。注文したどてモツ煮は、もつのどて焼きという関西風な一品だった。このお店は鍋がけっこう美味しかった。
本郷三丁目(東京都文京区本郷5-24-2)の「とり鉄(とりてつ)」本郷店にて。
天狗の「肉豆腐」と「コブサラダ」
東京五大煮込み;宇ち多゛(うちだ)の「もつ煮込み」、「レバ生」、「シロタレ」、「アブラ塩」
上左:もつ煮込み→東京五大煮込みにも数えられるモツ煮こみ。部位が豊富で食べ応えがある。
上右:レバ生→いわゆる生レバー。臭みはまったくなくてこれだけでも価値がある。
下左:シロタレ→シロをタレで焼いたもの。歯ごたえと口どけの両方が味わえる串。
下右:アブラ塩→アブラを塩で焼いたもの。脂といってもちゃんとした部位なので安心して食べることができる。
もつ焼き&もつ煮では屈指のお店という宇ち多゛をおとずれる。このお店はちゃんと予習していかないといけないということで、ファンページで予習させてもらってから入る。お店に行くことを宇ち入りというらしい(^^)v
注文したもつ煮は一皿170円。さらに焼きはどれも二本一皿で170円。さらにさらに焼酎(梅割りかぶどう割り)もコップになみなみとつがれて170円という、実に明朗会計かつお手ごろなお店。まさに名店ですな。
葛飾区立石(京成立石駅)の「もつ焼き 宇ち多゛(うちだ)」にて。
追記:東京3大煮込みのお店;「山利喜」、「岸田屋」、「大はし」に、この「宇ち多゛」と「大坂屋」を加えたものを東京5大煮込みと呼ぶらしい。
村上春樹 『アフターダーク』 講談社 2006
凹んでいる僕に友達が貸してくれて村上春樹小説をはじめて読んだ、まろまろです。
さて、『アフターダーク』村上春樹著(講談社)2006。
真夜中のファミレスで本を読んでいたマリは、高橋から声をかけられる。
それをきっかけにして、ラブホテルでの騒動に巻き込まれながら様々な人生ドラマが交錯していく・・・
深夜0時から夜明けまで、そこには昼とはまた別の世界が展開されている。
その真夜中のドラマたちを時系列にえがいている村上春樹の小説。
この物語の雰囲気は好きだったけど、僕は伏線の種明かしを期待して読んだので物足りなさも少し感じた。
2007 5/22
小説
まろまろヒット率3
村上春樹
臼井 隆一郎 『コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液』 中央公論新社 1992
紅茶党だったけど最近コーヒーも飲めるようになってきた、まろまろです。
さて、『コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液』臼井 隆一郎著(中央公論新社)1992。
コーヒーと世界史との関係について書かれた一冊。
内容は・・・
第1章 スーフィズムのコーヒー
第2章 コーヒー文明の発生的性格
第3章 コーヒー・ハウスと市民社会
第4章 黒い革命
第5章 ナポレオンと大陸封鎖
第6章 ドイツ東アフリカ植民地
第7章 現代文化とコーヒー
終章 黒い洪水
・・・となっていて、東アフリカ原産のコーヒーがいかに世界市場に受け入れられ、世界史に影響を与えながら廻って(めぐって)いったのかを述べている。
中でも興味を持ったのが、世界史の中でカフェ(コーヒーハウス)が果たした役割について述べている箇所だ。
公でも私でもない共同領域(公共圏)を生み出し、コンヴァセイション(CONVERSATION)という技術の訓練の場になって、近代社会への扉を開くきっかけの場所の一つとなった経緯が紹介されている。
ちなみに文章の中にダジャレやユーモアが頻繁に出てきて、軽快に読み進めることができる一冊でもある。
以下はチェックした箇所(一部要約&重要と思われる順)・・・
☆イスラーム世界で誕生した「コーヒーの家」の最大の魅力は、(公共浴場に代わる)新種の社交場としての魅力
→公でもなければ私でもない独特な共同領域を形成し、そこで不特定多数の人々と交わる可能性を提供した
<第1章 スーフィズムのコーヒー>
☆旧来の公私の関係を溶かし、新たな近代市民社会の公私の関係を鋳造していくかまどの役目を果たすのが、コーヒー・ハウスに他ならなかった
<第3章 コーヒー・ハウスと市民社会>
☆「コンヴァセイション」という、市民社会で必須の技術を開発するにあたって、十七世紀のコーヒー・ハウスは歴史的な役割を果たした
→コーヒー・ハウスは彼らに異なった意見を交換することから、彼らの公的見解を形成する技術を習得させたのである
→コーヒー・ハウスは「一ペニー大学」とも言われていてた
<第3章 コーヒー・ハウスと市民社会>
○巡礼。それは巨大な商品輸送機関であり、情報伝達機関である
やがてその運搬と交換にイスラーム世界の豪商やヨーロッパ諸国の商人資本家が関与してくることによって、コーヒーは近代の商品交換社会の代表的商品として世界市場に登場する
<第1章 スーフィズムのコーヒー>
○豪商に必須の能力は、商品交換によって結合される共同体のそれぞれの価値観の差異から利益を捻出できることである
<第2章 コーヒー文明の発生的性格>
○商品フェティシズムと、自然と人間の搾取とは、同じメダルの両面である
コーヒーという商品は地球を一枚のメダルにして、華麗なフェティシズムと陰惨な搾取とを繰り広げた近代の典型的な商品であった
<終章 黒い洪水>
2007 5/21
歴史、グルメ、カフェ本
まろまろヒット率3
カフェ 開業
ジャマイカ・フェスティテバル(ジャマイカンフェスタ);Good Wood Terrace(グッドウッドテラス)の「ジャークチキンのサンド」
ジャマイカ・フェスタる。池袋のGood Wood Terrace(グッドウッドテラス)の出店で、ジャークチキンのサンドをいただく。スパイシーでオイシー。
代々木公園で開催された「ジャマイカ・フェスティバル(ジャマイカンフェスタ)2007」にて。
ジャマイカへの旅
アフリカン・フェスタ;O'VILLAGE」(オーヴィレッジ)の「アフリカンプレート」、スーダン・コミュニティの「シシケバブ」、Queen Sheba(クイーン・シーバ)の「南アフリカワイン」
左:アフリカンプレート→カメルーン・レストラン「O’VILLAGE」(オーヴィレッジ・池袋)の出店。カメルーン料理の代表格をいくつか盛り合わせたもので、独特の根菜や風味のある料理を味わえる。
中:シシケバブ→スーダン・コミュニティ・イン・ジャパンの出店。スーダン料理の代表格、シシケバブは日本でもなじみがあるけれどかなりおいしかった。
右:南アフリカワイン→エチオピア・レストラン「Queen Sheba」(クイーンシーバ・中目黒)の出店。酸味のある一杯。
アフリカと日本との交流を目的とした毎年恒例のアフリカンフェスタをおとずれる。アフリカ各国大使館のブースをめぐるだけでも興味深い、オススメのイベント
日比谷公園で開催された「アフリカン・フェスタ(アフリカン・フェスティバル)2007」にて。
渡辺淳 『カフェ―ユニークな文化の場所』 丸善 1995
交流スペースとしてのカフェの歴史で一本論文(position paper)でも書こうかと思う、まろまろです。
さて、『カフェ―ユニークな文化の場所』渡辺淳著(丸善)1995。
17世紀から20世紀初頭までのパリのカフェの歴史を紹介する一冊。
内容は・・・
第1章 ニューモード、カフェの出現
第2章 十八世紀―カフェの本格的開花
第3章 十九世紀―カフェの発展と変遷
第4章 二十世紀―カフェの新展開
・・・という章構成になっていて、作家や芸術家などの文化人たちの出会いのと創造の場という意味合いで、
カフェを「ユニークな文化発祥の場」と位置づけている。
確かに「フランス文化は大体において、カフェとキャバレーの文化」(ピエール・ギラール)と言われるように、
文化とカフェをつなげるエピソードは豊富にある。
「カフェは社会を映す鏡」(ジャン・デティエ)とは言い得て妙だと思った。
(ちなみに本来のキャバレーの意味はショー風俗店ではなく居酒屋に近い意味合い)
また、諸説あるものの、「イギリス初のカフェ(コーヒーハウス)は、首都ロンドンではなく、
大学町オックスフォードに1650年に生まれたとされる」というのは興味深かった(第1章)。
2007 5/20
歴史、グルメ、カフェ本
まろまろヒット率3
カフェ 開業
一番やの「スタミナサラダ」と「マグロのほほ肉の天ぷら」
左:スタミナサラダ→キャベツをメインとしたサラダの上にしょうが焼きをのせている名物の一品。かなりボリューミー。
右:マグロのほほ肉の天麩羅→鮪のホホ肉をテンプラにしたもので、濃厚な味わい。
今日は機材の受け渡しがあったので近くの大衆居酒屋でいっぱい。おばちゃんも味があって明るい感じのお店。
神楽坂(飯田橋)の「一番や(いちばんや)」にて。
東京三大もつ煮込み;岸田屋の「牛煮込み」と「肉どうふ」
東京三大煮込み(東京3大モツ煮)のお店として名高い、月島の岸田屋をおとずれる。
東京3大煮込めぐり(詳細は追記)の中で、この岸田屋が一番最後に訪問したお店になった。実はこのお店の営業時間は9時半まで、休日は当然休みなのでなかなかおとずれることができなかった。
今回も閉店30分前にようやく入ることができたレアなお店。
注文した名物の牛煮込み(牛モツ煮込み)はなんと残り一皿だった。まさに間一髪のひやひやものですな(^^; お店のおかあさんから「うちはもともとネギ無しだから」と聞いて、ネギは別皿にしていただく。
食べてみると甘みがあってお酒のおつまみとして最適な一皿。もう一つの名物という肉どうふ(肉豆腐)も味がしみていて美味しい。風情ある建物と共にいつまでも残ってほしいと思う一軒。
月島の「大衆酒場 岸田屋(きしだや)」にて。
追記:他の東京3大煮込みのお店は「山利喜」と「大はし」です。
また、この三つに「宇ち多゛」と「大坂屋」を加えて、東京5大煮込みとも呼ぶこともあるとのこと。