インドネシア探訪記~ボロブドゥール初日の出、バリ島&ジャワ島の世界遺産めぐりとテーマ振り返りの旅~

2014年の初日の出と初詣をボロブドゥール(ジャワ島)にお参りするため、生まれて初めてインドネシア共和国に訪れる。
去年のカンボジア道中に続いて、人生2度目の海外での年越と1人旅となり、今回は現地で知人と合流しなかった点でもより徹底した1人旅となった。

行程では初日の出&初詣のボロブドゥールに加えて、元旦にはもう一つの世界遺産であるプランバナンも訪問。
去年と同じく元旦に2つの世界遺産を巡り、祈りを捧げながらパワースポットの力をいただいた。
また、ジャワ島への道中に立ち寄った経由地のバリ島では世界遺産のジャティルイのライステラスを訪問。
さらに、バリ・ヒンドゥーの聖地、ティルタウンプル寺院で沐浴させていただいたことは大きな経験となった

バリ島とジャワ島でそれぞれ料理教室に参加して現地の料理を学んだことや、バリ島の民宿のご家族との交流、
ジャワ島では事前にやりとしていた旅行会社の社長さんが自ら案内していただいたことなど、
地元の方々との交流させていただく機会に恵まれたことも印象深い。

実は今回経由地となったバリ島には、あまり良い印象は無かった。
(直前までジャワ島への経由地はシンガポールが最有力候補)
ちょうど僕が中学生から大学生くらいにかけて(1990年代)、関西でもバリ風のカフェや雑貨屋、ホテルなどが多くあり、
頑張ってリゾート感を醸し出すところが痛々しく感じられることが多くて嫌煙していた。
ただ、僕が17年半前に初めて海外渡航することとなったマレーシア・プロジェクトの指導教員であるモンテ・カセム教授が・・・
「昔のバリ島ではプライベートとビジネスの区分けがなかった。
午前中は自分が生きるための時間、午後は自分を高めるための時間、夜はみんなの時間。だからバリ島の舞踊は夜が多い」
・・・と言っていたことを覚えていたことや、2012年にバリ島独自の水利システムと思想が世界遺産に登録されたことをきかっけに、経由地としてバリ島を選択した。
確かにリゾート・エリアでは事前の印象を確認することもあったが、主な滞在先の内陸(ウブド)では様々な体験と交流を通して、
バリ島の文化の深みに触れさせていただく機会をいただいた。

また、今回の旅の大きな収穫の1つは、内輪受け・内弁慶が通じない環境に飛び込んだことだ。
「ああ自分は今海外に1人でいる」と実感するのは、無意識のうちに母国語とは違う言葉で話をしている自分に気づく時だ。
同じ言葉、同じ文脈、同じ雰囲気、いわゆる同調性の高い場にいれば誤解も齟齬も少なく、あらためて整理する必要も無いので気楽ではある。
日本はこの同調圧力が強く、空気を読むこと、浮かないようにすることを重視する文化的特徴を持つ。
『空気の研究』『菊と刀』など)
こうした文化的特徴は様々な利点がある一方で、内輪受け、内弁慶、イジメ、シガラミなどの負の側面もあり、
中でも内輪受け・内弁慶的気質は僕のテーマである「情報のかけ橋」が取り組むべき課題の一つになることがある。
特に去年4月から常滑市情報政策担当員に就任して愛知県に引越をしてからは、この課題をさらに意識する機会が増えた多くなった。

今回の旅は人生2度目の海外1人旅、初めての国なので、内輪受け・内弁慶が通じず、まったく慣れない環境なので、
寝室に大量の羽虫が襲来して来たり、宿にヤマビルが這いずり回っていたり、クレジットカードを失いかけたり、
英語も通じない場合には絵を描いてコミュニケーションしたり・・・慌てたり、ドギマギすることも多かった。
ただ、戸惑いと不安の分だけ、出会いと気づきが多い旅となった。
出会いと気づきは完全な安定と安心からは得られないからだ。
かけ橋(bridging)・6次の隔たりと結束(bondhing)・クラスターのバランスについて、身を以て体験し、考えるきっかけとなったことは大きな経験となった。
(『ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ』『私たちはどうつながっているのか―ネットワークの科学を応用する』など)
このインドネシア探訪での経験を、これから自分のテーマである「情報のかけ橋」への取り組みとして活かしていきたい。

詳細な写真集はFacebookの「インドネシア探訪記」で公開。

以下は主な行程とまろまろ記コンテンツのまとめ・・・

○12月26日:関空→デンパサール空港→Iiga Warungでナシゴレンとスペアリブ、スーパーで買い出し、ジンバランのDREAM@JIMBARAMに宿泊

○12月27日:ヌサドゥアのBabi Guling Rahayuでバビ・グルン(豚の丸焼き)→Bulgari Hotelでアフタヌーンティ→ウルワツ寺院でケチャダンス鑑賞→Mie 88でミー→ウブドのCitrus Tree Villas – Mai Maluに宿泊→夜中に大量の羽虫(Dedalu=ドゥダル)が襲来
 ・Bulgari Hotels & Resorts Baliの「アフタヌーンティ」

○12月28日:タマン・アユン寺院→ジャティルウィのライステラス→Billy’s Terrace Cafeでビュッフェ→ウルン・ダヌ・ブラタン寺院→ブドゥグル市場→Bali Agro Productでコピ・ルアク→一時帰宅した宿で室内にヤマビルを発見・駆除→世界遺産ツアーで同行した方々とCafe Wayanでベベ・ブンギル(アヒルの丸焼き)、ナシチャンプル、バリカレーなど→Citrus Tree Villas – Mai Maluに宿泊
 ・『ジャティルウィのライステラス』(名所旧跡)
 ・バリ島コーヒー園の「コピ・ルアク」

○12月29日:ティルタ・ウンプル寺院で沐浴→キンタマーニ高原の Grand Puncak Sari Restaurant Kintamaniでビュッフェ→タナロット寺院で夕日→ウブドに戻ってWarung biah-biahでナシチャンプル→Citrus Tree Villas – Mai Maluに宿泊
 ・『ティルタ・ウンプル寺院』(名所旧跡)
 ・『タナロット寺院』(名所旧跡)

○12月30日:Wapa Di Umaの料理教室でウブド市場で買物→ホテルで朝食→伝統バリ料理を学んで食べる→クレジットカードを失いかけるが親切な欧米系の方が追いかけて来て渡してくれる→スパ→ウブド宮殿でバロンダンス鑑賞もスコールで途中中止→Citrus Tree Villas – Mai Maluに宿泊
 ・Wapa Di Umaの「ナシゴレン」
 ・Wapa Di UmaのBaliness Cooking Classで手作りした「バリ伝統料理」

○12月31日:デンパサール空港のラウンジでビュッフェ→ジョグジャカルタ空港→予約していたホテルの送迎が来ておらず電話すると忘れたとのこと、タクシーをつかまえてお金はホテルが払うと言われたが、一人目のタクシーは値段交渉で決裂、二人目も事情を理解してもらうのに時間がかかりすったもんだの末にBalai Melayu Museum Hotelに宿泊

○1月1日:朝3時半にホテル出発でボロブドゥール初日の出&初詣→Amanjiwoでナシゴレンとホテルの庭で採れたマンゴージュース→プランバナン訪問で東ジャワのJKと知り合う→マッサージ→Bu Tjitroでグドゥッ&1日同行してくれた旅行会社の社長と交流→Balai Melayu Museum Hotelに宿泊
 ・『ボロブドゥール』(名所旧跡)
 ・Amanjiwoの「ナシゴレン」
 ・『プランバナン』(名所旧跡)
 ・Bu Tjitroの「グドゥッ」

○1月2日:ホテルのまかない飯としてのナシゴレンとミーゴレンを学ぶ→ボロブドゥールに再訪、レリーフを詳しく観る→Amanjiwoでガドガドサラダとイカンリカリカ(魚のフライ)→ジョグジャカルタ市内でお土産購入→ジョグジャカルタ空港→ジャカルタ空港
 ・Balai Melayu Museum Hotelのまかない料理として手作りした「ナシゴレン」と「ミーゴレン」

(○1月3日:ジャカルタ空港で1時間以上待たされて→関空)

2013 12/26~2014 1/2
出来事メモ、海外体験記