沖縄県立八重山商工高等学校・サンバユニット宮城姉妹共催「クジャクの羽根活用ワークショップ」のコーディネーターをつとめる

沖縄県立八重山商工高等学校・サンバユニット宮城姉妹共催「クジャクの羽根活用ワークショップ」のコーディネーターをつとめる※1,2。

これは、産学官連携で取り組んだ「ジビエ調理開発ワークショップ」※3を基にして、食用には向かないクジャクの羽根をアクセサリーとして活用することを目指したもの。
当日は、クジャクの羽根の活用に詳しいサンバユニット宮城姉妹を講師として招いて、沖縄県立八重山商工高等学校・商業科観光コースの1、2年生がアクセサリー作りに取り組んだ。
宮城姉妹の指導と生徒のアイデアで、クジャクの羽根を使ったブローチや首飾り、帽子飾りなどが次々と作られていく様子は、コーディネーターとしても活気が感じられるものだった。
また、芸能分野のサンバユニット宮城姉妹との連携は、産学連携ならぬ、芸学連携としても新しい試みとなった。
鳥獣害として地域の課題となっているクジャクの活用を芸学連携で進めるコーディネートに今後も取り組んでいきたいと感じたワークショップ。

2018 1/29
出来事メモ

※1:2018年1月30日 『八重山毎日新聞』・第8面 「有害鳥獣クジャクの有効活用 羽根でアクセサリー製作 官学連携で価値転換目指す」

※2:2018年1月30日 『八重山日報』・第7面 「クジャクの羽根サンバ衣装に 八重工でワークショップ」

※3:渡邊義弘 『八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市連携による「ジビエ調理開発ワークショップ」の報告~産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦~』 「畜産技術」749号 2017

追記:論文発表

まろまろアワード2017

読書アワード:『西行』 (高橋英夫)
→西行の歌の解釈と共に、西行の持つ両面性の理解の難しさと奥行き感じさせられた一冊。

出来事アワード:「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による「ここがいいね!」利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」を『図書館雑誌』に寄稿
→取り組みを書いてまとめることで、地域に貢献する方法に手応えを感じた出来事。

2017 12/31
まろまろアワード

「八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市連携による”ジビエ調理開発ワークショップ”の報告~産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦~」を寄稿

「八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市連携による”ジビエ調理開発ワークショップ”の報告~産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦~」が、畜産技術協会発行の『畜産技術』749号に掲載される。

これは、コーディネーターを担った産学官連携によるジビエ調理開発ワークショップをまとめ、それが鳥獣外対策につながる可能性と地域おこしの視点での意義づけをおこなったもの。
ジビエの活用や鳥獣外対策も、地域おこしに関連するものはすべて長期的視点が必要であり、そのためには若者の意欲と参加が必須となる。
この若者の意欲を参加を求める上で必須となる、若者自身の自己実現に今回は寄与したのだということを分析して、発表した。
これからもまとめて発表することで貢献することを続けていきたい。

抜き刷りはここから確認可能。

2017 10/1
出来事メモ、研究、ま論

「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」を寄稿

「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」が、日本図書館協会発行の『日本図書館雑誌』Vol.111 No.9の査読コーナーに掲載される。

これは、石垣市立図書館で開催した「ここがいいね!」利用者アンケートと職員ワークショップをまとめ、地域おこしの拠点として図書館を位置づける試みを提案したもの。
1907年に発行された『図書館雑誌』の歴史の中で、石垣市立図書館が掲載されるのは20年ぶり、査読コーナーに掲載されるのは初めてとのことで、日本最南端の図書館の取り組みを図書館関係の方々に広く認知する機会となった。

「石垣島モデル」を提案した『漁協』163号に続いて、外の人が水平展開できる程度にまとめていくことは自分の役割の一つだと感じた。
まとめ、伝えることをこれからも続けていきたい。

抜き刷りはここから確認可能。

2017 8/20
出来事メモ、研究、ま論

沖縄県立八重山商工高等学校・課題研究「石垣島の水産業の現状と高校生が関わる意義」の講師をつとめる

沖縄県立八重山商工高等学校・商業科・観光コース・3年生を対象にた課題研究、「石垣島の水産業の現状と高校生が関わる意義」の講師をつとめる※1、2。

これは、石垣島にある「さしみや」を調査してマップ作り、分かりやすい買い方、新しい食べ方の提案などを視野に取り組む課題研究の始まりとして講義をおこなったもの。
学生が主体的に動くことを目的としていることもあり、当日は天ぷらを買って行き、味の感想や前に魚を食べた日を言い合うなど、対話を取り入れた講義に設計した。
解説部分では、全国漁業協同組合連合会発行の『漁協』163号に掲載された『石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた「石垣島モデル」の提案~』をテキストにして、石垣島の水産業の現状と共に、高校生が関わることが地域おこしの視点からも意義があることを強調。
ワイワイした雰囲気の中で、石垣島モデルの理解を促す講義となった。
学生の自主性と明るい雰囲気を活用した「さしみやマップ」ができるように、これからもバックアップしていきたいと感じた講義。

2017 9/15
出来事メモ、ま論

※1:2017年9月16日 『八重山毎日新聞』・第9面 「水産物消費拡大へ対策探る 八商工商業科観光コース生徒 天ぷら食しアイデア沸く 3学期に成果発表」

※2:2017年9月16日 『八重山日報』・第7面 「沖縄天ぷらをPR 八商工 プロジェクトで学習会」

『月刊やいま』281号「石垣市・平成29年は肉の年宣言!」特集のコーディネーターをつとめる

南山舎と石垣市が連携した『月刊やいま』281号「石垣市 平成29年は肉の年宣言!」特集のコーディネーターをつとめる。

石垣島は、もともと多様な畜産がある地域。
29がニクと読めることから、その地域性に光を当てるプロモーション事業「石垣市 平成29年は肉の年宣言!」を地域おこし協力隊として成果物にしたのが今回の特集。

内容は、「石垣島産の肉の美味しさと安全のこだわり」を軸に、育てる人(牛・豚・鶏・山羊の畜産農家の方)→届ける人(食肉センター)→守る人(畜産保健所)という肉の生産から消費者に届けるまでの流れを追いかける取材記事となっている。
そして未来をつくる人として、産学官連携で実施したジビエ調理開発ワークショップも取り上げ、石垣島で食肉に関わる人々を深掘りした特集となっている。

また、特集だけでなく、通常の連載コーナーも、気になることbest3→好きな肉料理best3、昼ごはん紹介→精肉店のお昼ご飯、など、できる限り肉に関するものにして、「まるごと石垣島産の肉特集号」という色合いにした。

振り返ってみれば企画段階から取材のコーディネートと同行、校正までトータルで関わったコーディネートは初めての経験となる。
石垣島の肉の美味しさと安全のこだわりが伝わる機会となることを祈っている。

2017 7/29
出来事メモ

まろまろ記16周年

2001年7月19日から始まったこのまろまろ記(旧まろまろ読書日記)が16周年を迎える。

2016年7月19日の15周年から16周年までのこの1年を振り返ってみれば、石垣島に引越をしたという大きな変化があった。
これまで石垣島や沖縄関連の本を読んできたことが、現在の仕事や生活につながり、基礎力としての読書の重要性をあらためて感じさせられた。

また、ファシリテーターをつとめたワークショップの報告をまとめて寄稿した
「読むこと」と「書くこと」が自分の根幹であることを確認することになった。
加えて、サイトも復旧。

これからも「読むこと」と「書くこと」を続けていきたいと感じた16周年。

2017 7/19
出来事メモ、サイト運営

沖縄県立八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市共催「ジビエ料理開発ワークショップ」のコーディネーターをつとめる

沖縄県立八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市共催「ジビエ調理開発ワークショップ」のコーディネーターをつとめる※1、※2。

石垣島では、キジやクジャク、イノシシなどの鳥獣被害が多く、その野生の鳥獣肉の活用が課題となっている。
イノシシはすでに食べる文化があるために活用するルートはあり、クジャクは羽を装飾として利用することもあるものの、キジは埋蔵処分されている。

その現状に対して、野生の鳥獣肉(ジビエ)の活用をしようという課題意識を持った学生が八重山農林高校にいることが、「平成29年は肉の年」の取り組みの中で分かった。
さらに畜産のコースを持つ開校80年の農業高校でも、野生の鳥獣肉の活用はこれまで実績が無かったとのこと。
「平成29年は肉の年」の冊子作りの企画の中で「未来をつくる人」というコーナーを提案した自分としても、新しい肉の利用を学生が取り組むというのは、企画の趣旨に合致すると感じ、コーディネートを担うことになった。

コーディネートを担った自分は、実施に向けた課題整理と意義の確認をしながら、石垣市の畜産課や鳥獣対策をしている農政経済課などの行政とジビエの調理経験がある八重山調理師会をつなげた。
また、八重山農林高校の担任の先生と協議しながら当日のプログラムも作り、産学官の連携がスムーズに進むように取り組んだ。

当日は、八重山農林高校の調理実習室にて、今回のワークショップの目的と自己紹介、調理師の方から野生肉の特徴や調理をする際に気をつける点のレクチャー、そして学生も加わっての調理の実習が実施された。
対話しながらのワークショップだったので学生の意見も入れながら完成したのは、キジの燻製、キジから出汁を取ったキジそば、真空パックによる湯煎調理などの複数の試作品。
どれも滋味深くて、キジ肉の美味しさを感じられるものばかりだった。

コーディネーターとしては、石垣島で初めての産学官連携のジビエ調理開発ワークショップとなったという意義に加えて、何よりもこれからの未来を担う学生と、提供側の調理師の方々とが笑顔でワークショップを進めることができたことが成果だと感じた。
石垣島の未来に貢献できる機会をいただけて嬉しく感じた取り組みでもある。

2017 6/12
出来事メモ、講師

※1:2017年6月13日 『八重山毎日新聞』・第8面 「キジでジビエ料理開発 八重農が調理師会と連携」

※2:2017年6月13日 『八重山日報』・第7面 「八重農 ジビエで農家を救え! キジのアイデア料理11品」

追記:論文発表

「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」を寄稿

「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」が全国漁業協同組合連合会(全漁連=JF)が発行する『漁協(くみあい)』163号に掲載される。

これは、石垣市立伊原間中学校で開催した地元水産物PRワークショップをまとめたもの。
若者に向けた一次産業のPRを若者自身に担ってもらう仕組みを「石垣島モデル」として提案した。

このように深みのある個別具体的な取り組みを、水平共有できるように外の人からもアクセス可能なものにまとめていくということは自分の役割の一つだと感じた。
これからも、まとめて伝える役割を発揮していきたい。

抜き刷りはここから確認可能。

2017 4/21
出来事メモ、研究、ま論

石垣市立川原小学校・石垣小学校「東京大学大学院情報学環・佐倉統教授 講演会」のコーディネーターをつとめる

石垣市立川原小学校・石垣小学校で開催された「東京大学大学院情報学環・佐倉統教授 講演会」のコーディネーターをつとめる※1、※2。

石垣島には大学が無く、子供たちが研究者という仕事をイメージしにくいという現状がある。
そこで、石垣島の子供たちに研究者というお仕事を紹介して、将来の選択肢の一つとして提供することを目指したのが今回の講演会。

子供たちに仕事のイメージを与えることについては、働くことの意識付けと将来の進路の選択肢を増やすことを目指した石垣市の就業意識向上支援事業(通称:グッジョブ)がある。
これまで自分もこのグッジョブから依頼を受けて、小学校での職業人講話と、中学校での地元水産物ワークショップの講師を担当したことがある。
この事業の枠組を活用して、科学コミュニケーションの専門家でもある恩師の佐倉統教授を招へいして、石垣市立川原小学校の3~6年生・12人と、石垣市立石垣小学校の5~6年生・108人を対象にお話をしていただいた。

当日は少人数だった川原小学校は、子供たちに一人一人に自分の宝物を持って来てもらい、それがどんな研究につながるのかを佐倉統教授が解説していくという講演会となった。
大人数だった石垣小学校でも、子供たちに聞きたいことを事前に募集して、それに佐倉統教授がまとめて応えていくという講演会となった。
どちらも対話重視の講演会となったのは、事前打ち合わせの中で佐倉統教授から「研究者という仕事をよりイメージできるように」としてご提案いただいたため。
その結果、「研究者って何をするのか」、「学校の勉強と研究はどこが違うのか」、「研究の仕事で楽しいこと・大変なことは」などの小学生には理解が難しいと思われた内容も、スムーズに理解してもらうことができた。
(事後アンケートより)
講演を聞いた子供たちが、将来の選択肢の一つとして研究者という仕事があるということのイメージを持ってもらえたことは、石垣島の未来に対する貢献として意義があったと強く感じる講演だった。

また、佐倉統教授には東京大学大学院情報学環・学環長(大学院長)の任期中というお忙しい中にも関わらず、石垣島までお越しいただけた。
恩師のありがたさをあらためて感じる機会となった。
加えて今回、地域側と研究側の相互コミュニケーションを通してコーディネート(かけ橋作り)したことは、地域おこし協力隊客員研究員を兼務している自分の特性を発揮することができた
そのような機会をいただけた、子供たちも含めた石垣島のみなさん、佐倉統教授に感謝したい。

2017 2/23、24
出来事メモ、講演会、コーディネーター

※1:2017年2月24日 『八重山毎日新聞』・第9面 「『研究者の仕事』学ぶ 佐倉氏講師 川原小でグッジョブ講演会」

※2:2017年2月26日 『八重山日報』・第5面 「勉強は量より質 東大佐倉教授が講演会」