東京大学生産技術研究所の学術支援専門職員に任用される

東京大学生産技術研究所の地域連携担当として学術支援専門職員に任用される。

産学官連携・地域連携は、現代の「三方良し」 (売り手良し・買い手良し・世間良し) だと考えて、これまで取り組んできたテーマだ。
中でも「地域と大学のかけ橋」は、今回の勤務先の大学院生だった13年前に目指したものだ。
その時の挑戦は上手くいかず、浅くない痛手も負った。
それから松阪市常滑市石垣市名古屋大学などで取り組んできたこの「地域と大学のかけ橋」というテーマを、
13年の月日を経て、発端となった母校で取り組めることには、大きなやりがいを感じる。

足し算でも掛け算でもかわまない。
自分が思う10を目指せ。

2020 4/1
出来事メモ、進路関係

まろまろアワード2019

読書アワード:『社会学 第5版』 (アンソニー・ギデンズ)
→網羅性と体型性を持った読み応えのある大著で、場所を変えながらも2019年に唯一通読した一冊。

出来事アワード:「石垣島の高校生と協働した地元水産物販売店「さしみ屋」の調査と出版~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の展開~」を寄稿
→提案した「石垣島モデル」を自ら展開し、それを理論化するやりがいと手応えを感じた出来事。

2019 12/31
まろまろアワード

「石垣島の高校生と協働した地元水産物販売店「さしみ屋」の調査と出版~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の展開~」を寄稿

「石垣島の高校生と協働した地元水産物販売店「さしみ屋」の調査と出版~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の展開~」が、全国漁業協同組合連合会(JF)発行の『漁協(くみあい)』 173号に掲載される。

これは、コーディネーターとして携わった、沖縄県立八重山商工高等学校(八商工)商業科観光コースと南山舎が連携した『月刊やいま』2018年12月号「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」特集の取り組みをまとめたもの。
以前の論文で発表した石垣島モデルの展開として位置づけ、モデルの図式化も試みたこともあり、査読の過程を経た掲載となった。

石垣島を卒業してからの発表でもあり、石垣島での取り組みを総まとめした意味合いもある。
まとめ、記述し、発表することで、進める方法について確認した論文発表でもある。

抜き刷りはここから確認可能。

2019 10/24
出来事メモ、研究、ま論

まろまろ記18周年

2001年7月19日から始まったこのまろまろ記(旧まろまろ読書日記)が18周年を迎える。

2018年7月19日の17周年から18周年までのこの1年を振り返ってみれば、

論文として、

渡邊義弘 「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」 畜産技術協会 『畜産技術』 763号 pp. 43-48 2018

監修として、

渡邊義弘(監修) 「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」 南山舎 『月刊やいま』 296号 pp. 14-27 2018

、を発表したことが特徴として挙げられる。

また、石垣島から名古屋へと引越をしたことで、大きな環境の変化もあった。

読書日記については、時間はかかっても価値のある読書をすることをより重視するようになった。
環境の変化と共に、質への注力を強めた18周年。

2019 7/19
出来事メモ、サイト運営

名古屋大学URAに任用される

名古屋大学のURA (University Research Administrator、リサーチ・アドミニストレーター) に任用される。

産学官連携は現代の「三方良し」(売り手良し・買い手良し・世間良し)だと考えている。
その産学官連携の分野に、これまでテーマとする「情報のかけ橋」の知見・手法を発揮できる職務だと考えての選択となった。
(様々な可能性と複数の採用をいただく中での選択となった)

今後は、大学に軸足を置きながら産学官連携の取り組みを進めていく。
しっかり生きるということは、進化への恐怖を乗り越えていくことだと感じる新しい一歩。

2019 4/1
出来事メモ、進路関係

石垣市地域おこし協力隊を退任する

平成28年9月から任用された石垣市地域おこし協力隊を任期満了(2年7ヶ月)で退任する。

テーマとする「情報のかけ橋」を地域おこし(地方創生、地域活性化)の分野で発揮しようと取り組んだ。
結果として、

・単著論文:4 (うち査読1)

・雑誌監修:2

・白書掲載:1

・新聞報道:43

・授業、研修、ワークショップ:11 (累計受講者:243名)

、という実績となった。

特に、単著論文、

渡邊義弘 「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」 全国漁業協同組合連合会(JF) 『漁協(くみあい)』 163号 pp. 22-25 2017

渡邊義弘 「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」 日本図書館協会 『図書館雑誌』 Vol.111 No.9 pp. 622-624 2017 (査読)

渡邊義弘 「八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市連携による”ジビエ調理開発ワークショップ”の報告~産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦~」 畜産技術協会 『畜産技術』 749号 pp. 40-45 2017

渡邊義弘 「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」 畜産技術協会 『畜産技術』 763号 pp. 43-48 2018

また、雑誌監修、

渡邊義弘 「石垣市 平成29年は肉の年宣言!」 南山舎 『月刊やいま』 281号 pp. 10-19 2017

渡邊義弘 「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」 南山舎 『月刊やいま』 296号 pp. 14-27 2018

さらに、白書掲載、

「一人当たりの魚介類の消費量が日本一少ない沖縄県の生徒たちが取り組む魚食普及活動『石垣島モデル』」 『平成30年度 水産白書』 (農林水産省) p. 132 2018

、は特に今回の石垣島での取り組みの特徴である産学官連携、若者の感性を発揮していくしかけ作りとして意義があるものと考えている。

石垣島の小中校生、みなさんに、みーふぁいゆー(八重山方言でありがとう)。

2019 3/31
出来事メモ、進路関係

「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」を寄稿

「八重山商工高等学校・琉球サンバダンスユニット宮城姉妹・石垣市地域おこし協力隊による”クジャクの羽根アクセサリー作りワークショップ”の報告」が、畜産技術協会発行の『畜産技術』763号に掲載される。

これは、コーディネーターを担ったクジャクの羽根アクセサリー作りワークショップをまとめ、それが鳥獣外対策につながる可能性と地域おこしの視点での意義づけをおこなったもの。
鳥獣肉(ジビエ)の利用を発展させるかたちで、食肉に向かない鳥獣でも地域資源と価値転換できる可能性を提示した。
また今回は、初めてと鳴芸能・学校・地域の芸学域3者連携による取り組みともなった。
執筆者としても地域課題に対して、新しい角度で光を当てながら解決の方法論を産みだしていく重要性と、それを担う必要性をあらためて感じることになった論文発表。

抜き刷りはここから確認可能。

2018 12/1
出来事メモ、研究、ま論

『月刊やいま』296号「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」特集のコーディネーターをつとめる

沖縄県立八重山商工高等学校(八商工)商業科観光コースと南山舎が連携した『月刊やいま』296号「八商工観光コース×月刊やいま 石垣島さしみ屋MAP」特集のコーディネーターをつとめる。

沖縄にはマグロなどの魚の切り身と沖縄風の天ぷらを販売する「さしみ屋」(刺身屋)と呼ばれる鮮魚店の形態がある。
石垣島には、この「さしみ屋」が多く、その多くは個人店として営業している。
その石垣島の「さしみ屋」のリストをまとめ、マップを作成して一覧化したのが、今回の特集。
確認できる上では、石垣島の「さしみ屋」を網羅的にリスト化、マップ化したものは初めての刊行物となる。

特徴的なのは、この「さしみ屋」マップの作成を、石垣島の地元の高校である八商工の生徒が課題研究の授業として取り組んだことだ。
「課題研究」の授業を受ける15名がチームとなり、インタビュー班、リスト班、マップ班、SNS班の各班が中心となって作成したものを、
『月刊やいま』の発行元である南山舎が最終的に特集としてレイアウトの調整と発行をおこなった。

この若者が中心となって水産物のPRをするというのは、提唱した「石垣島モデル」※1、2の発展であり、
地域にある高校と出版社とが地域資源を軸に連携をした地域型産学連携の成果物でもある。

また、個人的にもそのコーディネートを担ったことは、石垣市地域おこし協力隊としての貢献であり、
同時に研究課題である「情報のかけ橋」の実践となった。

八商工の生徒のがんばりと協力していただいた関係者の方々の感謝の意味を込めて、石垣島での貢献を続けたい。

2018 12/1
出来事メモ

※1:渡邊義弘 「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」 全国漁業協同組合連合会(JF) 『漁協(くみあい)』 163号 pp. 22-25 2017

※2:農林水産省 『平成30年版 水産白書』 「一人当たりの魚介類の消費量が日本一少ない沖縄県の生徒たちが取り組む魚食普及活動『石垣島モデル』」 p. 132 2018

まろまろ記17周年

2001年7月19日から始まったこのまろまろ記(旧まろまろ読書日記)が17周年を迎える。

2017年7月19日の16周年から17周年までのこの1年を振り返ってみれば、石垣島で暮しながら、

渡邊義弘 「石垣市地域おこし協力隊と石垣市立図書館の協働による”ここがいいね!”利用者アンケートと職員ワークショップの報告~地域おこしの拠点として図書館を位置づける日本最南端の試み~」 日本図書館協会 『図書館雑誌』 Vol.111 No.9 pp622-624 2017
(査読あり)

渡邊義弘 「八重山農林高等学校・八重山調理師会・石垣市連携による”ジビエ調理開発ワークショップ”の報告~産学官連携で鳥獣害に立ち向かう石垣島の挑戦~」 畜産技術協会 『畜産技術』 749号 pp40-45 2017

、などの論文を発表していったことが特徴として挙げられる。
また、前年に発表した論文で提唱した「石垣島モデル」が『平成30年版 水産白書』に掲載されたことも大きな出来事だった。
論文にまとめることが、情報のかけ橋」として様々なつながりを産み出している。

こうした動きに連動して、ごはん日記Instagramに移行。
外部メディアの活用を通して、より記述に力点を置く方法に進めた。

どこにいても、どんなことをしていても、書くこととまとめることが自分の真骨頂であるという思いを強めた17周年。

2018 7/19
出来事メモ、サイト運営

「石垣島モデル」が『平成30年版 水産白書』に掲載される

提唱した「石垣島モデル」が『平成30年版 水産白書』p. 132に掲載される。

石垣島での取り組みをまめて「石垣島モデル」を提唱した論文※1の引用と共に、石垣市立伊原間中学校でのワークショップ沖縄県立八重山商工高等学校での講義の二つが先進事例として取り上げられた。
これは大きな政策的課題を視野に入れながら地域の課題に向き合い、その成果を他の取り組みの参考にできるようにまとめ、それが国の政策を動かしたことになる。

また、この掲載に合せて、石垣市立伊原間中学校では全校集会として報告会を合せた講義を実施し、再び地域に還元する機会を設けた※2。

地域と国=部分と全体との有機的な連携、つまりかけ橋作りは、僕のテーマでもある。
「石垣島モデル」は同時に、僕のかけ橋作りの方法の一つのモデルでもある。

2018 6/1
出来事メモ、ま論

※1:渡邊義弘 「石垣島の中学生による地元水産物をPRするPOP広告作りのワークショップ~若者の水産物消費促進に向けた”石垣島モデル”の提案~」 全国漁業協同組合連合会(JF) 『漁協(くみあい)』 163号 pp. 22-25 2017

※2:2018年7月3日 『八重山毎日新聞』・第9面 「伊原間中 17年度 『水産白書』に掲載 地元水産物のPR先進事例 POP広告作り」