わんぱく亭の「カレー豚汁」

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前によく通っていた玄米の美味しいお店に行く。1年ぶりくらいだったのにおやじさんが覚えていてくれた。
写真は新メニューのカレー豚汁。ありそうで無かったメニューですな。味もなかなかマイウー。
曙橋の「わんぱく亭」にて。

まろまろ記4周年

まろまろ記(旧まろまろ読書日記)がサイト開設して4周年、まろまろ記に改名してからは1周年になる。

この1年では各地に散らばったまろまろフラッグの様子を見るまろまろフラッグ放浪記を設置したり、
オフラインでは「まろまろ」を商標登録コンテンツ創造科学に合格博士課程進学
布石を打つようなことが多かったように思える。
ソーシャルネットワーキングの勃興、blogの隆盛などの環境の変化も目立つ1年だった。
(maromaro.comのblog化もスタートした)

また、サイト開設してからのこの4年間は、前半は大阪、後半は東京での生活になった。
東京に出てくるきっかけがこのサイトだっただけに感慨も深い。
4年というのは知事や大統領の任期と同じく、ある程度ひとまとまりになる期間のようで、
この間に僕の他称は「まろまろ」さんで定着してしまった。
日常生活でも今ではすっかり本名では呼ばれなくなっていて、
たまに「ワタナベさん」と呼びかけられても自分でも気づかずスルーしてしまうことがあるほど(^^;

僕の自称は常に「らぶナベ」だし、「まろまろさん」と呼ばれはじめた頃はかなり違和感があったが、
『一人一メディア』を唱える僕としてはこうした傾向も自分メディア、自分ブランドとして大切にしていきたい。

2005 7/19
出来事メモ、サイト運営

宮崎正勝 『鄭和の南海大遠征―永楽帝の世界秩序再編』 中央公論新社 1997

今月でmaromaro.comが4周年を迎えた、
自称はらぶナベ@でもこの4年で他称はすっかり「まろまろさん」です(^^;

さて、『鄭和の南海大遠征―永楽帝の世界秩序再編』宮崎正勝著(中公新書)1997。

僕は昔から節目節目で妙に歴史本を読みたくなる性癖がある。
サイト設立4周年の日に読み終えたこの本は、
15世紀初頭に明の永楽帝の指示でおこなわれた鄭和の南海遠征を
宋代から元、明にかけての海洋交流の歴史として捉え直そうとする一冊。
この1年はコラム「WEBと海」も書いたので海洋交流ものを読みたいと思って手に取ってみた。

著者はこの本の中で世界史上の「大航海時代」は四回あったと主張する。
ダウ船が中心の第一次大航海時代、ジャンク船が中心の第二次大航海時代、
そして世界史で習う第三次大航海時代と蒸気船が中心の第四次大航海時代。
(この中で第三次大航海時代だけが強調され過ぎていると著者は批判する)

中国沿岸から出発して、東南アジア、南アジア、モルジブ、中東、
果てはアフリカ東部まで到達した鄭和の7回にわたる南海遠征は、
永楽帝による冊封体制を通した世界秩序の再編であって、
第二次大航海時代の最後をかざるものだったという。

鄭和の南海遠征にスポットを当てながら、海は文明や国を”隔てる”空間ではなく、
多様なネットワークで”結びつける”空間だったという視点で海洋交流の歴史を振り返っている。

ちなみに副題が「永楽帝の世界秩序再編」とあるように、
鄭和は人格を否定された宦官なので彼の意志や心情は資料として何も残っていない。

でも、読み終えてみると大航海にのぞむ鄭和の心情の方に興味を持った。
色目人(イスラム教徒の在留外国人)の子として海の無い内陸部の大理に生まれ、
時代が元から明にうつる過程で侵略を受け、捕虜、宦官になり、
大航海することとなった彼の心情は一体どんなものだったんだろう。

できれば彼にとって海は希望あるものであってほしかった、と勝手に妄想してしまった。

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2005 7/19
歴史
まろまろヒット率3

二代目帝都軒の「ゴボウの青椒肉絲」

ジャージでグリるコミュニティ(JGC)第二回オフ会「ジャージで中華食べちゃうぜ(JCT)」を開催。
会場となったお店の大将はソーシャルネットワーキングもやってるので話が早くて助かった。
写真はゴボウの青椒牛肉絲。めちゃウマ&めちゃヘルシーで大満足!ジャージだと食もすすみますな。
大塚の「二代目帝都軒」にて。

ばったりなエスワイルの「カフェ・ルーロー」

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春日通りを自転車で移動してたらご近所さんのみゆとバッタリ遭遇。バッタリついでにまろまろとお茶することに・・・
入ったのは前々から行きたかった小川町から移転してきたケーキのお店。カフェ・ルーロー(カフェロールではない)を頼むとほろにがマイウー!
噂に聞いていても一人ではなかなか入れないものだから今日はバッタリに感謝な午後の一時でした。
春日・後楽園(東京都文京区春日1-12-6)の「エスワイル」にて。

檀上寛 『明の太祖 朱元璋』 白帝社 1994

「ジャージで中華食べちゃうぜ」(JCT)の準備をしている、
らぶナベ@暑いけどモデレーターなのでジャージ上下着で参加します。

さて、『明の太祖 朱元璋』檀上寛著(白帝社)1994。

明を建国した朱元璋(洪武帝)の人物伝。
僕にとって朱元璋は捉えどころが無い不思議な人物という印象があった。
断片的に耳にする彼のエピソードは両極端なものが多いので、
一度彼の人生を通じた伝記を読みたいと思っていたら
たまたま図書館で目にとまったので手に取った一冊。
(なぜか彼の伝記が日本では少ない)

読んでみると、社会の最下層からスタートして上司に苦労しながらも独立、
ライバルたちを倒して明を建国するまでの前半生はまさにチャイニーズ・ドリーム。
元朝では活躍の場が無かった知識人たちを採用したり、
その戦い方は三国志演義の赤壁の戦いのモデルとなったりと華々しい印象を受ける。

そして皇帝になってからは、在位30年の間に胡藍の獄、文字の獄などで
功臣や元仲間をほとんど根こそぎ粛清した恐怖政治を何度も断行。
後半は重苦しく暗い印象があって、人生の前半と後半ではまったく違った印象を受けた。

「一身において聖賢、豪傑、盗賊を兼ねた人物」(趙翼)と言われるように、
彼の複雑な人格は、通史として読んでもやっぱり不可思議さが残った。
人間はみんな多面的な要素があるとは言え、
さすがにここまで極端な例はなかなか無いだろうと感じた。
ちなみに結果的にグロテスクな印象が強い朱元璋は毛沢東が高く評価している。
親近感を感じたのかな?(^^;

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2005 7/13
歴史
まろまろヒット率3

陳舜臣 『桃源郷』 集英社 上下巻 2001

“イニシャルG”ことゴキブリを捕食してくれるスーパー益虫「アシガカグモ」は
実はG以上に見た目が怖いことに戦々恐々している、
らぶナベ@自然との共生にはイバラの道がありますな(T_T)

さて、『桃源郷』陳舜臣著(集英社)2001上下巻。

まろまろフラッグがイランまで放浪した機会に
ユーラシアものを読みたいと思って手に取った歴史小説。

桃源郷伝説の子孫たちと、カラ・キタイ(西遼)を建国した耶律大石、
そして世界各地に散らばった隠れマニ教徒たちを物語の主役にしている。
舞台となる地域も東アジア(遼、金、宋)、南アジア(占城、師子国)、
中央アジア(西夏、カラハン)、西アジア(セルジューク)、北アフリカ(ファーティマ)、
イベリア半島(ムラービト)まで当時のユーラシア主要各国を網羅している。

最初は東西文明の交流をえがいた小説として楽しく読めたが、
だんだんと信仰色が強くなって、最後はよくわからない終わり方だった。
期待が大きかっただけに残念な印象が強かった。

ちなみにほんのちょっとしか登場してないのに、
金の完顔阿骨打が妙にカッコ良かったのが印象深い。

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2005 7/10
歴史小説
まろまろヒット率2