檀上寛 『明の太祖 朱元璋』 白帝社 1994

「ジャージで中華食べちゃうぜ」(JCT)の準備をしている、
らぶナベ@暑いけどモデレーターなのでジャージ上下着で参加します。

さて、『明の太祖 朱元璋』檀上寛著(白帝社)1994。

明を建国した朱元璋(洪武帝)の人物伝。
僕にとって朱元璋は捉えどころが無い不思議な人物という印象があった。
断片的に耳にする彼のエピソードは両極端なものが多いので、
一度彼の人生を通じた伝記を読みたいと思っていたら
たまたま図書館で目にとまったので手に取った一冊。
(なぜか彼の伝記が日本では少ない)

読んでみると、社会の最下層からスタートして上司に苦労しながらも独立、
ライバルたちを倒して明を建国するまでの前半生はまさにチャイニーズ・ドリーム。
元朝では活躍の場が無かった知識人たちを採用したり、
その戦い方は三国志演義の赤壁の戦いのモデルとなったりと華々しい印象を受ける。

そして皇帝になってからは、在位30年の間に胡藍の獄、文字の獄などで
功臣や元仲間をほとんど根こそぎ粛清した恐怖政治を何度も断行。
後半は重苦しく暗い印象があって、人生の前半と後半ではまったく違った印象を受けた。

「一身において聖賢、豪傑、盗賊を兼ねた人物」(趙翼)と言われるように、
彼の複雑な人格は、通史として読んでもやっぱり不可思議さが残った。
人間はみんな多面的な要素があるとは言え、
さすがにここまで極端な例はなかなか無いだろうと感じた。
ちなみに結果的にグロテスクな印象が強い朱元璋は毛沢東が高く評価している。
親近感を感じたのかな?(^^;

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2005 7/13
歴史
まろまろヒット率3

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