西原理恵子・神足裕司 『それでも行きたい恨ミシュラン』 朝日新聞社 1994

関学KSCのよっしーの家で発見し、あまりに面白いので購入した 『恨ミシュラン』の第二段。
雑誌やテレビで紹介されたうまい店に行き、その店のネガティヴな面を見つけるという一見むちゃな本だが、
かなり筋の通った評価がめだつ。
この第二段は大阪も特集されていたが、彼らの批評は正しかった(^^)
また、青木光恵との貧乏話はかなり笑える。

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1997 2/22
ムック本、マンガ
まろまろヒット率4

会田雄次 『名将にみる生き方の極意』 PHP文庫 1997

主に戦国時代の武将を中心にフーシェやビスマルク、
カエサルなどの例を使ってそれぞれの局面に対しての心構えを述べている。
ビジネス書によくあるパターンだが、著者はことあるごとに
「Howto本ではない!」などと公言しているのがちょっと悲しい。
どうもかなりの老人らしく、著者の感性が古めかしく思えた。
しかしここで紹介されている多くの事例はまったくの事実であり、
それらを知るだけでも十分価値のある一冊だと思う。
また、どうでもいいことだがあまりよく知らなかった
蒲生氏郷のエピソードがいろいろ出てきたので勉強になった(^^)

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1997 2/18
歴史
まろまろヒット率 2

特務機関調査プロジェクトチーム 『新世紀エヴァンゲリオンの謎』 KKロングセラーズ 1997

エヴァ関連の本や「~の謎」本は大抵いい加減な作りで買うのを控えていたが、
この本はとても完成度が高く、また神学、哲学、 心理学などの正確な知識を説明していくれている。
また、作品に対しての独自の解釈やGAINAXの戦略など興味深いものが多数。
広い分野を網羅した用語集(そもそもこの作品の関連分野は広いが)もエヴァに限らず活用できそうだ。

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1997 2/14
ムック本
まろまろヒット率3

グレアム・T・アリソン、宮里政玄訳 『決定の本質』 中央公論社 1977

言わずと知れた政策学の数少ない古典。
名著中の名著として有名で一回生の時から一度は読んでみたいと
切に思っていた一冊。
キューバ危機における決定の本質を第一モデル(合理的行為者)、
第二モデル(組織過程)、第三モデル(政府内政治)の三つの視点から
アプローチしている。
まず各モデル理論を先に述べた後で、その理論にもとづいて
キューバ危機の決定を追っていってくれているので、読んでいて退屈しない。
第七章「結論」では、三つのモデルを比較検討していてわかりやすい。
その第七章によると「第一モデルはより広い脈絡、
より大きな国家的パターン、そして共有のイメージに焦点を当てる」、
「第二モデルは、情報や選択肢や行為を生み出す組織的ルーティンを
明らかにする」、「第三モデルは、政府の個々の指導者と、
主要な政府の選択を決定する指導者間の政治のより細かい分析に焦点を
当てる」と、それぞれのモデルでもその視点や結論はかなり違い、
お互いに相互補完(ををを!「補完」(^^))的であるとしている。

また、「これから発展しようとする科学には一般理論を要求する傾向が
みられる。この要求を満たすために、理解を犠牲にした一般化を無理に行う
傾向が強い。即席に一般化するよりも、部分的パラダイムを精密化し、
関連する行為の種類を明確化することの方が、限定的な理論や命題を
発展せしめるみのり多い道であろう」とアリソンが
あとがきで書いていることは、とても印象深い。
政策系学部や新しい学問領域を学ぶ人間に対する彼なりの示唆が
ここにはるように思う。
ちなみに注釈の多さは今まで読んだ本の中で間違いなくトップだ(笑)

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1997 2/13
意思決定論、政治学、歴史
まろまろヒット率5

藤本憲幸 『あなたを変える超「熟睡短眠」法』 三笠書房 1995

関学KSCの服部から借りた本。いかにもうさんくさいタイトルで服部が好きそうな自分を追い込む系だった。
短い睡眠で成功をおさめた人々の記述が紹介されている。
結局は睡眠というものに対しても必ず積極的な意識を持つことが重要ということが言いたいようだ。僕には絶対無理だけど。
ちなみに朝起きるときや気合いを入れたいときは、肛門を絞めると良いらしい。
手の小指と足の親指に力を入れるのは合気道と同じだ。

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1997 2/11
健康
まろまろヒット率1

司馬遼太郎 『覇王の家』 新潮社 上下巻 1979

突発的に読みたくなって一日で読み上げた
小牧・長久手の戦いをクライマックスにした徳川家康の本。
彼の成功にあやかろうとして読んだが、
その真骨頂である関ヶ原前後のことははぶかれていたのは残念。
この本では家康とは独創性も英雄性も無かったが、
その模倣と対人関係への細心の注意によって栄達したことになっている。

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1997 2/7
小説、歴史
まろまろヒット率3

P.G.ハマトン、渡部昇一訳 『知的生活』 講談社 1991

前々から関学KSCの服部から強く奨められていた一冊。
ようやく紀ノ国屋で見つけたので読んでみた。文字のポイントが
小さいのに550ページ以上もあったために読破するのに
だいぶ時間を取られたが、服部の異常なモティヴェーションの高さの秘訣を
盗んでやろうと思って読んだのでなかなか楽しかった。
欧米では昔から有名な作品らしく、関連書も多いようだ。
19世紀に書かれたものなので、中には心情的にも理性的にも
受け入れがたい話もあったが、示唆に富んだ本であることは確か。
特に第四章「時間について」での、「成功のこつは、
もっともシンプルな曲を選び、情感の表現に、
本当に必要ではない難しいテクニックはすべて避けることだ。」という言葉。
第十章「知性の衛生学」でのゴールトンが旅について語った
エピソードを元にした「仕事の道程を楽しむべきであって、
仕事が終わることばかり心待ちにすべきではない」と忘れやすい教訓を
語るところは印象に残った。特にこの第十章は再読の価値あり。

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1997 2/6
エッセイ、哲学
まろまろヒット率4

『歴史群像シリーズ35 文禄・慶長の役』 学研 1993

このシリーズはいつもは飛ばし読み、乱読するのが普通だが、
今回のは前から興味があった文禄・慶長の役のものだったので、
テスト前から少しづつ読んでいくといつのまにか全部読み終わっていた一冊。
もう少し戦術、戦略面を強調して記載してくれれば良かったのにと思う。

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1997 2/5
歴史
まろまろヒット率3

笹川儀三郎 『現代の企業経営を学ぶ―経営学入門』 ミネルヴァ書房 1996

「マネイジメント論」テキスト。同じミネルヴァ書房から出版
されている同じような題名の本(『現代の企業経営』)と間違えた本。
第一編:企業経営の仕組みを知る
第二編:企業経営の現状を探る
第三編:経営学の流れを追う・・・から成っている。
第一、二編は面白くなかったが、第三編はとても面白かった!
テイラーの科学的管理法やファヨールの管理学説から始まり、
そこに人間関係論の側面を加えたメイヨー、レスリスバーガーの
公・非組織論。これらを総合的に統合したバーナードの組織論、
この論では「有効性」と「能率」のバランスによって組織の存続条件が
成り立っているとする。また、いままでの「上位権限説」を
「権限受容説」へと転換したのが彼の功績。
そして人の心にある「無関心圏」にも注目したのも有名。
このバーナードの組織論にのっとった管理学にモティヴェーションの概念を
入れたのが、マズロー(「自己実現人モデル」)、
アルダーファー(「ERG理論」)、ハーズバーグ(「衛生要因」と
「動機づけ要因」からモティベーションは成り立つ)、
ブルーム(「期待理論」)などが、行動科学を管理学に組み入れた。
人間を静的にとらえる行動科学を発展させて人間を動的にとらえる
人的資源管理論がアージリス(「内部適応」と「外部順応」)と
マグレガー(「X理論、Y理論」)によって確立された流れが
とても面白かった。
組織を構成する人間を「経済人」から「前期社会人(人間関係論)」から
「後期社会人(自己実現論)」、そして「多面的人間」へと、
研究が進むたびに人間の見方が複雑かつ深くなっていくのが、
一種皮肉でもある。

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1997 1/26
経営学、組織論
まろまろヒット率3