渡邊義弘@石垣島は11月に入って初めてクーラー無しで眠れるようになりました。
さて、与儀俊介 『イラストで覚える琉球王国時代の人物』 アトリエスタンド 2015。
琉球王国時代、約450年間に活躍した43人の歴史上、伝説上の人物をイラストで紹介する一冊。
中でも、三線の基礎を作った湛水親方、組踊の創始者の玉城朝薫、歌人として知られる恩納ナビなど、文化を担った人々に興味を持った。
2016 11/7
歴史、琉球、沖縄
まろまろヒット率3
since July 19th, 2001
渡邊義弘@石垣島は11月に入って初めてクーラー無しで眠れるようになりました。
さて、与儀俊介 『イラストで覚える琉球王国時代の人物』 アトリエスタンド 2015。
琉球王国時代、約450年間に活躍した43人の歴史上、伝説上の人物をイラストで紹介する一冊。
中でも、三線の基礎を作った湛水親方、組踊の創始者の玉城朝薫、歌人として知られる恩納ナビなど、文化を担った人々に興味を持った。
2016 11/7
歴史、琉球、沖縄
まろまろヒット率3
渡邊義弘@同世代に地元産水産物のPRをしていただく中学生向けワークショップを開発中です。
さて、安藤隆ほか 『日本のコピーベスト500』 宣伝会議 2011。
複数のコピーライターが選んだ戦後日本のキャッチコピー選集。
キャッチコピーだけでなく、コピーライターによる解説も興味深く、
「おいしい生活。」(西武百貨店)のキャッチコピーについて、著者の一人である安藤隆が・・・
○いつもの言葉の垢を落として、生まれ変わらせる。これこそが言葉の使い手の仕事です
・・・と解説しているのは、コピーライターとしての誇りを感じた。
また、500あるキャッチコピーの中では・・・
「母が恋した頃の夏に、娘が近づいていく。」(味の素ゼネラルフーズ・ブレンディ)
・・・が切なくて印象に残った。
(娘はいないけれど、てへぺろ(・ω<)☆)
ちなみに、「キャッチコピーは時代を現わす」と何度も解説で強調されているけれど、
この本にはキャッチコピーの発表年が書かれていないのは残念に思った。
2016 11/1
広告、キャッチコピー
渡邊義弘@石垣市立西部地区4小学校合同「職業人講話」で講師をさせていただきました。
さて、大石直樹 『なぜなぜ八重山の民話』 沖縄自分史センター 2012。
八重山諸島の民話を集めた一冊。
大型本で挿絵もあるので読みやすい。
中でも、北斗七星の2番目の星は、人間の妻になった天女が帰って行ったものだとする天女伝説は印象に残った。
(「北斗七星は八つ星」)
巻末の解説によれば、星が人間の妻に話は中国南部や南米にも伝承があるとのこと。
キレイに北斗七星が見える南の島ならではの伝説だと感じた。
2016 10/29
民話、寓話、八重山諸島、石垣島
まろまろヒット率3
渡邊義弘@石垣市地域おこし協力隊として働き始めました。
さて、崎山直 『八重山の歴史と文化』 崎山直 2000。
石垣島の郷土史家による自費出版。
1970年代の講演録を中心にまとめられているので、当時の世相と八重山諸島の関係が読み取れる内容になっている。
中でも、かつて「エーマ」や「ヤイマ」とも呼ばれていた、「ヤエヤマ」の漢字を「八重山」としたのは、
自然の地形を考えて、「字義的な解釈はさておくとしても妥当な漢字」と述べているところは印象に残った。
(「沖縄の島々のなかで」)
2016 10/27
歴史、八重山諸島、石垣島
まろまろヒット率2
渡邊義弘@昔話や寓話が好きです。
さて、樋口雅一・池田香代子・西村佑子 『まんがグリム童話』 講談社 全6巻 2002。
グリム童話の漫画化はいくつもあるけれど、こちらは原著を忠実に再現することを目指しているシリーズ。
読んでみると、「ねずの木の話」 (Von dem Machandelboom, KHM47) が、
軽快なリズム感とおどろおどろしさが合わさって、とても寓話的だと感じた。
ちなみに、各話の冒頭にある「グリムなるほど百科」では丁寧な解説があるけれど、
構成の面では、冒頭ではなく末尾にあった方がより分かりやすかったのではないのかと感じた。
2016 7/8
童話、メルヘン、寓話、おとぎ話
まろまろヒット率3
渡邊義弘@イタリア料理好きです。
さて、森田義之・樋口雅一 『マンガ メディチ家物語 フィレンツェ300年の奇跡』 講談社 2005。
ルネサンス期に活躍したフィレンツェのメディチ家の歴史をマンガで描く一冊。
同名が多くて混乱しがちなメディチ家の人物たちを分かりやすく物語化していて読みやすい。
また、メディチ家がパトロンとなったルネサンスを代表する作品や、芸術家の視点も盛り込んでいる意欲的な内容となっている。
2016 6/26
歴史、イタリア史、フィレンツェ史、ルネサンス
まろまろヒット率3
渡邊義弘@誕生日です。
ラリー・ローゼンバーグ、井上ウィマラ訳 『呼吸による癒し―実践ヴィパッサナー瞑想』 春秋社 2001。
お世話になったカウンセラーさんからオススメいただいた一冊。
マインドフルネスの基になったという、呼吸を中心にした瞑想について解説している。
中でも「気づき」について解説・・・
☆気づきはしばしば鏡に喩えられる
→鏡はそこにあるものをただ映し出すだけ
→それは考えるプロセスではなく、概念以前、思考以前のもの
<第1章 身体と共に呼吸する>
☆経験と親しむことが気づきの任務
→本当の親密さというのは何か特別な経験を求めたりするのではなく、物事をあるがままに見ること
<第1章 身体と共に呼吸する>
・・・というのは、印象に残った。
また、解放について・・・
☆真の解放はすべての貪欲、嫌悪、そして迷妄から自由になること
→苦しみは物事を私だとか私のものとして執着するところからやって来る
→消滅はしがみつく心からやってくる不必要な苦悩の終わり
→消滅というのは抹殺ではないことを理解することが重要
<第4章 智慧と共に呼吸する>
・・・と、述べているところ(問題を「溶ける」とも表現している)は心に響くものがあった。
以下は、その他にチェックした箇所(一部要約含む)・・・
○感情を抑圧することなく、感情を感じつつ呼吸していれば、すべてが変化していく
<第1章 身体と共に呼吸する>
○混乱をはっきりと深く見つめることが、純粋な明晰さと果断さへの最も信頼できる道
→混乱もやって来ては去って行くひとつの心理状態として見つめる
<第3章 心と共に呼吸する>
○無執着に至る確実な道は、執着について学び、観察して理解すること
<第3章 心と共に呼吸する>
○置かれた状況が滅茶苦茶に混乱している場合は、その混乱と共にいてその混乱をじっとよく見つめる必要がある
→行動への誘惑に駆られることなく不確実性の存在を受け容れることができるなら、それは明晰さに到達するための非常にいいチャンス
<第6章 日常生活と共に呼吸する>
○人生の真の満足は、たえず新たな目標を熱望しつづけることによるのではなく、人生を構成している小さなことどもに喜びを見出すことによって得られる
<第6章 日常生活と共に呼吸する>
○沈黙とはエゴのない場所であり、行為における沈黙とは、その行為を「私」だとか「私のもの」にすることなく、世間の中で行為すること
<第7章 沈黙の中に呼吸する>
2016 5/26
呼吸法、マインドフルネス、瞑想、スピリチュアル、仏教
まろまろヒット率4
渡邊義弘@常滑市情報政策担当員を任期満了で退職しました。
さて、心屋仁之助・横山裕二 『人間関係や仕事、恋にも有効! マンガで学ぶ 心屋仁之助の「非常識」でコミュニケーションはラクになる』 KADOKAWA/メディアファクトリー 2014。
テクニックやコツではなく、「常識」として固定観念になっていることを解きほぐすことで、コミュニケーションを円滑にすることを提案する一冊。
特に心に響いたのは、「”褒める力”が欲しいならばまずは”褒められ力”を鍛える」(非常識発想4)というところだ。
照れ屋なので褒められることを自然に受け入れられるようにしたいと感じた。
また、「”報われない”から卒業すると自然と大きな結果がついてくる」(非常識発想7)というところも心に残った。
2016 4/21
心理学、コミュニケーション論、実用書、マンガ本
まろまろヒット率3
渡邊義弘@好きな言葉の一つは「かけ橋」です。
さて、ロバート・D. パットナム、猪口孝訳 『流動化する民主主義: 先進8カ国におけるソーシャル・キャピタル』 ミネルヴァ書房 2013。
イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、スペイン、スウェーデン、オーストラリア、日本の8ヵ国を取り上げて、民主主義と社会関係資本の関係を模索する論文集。
原題は、“Democracies in Flux: The Evolution of Social Capital in Contemporary Society” (2002)。
読んでみて特に興味を持ったのが、各国の論文の中で、社会関係資本の中で結束型社会関係資本よりも橋渡し型社会関係資本の変化と減少について指摘しているものが多いところだ。
まとめのところでも・・・
○より新しい形態の社会参加は、狭く、架橋的でなく、集合的あるいは公共的目的にあまり焦点を当てていない
→社会関係資本のある種の私化を示しており、より解放的かもしれないが、あまり連帯的でない
<終章 拡大する不平等>
・・・と指摘しているのは印象深い。
以下は、その他にチェックした箇所(一部要約含む)・・・
○集合的交流は、集合行為につきものの様々なジレンマを解消して、交流がなかったならば人々がお互いに信頼し合って行動しそうにないような状況でも、人々に互いを信頼し合って行動するように促す
→相互信頼は社会の潤滑油→あらゆる交換をその都度決済する必要がなければ、我々は多くのことを達成できる
<序章 社会関係ションとは何か>
○社会関係「資本」の意味→物理的資本や人的資本(道具や訓練など)と同様に、社会的ネットワークは、個人にとっての価値と集団にとっての価値の両方を産み出すからであるし、また我々はネットワークの形成に投資することが可能だから
<序章 社会関係ションとは何か>
○社会関係資本の変化の基本的問い=
誰が利益を得て、誰が得られないのか?
この形態の社会関係資本は、どのような社会の実現を推進するのか?
より多くあることは、必ずより良いことなのか?
<序章 社会関係ションとは何か>
○メンバーたちの忠誠の対象がまちまちであるとか、考え方が多様である場合には自然に働くはずの抑制作用がないと、結びつきが密で同質な集団は、不吉な結末に向けて簡単に暴走しかねない
→橋渡しを伴わない接合は、ボスニアとなる
<序章 社会関係ションとは何か>
○狭義と広義の社会関係資本=
・狭義の社会関係資本=個人が自発的に参加し、定期的に対面の集会を開く集団の中でつくられ、埋め込まれた社会資源のみを指す
→公式の自発的非営利団体、非公式な友達の集まり、近所づきあい、教会の仲間など
・広義の社会関係資本=個人が参加するグループ内で、個人の自由意志というよりも偶然、抑制、社会向上の過程などの結果として形成されたり創造されたりするものを指す
→家族、会社、民族的なグループ、地域、都市、国家など
<第4章 フランス―新旧の市民的・社会的結束>
○関心=社会・政治生活についての一連の考えや意見と関係している
→その主たる対象は、ある程度の共同性を有する生活状態―必ずしも「他の全員」の生活状態ではないにしても、同じ市民仲間と見なされ、共通の政治的コミュニティに所属していると考えられる相当数の人々の生活状態―の物質的幸福、道徳的行為、個人の発展、美的特質などの特徴
<第5章 ドイツ―社会関係資本の衰退?>
○カラオケ民主主義=政治のメイン・メニューは官僚によって用意され、政治家はこのメニューの中から、自分好みの政策を選ぶ日本の政治の特徴
→カラオケと同様なシステムが官僚の手で用意されているため、多くの人たちが自分も政治に参加できると感じているし、実際に誰が政治家になってもそこそこの実績を上げることができる
<第9章 日本―社会関係資本の基盤拡充>
○日本の社会関係資本の変化=
・閉鎖的な社会名系資本から開放的な社会関係資本へ
・安心指向型の社会関係資本から信頼醸成型の社会関係資本へ、
→名誉型集団主義から協調型個人主義へ
<第9章 日本―社会関係資本の基盤拡充>
2016 3/15
社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)、比較政治学、政策学、経済学、コミュニティ論、アメリカ社会、イギリス社会、フランス社会、ドイツ社会、スペイン社会、スウェーデン社会、オーストラリア社会、日本社会
まろまろヒット率3
渡邊義弘@決して得意意識を持っている訳ではありませんが、数字は世界共通言語だと思っています。
さて、岩谷誠治・基井直 『マンガでやさしくわかる決算書』 日本能率協会マネジメントセンター 2015。
マンガのストーリー仕立てで、決算書の読み方を解説する一冊。
特に貸借対照表の「バランスシート似顔絵分析」(右目が上がっていれば安全)や、損益計算書の「会計ブロック」(左右同じ大きさのブロックを積む)などは視覚的に分かりやすい。
数字で表わしたものは視覚的に捉えれば理解が進むということをあらためて確認。
2016 3/10
会計学、経営学、マンガ本
まろまろヒット率3