宮崎市定 『大唐帝国―中国の中世』 中央公論新社 1988

年の初めの読書は歴史関係の本が多い、らぶナベです。

さて、『大唐帝国~中国の中世~』宮崎市定著(中央公論新社)1988年初版。
いろいろなところで評判が良かったので読んでみた、大物歴史家の代表作。
内容は後漢末からはじまって三国・魏晋・五胡十六国・南北朝・唐・五代末まで、
実に700年以上にわたる中国史を社会経済的な視点を盛り込みつつ扱っている。
タイトルは「大唐帝国」となっているけど、唐は全432ページ中330ページ目から始まるので
「副題と本題が逆やろ」と力いっぱい突っ込んでしまった(^^;

とはいえ、読んでみると中身はすごく面白い。
三国時代から唐時代までの間が手薄だったから新鮮に感じたというのもあるけど、
さまざまな民族(主に騎馬民族)が流入して社会が激変し、
多くの王朝が栄枯盛衰を繰り返すこの時代の躍動感を感じられた。
数々のグロテスクで暗いエピソードも含めて、
ダイナミックな中国史の神髄を垣間見れた気がした。
やっぱり通史はピンポイントの歴史よりおもしろい。
自分の生きている現在が後世から見ればどのような時代に写るんだろうと考えられるからだ。

ちなみになぜか僕は昔から唐の李世民(太宗)に親近感を感じていたけど、、
この本で紹介された彼の戦略パターン・・・
1:最初に十分な駒組みをおこなって陣形をととのえ、戦わないうちから敵を圧迫して、
 不利な状況と知りながらも決戦を避けられぬような状況に追い込む。
 (それまでは戦力を消耗することをさける)
2:十分に優位にたったうえで決戦をするが、そのときは駒得などには目をくれず、
 一挙に寄せ入り敵の本拠をくつがえすスピード作戦をおこなう。
3:あとでゆうゆう大駒を捕獲してつぎの戦争のさいに利用する。
・・・というのは僕の戦略シミュレーションでのやり方に似ている。
また、「李世民ほどいつも同じやり方でいつも同じように敵に買っている大将はほかにない」
・・・と著者が語っているように、ワンパターンさも似ていると感じた、いやん。
そんな2004年の幕開け。

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2004 1/9
歴史
まろまろヒット率4

松本楼の「きのこハンバーグランチ」

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弊社内にはなぜか老舗洋食屋さんがある。前から気になっていたけれど今日は副指導ゼミが終わってからみんなで行くことに。よりによって理系の建物内にあるのに落ち着いた雰囲気でちょっと異空間な感じだす。
東京大学本郷キャンパス内の「松本楼」にて。

どうとんぼり神座のコンソメベースの「神座ラーメン」


一泊二日で大阪に帰阪。ラーメンの中で一番好きな神座(かむくら)ラーメンを食べに行く。コンソメを基本にしたここにしか無い味。実家が近いこともあって故郷の味だけど歌舞伎町店ができたとのこと!これはいかねば!!
大阪・ミナミ道頓堀の「どうとんぼり神座(かむくら)」にて。

斉藤勇編・津々井良 『ご機嫌の直し方』 青春出版社 1998

今年一番売れた歌はぶっちぎりで『世界にひとつだけの花』だけど、
僕のまわりでは「オンリーワンにならなくてもいい、もともと一人のロンリーワン
という歌が大流行していた、らぶナベです。

さて、『ご機嫌の直し方』斉藤勇編・津々井良絵(青春出版社)1998年初版。
まろじぇくとXに来た人からもらった本。
様々な人から募集した109個の機嫌の直し方が紹介されている。
中には「ルール違反をする(No.20)」、「皿をたたきわる(No.24)」などの大それたものもあったけど、
僕は箱庭好きのぷちぷちくんなので「自分のやりたいことを10個書き出す(No.46)」、
「いつもの2倍の入浴剤を入れる(No.92)」あたりが手頃だと感じた。

あとがきに「不機嫌は楽な精神状態だから慢性化しやすい」と書かれてあったのには納得。

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2003 12/27
ムック本
まろまろヒット率2

まろじぇくとX「そして、進化は始まった」

エェーックス!

(田口トモロヲ風のナレーションで)
日本中が華やぐ日、クリスマス・イヴ。
それは、恋人たちが愛を語らう影で、挑戦がおこなわれる日でもあった。
イブは恋人たちだけの夜、という固定観念に立ち向ったプロジェクト
ONLINEとOFFLINEをつなぐ可能性に賭けたプロジェクト・・・
そのときどきで、名もなき人々の挑戦がおこなわれてきた。

その結果、夢の構想であった「どこでもOFF会」は確実に行われるようになった。
(事例1事例2)
コンパクト版のまろプチフラッグも完成したことによって、機動的な展開も可能になった。

そのような状況の中で、あえてイヴの日にプロジェクトをおこなう必要があるのだろうか、
そもそもプロジェクトXのパクりはこの数年でやり尽くされているじゃないか。
そのような疑問がわき起こるのも時間はかからなかった。

そして何より、らぶナベには彼女が出来ていた。
夢にまで見た恋人と二人きりのイブ。
「ふたりでいたい」と小さくささやく彼女の声・・・

イヴの夜にOFF会を開催するかどうか、その判断自体が、
これまでにない困難なプロジェクトになっていた。

これは、苦悩する挑戦者の闘いの記録である・・・
(西中島みふきが歌う『妄想の星』が流れる)

・・・っというわけで今年の12月24日OFF会をどうしようか悩み中です。
参加したいという個人的な意見のみならず、
プロジェクト全体としての意見・感想をお持ちの方は→こちらまで。

エェーックス!

(田口トモロヲ風のナレーションで)
Xmasの直前まで、らぶナベは迷っていた。
そんなとき、ふと、まろまろフラッグが目についた。
現代では、わからない言葉と出会えば、多くの人はまずネットで検索する。
だからまろまろフラッグを掲げた日は、「まろまろって何だろう?」
と思った人々がネットで検索してまろまろHPにやってくる。
その一方で、既にまろまろHPを知っている人は「あの旗か!」と声をかけてくれる。
まろまろフラッグはそうしたON-LineとOFF-Lineの間をまろまろという言葉でつなぐ旗として機能している。
では、このスモール版であるまろプチフラッグを大量に作って配布してみたらどうなるだろう。
奇しくも「まろプチフラッグがほしい」という意見がいくつか寄せられていた。
各地に常設することでONとOFFとの間のパッチ(patch)としての機能がよりいっそう高まるのではないか。
そして各フラッグにmalot(まろっと)No.を書いて配布すれば、
どのmalot-No.から飛んできたのか、どこで見かけたのかという情報を集めることができる。
それができれば、川を流れる浮き球を拾った人々がそれぞれのドラマを投影するように、
人から人へ流転する物の流れが追えるのじゃないだろうか。
浮き球それ自体は単なる物だけど、まろプチフラッグはアクセスする場所がある。
人から人へ流れるまろプチフラッグ。
自分で作ったものが自分の手から離れていくWEBメディアの中で、
離れたものからまたHPに戻ってくるぐるぐる感・・・
そんなぐるぐる感をONとOFFの間で実現することができるのではないだろうか。
らぶナベの考えは、「今年もやってみよう」という考えに傾きつつあった。
「自分自身がサンタになるんだ」、その気持ちは否応なしに高まった。

思い切って、彼女に話してみた。
「私もまろみあんだから・・・」
彼女の答えは、簡単だった。

・・・っということで、今年はまろプチフラッグ配布会をやります。
(さまざまなご意見ありがとうございました)

集合日時:12月24日(あえてイヴ!)、午後7時半~45分までの15分間

集合場所:後楽園駅(丸ノ内線・南北線)=春日駅(三田線・大江戸線)直結
     シビックセンター正面出口(春日通り側)出たところ→ここ
     まろまろフラッグを掲げています。
     警備員さんに怒られたらすこし移動しますので適当に探してみてください。
     ちょうど真裏はカップルが集う「ラクーア」です。

事前連絡:在庫の関係上、まろプチフラッグがほしいという人は事前に連絡ください。
     (遅れるけど参加したいという人もご連絡ください)
     別にいらないよという人は連絡不要でふらっと来てください。

持ち物:読み終えていらなくなった本がもしあれば持ってきてください。
    経済学でいう”パレート最適”プレイなので
    そういう本が無いという人は持ってこなくても大丈夫です。

質問:配布したまろプチフラッグ情報を寄せてもらえる専用掲示板の設置を考えています。
   画像もアップできる掲示板でオススメのものあれば教えてください。
   (できればmaromaro.com内に組み込めて携帯電話からも閲覧できるものと思っています)

エーックス!

12月24日、らぶナベは、まろプチフラッグを配布していた。
配布会には、文京区周辺のごはん日記からHPを知った人や、らぶナベと同じ学校に入学予定の人、
西行法師プレイに共鳴して和歌を持ってきてくれた人などが来た。
多くの人が、ON-LINE上では接点があるものの、OFF-LINEでは会ったことがない人々だった。
ONとOFFとのパッチであるまろまろフラッグは、イヴの日も機能していた。

ただ、12月最終週ということもあり、別日や、別時間を指定する人も多かった。
家に帰ると以下のようなメールが届いていた・・・
「初めてメールします、ツンドラーの一人です(中略)
僕たちのような存在に名前をつけてくれて、居場所もつくってもらえました。
(略)らぶナベさんは僕らツンドラーにとって本当のサンタさんです。
これからはイヴの日をご自分の時間として使ってください・・・」
(許可を得て一部掲載)

気がつけば、ツンドラーのリストもまろまろフラッグも、
らぶナベの手から一人立ちして、独自の進化がはじまっていた。
それは嬉しくもあり、少し寂しくもあった。
自分が産んだ卵が雛になり巣立っていく、親鳥と同じ気持ちなんだろう。

「そういえば”自立分散”が21世紀のキーワードだったな・・・」
そう思って見つめるまろまろフラッグ(箱庭マスターVersion)は、風に揺れていた。

思いはとどく
そしてそれは独りでに歩き出してゆく
(西中島みふきの曲がながれる)

2003 12/24前後
出来事メモ、まろじぇくとX

・・・っというわけで、イブの日とその前後に配布会に来られた方おつかれさまです。
「まろまろフラッグ放浪記」として画像掲示板を作って、
流転するまろプチフラッグの姿をアップできるようにしました。

慎重になることと不安に酔うことは違う

慎重になりたいなら、具体的に不安要因を書き出してみる。
外在性と一覧性がない慎重さは、単に自分に酔っているだけだ。
それでも不安感がつきまとうなら、そのエネルギーを向上につなる。
行動につながらない不安感は、単に後ろ向きの自己陶酔だ。

2003 12/22
はしり書き

「アボガドdeリヴ学環風」

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Xmasパーティで手作り料理を味わう。ガーリックトーストにアボガドソースを塗ってチキンソテーを乗っけて食べる料理。作ってくれた女の子いわく「アボガドdeリヴ学環風」とのこと。DJブースの設営をしたクラブ仕様の会場なので少し照明が暗いけれど。
お台場の国際交流会館にて。

南成瀬小学校でのワークショップ実践 with まろプチフラッグ&着ぐるみ

授業を作る授業として有名な情報学環の情報リテラシー論で結成した
情報学環・学際情報学府と教育研究科との合同プロジェクトグループ
「こねこねタッチ」の実践を町田市の南成瀬小学校6-1、6-2でおこなう。

初日の18日はゲームの仕組み説明で僕が大泥棒のまろまろ役でスキットをおこなった。
進行担当のメンバーから前日に配役を受けていやん、
さらにほとんどアドリブを要請されていやんだったが受けてくれたのでほっとした。
(持ってくるように言われていた着ぐるみは神様役の岡田に渡して活用)

製作した授業(ワークショッププログラム)の「変身!!あいうえお」は、
文字のデジタル伝達の仕組みを鉄玉(電極ON)とビー球(電極OFF)を流すゲームなので、
二進数への変換(アナログ→デジタル→アナログ)や振り返り学習が難しいのかなぁ
っとも思っていたが想像以上に飲み込みが早くて驚いた。
二日目の22日では玉とホースではなく、自分たちの指で伝えるという
さらに難しいものだったのにスムースにできていたのに関心。

初日が終わった段階でまろまろ掲示板への書き込みがあったことも驚いた。
いまの小学生は、わからない言葉や宿題はまずネットで調べるらしい。
情報化という点では自分はちょうど転換期を通った人間だけど(メールやネットは大学から)
あらためて情報リテラシーが重要性を感じた。
そういうこともあってワークショップ中に受け持ち班の集合目印として使っていた
まろプチフラッグを図書室に寄贈した。

一回りほど世代の離れた彼らと接してみてあらためて自分の世代の位置がわかったような気がする。
これからは彼らの世代とともにこの転換期を生きていくんだろう。

2003 12/18、22
出来事メモ

とんかつ深大の「紫いもとんかつ」

昔よく行っていたとんかつ屋さんに行く。メニューが豊富になっていて、りんごとんかつやパイナップルとんかつなどもあってびっくり。健康マニアなので紫いもとんかつを頼んでみた。
笹塚の甲州街道沿いの「かわりとんかつ 深大」。

二流のA級より一流のB級

自分は物でも料理でも二流のA級より一流のB級の方が好きだし、
振り返ってみれば人生の岐路では後者の匂いがする選択肢を選んできたような気がする。
思えば成功したHP(WEBサイト)でも綺麗なHPより小汚いHPの方が多いように思えるし、
アイドルも顔が綺麗で歌が上手い完璧な人より少し崩れてる方が人気がある気がする。
ハイソ顔で一般ぶる二流より、泥臭くてマイナーな一流の方が魅力的だ。
自分自身も一流のB級でありたいし、どうせなら超一流のB級になりたいと思う。

2003 12/19
はしり書き