エェーックス!
(田口トモロヲ風のナレーションで)
日本中が華やぐ日、クリスマス・イヴ。
それは、恋人たちが愛を語らう影で、挑戦がおこなわれる日でもあった。
イブは恋人たちだけの夜、という固定観念に立ち向ったプロジェクト、
ONLINEとOFFLINEをつなぐ可能性に賭けたプロジェクト・・・
そのときどきで、名もなき人々の挑戦がおこなわれてきた。
その結果、夢の構想であった「どこでもOFF会」は確実に行われるようになった。
(事例1、事例2)
コンパクト版のまろプチフラッグも完成したことによって、機動的な展開も可能になった。
そのような状況の中で、あえてイヴの日にプロジェクトをおこなう必要があるのだろうか、
そもそもプロジェクトXのパクりはこの数年でやり尽くされているじゃないか。
そのような疑問がわき起こるのも時間はかからなかった。
そして何より、らぶナベには彼女が出来ていた。
夢にまで見た恋人と二人きりのイブ。
「ふたりでいたい」と小さくささやく彼女の声・・・
イヴの夜にOFF会を開催するかどうか、その判断自体が、
これまでにない困難なプロジェクトになっていた。
これは、苦悩する挑戦者の闘いの記録である・・・
(西中島みふきが歌う『妄想の星』が流れる)
・・・っというわけで今年の12月24日OFF会をどうしようか悩み中です。
参加したいという個人的な意見のみならず、
プロジェクト全体としての意見・感想をお持ちの方は→こちらまで。
エェーックス!
(田口トモロヲ風のナレーションで)
Xmasの直前まで、らぶナベは迷っていた。
そんなとき、ふと、まろまろフラッグが目についた。
現代では、わからない言葉と出会えば、多くの人はまずネットで検索する。
だからまろまろフラッグを掲げた日は、「まろまろって何だろう?」
と思った人々がネットで検索してまろまろHPにやってくる。
その一方で、既にまろまろHPを知っている人は「あの旗か!」と声をかけてくれる。
まろまろフラッグはそうしたON-LineとOFF-Lineの間をまろまろという言葉でつなぐ旗として機能している。
では、このスモール版であるまろプチフラッグを大量に作って配布してみたらどうなるだろう。
奇しくも「まろプチフラッグがほしい」という意見がいくつか寄せられていた。
各地に常設することでONとOFFとの間のパッチ(patch)としての機能がよりいっそう高まるのではないか。
そして各フラッグにmalot(まろっと)No.を書いて配布すれば、
どのmalot-No.から飛んできたのか、どこで見かけたのかという情報を集めることができる。
それができれば、川を流れる浮き球を拾った人々がそれぞれのドラマを投影するように、
人から人へ流転する物の流れが追えるのじゃないだろうか。
浮き球それ自体は単なる物だけど、まろプチフラッグはアクセスする場所がある。
人から人へ流れるまろプチフラッグ。
自分で作ったものが自分の手から離れていくWEBメディアの中で、
離れたものからまたHPに戻ってくるぐるぐる感・・・
そんなぐるぐる感をONとOFFの間で実現することができるのではないだろうか。
らぶナベの考えは、「今年もやってみよう」という考えに傾きつつあった。
「自分自身がサンタになるんだ」、その気持ちは否応なしに高まった。
思い切って、彼女に話してみた。
「私もまろみあんだから・・・」
彼女の答えは、簡単だった。
・・・っということで、今年はまろプチフラッグ配布会をやります。
(さまざまなご意見ありがとうございました)
集合日時:12月24日(あえてイヴ!)、午後7時半~45分までの15分間
集合場所:後楽園駅(丸ノ内線・南北線)=春日駅(三田線・大江戸線)直結
シビックセンター正面出口(春日通り側)出たところ→ここ。
まろまろフラッグを掲げています。
警備員さんに怒られたらすこし移動しますので適当に探してみてください。
ちょうど真裏はカップルが集う「ラクーア」です。
事前連絡:在庫の関係上、まろプチフラッグがほしいという人は事前に連絡ください。
(遅れるけど参加したいという人もご連絡ください)
別にいらないよという人は連絡不要でふらっと来てください。
持ち物:読み終えていらなくなった本がもしあれば持ってきてください。
経済学でいう”パレート最適”プレイなので
そういう本が無いという人は持ってこなくても大丈夫です。
質問:配布したまろプチフラッグ情報を寄せてもらえる専用掲示板の設置を考えています。
画像もアップできる掲示板でオススメのものあれば教えてください。
(できればmaromaro.com内に組み込めて携帯電話からも閲覧できるものと思っています)
エーックス!
12月24日、らぶナベは、まろプチフラッグを配布していた。
配布会には、文京区周辺のごはん日記からHPを知った人や、らぶナベと同じ学校に入学予定の人、
西行法師プレイに共鳴して和歌を持ってきてくれた人などが来た。
多くの人が、ON-LINE上では接点があるものの、OFF-LINEでは会ったことがない人々だった。
ONとOFFとのパッチであるまろまろフラッグは、イヴの日も機能していた。
ただ、12月最終週ということもあり、別日や、別時間を指定する人も多かった。
家に帰ると以下のようなメールが届いていた・・・
「初めてメールします、ツンドラーの一人です(中略)
僕たちのような存在に名前をつけてくれて、居場所もつくってもらえました。
(略)らぶナベさんは僕らツンドラーにとって本当のサンタさんです。
これからはイヴの日をご自分の時間として使ってください・・・」
(許可を得て一部掲載)
気がつけば、ツンドラーのリストもまろまろフラッグも、
らぶナベの手から一人立ちして、独自の進化がはじまっていた。
それは嬉しくもあり、少し寂しくもあった。
自分が産んだ卵が雛になり巣立っていく、親鳥と同じ気持ちなんだろう。
「そういえば”自立分散”が21世紀のキーワードだったな・・・」
そう思って見つめるまろまろフラッグ(箱庭マスターVersion)は、風に揺れていた。
思いはとどく
そしてそれは独りでに歩き出してゆく
(西中島みふきの曲がながれる)
2003 12/24前後
出来事メモ、まろじぇくとX
・・・っというわけで、イブの日とその前後に配布会に来られた方おつかれさまです。
「まろまろフラッグ放浪記」として画像掲示板を作って、
流転するまろプチフラッグの姿をアップできるようにしました。