西行法師プレイ「出会い系サイトを歩く」篇

前篇

<西行法師プレイin出会い系サイト開始のお知らせ>
みなさん出会い系サイトを利用したことがありますか?
僕は全く利用したことがありませんし知り合いに利用経験者もいません。
出会い系サイトってどんなものなんでしょうね?
もう廃れたんだとか、いやいや中高生の間では既に定着しているとか、
いろいろなことが言われていますよね。

なぜ? いまさら? よりによって出会い系サイトに興味を持ったかというと、
この前読んだ『個人ページのカリスマ』で出会い系サイトを立ち上げた人の苦労話があったんです。
いろいろな事件もありましたけどそれほど如何わしいものではなさそうですし、
「出会い」っていうもの自体がネットの本質のような気がします。
(人類永遠のテーマかも?)
そういう漠然とした感覚を受けたのですが、
何分、新しい分野・事象なので実体験がなければいまいち把握できない・・・

・・・っという訳で出会い系サイトに実際に登録してみまっす!
大抵の出会い系サイトでは趣味のところに「読書」っていう
選択項目があるらしいので「まろまろ読書日記」を宣伝しまっす。
実体験できて宣伝もできるなんて一石二鳥!
あわよくば読書友達つくっちゃいます!(^o^)
さらにあわよくばツンドラーのリスト脱会っす!!(T_T)

これはあたかも見知らぬ土地への「旅」です。
ネカマさん(ネットでのオカマさん:大抵は冷やかして楽しむのが目的らしい)に引っかかって
まろまろ掲示板が荒らされるかもしれないんすけど(^^;
そのときは暖かい眼で見守ってあげてください。
不法行為(民法709条)の要件&効果をもう一度おさらいしなくちゃ(笑)

そんなこんなで出会い系サイトの情報&体験を持っている方、よろしければ連絡ください。
例のごとく報告は後ほどこのメルマガにていたします・・・
2002 6/19

中篇

「西行法師プレイ~出会い系サイトを歩く~」は着々と進行中です。
出会い系サイトのプロフィールを眺めてみると・・・
「団鬼六さんが好きな中1の女の子です」
・・・素敵な感性だよ、と思っちゃうようなものとか・・・
「輪廻転生について興味があります。仕事帰りに軽くお食事でもしながらお話しませんか」
・・・軽く話されへんやろ、とかいうものまで実に多種多です。
知り合った人の中にはさっそくまろまろ掲示板への書き込みをしてくれている人もいます。

でも、これが出会い系サイト・・・だけに限らずネットの特性なんすよね。
実生活では肩書きや見た目が邪魔をして趣味趣向や感性が伝わりにくい時があるっす。
実生活と比べてよりダイレクトに趣味趣向の話ができるのがネットの良さなんすね。
まろまろ読書日記を立ち上げてからすごくそういうことを感じます。

例えば去年の夏にこんなことがありました・・・
新宿から目黒に向かって山手線に乗っていると、
いかにも浜崎あゆみ好きのギャルギャルした女の子が乗ってきたんすね。
マイクロミニにチューブブラ、もちろんアクセサリつけまくりのその女の子が
僕の隣に座ってそそくさと取り出した本が・・・
司馬遼太郎の『翔ぶが如く』!!(>o< ) なぜーに司馬遼太郎? その上『翔ぶが如く』って! 『竜馬がゆく』や『燃えよ剣』と違って考察長くて小説っぽくないじゃーん!
普段、ギャルギャルした女の子には決して声をかけない僕が思わず声をかけました。
お互い降りる駅も違ってろくに話もせずに別れたのですが、
別れ際にまろまろ読書日記を紹介しました。
お互い話が要領を得ず(当たり前か)、不可解な人っていう風な印象を持たれたかなと思っていたら
一週間くらいたってその彼女からメールが来たんですね。
なんでも好きな先生がいてその先生が好きな本らしいから読んでいるとのこと。
・・・ええ話や(T_T)
さらに彼女はもともと歴史小説が好きらしくて、
まろまろ読書日記が面白かったのでメールくれたとのことです。

道で歩いている人やすれ違う人は一見して「私○○好きです」とはわからないっす。
ギャルでも歴史小説好きな人もいれば、おじさんでも嫌いな人がいる、
所属とか肩書きとか年齢とかそういうものだけで趣味趣向は決まらないんすね。
当たり前のことなんすけど実際の日常生活では外面からの印象が強くて
そういうことを忘れてしまいがちなんすね。
たとえば山手線で知り合った女の子と僕が事前情報なしに会ってお茶したとしても
歴史小説が好きかどうかまで話ができるかどうか疑問です。
先入観が邪魔をしてぎじゅしゃくした会話に終始する可能性だってあります。
出会い系サイトに代表されるネットでの出会いっていうのは、
そういう実生活では時に感性共鳴の邪魔をする見た目や肩書きを気にせずに
知り合って話ができるという特性があるなぁって思っています。
2002 7/4

後篇

これまでの体験から出会い系サイトは見た目や肩書きの印象にとらわれずに、
ダイレクトに趣味趣向の話ができて出会うことができるというメリットがあると感じました。
でもその一方で、だからこその怖さや怪しさもあると思います。
エキサイトフレンズ、Yahooパーソナルズ、acchanなどの代表的な出会い系サイトを中心に
2年やってみた印象では世間でいうよりもずっと健全だと思ったんですが、
リスクとどう折り合いをつけるのかに興味を感じて後半は旅を続けてみました。
(特に女性の方が出会い系のリスクは高いはず)

メル友になってくれた人や実際にお茶をした人に、
「どうして自分とメル友になろうと思ったのか?」、「怖くはなかったのか?」、
「選んだきっかけは何か?」となどと聞いてみると、
その答えの圧倒的多数が「まろまろHPを見たから」というものでした。
特に多かったのが・・・
・まろまろ掲示板などで他の人とのやり取りが見れてキャラがつかめた
・関係する他のサイトを見て安心した
・読書以外の接点をサイトで見つけたから
・・・という答えでした。

確かに最初のメールや登録情報だけでは書ききれない情報や、
意図しなかった接点などもHPにアクセスすれば載っています。
普通、初対面の人と会ったときはお互いの引っかかりを模索することから始めるものですが、
HPがあれば相手が勝手に自分との接点を探して引っかかってくれてから話が始められます。
そういう意味でメール=平面的な情報、HP=立体的な情報、ということも言えるかもしれません。
確かにこの旅を続けている間に出来た現在の彼女も元々はまろみあんでした。

・・・よく考えたら、自分のメディアがあれば別に出会い系サイトやらなくて良いじゃん。
そう思っていたタイミングで時代は出会い系から知り合い系のソーシャルネットワーキングへ。
(orkut、GREE、MIXI、kinugasaなどにいます)
出会い系サイトの旅もここで終えたいと思います。
これを見ている貴方も僕と出会っているのだから(^_-)
(掲示板での話題は→こちら)

最後に一句・・・

青い鳥

探すよりも

育てよう

人生いつでも

出会い系

2002 6/19~2004 7/4
出来事メモ、西行法師プレイ

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