カフェテラス本郷の「カツカレー」

ブランディング相談に乗りつつ注文。ここはみそ汁(けっこう旨い)とコーヒー、紅茶か飲み放題なのでごはんMTGにはいいですな。
はじめて食べたカツカレーは酸味のある食べやすい味でしたな。
本郷(東京都文京区本郷5-25-17)のカフェ本こと「カフェテラス本郷」にて。

佐藤賢一 『王妃の離婚』 集英社 2002

立ち退き問題更新停滞問題が立て続けに解決してきた、らぶナベ@今年のトラブル今年のうちにってやつです(^_-)

さて、『王妃の離婚』佐藤賢一著(集英社)2002。

中世フランス、まだ法学が神学の一部だった頃(カノン法)におこった国王から王妃への離婚裁判を舞台にした法廷もの。
主人公は学問の世界(カルチェ・ラタン)に挫折し、それでも知的な仕事からは足を洗えずに田舎弁護士をしている。
その主人公が圧倒的に不利な王妃側の弁護に名乗りを挙げる、過去の自分に復讐するために・・・

没落した主人公が過去を引きずりながら不利な状況を戦っていくというのは、まさに法廷もののお約束ストーリーだけど、
いきがっていた頃の気恥ずかしさ、引きずり続ける恋、上手く折り合いをつけられない思い出たちの描き方が絶妙で、
読んで自分の古傷がジクジク痛むような気持ちになったほどだ(^^;
この点がこの作品が直木賞(第121回)を受賞した理由のような気もする。

そんな過去と絡めながら進む現在はとても躍動感がある。
国際情勢の影響下で進む生々しい政治的駆け引き(カノン法なので裁判はローマ法王庁管轄)と、
鋭い論理戦を展開しながら不利な状況をつくがえしていく痛快さがとても面白い。
章立ても上手くて、息を飲むシーンが何度もあった。

エピローグの一番最後は必要ないような気もしたが、最後は男女にとっての「救い」とはいったい何なんだろう?っと考えさせてくれる一冊。

この本をamazonで見ちゃう

2005 12/12
歴史小説、法廷もの
まろまろヒット率4

まろまろ記の復旧&更新再開

10月7日から2ヶ月以上にわたってまろまろ記(maromaro.com)サイトが更新停滞していた問題が解決する。

経緯は・・・
1:MovableType3.17から3.2にVersionUP→しかしBackUP読み込みエラー発生(イヤン)
2:修正版MT3.2-1を再インストール→でもbackupは読み込めたけど今度は再構築エラー(バカン)
3:それならとSQL-lightを使ってPHP化&ダイナミック・パブリッシング化→それでも再構築はできたけど今度はarchiveページが真っ白で見れない(ダメン)
4:SQL-LightからMySQLに変えて再びダイナミック・パブリッシング化→何とか更新再開にこぎつけた(フゥ)

ただし、1の段階で管理画面で今までのアーカイヴを認識できなくなり、新しいURLのアーカイヴ(/arvhive”s”/→/archive/)を使うことになった。
これによってサイト内のリンクをすべて張り替えないといけなくなったので、その作業が本当に大変だった。
完全にURLが変わってしまって、拡張子を.html→.phpに変えるだけではなかったので、自動化も断念してすべて手作業になった。
(今後もURLが変わるたびに文中リンクを張り替えないといけないのはホントにツライのでこのURL普遍性問題をなんとかしたい)

このトラブルに見まわれたのはちょうどひと夏かけてブログ化をおこなってサイト内リンクを張り替えたところだった上に、
ちょうど賃貸物件の立ち退き交渉が大詰めを迎え、実際に引越をする時期とも重なっていたので、
オフラインの住まいもオンラインの住まいも足下が揺らぐ感覚に見舞われた。
2ヶ月も更新できないことは2001年7月のサイト開設以来なかったことでもあるので停滞している状態にストレスを感じた。

せめてもの救いはダイナミック化前の.htmlアーカイヴを残していたので更新はできなくてもこれまでのものを見ることはできたし、
更新はまろまろメルマガで配信は続けることはできたことだった(サイト開設前のML時代に戻った気分だった)。
作業中は1:VersionUPは慎重にする、2:BackUPはしつこくする、ことの重要さをあらためて痛感させられた。

そして復旧してみれば自分のメディアを続けることがいかに大切で幸せなことなのかを実感した2ヶ月間でもあったように思う。
立ち退き交渉話と共にアリガタサというものを感じる機会でもあったかもしれない(おっさん化?(^^;)。

2005 10/7~12/10
出来事メモ、サイト運営

プティフの「コーロカレー」

友人が近くに来たのでカレーランチ。僕はコーロ(黒豚のブロック)入りのカレーを注文。角煮のように大きめの豚がルーにからまってマイウー。
本郷(東京都文京区本郷4-1-3)の「プティフ・ア・ラ・カンパーニュ」にて。

立ち退き案件解決-さらば初代まろまろハウス-

夏からはじまった、いわゆる地上げの立ち退き交渉とその後のドタバタがようやく解決する。
(詳細メモはさすがに非公開(^^;)

僕はこれまで交渉上手と指摘されることが多かったし、確かに今回も結果だけを見れば満足すべきものが得られたと言える。
でも、この案件では交渉中に不快な思いをすることが多かった。
その最大の原因は、不動産側の強引な手法やぞんざいな態度、脅しすかしなどによるものでは無い。
そんなものは言ってみれば可愛いものと言えるし、ナベッカムとしてのポジショニングを存分に発揮できる。

不快に感じた最大の原因は、欲に目がくらんで豹変していく人々、判断を見誤る人々の醜さを近くでかいま見たことだ。
特に「これからも親戚付き合いしよう」とか「取り壊すんだからいらないものはおいていけばいい」などの耳障りの良いことを言っておきながら、
実際に退出するときになって敷金は返さないと手のひらを返してくる元大家さんや、
これまでさんざん人間関係を前面に出して法的な話を避けて理解者の立場を装いながら、
合意書を取り交わして引越が完了した途端に補償金を返せと主張してくる元大家さんの息子さんなどには強い不快感を感じた。
もちろんこうした主張は法的、社会通念的に通らない話なので対処はごく簡単なものだったが、
(『ギリシア・ローマ名言集』にあった「財産は、賢者にあっては奴隷の地位にあたるが、愚者にあっては支配者の地位にある」というやつか)
人間関係はもはや続けられないと見切りをつけることになった。
これまでは僕も角が立つと思って元大家さんとは法的な話は出さないようにしていたが、
法的な話を必要以上に避ける人はたいてい自分の勝手を押し通したい人が多いことをあらためて実感。

僕はこれまで人間関係を切るということがあまりなかった。
機会が少ないだけに、僕がその人間や集まりに見切りをつけるのには一定の傾向があるようだ。
・単に自分を守りたいだけのために、被害者を叩く加害者
・単に相手を叩きたいだけのために、正義感を振りかざす人間
・単に自分の欲を満たすためだけに、情を訴える人間
・・・こうた人たちには吐き気をもよおすほどの汚らしさと不快感を感じてしまい、
急速にしらけてしまって、さすがに僕でも見切りをつける傾向にあるようだ。

・・・っと言う割には、今回の件も含めて友人たちからは見切り判断が遅すぎる(甘い)と指摘されてしまった。
もっと見切りを早くすべきか、それともこれまでと同じようにギリギリまで待つか・・・
それもまたリアル人生ゲームを続ける上でのポジショニングだろうか(^^;

ちなみに不快感を感じる交渉中にも、何かと相談に乗ってくれた友人や先輩、暖かい手を貸してくれた法実務家、
結果について報告したときに励ましてくれたお隣さん、そして新しい関係にありがたさを感じることが多かった。
不快な思いをしただけに今回の件で交渉力、人生経験値が少しアップしたと思いたいところだ。

2005 8月はじめ~12/06
出来事メモ

キッチンせんごくで祝杯の「オムライスとエビフライ&カニクリームコロッケ」

movabletype再構築エラーに悩まされて二ヵ月以上サイト更新ができない状態が続いていた問題がほぼ解決したので協力者と祝杯をあげる。僕はオムライスのトマトクリームソースとエビフライ&カニクリームコロッケのセットを注文。前進は最高の調味料ですな(^o^)
本郷三丁目交差点付近(東京都文京区本郷4-2-1)の「グリルキッチンせんごく」本郷店にて。

司馬遼太郎 『播磨灘物語』 講談社 全四巻 2004(新装)

らぶナベ@「ドラゴンボール占い」の結果が亀仙人だったのでちょっと凹みました(>_< ) さて、『播磨灘物語』司馬遼太郎著(講談社)全四巻2004新装。 豊臣秀吉の参謀として活躍した黒田官兵衛孝高(如水)を主役にした歴史小説。 友人が黒田官兵衛に興味を持っていると言っていたのを耳にしたのと、 別の古い友人が「俺って黒田官兵衛っぽいんだよな」とつぶやいたのを思い出して読んでみた司馬作品。 読んでみると、播磨の端っこで鬱々として京都に出かけていった青春時代、豊臣秀吉との出会いで調略に全力をかけた日々、 反乱を起こした荒木村重を説得しに行ったのに投獄されて生死をさまよった時期、 竹中半兵衛とのお互いを認め合う友情の逸話など、 見所満載のはずが読み終わってみると消化不良な気持ちになった。 黒田官兵衛のあっさりした性格もあるのだろうけど、何よりも山崎の合戦以降のことは 最終章「如水」だけで要約されていて、駆け足に書かれていたのが残念だった。 関ヶ原の戦いで九州を席巻しようとした彼の姿ももっと書いてほしかった。 ちなみに僕は司馬作品の中に出てくる「中国大返し」のシーンがいつも印象に残る。 『新史太閤記』『功名が辻』でも印象深かった(自分と重ねあわせることもあった)けど、
この作品でも大急ぎで引き返す中で秀吉が馬上から大声で言った言葉を祐筆に書かせて、
各地に手紙で送る姿には今風に言うところのモバイル・コミュニケーションな姿をかいま見て印象深い。

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2005 12/1
歴史小説
まろまろヒット率3