お供え膳食わぬは男の恥

  「据え膳食わぬは男の恥」ということわざに出てくる「据え膳」とは、

  仏壇や神棚、お墓にお供えされている膳だと思っていたという、

  言葉や物事を勘違いして覚えることの多いらぶナベ勘違い集のひとつ。

  意味を考えたらすぐにその間違いに気づきそうなものだが、

  「そんな罰当たりなことにあえて挑戦するような猛々しさ」と、  
  
  「干からびて不味そうなお供え膳をあえて食べるようなストイックさ」が
  
  男として必要なんだという”べき論”的なことわざだと解釈して納得していた。

  お墓参りや法事のときに出てくるお供え物を見るたびに、

  「こんなものを食べないといけないなんて男になるって大変なんだなぁ」

  っと幼心に思っていたものである。

  この勝手な解釈の間違いに気づいたのはつい最近のことである。

  一度意味づけをしてしまうとなかなかその間違いに気づきにくいという一例である。

  類似例:「人生にあまり理由を求めすぎてはいけない」など

まろみあん

  まろまろ訪問者の呼称。世界表記は”maromian”。

  HP開設当初は訪問者を「まろまろさん」と呼ぼうと画策していたが

  最近はらぶナベ本人が屋号のように「まろまろさん」と呼ばれることが多く、

  訪問者の呼称を新たに創る必要性が出たため考案された用語である。

  普及した方を採用する進化論の自然淘汰(natural selection)理論によって  
  
  もう一方の呼称案「まろまろっ子」(maromarocco)”との併用が長らく続けられたが、
  
  訪問者による使用率が圧倒的に優勢になったため
  
  まろまろコラムをきっかけに「まろみあん」に統一された。

  そこはかとない脱力感と、ぬぐいされない痛さを兼ねそなえるという

  HPのコンセプトを体言していることから登場頻度の高い用語の一つである。

  ちなみにまろみあんな集いはmixiコミュニティでも存在している。

  応用例:「パイレーツ・オブ・マロミアン」(from 『WEBと海』)など

おなかヘリコプター

  「お腹が減った」の意味。

  空腹とヘリコプターとの間に類似性や相関関係があるわけではまったくなく、

  単に口にしたときの響きだけで構成されている言葉。

  普段らぶナベはダジャレを好まないが、この言葉だけは語感の良さから口にしている。

  コツは恥ずかしがらず気負いもせず、ごく自然につぶやくとである。  
  
  照れや躊躇が少しでもあるときには決して口にしてはいけない、
  
  ある意味で心の強さが求められる言葉である。

  類似例:「おなか水天宮(前)」、「おなかグゥ太郎」、「おなかグゥ左衛門」など

社会的コスプレ

  らぶナベの読書日記出来事メモにはプレイという言葉がよく出てくる。

  プレイ(PLAY)には遊戯やごっこという意味があるので

  「カラオケプレイ」や「飲み会プレイ」などのように使うのは無論のこと、

  地名にプレイをつけて旅行の意味にしたりしている。(モンゴルプレイなど)

  さらに行動のみならず社会的なポジショニングに対してもその役割や立場を”演じる”点を強調して  
  
  「社員プレイ」、「役員プレイ」、「先輩プレイ」、「良い子プレイ」、「ひねくれプレイ」
  
  ・・・などと呼んだりすることもある。

  心理学で”ペルソナ論”という立派な概念があるにも関わらず、

  このようにすべてを”社会的コスプレ論”という概念で片付けようとする姿には
  
  たまに良識ある人からはプチギレされたり、

  ときどき心優しい人からはよっぽどプレイに飢えているんだなと可愛そうな眼で見られている。

  類似例:他にも身元をふせて働く”特命係長プレイ“などがある。

  追記:『コスプレとバランス』としてまろまろコラム化。

15の夜

  らぶナベの口癖のひとつ。

  思春期のやり場のない怒りや衝動を歌った尾崎豊の『15の夜』という名曲があるが、

  らぶナベはちょうど15歳の時にたまたまこの歌と出会った。

  「盗んだバイクで走り出す(略)暗い闇のとばりの中へ・・・」

  という印象的な一節に心震わして家出を試みたことがある。

  当時たまらなく感じていた圧迫感や焦燥感とこの歌を重ね合わせて、
  
  歌詞にあるようにわざわざ寒い冬の夜を選んでバイクを盗もうとした。
  
  ・・・ところがいざ実行に移してみるとバイクの盗み方がわからず、

  試行錯誤してみたものの寒さに耐えられずに結局そのまま家に戻った経験がある。

  この歌ではバイクを盗んだあとに「自由になれた気がした、15の夜」
  
  という一節で終わるが、らぶナベ版15の夜は

  「自由になれた気もしなかった、15の夜」として終わった。

  以来、「世の中というのは歌や小説のようにはいかないものだ」というのが口癖になる。

  どんなことでも話半分に見聞きしなくてはいけないという、
   
  人生にとって何番目かに大切な心構えを養うきっかけとなった事件である。

  誰もが思春期に一度は経験する社会の壁との衝突は後に財産になるものである。

  類似例:飲み屋でよく耳にしても・・・「しみったれた武勇伝は聞き流せ」

らぶりんぴっく

  恋愛の別名。

  らぶナベがたまたまオリンピック開催中に恋に落ちたことから名付けられた。

  4年間の積み上げを一瞬に賭けるような集中力の高まりと、

  忘れた頃にやってくる点などが似ているのでなにかと使われている用語。

  時として不可解な判定をめぐって恋愛仲裁裁判所のような

  第三者機関に救済を求めたくなることもある。

  また時としてオリンピック開催期間よりも早く終了したりもする。

  用例:告白する前に勘付かれてそれとなく拒絶されたという友人に対して・・・
    「君のラブリンピックは聖火ランナーが点火する前に終わったんだね」となぐさめるなど

陰謀マニア

  らぶナベは自然に会話していても不穏な単語を使ってしまう上に

  事あるごとに裏読みしてしまうため命名された称号。

  どうやら「歴史マニア」から発展したようだ。

  用例:「考えすぎたら陰謀マニアになってこまっちんぐ」など

忙しい暇人の会

  忙しい時にかぎって暇人のように時間を使うという人生を贅沢に生きる会。

  らぶナベはその会長をつとめる。

  決して現実逃避ではなく現実への挑戦の会である。

  活動例:「レポート提出を明日にひかえて急に本棚の整理をはじめる」、
    「遅刻しそうなのにいつもやらない玄関の靴をそろえる」など

追記:mixiにはコミュニティも存在する。

妄想銀行

  妄想はためればためるほど利子が付くように膨らむので

  あたかも銀行のようだという比喩。

  英名はIMAGINE BANK。らぶナベは大阪支店長である。

  ゼロ金利政策とは無縁な利子がつきまくっている堅実な優良銀行である。

  類似例:「妄想証券取引所(NABEDAQ)で山田優銘柄ストップ高」など

痛いものコレクター

  らぶナベは「痛い」ものを集めるのが好きである。

  胸が苦しくなったり痛々しいものを見るとがんばって生きていこうと思うからである。

  しかし自身が一番のコレクションだと言われてこまっちんぐ。

  用例:「Xmasの夜にわざわざ合わせて飲み会やるツンドラーのリストって痛いよな」、
      「いま日本で一番痛い言葉&”セレブ”と”勝ち組”」など