『電車男』後にTO-FU CAFE FUJINO(豆腐カフェ藤野)の「豆乳ドーナツ」

VirginCINEMAで『電車男』を観た後で京都から進出した豆腐カフェ藤野に行く。名物の豆乳ドーナツを食べながら映画の感想をフィードバック。内容よりも観客の99%がカップルで、そこら中で男性が連れの女性に解説している姿が目に着いたが、男の方が熱く語る恋愛映画ってこれまでなかったよなという感想に集約した。
六本木ヒルズの「TO-FU CAFE FUJINO(トーフカフェ・フジノ、藤野)」にて。

岳宏一郎 『蓮如 夏の嵐』 毎日新聞社 上下巻 1999

らぶナベ@芸術法セミナーにお呼ばれして世田谷ものつくり学校に行ってきました。

さて、『蓮如 夏の嵐』岳宏一郎著(毎日新聞社)1999。

すたれ気味だった本願寺を再興して、戦国時代の一向宗の勢力伸長と
現代に至るまでの浄土真宗の実質的な基礎を築いた蓮如を主役にした歴史小説。
特にこの小説では家督を継いで歴史の表舞台に登場した40代からを中心にえがいている。

読んでいて不思議だったのは彼は人生の中で二度も本拠地を焼かれて退避しているが、
その度に前よりも大きく復活している点だ。
その最大の原因は彼を支える信者(門徒)が支援したからと言えるけど、
蓮如は信者をおいてけぼりにして自分だけ財産を持って逃げたりしている。
そんな彼がなぜ信者の信仰を一身に集めることができたのか、
その過程や経緯をもっとえがいてほしかった。
(悪人正機だけなら他の真宗諸派も唱えていたことで別に蓮如じゃなくてもいい)

蓮如は教義としては親鸞の教えをゆがめているところもあるし
親鸞の血脈にこだわって貴族的な序列を明確にさせるなど、
実は親鸞が激しく批判した旧仏教的な体質を持ち込んだ人間でもある。
この小説の中でも蓮如が歴史上あまり人気がないのがよくわかる描き方をされている。

でも、そういう蓮如だったからこそ今に通じる基礎を築けたという見方もできる。
彼の人生には何の感動も覚えないけど、彼の功罪にちょっと興味を持った。

この本をamazonで見ちゃう

2005 6/10
歴史小説、宗教
まろまろヒット率2

華城で研究会後の「杏仁豆腐」

研究会が終わってからメンバーと中華る。人数が多かったので大皿料理で注文できたし、ちょうど眼が疲れていたので野菜をたくさんとれる中華はありがたかった。
最後は杏仁豆腐でしめる。あっさりマイウー。
本郷(東京都文京区本郷7-2-5 )の「華城」にて。

舘沢貢次 『宗教経営学―いま注目の宗教法人のカネ・ビジネス・組織』 双葉社 2004

ディズニーランドと宗教の違いが分からない、らぶナベです。

さて、『宗教経営学―いま注目の宗教法人のカネ・ビジネス・組織』舘沢貢次著(双葉社)2004。

金光教、生長の家、真如苑、立正佼成会、天理教、創価学会の
6つの代表的な新宗教への取材を通してそれぞれの教団経営を紹介する一冊。
僕は科学と宗教の違いは「種明かしをするかしないか」にあると思っている(技術と魔術の違い)。
だから種明かしをしない宗教の内部経営を取り上げるのはずいぶん挑戦的だなぁと思って読んでみた。

読んでみると、教団の歴史と活動の記述が多くて、実際の経営面の記述が物足りなかった。
各教団にかなり遠慮している部分も目についたが、どうせやるならもっと踏み込んで欲しかった。
また、そもそもその宗教がどうしてそこまで集客力のあるブランドになったのか、
その過程や秘訣をもっと書いてほしかった。
ただ、各新宗教の設立経緯や内紛などのざっとした教団史としては面白い。

読み終えて一番印象深かったのは、紹介されている宗教はどれも「平等」を唱えているけど、
そのほとんどの教主が世襲しているということだ。
実際には世襲してる団体が訴える「平等」に納得する信者が多数いるというのが興味深かった。
そこまで強いブランド力はいったいどこからくるのだろうか(^^;

この本をamazonで見ちゃう

2005 6/7
宗教経営学
まろまろヒット率2

焼肉屋マルキ市場の「フローズンヨーグルトのベリーかけ」


今日は中野で焼肉にお呼ばれする。焼肉の後のアイスはカロリー的に身体に悪いのは分かるけど、とっても惹かれてしまう。思わずフローズンヨーグルトのベリーかけを頼んでしまった。
食べてみるとマイウー!フローズンヨーグルトはあまり食べる機会は少ないけど大好きだったりする。
中野の「焼肉屋 マルキ市場(まるき市場)」中野店にて。

『もっと野菜を食べなくっちゃ』 講談社 2002新版

いま日本で一番うさんくさい言葉は「セレブ」だと思う、らぶナベです。

さて、『もっと野菜を食べなくっちゃ』講談社(2002新版)。

587点にもおよぶ野菜料理のレシピが紹介されている料理本。
レシピの数は膨大だけど、野菜の種類や調理法から逆引きもできる上に、
各野菜ごとの処理・保存方法、栄養面の紹介もちゃんとされているので
健康ホリックな僕にはたまらない一冊。

これだけ分厚くて充実しているのに1500円は料理本としては安い。
まさにヘルシー料理本の決定版として自信を持って薦められる料理本。

この本をamazonで見ちゃう

2005 6/4
料理本、健康
まろまろヒット率4

戸頃重基 『鎌倉仏教―親鸞・道元・日蓮』 中央公論新社 2002(原1967)

この前、新宿西口の「銀座ルノアール」で打ち合わせしていたら、右隣は不倫カップルが別れ話している席、左隣はゲイのカップルが大喧嘩してる席に挟まれて気になって仕事どころではなかった、
らぶナベ@これが仏教で言う「業」の深さか(>_< )

さて、『鎌倉仏教―親鸞・道元・日蓮』戸頃重基著(中央公論新社BIBLIO)2002(原1967)。

鎌倉仏教の代表的な三人の教祖、親鸞、道元、日蓮を比較しながら、 彼らの思想的模索や独自性を明らかにしようとする一冊。
初版から40年近くたっているので少し古めかしい部分はあるけれど、 さすが名著と言われているだけあって偏りがちになる宗教本の中では バランス感覚を持って書かれているので読みやすいし解釈に説得力がある。

中でも「鎌倉仏教のなかで、法然と親鸞は他力の信仰を求めて生き、道元と日蓮は自力の修行に打ち込んだ。 法然と親鸞とは、この世の価値を究極的に否定し、道元と日蓮は、あの世の実存を否定した」 (信仰の証を求めて)としているのはこの本の一番の根幹部分だろう。

また、興味深かったのは鎌倉新仏教の教祖たちはことごとく比叡山を飛び出した人々だという点だ。
他にも仏教の学府はあったのに比叡山だけが新宗教を生み出す土壌となったのが、 この山が持つ混在性と寛容性だと指摘している点は考えさせられるものがあった。
(高野山はその対局だとしているのは司馬遼太郎の『空海の風景』でも出てきた指摘)

さらに、この本の終章では教祖の後継者たち(教団)が教祖の考えをいかにねじ曲げていったのかを遠慮無く書いているのも興味深かった。
「日蓮が門下に期待した異体同心の教誡は、ほかならぬ門下自身によって裏切られ、 妙教の剣は、謗法ならぬ同信者のあいだで乱用され誤用された」というのは、 確かに日蓮宗系の教団によく見受けられる罵詈雑言合戦を垣間見ると思わず納得してしまう。
(よくあんなヒドイ表現が思いつくなと感心することしばしば)
ただ、このことを著者は嘆くように書いているけれど、 そういう教団が布教したからこそ、教祖たちが今でも取り上げられるというのもある。 これは進化的な論点として興味深かった。

以下はチェックした箇所(一部要約)・・・

○現世利益の密教は、感覚的な現証をあてこむだけに、反対現証に出会って、容易に人の不信を呼び起こす。 浄土思想が、密教思想のそういう裂け目から生じたことは当然であろう。
<1 日本仏教の夜明け>

○(仏教の学府はたくさんあったが)そのなかでも天台法華宗の総本山比叡山だけが新仏教のスタート・ラインになりえたのは、この山が『法華経』を最高の聖典として崇拝しながら、 それだけにこだわらない混合主義と寛容を宗風としていたからである。
→党派心のいたって強い空海を開山にあおぐ高野山は、元来、真言密教だけにこり固まり、比叡山におけるような教学の多元性を欠いていたからである。
<1 日本仏教の夜明け>

☆鎌倉仏教のなかで、法然と親鸞は他力の信仰を求めて生き、道元と日蓮は自力の修行に打ち込んだ。 法然と親鸞とは、この世の価値を究極的に否定し、道元と日蓮は、あの世の実存を否定した。
<2 信仰の証を求めて>

○感性の立場から易行を説く法然、親鸞に比較して、 悟性や意志を重んずる立場から難行を説く道元は、厳格主義をつらぬいた。
しかし道元の厳格主義には、闘争的な折伏の意味はない。どこまでも、説得を重んずる摂受の方法である。
日蓮の折伏は、受難にたえる業者の難行と、そこから生ずる殉教の精神で信仰がいろどられ、 親鸞や道元にはみられない、宗教的生涯を展開した。
<2 信仰の証を求めて>

○日蓮が門下に期待した異体同心の教誡は、ほかならぬ門下自身によって裏切られ、 妙教の剣は、謗法ならぬ同信者のあいだで乱用され誤用されたのである。
<4 法灯のゆくえ>

○開祖は、それぞれ長年の研究や求道体験の結果、ただひとつの結論にたどりついたのであるが、 後継者の場合は、開祖におけるような研究や体験を省略し、祖師からあたえられた教条的な結論から出発した。
したがって、彼らの発想法には弾力性がなく、 教団のエゴイズムやセクショナリズムがそれに一段と輪をかけ、ただ正統と異端の区別をきびしくして、真理や正義をふくむ主張さえも、 背師異立の邪義として排斥しつづけ、 徳川時代の鎖国思想や、のちの攘夷思想にとけこんだのである。
<4 法灯のゆくえ> この本をamazonで見ちゃう

2005 5/30
歴史、宗教、仏教
まろまろヒット率4

人生は人生最大の長期戦

人生とは、人生最大の長期戦だ。
だから長期戦のセオリーが通じる点が多い。
「トリッキーとラッキーに依存しすぎるな」、「決めるところは決める」、
そして「自滅しない」というのが大切なんだろう。

読書日記10周年の年の誕生日にて>

2005 5/26
はしり書き

午前様なロイヤルホスト(ロイホ)の「コスモドリア」


今日はコンテンツ創造の関係で高田馬場に行くことに。せっかくなのでラーメンでも食べようかと話していたら、終わったのが夜11時近くだったのでどこも閉店・・・。仕方ないので実に5、6年ぶりくらいにロイホ(ロイアルホスト)に入る。
僕にとっては小さい頃のなつかしの味:コスモドリアを久々に食べてみた。相変わらず栗(?)が入っていて少し甘いのが特徴的ですな。
ちなみにごはんはコンテンツ創造の馬場教授とも一緒だった。馬場さんと馬場で食事、語呂の良い午前様ごはん。
早稲田近くの「ロイヤルホスト」高田馬場店にて。