『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(映画)

コンテンツ創造科学のインターンシップ報告会の後で自主上映会をおこなって観る。
(僕はピザや飲み物の手配をおこなう)
前々から「大人たちが泣くアニメ」と評判は聞いていたが、だいたい団塊Jrくらいの世代じゃないとヒットしないネタが多いのでイマイチ感情移入できなかった。
ただ、最後の「大人になりたい」というセリフにはちょっと感動。

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2005 10/7
もろもろ鑑賞、映画
まろまろヒット率3

ピーター・モントヤ&ティム・ヴァンディー、本田直之訳 『パーソナルブランディング―最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』 東洋経済新報社 2005

賃貸してるところが建てかえするので年内に引越することになった、らぶナベ@物件探索中です。

さて、『パーソナルブランディング―最強のビジネスツール「自分ブランド」を作り出す』
ピーター・モントヤ&ティム・ヴァンディー著、本田直之訳(東洋経済新報社)2005。

ここ最近、「パーソナルブランド」や「自分ブランド」という言葉を耳にすることが多い。
特にブランドという言葉を使わなくても、人材の流動化が進んでいることから来る必要性と、
情報発信の手軽さが進んでいることから来る許容性から、
個人の差別化や価値向上の動きはこれからも進んでいくと思う。

かく言う僕も「その分野で自分がブランド化できているかどうかが成功基準」や、
「自分メディアは自分ブランドだ」などと公言しているのでこういう話には興味を持っているけど
自分ブランド関係の本は内容が薄いものが多くてなかなか一冊読み切ることが少ない。
でも、さすがに一冊くらいは通読しておこうと思って比較的評価の高いこの本を通読してみた。

内容はパーソナルブランドが必要な理由と、パーソナルブランドに必要な要素がごく基本的にまとめられている。
同じことを何度も言っていたり、日米の文化の違いから「それは無いだろう」と思うこともあったけど、
自分とまわりとの違いをどう価値に変えていくかや、どう発信していくのかという視点で
自分のブランド化について考えるきっかけになると思う。

ちなみにこの本で紹介されているパーソナルパンフレットは共感を持った。
かつて僕の学部時代の4年間がモデルケースとして入試パンフレットに見開きで使われたことがあった。
見ず知らずの人でもそのパンフレットを読むと、僕の4年間を知ってくれてたので話が早かったことがあったからだ。
WEBサイト(maromaro.com)開設前の話だけど、こういう経験が思い出されて少し感慨深かった。

以下はチェックした箇所(要約含む)・・・

☆パーソナルブランドは3点を伝えることで成り立つ
1:あなたは誰なのか
2:あたなは何をしているのか
3:あなたが他人と違うところ(どんな価値を提供するのか)
<第1章 パーソナルブランドをなぜ作り上げるのか>

☆ブランディング戦略の展開のために決定する事項
1:ターゲットとなるマーケット
2:ブランディングチャネル
3:メッセージ
4:ツールおよびタイミング
<第15章 自分のブランディングとマーケティングの年間プランを書き上げる>

○ブランドを明確にすれば、ブランドはあなた自身を明確にする
<第1章 パーソナルブランドをなぜ作り上げるのか>

○ブランドの三つの力の源・・・
1:感情的なインパクト
2:一貫性
3:時間
<第3章 パーソナルブランディングの役割>

○パーソナルブランディングの黄金ルール=「汝自身が真実であれ」
<第5章 個人的な要素をパーソナルブランドに取り入れる>

○賢明なパーソナルブランダーが行う真のネットワーキング=
興味をそそるような情報を十分に提供し、自分は身を引いて彼らの側から自分のところに来させる
<第14章 ネットワーキング>

○ネットワーキングの秘訣
1:継続的なネットワーキング
2:機会をとらえることができるようなポジショニング
3:ただ知り合いになるだけでいい
4:人の話を聞く
5:ブランディング資料を持ち歩く
6:興味を示す
7:積極性を持つ
<第14章 ネットワーキング>

○ネットワークにレバレッジをかける方法
1:迅速なフォローアップ
2:連絡を取り続ける
3:自分の信頼を築くようなことはすべて知らせる
4:コミュニティを築き上げる
5:等身大であれ
<第14章 ネットワーキング>

○人は嘲るものである
→これは危険を冒す勇気のない人々の羨望から来ることが多いので暗愚な疑いで自分を落胆させてはならない
→彼らに言わせておけばいい→そのことによって彼らの顧客をつかむことが容易になる
<第17章 ミスを回避するために知っておくべきこと>

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2005 10/5
ブランド関連
まろまろヒット率3

金太郎の「ボンジュールフワット~お口の中がパリジェンヌ~」(名物メニュー)と「ハートもんじゃ」(非売品)


小石川オフで前々から気になっていた近所のもんじゃ焼き屋さんに行く。
左は名物という「ボンジュールフワット」、副題は「お口の中がパリジェンヌ」。タルタルソースでたべるふわふわのお好み焼きでマイウー。
右は文京苦ウィーンのみゆによる必殺技:はーともんじゃ(非売品)。
女性の方が多いコミュだったのでガールズトークが炸裂してました。
春日・後楽園(小石川)の「金太郎」にて。

毛沢東、藤田敬一・吉田富夫訳 『遊撃戦論』 中央公論新社 2001(原著1938、1942)

MovableType3.2の不具合のおかげでmaromaro.comはただ今コメント&トラックバック受け付けできなくなってる、
らぶナベ@更新もできないのでSixApartさんにはがんばってほしいです(T_T)

さて、『遊撃戦論』毛沢東著、藤田敬一・吉田富夫訳(中央公論新社)2001(原著1938、1942)

毛沢東の代表的な論文「抗日遊撃戦争の戦略問題」(1939)、「文芸講話」(1942)の二つを載せている一冊。
「抗日遊撃戦争の戦略問題」は遊激戦の基本原則をまとめたもので、後の世界各地のゲリラ戦の教科書にもなったもの。
一応読んだけど「文芸講話」の方はこのタイトルでは余計だと思った。

メインの「抗日遊撃戦争の戦略問題」で一番興味を持ったのが、毛沢東が主動権(主導権)については語っている部分だ・・・
「主動権というものは、いかなる天才といえども生まれつきもっているものではけしてなく、
ただ聡明な指導者が客観的状況をまじめに研究し、正確な判断をくだし、
軍事上、政治上の行動を正しく処理することによって、はじめて、生まれるものである」(第4章)、
「情勢判断に長じ機をみるに敏であるといったこういう聡明さは、虚心に研究し、観察や思索につとめる人だけが獲得できる」(4章)
・・・なるほどと思った。
確かに主導権争いは、相手との争いじゃなくて自分がいかに冷静に判断できるかの争いなんだろう。
怖れ、焦り、自信の無さ、コンプレックス、そういう自分の中にある状況判断を曇らせるものとの戦いが主導権争いの本質なんだと感じた。
立ち退きにあっていて交渉を続けている時だったのでこの考えはとても印象深かった。

ちなみに僕は毛沢東に対しては、複雑な印象を持っている。
毛沢東が評価している明の朱元璋と同じくグロテスクな面が目立って肌が合わないと思うときもある。
でも、延安時代に書かれたこの論文は、修飾語が少なくて言っていることがクリアだ。
常に劣勢な状況から、徐々に主導権を握っていった毛沢東の語る言葉には説得力があった。

以下はチェックした箇所(要約含む)・・・

○戦争の基本原則は、自己を保存し敵を消滅することである(第2章)

○遊激戦の方針(第3章)・・・
(1)主動的に、弾力的に、計画的に、防衛線のなかで侵攻戦を、持久戦のなかで速決戦を、内戦作戦のなかで外線作戦を実行すること
(2)正規戦争との呼応
(3)根拠地の建設
(4)戦略的防御と戦略的侵攻
(5)運動戦への発展
(6)正しい指揮関係

☆主動(主導)権というものは、いかなる天才といえでも生まれつきもっているものではけしてなく、
ただ聡明な指導者が客観的状況をまじめに研究し、正確な判断をくだし、軍事上、政治上の行動を正しく処理することによって、
はじめて、生まれるものである(第4章)

☆情勢判断に長じ機をみるに敏であるといったこういう聡明さは、虚心に研究し、観察や思索につとめる人だけが獲得できる(4章)

○受け身の立場にたたされたときは、その立場から脱出すること
→多くの場合は移動することが必要(移動がたやすいのは遊撃隊の特徴)(第4章)

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2005 10/5
戦略論
まろまろヒット率4

ジョン・ヒューズ・ウイルソン、 柿本学佳訳 『なぜ、正しく伝わらないのか―戦争にみる情報学研究』 ビジネス社 2004

らぶナベ@「セカチュー」のエンディングロールでちょっとウルウルきたのは、
決して長澤まさみのような彼女がいなかった自分の高校時代を思い出したからではありません(T_T)

さて、『なぜ、正しく伝わらないのか―戦争にみる情報学研究』ジョン・ヒューズ・ウイルソン著、 柿本学佳訳(ビジネス社)2004。

イギリスの情報機関に20年以上勤務して今は研究者になっている著者が書いた、情報戦の本。
原題は”MILITARY INTELLIGENCE BLUNDERS AND COVER-UPS”。

方向づけ→情報収集→情報照合→解釈→配布→再び方向付け
・・・という風に情報が循環する「インテリジェンス・サイクル」を基本にして、
これまでの戦史の中でどのようにして情報伝達の齟齬が起こったのかを紹介している。
事例はノルマンディー上陸作戦(1944)、独ソ開戦(1941)、真珠湾攻撃(1941)、シンガポール侵攻(1942)、
そして9.11同時多発テロ(2001)を取り上げている。

どういう風に情報の行き違いが起こったかという事例紹介の部分が多くて、法則性の解明は少なかった。
だから訳題は「なぜ、正しく伝わらないのか」ではなく「なぜ、正しく伝わらなかったのか」の方が正確かもしれない。

「意図と能力を分けて考えるということは、情報の過誤を調べていく上では欠かせない問題」(1章)という点や、
「かつての情報員たちは秘密の情報を収集してくるのに苦労したが、いまは大量の情報から探し出すのに苦労している」(終章)としている点は妙に納得。
ちょっと前までは偵察衛星からの機密情報だったものが、いまは“Google Map”でグリグリ見れる情報環境の変化はやっぱり大きなものなんだろう。

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2005 10/3
情報・メディア、歴史、戦略論
まろまろヒット率3

ジェラテリア・ピッコの「ブルーベリーヨーグルトとマンゴーのジェラート」

六本木でネットと選挙をめぐる研究会に出た後で面々とジェラート屋さんに入る。
このお店は1階はお持ち帰りな感じだけど、2階部分は半分テラス、半分個室風になっていてすごく良い感じだった。オフ会やちょっとした会合に使えるかも?
ブルーベリーヨーグルトとマンゴーのジェラートもマイウー(ヨーグルトフェチなもので)。
「ジェラテリア・ピッコ」六本木店にて。