隠れ家バー:一夢庵で「マリブ・ミルク」

隠れ家バーと勝手に呼んでいるBarに久しぶりにいく。このお店は決して一見さんお断りでも秘密主義でもなくて地図にも載っているけど、入り口がとんでもないところにあるので知らない人はまず入れない構造になっている。
そんなバーで落ち着いて一杯・・・だけどマリブ・ミルクを飲んじゃうピュアピュアさん(>_< )
「ichi mu an (一夢庵) 」にて。

せつの「おでん盛り合わせ」

関西風の出汁なので、よく煮込まれているのにくどくない。最後の一口まで美味しく食べられる味だと思っていたら、女将さんは大阪市内出身だとのこと。確かにふるさとのフレイバーがしたおでんだった。
ちなみにこの店は横浜帰りにご近所さんが連れていってくれるはずだった飯田橋の広島焼きのお店が看板だったので、たまたま訪れたお店だったりする。偶然は最高の仲介人ってやつですな。
神楽坂の「おでん せつ」にて。

『AFCアジアカップ2007予選 日本vsインド』(スポーツ観戦)

アジアカップ予選第1戦を横浜の日産スタジアムに応援にいく。
カテ1の席に座っての応援は初めての経験で、結果は6-0で勝利するという順当なものだったけど、いまいち消化不良感が残った。
試合結果より内容、特にW杯メンバーへの残り数少ない枠をめぐる選手たちの姿をもっと見たかった。

2006 2/22
もろもろ鑑賞、スポーツ観戦
まろまろヒット率2

「こむらさき」の熊本ラーメンと「蜂屋」の旭川ラーメン

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左:「熊本 こむらさき」のラーメン→豚骨ベースのスープにかかっているニンニクチップが香ばしい
右:「旭川 蜂屋」の三代目味噌ラーメン→ほろ苦い

“AFC ASIAN CUP2007″予選の日本vsインド戦を応援しに横浜スタジアムまでいったついでに10年ぶりくらいにラー博に入る。それぞれミニラーメンで2店舗まわったけど入場料も含めてやっぱり割高感がありますな。
新横浜の「横浜ラーメン博物館」にて。

Taurin(タウリン)でスタンディングな「肉じゃが」と「冷やし辛味うどん」

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左:肉じゃが→けっこう煮込まれてる
右:名物のうどん (冷やし&辛味)
知人が立ち飲みに行きたいということでいきつけの立ち飲み屋さんを紹介する。弊社すぐ近くということで僕も参加&mixiの本郷にこだわってみるコミュでもゲリラ告知してみることに。結局合計4名の人が集まってくれてわいわいと呑むことになる。このお店はビール350円、焼酎・サワー300円、おつまみは250円~400円とお手頃。同行者はお店の対応(言い方や表現)に不満だったみたいだけど、キャッシュオンなので途中から来ても気兼ねなく一杯やれるのが魅力。すぐ近く(時には隣の建物)にいることも多いのでお店にいくときは一報してくれればまろまろ登場もあるかも。
本郷(東京都文京区本郷4-3-1)のスタンディング・バー「Taurin (タウリン) 」にて。

FPN・徳力基彦・渡辺聡・佐藤匡彦・上原仁 『アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから』 翔泳社 2005

決して一見さんお断りでも秘密主義でもないのに、ありえない入り口で分かっていないと絶対に入れない神楽坂のBarに行く機会が多い、
らぶナベ@でも飲むのはマリブ・ミルクだす。

さて、『アルファブロガー 11人の人気ブロガーが語る成功するウェブログの秘訣とインターネットのこれから』FPNほか著(翔泳社)2005。

影響力あるブロガーという意味のアルファブロガー11人に対するインタビュー集。
僕はWEBマスターやブロガーたちへのインタビュー本を読むのが好きだ。
ネットで起こっていることを考えたり自分の活動を振り返るには、よくまとまった理論を聞くより、
まとまっていなくても生々しい熱を持った表現者たちの感想や意見を聞く方が参考になることが多いからだ。

この本は副題が仰々しすぎる気もするけど、情報発信者たちの生の声には迫力があった。
たとえば「裏がわかっているメディアの情報は役に立つけど、裏がどこにあるかわからないメディアの情報っていうのはあんまり意味がない」
(R30「R30」http://shinta.tea-nifty.com/nikki/)というのは、自分で情報を発信してみて初めて実感できることだけに説得力があった。

ちなみにこの本は企画段階から、アルファブロガーを選び出すアンケート項目がいまいちだったとか、
組織票があったのではないかとか、そもそもアルファブロガーの定義が曖昧だなどが問題点として取り立たされた。
まず出すことの意味があるんだろうし、僕としてはあまり興味がない話題なのに巻き込まれそうになってこまっちんぐな事もあったけど、
でも、それはブログというものが普及した証拠なんだろう。
これまでのWEB表現者たちへのインタビュー本、たとえば『個人ホームページのカリスマ』『テキストサイト大全』などが出た頃よりも
情報発信者が広範囲に増えたからこそ問題視されるんだと感じた。

WEBマスター、サイト管理人、そしていま流行のブロガーと、呼び名は変わっても、
WEB上で表現をしている人たちの苦心と楽しみがありありと伝わってくる一冊。

以下はチェックした箇所(一部要約)・・・

○負のエネルギーを出してそれに自分が巻き込まれるのは嫌 (だから悪いことは書かない)
コグレマサト「ネタフル」http://netafull.net/

○表立った対話でなくても、なんとなく関心を寄せ合うようなブログだと、この人は今こう考えているなどというのはわかる
→この感じはブログ特有のもので、一種の連帯感
finalvent「極東ブログ」http://finalvent.cocolog-nifty.com/

○思いっきり主観が入ったコンテンツにものすごくアクセスが多くて、
逆に雑誌のまんまのスタイル(略)ファクトだけを積み上げたコンテンツというのが、がっかりするほど読まれない
R30「R30」http://shinta.tea-nifty.com/nikki/

○「僕はこう思うんだけど」というところで止まるのが既存のメディアなんだけど、
その後の「みんなどう思う?」っていうフィードバックにつなげられるのがブログの面白いところ
R30「R30」http://shinta.tea-nifty.com/nikki/

☆裏がわかっているメディアの情報は役に立つけど、裏がどこにあるかわからないメディアの情報っていうのはあんまり意味がない
R30「R30」http://shinta.tea-nifty.com/nikki/

☆独り言のつもりで書いていたら、多く読まれるようになった→トラフィックの多いブロガーは、みなさん、そんなスタイルですね
磯崎哲也「isologue」http://tez.com/blog/に対するイタンビュワー発言

○ブログは得たいの知れない複雑なことを説明する最高の媒体
磯崎哲也「isologue」http://tez.com/blog/

☆(ブログを続けることとミームとの関係で)自分の意識を残す技術が発明されるまではおそらく生きられない私が、
私の何かを残したいっていうか、自分の持っている考えを散らばせたいという欲求の発露かもしれない
磯崎哲也「isologue」http://tez.com/blog/

○情報をパーツ化すれば崩れにくい
橋本大也「情報考学 Passion For The Future」http://www.ringolab.com/note/daiya/

○伸びているサービスに共通して言えるのが、ホームグラウンドで連帯意識を持っているということ
山本一郎「切込隊長BLOG」http://kiri.jblog.org/

この本をamazonで見ちゃう

2006 2/20
情報・メディア、HP・ブログ本
まろまろヒット率3

手軽な優越感は損

手軽な優越感は損は損だ。
あら探し、陰口、振りかざしたいだけの一般論・・・
どれも手軽に優越感を手に入れられるものばかりだけど、どれもいまの自分の価値を下げる上に、未来の自分の成長率も削減させる。
成長できてないなと思う人はたいていこの三つを習慣にしていることに気づいた。
損な習慣はつけないように意識したい。

2006 2/19
はしり書き

野中郁次郎・戸部良一・鎌田伸一・寺本義也・杉之尾宜生・村井友秀 『戦略の本質―戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ』 日本経済新聞社 2005

今ある資源を最大限活用するのは戦略の基本だと思って、ごはん日記コンテンツを再編して文京ごはんを新たに展開した、
らぶナベ@ぷち情報戦略論です(^_-)→http://maromaro.com/archive/gohan/bunkyo/

さて、『戦略の本質―戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ』野中郁次郎、戸部良一、鎌田伸一ほか著(日本経済新聞社)2005。

名著『失敗の本質』と同じスタッフによる戦略本。
太平洋戦争での旧日本軍の失敗を研究した『失敗の本質』では、旧日本軍の失敗の本質は進化論的な過剰適応にあるという結論だった。
では、逆に「成功した戦略の本質は何だろうか?」というテーマで出されたのがこの『戦略の本質』。

内容は、まず解釈的アプローチ(クラウゼビッツなど)と分析的アプローチ(ジョミニなど)の対比を通しながら、これまでの戦略論の系譜をひもといている(第1章)。
次に、戦略の本質が明確化するのは逆転の場面だとして、毛沢東の反「包囲討伐」戦(第2章)、バトル・オブ・ブリテン(第3章)、
スターリングラードの戦い(第4章)、朝鮮戦争(第5章)、第四次中東戦争(第6章)、ベトナム戦争(第7章)を事例研究して、
逆転を可能にした戦略の共通点をあらいだし(第8章)、10の命題を結論づけている(終章)。

読んでみて、確かに20世紀の戦史上の逆転劇を振り返ってみれば、
そこには不利な状況をくつがえした戦略のきらめきが垣間見られる。
そうした逆転の戦略はどれも、自分の不利な点を逆に利用し、いわば「出汁」に使って有利な状況を導き出している。
そのためには大きな視野での逆転の発想が必要だし、何よりも大きな決断が必要になる。
そこで戦略の本質である逆転の場面には決断を下したリーダーたちのリーダーシップが際立つ。
だから戦略の本質をリーダーシップ、いわば政治的判断&決断に置いたこの本の視点には納得できた。

ただ、前作の『失敗の本質』と比べると、事例研究の深さ、結論の明確さ、全体の説得力などに不満を覚えてしまった。
『失敗の本質』があまりに良すぎたからそう感じるのか、もしかしたら「失敗には理由があるが、成功には理由がない」ということなのか・・・
とにもかくにもとても興味深いテーマなので同じスタッフによる続編に期待したい。

以下はチェックした箇所(一部要約)・・・

○戦いの原則は、戦略の本質そのものではなくて、その本質から派生し特定の状況に適応された、戦略の具体的応用
<第1章 戦略論の系譜>

○戦略とは(略)二つの対立する意志の弁証法のアート(術)である(アンドレ・ボーフル)
<第1章 戦略論の系譜>

○戦略の本質は対立したものを合一し、時には転倒させる逆説的論理(エドワード・ルトワク)
<第1章 戦略論の系譜>

○戦略の本質を考えるにあたって重要なのは、各位相関に埋め合わせ(compensation)が成り立つこと(コリン・グレー)
<第1章 戦略論の系譜>

☆戦略は、何らかの政治目的を達成するための力の行使であるので、対立する意志を持つ敵との相互作用がダイナミックに展開される
→それゆえ戦略の各レベルでは逆説的論理が水平的かつ垂直的に作用する
→さらに戦略はいくつかの位相から成る複雑系の性質を有し、その位相間の相互関係の変化に応じて具体的な表れ方が異なってくる
<第1章 戦略論の系譜>

○毛沢東は戦争という現象を「対立統一」という弁証法の原理でとらえ、戦争の基本的な矛盾は敵と我との矛盾であるとした
→この矛盾は戦争の過程の始めから終わりまで存在するので、双方の主観指導の正しさまたは誤りによって、強から弱へ、弱から強へと変化する
→このような強弱の相互転化は戦争の一般原理なのであり、したがってこのような矛盾関係を創造的に解消しなければならないとした
<第2章 毛沢東の反「包囲討伐」戦―矛盾のマネイジメント>

○毛沢東の考える根拠地は空間的限界を突き破ってダイナミックに動く存在であって、それゆえに潜在的な増幅力をもつ
<第2章 毛沢東の反「包囲討伐」戦―矛盾のマネイジメント>

○メタファーは直感的・象徴的言語であるから、人々に生き生きとしたイメージを喚起し、理解を促進させ、
そして動機づけると同時に現実との対比からの類似性のみならず、ずれやギャップを克服するための思考も活性化させる
→メタファーの活用は、組織における価値の共有と創造性開発のリーダーシップ要件とも考えられる
<第2章 毛沢東の反「包囲討伐」戦―矛盾のマネイジメント>

○毛沢東にとっては直接的な実践は創造の源泉であって、実践-認識-再実践の無限の環境のなかで知識が獲得されていくのである
<第2章 毛沢東の反「包囲討伐」戦―矛盾のマネイジメント>

○戦いの原則・・・
目標の原則 (The Objective)
主導の原則 (The Offensive)
集中の原則 (Mass/Concentration)
経済の減速 (Economy of Force)
統一の原則 (Unity of Command)
機動の原則 (Maneuver/Flexibility)
奇襲の原則 (Surprise)
簡明の原則 (Simplicity)
保全の原則 (Security)
<第8章 逆転を可能にした戦略>

○直接アプローチは量的な大きさが質的な差を吸収しうるということを前提にしているが、
間接アプローチは死す的な差が量的な大きさを超越することができるということを前提にしている
→直接アプローチは規模の経済の論理が決定的な意味を持ち、
間接アプローチは的確な情報見積もりや状況判断、創造的な作戦計画、練度の高い軍事組織と作戦行動が重要
<第8章 逆転を可能にした戦略>

☆戦略は、各々独立した意図を持つ主体間の相互作用である
→作用-反作用の因果連鎖が逆説的であり、非線形的であるがゆえに主体間の相互作用はダイナミックなものとなる
<第8章 逆転を可能にした戦略>

☆戦略論の分析的アプローチと解釈的アプローチは相互補完の関係にあって、主観と客観の往環運動を通じて複眼的に真実に迫ることが基本なのである
<終章 戦略の本質とは何か―10の命題>

☆戦略の10の命題
1:戦略は「弁証法」である
2:戦略は真の「目的」の明確化である
3:戦略は時間・空間・パワーの「場」の創造である
4:戦略は「人」である
5:戦略は「信頼」である
6:戦略は「言葉」(レトリック)である
7:戦略は「本質洞察」である
8:戦略は「社会的に」創造される
9:戦略は「義」(ジャスティス)である
10:戦略は「賢慮」である
<終章 戦略の本質とは何か―10の命題>

☆あらゆる戦略は真空で生起するのではなく、一定の歴史的時間と地理的空間の制約のなかでパワーを
有効かつ効率的に発揮するというダイナミックな関係性として具現化される
→時間、空間、パワーの関係性をコンテクストと言う
<終章 戦略の本質とは何か―10の命題>

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2006 2/18
戦略論、戦史研究、リーダーシップ論、政治学、組織論、経営学
まろまろヒット率4

美味縁の「羊肉のしゃぶしゃぶ」

コンテンツ創造科学の自主ゼミで発禁コンテンツの上映&研究会 (自主規制の事例研究) の後で懇親会をする。あっさりした味わいだけど話の内容は濃かったですな。。。

本郷(東京都文京区本郷2-39-6)の「中国料理 美味縁」にて。

デリーの激辛「カシミールカレー」とマイルド「ベンガルカレー」

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左:カシミール・カレー→名物だけあって匂いからして違う、後からの辛さが強烈なチキンカレー!
右:ベンガル・カレー→野菜中心のマイルドなカレーということだけど僕には刺激的な後味。

バレンタインデーなのに彼女でも何でもない知り合いとごはんを食べることに・・・まさにツンドラーのリスト
同行者は辛さには自信があるということで激辛で有名なお店に入ってみる。名物のカシミールカレーは一口目はそれほど辛くないけど、後々まで辛さが尾を引く味。食べ終わって店を出た後でも身体の中がうずいてもだえたくなるような感覚になった。噂通り実に麻薬的な一品。
湯島(東京都文京区湯島3-42-2)の「デリー」上野店(上野デリー)にて。