石垣島での国際ワークショップ(This is Ishigaki: A Tour of Exploration and Discovery)と、国際フォーラム(Facebook交流・活用フォーラム)のコーディネイターをつとめる

石垣島で開催された、国際ワークショップ(This is Ishigaki: A Tour of Exploration and Discovery)と、国際フォーラム(Facebook交流・活用フォーラム)のコーディネイターをつとめる(※1,※2,※3,※4,※5)。

これは石垣島の基礎自治体である石垣市が、国際線の離発着が可能となった新石垣空港の開港に合わせて開催したもので、招聘をいただいての参加となった。

まず、国際ワークショップ(This is Ishigaki: A Tour of Exploration and Discovery)では、街歩きを図書館の資料とするてくてくプロジェクトを応用して、石垣島在住外国人の方々に石垣島の街中を歩き、その感想をソーシャルメディアで投稿していただくものにした。
コーディネイターとしては、一番「いいね!(Like!)」を集めた方には石垣市からプレゼントをお渡しするなどの工夫をしながら参加と発信を促した。
海外に向けた開講情報の発信を、単に業務委託するのではなく、その地域にお住いの外国人がそれぞれの母国語で魅力発信をするというのは、観光における市民協働に当たる。
ソーシャルメディアの最大の特徴の一つである、巻き込む力(協働)を、今回、国際的なワークショップとして取り組めたことは大きな経験となった。

次に国際フォーラム(Facebook交流・活用フォーラム)では、石垣市・アメリカ大使館・アメリカ領事館の三者のソーシャルメディア利活用の取り組みを発表。
コーディネイターとしては、まとめ役として三者の取り組みそれぞれにコメントして共通点を導き出し、課題と可能性について抽出した。
特に、三者共に短期的には少々の齟齬や誤解が生まれたとしても長い目で信頼関係を構築していく、という姿勢が共通していたので、
信頼と情報の関係という視点からまとめをおこなった。

また、今回の石垣島訪問に合わせて常滑市観光パンフレットを石垣市に寄贈、新石垣空港に常設していただいた※5。
石垣市と常滑市は、人口規模がほぼ同じ(約5万)で空港を有していて、なおかつ直通便で結ばれている。
また、共にトライアスロン・イベントを実施するなどの共通点が多い基礎自治体同士でもあり、これからも交流を続けたいという意向を確認し合った。

振り返れば、生まれて初めて八重山諸島を訪れた去年8月(八重山諸島めぐり)から約9か月。
これからもいただいたご縁を大切にしていきたい。

2013 5/25、26
出来事メモ

※1:2013年5月12日 『八重山日報』朝刊・第1面 「FB英語版を開設 世界に石垣の魅力発信 空港国際化で海外へPR」

※2:2013年5月26日 『八重山日報』朝刊・第1面 「在住外国人がまちなか探検 石垣島の歴史と食と味わう フェイスブックを活用」

※3:2013年5月26日 『八重山毎日新聞』朝刊・第10面 「FBで海外へ情報発信 きょう活用フォーラム」

※4:2013年5月27日 『八重山日報』朝刊・第4面 「FBを架け橋に フォーラムで活用報告」

※5:2013年5月28日 『八重山毎日新聞』朝刊・第6面 「3氏が活用事例紹介 フェイスブックフォーラム」

※6:2013年5月24日 『中日新聞』朝刊・第19面 「常夏・石垣島で常滑PR 市、観光パンフ常設へ 直行便が縁 新空港で誘客」

I presented “A Workshop ‘TEKUTEKU’: Creation and Preservation of Local Information Linking Outdoor Activities to Public Libraries” at IWRIS2012.

I made the following presentation “A Workshop ‘TEKUTEKU’: Creation and Preservation of Local Information Linking Outdoor Activities to Public Libraries” at the Conference of the Fourth International Workshop on Regional Innovation Studies 2012(IWRIS2012) at Mie University.
(The Proceedings of the Fourth International Workshop on Regional Innovation Studies 2012(IWRIS2012), pp. 60-63, October 11-12)*.

“TEKUTEKU” is an adverb in Japanese meaning an appearence of a person walking at a regular speed.
I named my project “TEKUTEKU”, which was besed on walking projects that citizens walk around the town and discover new attractions of the town, then the participants make a booklet collected new findings of the town and donate it to the local libraries.
The workshops have ever been held 10 times in Bunkyo-ku, Tokyo Metropolitan and Matsusaka city, Mie Prefecture.
For my abstract to be peer reviewed, I presented it at this time.
After l looked back on my presentation, I have reflected on my project and feel it needs improvement.
I am thankful for the opportunity to improve myself. I want to apply what I have learned from presenting at the conference to my future project.

2012 10/11
出来事メモ、まろまろ研究、English

* Chunichi Shimbun, October 27, 2012, p. 20

『市民サービスの視点から見た松阪市の情報政策の現状 -情報化推進の自治体間比較による定量的評価の試み-』を発表

三重中京大学地域社会研究所の所報に『市民サービスの視点から見た松阪市の情報政策の現状 -情報化推進の自治体間比較による定量的評価の試み-』(本文)を発表する(※)。
これは、市民サービスの視点を軸にした自治体間比較を通じて、松阪市の情報政策の現状を明らかにすることを目的にした研究成果。
具体的には、『平成22年度 総務省 地方自治情報管理概要資料』を基に、市民サービスの視点を獲得ポイントとして設定。
人口17万人の自治体、人口15万人から20万人の自治体、松阪市と同規模の情報推進化費を持つ自治体、
松阪市と類似する産業構造を持つ自治体、三重県内の市、の5つのカテゴリーで松阪市の置かれた現状を分析した。
さらに、今後の情報政策の基礎資料として使えるように、情報化推進体制の内部構造や人口密度なども比較可能な資料にした。

より良い明日に向かうためには、何よりもまず現状を把握することが必要不可欠。
「何となくできている、「何となくできていない」というだけでは前に進むことができない。
具体的に「どこができていて、どこができていないのか」を明確化させることが大切になってくる。
特に情報政策は、ツギハギ的な対処療法では無く、科学的な現状分析を踏まえた上での鍵取りが求められる。
そこで、現状の座標軸を明確化させる分析を続けていたものを今回まとめて発表することになった。
今回の分析結果によって、良いところも、そうでないところも明らかになった。
でも、「べき論」の前に「である」が必要となる。
明日を信じるためには、感覚的な経験知だけでなく、冷静に見つめる形式知を持ち続ける必要がある。
この研究成果を基に、市民と行政との間の信頼関係構築に直結する松阪市の情報のかけ橋作りに貢献していきたい。

2012 3/27
出来事メモ、まろまろ研究

※:2012年4月11日 『中日新聞』朝刊・第18面 「松阪市の情報政策 市民サービス不十分 他の自治体と比較分析 全庁的取り組み課題 担当の渡辺さん提言」