林總 『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』 ダイヤモンド社 2006

特命係長プレイ中にいつも舌を噛んでしまうのは、「非嫡出子」(ひちゃくしゅつし)と”Avril Lavigne”(アヴリルラヴィン)のまろまろです。

さて、『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』林總著(ダイヤモンド社)2006。

研究室の同僚だったSASSERが大阪に来た時に手土産としてプレゼントしれくれた一冊。
(本をお土産にしてくれるとはさすがまろみあん)

内容は、親の跡を継いだ新米女性社長が会計の専門家と対話しながら会社を再建していくという物語を軸に、
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の読み方などの会計の基本を解説する一冊。
巻末には用語解説もあるので、通して読めば会計的な視点で経営を学ぶことができるようになっている。

読んでいて興味を持ったのは、会社の活動を「現金を使って現金を作ること」と定義して、
「バランスシート(貸借対照表)の左側は現金製造器(固定資産)とその中身(在庫と売掛金)」と説明しているところだ。
固定資産=現金製造器、在庫+売掛金=その中身、というのは言い得て妙だなと感じた。

また、「会計数値=主観が入り込んだ要約された近似値」ということを繰り返し強調して、
粉飾決算の事例や逆粉飾も取り上げているのにも興味を持った。

ちなみに『ブスの瞳に恋してる』(ブス恋)がブスより美人を選ぶことは決してないように、
高級フレンチが餃子屋より儲からないのはタイトルから分かってしまう(w
第5章で詳しく述べられているように、フランス料理店と餃子屋はそれぞれ固定費と限界利益率の関係から
利益構造が違うので、単純に対比できないものになっている。
第3章のタイトル「大トロはなぜ儲からないか?」の方が本書のタイトルとしてはよかったと思う。

この本をamazonで見ちゃう

2008 8/5
会計、経営、ビジネス書
まろまろヒット率3

追記:読み終えたこの本はmixi日記で呼びかけてまろみあんの人にプレゼント

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