田畑暁生 『離島の地域情報化政策』 北樹出版 2011

渡邊義弘@「人類進化学」(米田穣・総合研究博物館教授)のために柏に初めて行って来ました。
(Facebookの記事)

さて、『離島の地域情報化政策』田畑暁生著(北樹出版)2011。

今年は、八重山の島々をめぐったり、宇気郷ソーシャルメディア講座の講師をつとめるなどのご縁をいただいた。
そのご縁を通じて、地理的に不利な条件を持つ離島と山里(中山間地域)は、少子高齢化の進展が早いことから、
これから日本の地域が直面する問題に先取りして取り組んでいる地域だという認識を持つようになってきた。
こうした離島と山里の課題に、情報の視点から取り組むための参考に手に取った一冊。

内容は、沖縄(第1章)、薩南諸島(第2章)、長崎(第3章)、瀬戸内(第4章)、伊豆・小笠原諸島(第5章)、日本海(第6章)の6つの地域ごとに、離島の地域情報化政策がまとめられている。
読んでみると、一つ一つの離島の取り組みが紹介されている点は参考になるけれど、その地域の地域情報化政策の特徴や傾向、
さらには離島全般の地域情報政策の記述が無かったのは、分析の視点から物足りなさを感じた。

また、人口規模や地理的特徴の書き方がマチマチなのでいちいち調べなくてはならず、読みづらかった点。
単純な誤字がある点(p. 58「ホームページ政策」)、確認を取っていないものがある点(p. 122「これは孫請けだろうか?」)なども目立った。
重要な分野であることは間違いないので、これからのさらなる研究を期待したいと感じた本でもある。

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2012 12/1
情報政策、離島
まろまろヒット率2

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