松阪にある居酒屋のあじっこで、大川家の玉子焼きをいただく。
大川家の玉子焼きとは、こちらのお店の店長だった大川さんの家のレシピによる玉子焼きとのこと。
にじみ出るほど大量のお出汁と万能ネギが入っているのが特徴で、食べてみるとお出汁の味がはっきりと感じられる。
これまで食べたことのある出汁巻きの中でも指折りの出汁感が印象深い一品。
そんな出汁巻きを伝えた大川さんは、自分のお店のくらを立ち上げたのですでに退職されたとのこと。
退職後もレシピが残るという点が、情報を遺伝子と同じようにとらえるミーム論を思い出した出汁巻きでもある。
ちなみに、こちらのお店にはてくてく松阪の編集会議の後で打ち上げと僕の歓迎会をかねて訪れた。
また、この日の編集会議の様子は2011年4月25日の『夕刊三重』第1面で紹介されることにもなった。
(新聞オンラインで4月25日の紙面として立ち読み可能)
レシピも地域資料も、個体から離れて伝わる情報。
ミーム論の魅力を実感したひと時。
まろまろと今日ももぐもぐ。
三重県松阪市、カリヨンビルの「旨いもの屋 あじっこ」にて。