梶井基次郎 『城のある町にて』 筑摩書房『梶井基次郎全集』より 1986

松阪市ホームページ検討委員会の委員長に就任した、まろまろです。

さて、『城のある町にて』梶井基次郎著(筑摩書房『梶井基次郎全集』より)1986。

主人公は、結核の療養のため、城のある町に滞在する。
そこで暮らす日々の中で、幼くして亡くした妹のことや自分の病気に思いを馳せながら、
城のある町に生きる人々と交流を持って行く・・・

・・・大正14年(1925年)発表の梶井基次郎の短編小説。
著者自身が前年に松阪に滞在した体験を題材にしている。
(城とは松阪城址のこと)

『檸檬』などに代表されるように、梶井基次郎と言えば淡々とした文体の中にある陰鬱さが特徴的だけど、
読んでみると、この作品では淡々とした文体の中にも明るさが感じられた。
特に・・・
「今、空は悲しいまで晴れていた。そしてその下に町は甍を並べていた」
・・・という箇所での、城のある町(松阪)の風景描写が活き活きとしていたのが印象的。

今回、僕はご縁があって松阪に貢献する機会を得たけれど、
自分の社会貢献もこの短編のような明るさがあるものであってほしいと思って読み終えた一冊。

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2010 8/31
小説
まろまろヒット率3

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