梶井基次郎 『檸檬』 文藝春秋『李陵 山月記 檸檬 愛撫 他十六篇』より 1999

らぶナベ@今日は祇園祭りっす

さて、ふと『檸檬』梶井基次郎著を読んだです。
(『李陵 山月記 檸檬 愛撫 他十六篇』文芸春秋1999年初版より)

言うまでもなく梶井基次郎の処女作で代表作の短編。
最近この作品に出てきた八百屋「八百卯」がフルーツパーラーに変わって
まだ京都にあることを知って作品自体に興味を持っていたところに
文芸春秋から梶井基次郎と中島敦の短編を一冊にした文庫が出たので
これは良い機会だと思って買って読んだ一遍。
読んでみると・・・やっぱり怠惰だ、けだるさや脱力感を感じる。
だからといって暗くじめじめしていないし、イヤさを感じないのは
最後は爆弾にまでなってしまう鮮やかな檸檬がこの作品の柱だからか?

この作品を通して感じるけだるさとあざやかさ、
この対比っていうのは大阪人である僕が
京都という街から受ける複雑な感じに似ているかもしれない。
そういえば梶井基次郎も十歳までは大阪で育っていた。

ま、とりあえずまだ現存する「八百卯」に行った後は
丸善の画集コーナーで檸檬プレイをしてみよう(^^)

この本をamazonで見ちゃう

1999 7/16
小説・文学
まろまろヒット率5

追記:約8年半後の2007年12月27日に実現&うっかり再読

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