宮崎駿 『風の谷のナウシカ』 徳間書店 上下巻 1996

まろまろ茶話会2009を準備中のまろまろです。

さて、『風の谷のナウシカ』宮崎駿著(徳間書店)上下巻1996。

最終戦争によって文明社会が崩壊してから1000年後の世界。
地表には腐海と呼ばれる有毒ガスと蟲が充満する森が広がり、人口が激減した人類はいくつかの国に分かれて争っていた。
風の谷の姫、ナウシカは、大国との戦争に巻き込まれながら、世界の謎の解明と腐海との共生の道を目指していく・・・

現代を代表するアニメ映画監督の宮崎駿の、さらに代表作『風の谷のナウシカ』(1984年公開)の原作。
もともとは、雑誌『アニメージュ』にて1982年~1994年まで連載された全7巻を、愛蔵版として上下巻にまとめたもの。
(内容は同じだけど、伝説を描いた重厚な装丁になっている)

映画『風の谷のナウシカ』は小さな頃に母親に連れられて観に行ったことがあり、さらにテレビ放映や学校の文化鑑賞などで何度も観たことがあった。
ただ、ナウシカを熱く語る人に苦手な感じな人が多かったということもあり、原作の方は読まずにいた。

それが最近になって、ナウシカの登場人物、クロトワに共感する機会があり、
またナウシカを熱く語る人たちにも優しい目で見れるようになったので(w、今回初めて手に取ってみた。

読んでみると、戦争、宗教、差別、自然との共生など、人類普遍のテーマを盛り込んだ壮大な大河物語になっている。
環境問題についてのテーマ性に注目されることが多いけれど、僕は・・・
「世界を清浄と汚濁に分けてしまっては何も見えない」(下巻, p440)
「清浄と汚濁こそ生命だ」(下巻, p510)
・・・というナウシカのセリフに代表される、
清濁合わせ持つ生命とその一つである人間の尊厳を謳った物語だという印象を受けた。

意味深さはもちろん、読み物としても、展開の早さ、迫力、感動を合わせ持った名作。
宮崎駿監督作品として完全版アニメ映画をつくってほしいと願う作品でもある。

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2009 6/21
マンガ本
まろまろヒット率5

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