内定を辞退したエニックスの株を100株買って以来、株式投資歴が10年になる。
当時は金融ビッグバンが本格化の前だったということもあり、若い人間が株をするということ自体が奇異な目で見られることもあった。
当然、オンライン証券(ネット証券)も一般的では無かった。
100株購入したエニックス株も分割が3回おこなわれて337株になり、店頭市場から東証1部に繰り上げ上場、そしてスクウェアとの合併、タイトーの吸収合併によって大きな変容と遂げた。
(ゲームやアニメなどのコンテンツ産業がセクターとして注目される前だった)
金融再編の流れで保管証券会社も3社を移管で渡り歩き、分割分の227株は売却したものの、買った当時と同じ100株は保有し続けている。
外部環境としてもこの10年間は、ITバブルの崩壊、9.11同時多発テロ、ライブドアショック、サブプライムローンとリーマンショックを経験した。
それでも続けられたのは・・・
・その期間銀行にあずけるよりも利息が高ければ良しとする
・自分が良し悪しの分かる企業を選ぶ
・・・という原則を持ってのぞんできたからだ。
それが投資雑誌に取り上げられたこともあった(日経マネー2006年7月号、日経マネー2006年8月号)。
とはいえ、この原則を守れなかった時もあり、その時は手痛い失敗もしたことがある。
振り返れば原則を守れなかった場合は2つのパターンがある。
それは、欲をかきすぎた時、と、その企業を好きになった時、だ。
欲をかくのは中途半端なスケベ心として単純に反省している。
問題はその企業を好きになった時の場合だ。
「割り切れないものを抱えたいなら、割り切れるものはすべて割り切る」ということをこの10年で学ばされたと感じる10周年。
2009 3/15
出来事メモ、投資